長槍騎兵(北斗の拳)

登録日:2010/10/20 Wed 13:06:33
更新日:2025/01/16 Thu 21:56:12
所要時間:約 6 分で読めます




北斗の拳』第一部に登場するザコキャラの部隊。
ザコキャラ故に隊員全員に名前は無い(アニメ版では隊長の名前だけヤコブと設定されている)。
登場はコミック版13巻。

●概要

拳王軍に所属しており拳王様曰わく「拳王配下の最強部隊

名前の通り装備は人の背丈くらいはある長い突撃槍にバイク
これこそが長槍騎兵の姿である。

そしてそれらを使い、彼らの代名詞でもある“死の特攻”を行う。

死の特攻とは―





崖の上からバイクで駆け降り、途中でバイクを棄てて落下の勢いのままに相手に向かって行きその長い槍を突き出す攻撃である。


後先考えて無さそうなあたり南斗人間砲弾に通ずるものがあるが、ちゃんと着地できている人物もいるのであれほどまででは無さそうだ。

それにしても、こんなに槍が長いと移動に相当不便そうな感じがしたり、よくこの程度で最強と言えるなと思うかもしれないが、
そこはやはり

世紀末だから

と理解してくれれば嬉しい。



●本編での活躍

南斗最後の将に会いに行くケンシロウ
それを阻むために拳王が差し向けたのが長槍騎兵であった。

偶 然 見 つ け た 鉄筋のようなものでケンシロウもそれを撃退していたが、
ケンシロウを先に行かせるために、南斗最後の将に合わせるために山のフドウが部隊全員を引き受けることになる。



登場したのはこの程度なのだが、なんとこの長槍騎兵の隊員の一人がケンシロウの鉄筋の一撃を受け止めたのである。
それもただの一撃ではない。「ほあっ!」という気合と共に放たれた、つまりかなり本気の一撃をである

ただのザコがである。
名前の無いザコがである。
次のページもしくは次のコマで死ぬようなザコがである。
そんなザコがケンシロウの一撃を受け止めたなんて―

その時北斗ファンに電流走る。







まあ結局は大方の予想通り次のコマで死んでいったわけだが、ケンシロウの一撃を受け止めた一コマのインパクトは相当デカい。

そんな彼のおかげか、PS版北斗の拳では長槍騎兵は槍を使って防御してくるようになっている。



これが原作の長槍騎兵なのだが、アニメ版の長槍騎兵は原作の面影が無くなり、よりカオスさが増している。

前述したとおり、隊長にヤコブという名前が与えられる(cv:小杉十郎太)。
その程度の変更ならいいのだが登場シーンからインパクト抜群なのである。

●アニメにおける長槍騎兵の活躍

90話にて登場。
モヒカンが望遠鏡でケンシロウらが近づいてくるのを発見。

場面が変わり、長槍騎兵の隊員全員が
槍 を 磨 い て い る シ ー ン に
なんともシュールな光景である。

先のモヒカンが「ヤコブ様~!とんでもねぇ奴が…」と叫びながらやってくる。

ヤコブ「とんでもねぇ奴ってのは拳王様に逆らうケンシロウ一味くらいのもんだぜ」
モヒカン「そのケンシロウでありやす!」
という報告を受ける。

モヒカン「俺がアミバ様の部下だった時に一度だけケンシロウを見たことがあるんでさぁ! 履歴書に書いといた筈ですが」

一介のモヒカンがまさかのアミバ様の部下発言+世紀末なのに履歴書発言にファンが驚いていると

ヤコブ「アミバ?誰 だ そ り ゃ」

と、北斗の拳でも人気があるネタキャラ・アミバを知らないと発言。

このセリフはアニメでもかなりインパクトがあったらしく、一部ファンの間では伝説になっているとか。

ちなみに履歴書発言はアニメ北斗の拳お馴染みの千葉繁さんのアドリブらしいため、世紀末に本当に履歴書文化があるのかは不明瞭である。
拳王軍自体が巨大すぎて末端は私利私欲に走っているような集団だから、そんな今じゃケツをふく紙とか鼻紙にもなりゃしねえような代物は別に要らないんじゃないかな…。
ついでにこの男はアミバの部下にしては珍しく、トキでないことを知った上で仕えていたらしい。見捨てた後に拳王軍だったと知って掌返したのかもしれないが。


このままケンシロウ一味が通り過ぎるのを良しとしない長槍騎兵の隊員らは集まって対策を練る。
そこで隊長のヤコブ様は
ヤコブ「子供(リンとバット)を殺ったらバイクの部品をやろう!」
隊員「大男(フドウ)は!?」
ヤコブ「ガソリン一年分をやろう!」
隊員「じゃあケンシロウをやったら!?」
ヤコブ「ええい! 新型の大型バイクをやろう!」
隊員「イヤッハー!!」
という風に報酬を設定し、士気を高める。
…もうどこに突っ込んでいいのやら。

その後ケンシロウの下に向かうが、案の定返り討ちに。
するとケンシロウの耳にリンの悲鳴が聞こえる。
リンとバットは長槍騎兵の二人に襲われていたのだ。

隊員A「俺は多くは望まねぇ。俺はハンドルが目標よ!
隊員B「俺はサドルだ!
このセリフからもやはり世紀末の経済事情がうかがえる。

…本当にどこに突っ込んでいいのやら。
ちなみにこの2名は直後、フドウに大きい岩の下敷きにされてしまう。あれぞまさしく南斗圧殺拳。

かくして、鬼神のごとき強さのケンシロウによりたちまち蹴散らされ、部隊は総崩れとなる。
それを見かねた隊長のヤコブ様はケンシロウと一騎打ちをする。
崖の上から一気に駆け下り、バイクを乗り捨てケンシロウに突っ込み―



返り討ちにあい、腹を破裂させて死亡する。



以上がアニメ版の長槍騎兵の活躍である。
原作で人気があったのか、1話内でもそこそこの尺が取られている。
ちなみにこの話のメインはジュウザの過去についてである。



●北斗の拳世紀末救世主伝説における活躍

PS用アクションゲームソフトにおいても登場。
前述のケンシロウの一撃を受け止めた奴に倣ってか、ザコ敵なのにガードを使う
ただでさえ数が多く、リーチが長いのに、このガードのせいで余計に苦戦する。
*1と並ぶ最強のザコ敵との呼び声高く、原作における「拳王配下の最強部隊」の名に恥じぬ強さとなっている。





モヒカン「ヤコブ様~!とんでもねぇ奴が…」
ヤコブ「とんでもねぇ奴?いまどきとんでもねぇ奴ってのは追記・修正するWiki籠もりくらいのもんだぜ」
モヒカン「そのWiki籠もりでありやす!」
ヤコブ「なんだとぉ!?」
モヒカン「お、俺が昔冥殿の部下だった時に一度だけWiki籠もりを見たことがあるんでさぁ。履歴書に書いといた筈ですが…」
ヤコブ「冥殿?誰だそりゃあ?」

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最終更新:2025年01月16日 21:56

*1 動きが素早く、位置が低いので、上段攻撃が当たらない。