ヘラクレスの栄光4 神々からの贈り物

登録日:2010/05/06 Thu 20:32:09
更新日:2024/01/08 Mon 03:47:50
所要時間:約 4 分で読めます




1994年データイーストスーパーファミコンで販売した最後のヘラクレスシリーズ。






概要

ヘラクレスの栄光シリーズに漏れずギリシャ神話をモチーフにしたRPG。
シナリオは前作と同じく野島一成が担当。
後にスクウェア(現在のスクエニ)に移籍。ちなみに移籍後の初仕事はバハムートラグーン
さらに後にはファイナルファンタジーシリーズキングダムハーツ等の有名作品のシナリオを手掛ける。



あらすじ

人間の運命を司る女神モイライ。
彼女は考え倦ねていた。そう遠くない未来、人間の運命の糸が全て断ち切られてしまうことに気づいてしまったからだ。

「人間の未来がない!?」

人間への深い愛情に対し、モイライはある決断をした。
9000年前にとある事件で生きてもいない、死んでもいない特殊な状況になった主人公に原因探求の旅へ向かわせようとした。

だが、主人公には体がなかった。このままでは何も行動することができない!

そのことに気付いたモイライは、旅の途中で出会う人間に自由に乗り移れる「トランスファー」の能力を主人公へ与え下界へ向かわせた。

人間の運命と、自らの肉体を求め、主人公の旅が始まる。
果たして主人公を待ち受けているものは希望、あるいは……?



【主な登場人物】


・主人公

作中の現代では犬(の身体を間借りしてる浮遊霊)。
生前の記憶を失っており、おまけに肉体すらない、喋らない系主人公影の薄さで右に出るものは無し
元々は9000年前にあったアトランティスの学徒であり兵士でもあった17歳の少年。
剣術大会の優勝者で剣術に長けており、剣にそれぞれの属性を乗せた技をくりだす。
モイライの約束とかつての己の体を求め、不死身の身体となり旅へ出る。
オープニングのモイライとの会話は、微笑ましくて印象に残る。

モイライ

「ワン、て言われてもねえ…。情けなくて涙がでるよ。」
運命を司る女神。アトロポス・モイライが正式名。
神出鬼没で主人公達に色々とアドバイスをくれるおばちゃん。お喋り好きな一面もある。
姉達(ラケシスとクロートー)が取り上げてしまったという主人公の記憶を返してくれた。
ラケシスは糸を与え、クロートーは糸を紡ぎ、アトロポスは糸を断ち切る係。
もし事が上手くいけば、主人公に新たな「運命の糸」を与える事を約束した。姉から盗んだのか?

・プラトン

「なあ、どこかでエピファーと会うんだろ?オレも行くからな!」
読書とお喋り好きな主人公の親友。しかしワガママなのが玉に瑕。
エピファーに気を寄せているが、同時に彼女の想いにも気付いている。
オリハルコン鉱山の発掘作業の手伝いバイトをしている。かなりのKYで幼稚。

・エピファー

「私ときどき考えちゃうの。私たちずっといっしょにいられるわけじゃないって。永遠には会えない。そうよね?」
本作のヒロインで、アトランティスの学校のアイドル的存在。
しかし、姉を亡くしたことで彼女の心に暗い影を落とした。
主人公に好意を抱いているシーンがいくつか見られる。
アトランティスの事件で消息不明に……

・アールモア

「さて、明日は約束通り私の研究の成果をキミたちに披露します。驚くべき研究です。」
主人公達が通う学校の先生。
豊富な知識と温厚な性格、そして愛敬のある体系で皆から慕われている。
本人に曰く人類、アトランティスの未来に必要な研究をしているという。
ちなみにエピファーの姉の婚約者でもあった。


ヘラクレス

「やめろ!この戦いは間違っている!どこにも邪悪な者なぞおらんではないか!」

お馴染みの半神半人の英雄。
9000年前、神々の命令で邪悪な国と言われるアトランティスを滅ぼすためにやってきた。
だが、事実と違う善良なアトランティスがギリシャ兵に蹂躙されているのを見て間違いだと気付く。
主人公達がギリシャ兵に襲われていたところに駆け付け助けると、神々へ侵攻の中止を求め天界へ戻る。
しかし神々に訴えかけても取り合ってもらえなかった為、戻る間もなくアトランティスは滅亡してしまう。
せめてもの償いとして、滅亡したアトランティスの城壁上で9000年間、石*1になってまで待ち続けていた。
これは『いつか再びアトランティスの者(子孫)と出会えた時に、その者達の未来の為に助ける事で自らの罪を清算しよう』という思いから。
そして主人公達と出会い、彼らの特異な運命を色々と助けてくれるようになる。

固有能力の体当たりは終盤でもお世話になる。だが、敵によっては強烈なカウンターをくらうので注意しよう。
しかしどういうわけかレベルアップ時のステータス上昇値が0~3と異様に低い。
レベルが上がったのにステータスは変化ナシ、というケースもしょっちゅう起こる。
鍛えるということすら女々しくなってしまうということなのだろうか。*2
+ そしてクリア後は……
「おお! やはり戻ってきたな! たとえムダとわかっていても魔物は退治しなくてはならぬ。さあ行こうではないか!」

主人公の帰りを待っており、一緒に人間たちのために魔物退治に行こうと誘ってくれる。
正に英雄オブ英雄。


<アトランティス滅亡から9000年後の世界>


・ミリス

作中現代のイマンドラに住むプラトンの妻で4児の母。プラトンとは10年前に出会った。

・ディアリ

作中の現代であるトランティアの城下町に住む母親思いの少女。
主人公達から王に謁見する許可証を盗んだ事がきっかけで、行動を共にする。
病の母親の事でトランティア王に謁見するが……

・パリス

作中の現代のアテネの病室で看護婦を務めている少女。ギリシアのこども王に懐かれている。
ある理由から「声」と「言葉」を発することができない。その影響か終盤まで魔法を使うことができない。
だが主人公を見た途端、驚愕したり、主人公たちと密かに付いてくるなど、謎に包まれた行動を見せる。

・こども王

ギリシアを治める幼い王。5歳。少し泣き虫。
務めは懸命に果たしているが、あまり人望はなく看護婦のパリスに甘えてばかり。

・アルゴー

現在は故人で、かつて海底を進む船を作った男。
海底船を作ったことでポセイドンの怒りを買い、タルタロスに落とされた。
彼の子孫たちは現在ネアポリスに暮らしている。

・カローン

ハデスの部下で裏取引大好きな三途の川の番人。


魅惑のトランスファーシステム


主人公達は体を持たないため、旅で出会う人々の体を乗り移りながら旅をすることとなる。
乗り移り出来る体は犬、戦士、羊、奴隷、魔導師、熟女、巫女、幼女等と多彩。
トランスファー出来る体の数はなんと100体以上!

様々な体と能力を駆使し、冒険することが本作の醍醐味と言えよう。

レッツ、トランスファー!

……まあ要するにFFで言うところのジョブ、DQの職業みたいなもの。
大きな違いは他の身体の固有技は使えないことと、その代わりに戦闘中に身体を変更できること。
補助系の技を使った後、他の身体にトランスファーした場合でも能力の上昇値は引き継がれる。
そのため、終盤では一部の協力な補助技(各能力を四倍とか)をかけた後、基礎能力の高い主人公の身体に変更してボスを一撃で仕留めたりもできる。
また、肉体によってその人物を知る相手との会話内容も変化する。
肉体によって行ける場所が増えたりもするので、新たな肉体が出てきた分だけ探索の楽しさも増えていく。
自社ネタもあり、どこかで見たことあるキャラに乗り移れたり特技が「タバコ すう」なんて人もいる。

本作は、前作の不評だったゲームシステムを改善。快適で飽きさせない仕様となっている。
戦闘中の掛け声と悲鳴の編集ももちろん可能。シリアスな雰囲気を思う存分ぶち壊すことができる。*3

その他のシステム変更点

  • セーブデータは4つに増えた。
  • 前作同様、装備品は誰でも何でも装備可能。
    • だが、キャラや乗り移り対象ごとに得意武器が設定されている。
  • 村や町のツボなどのアイテムを取得すると「悪行」としてセーブデータに回数が記される。
  • 各アイテムの所持制限は各99個まで。
    • ただし購入以外の方法で入手すると「**」表示となってそれ以上持てる。
  • 前作同様、昼夜の概念のみならず天候まで存在する。
    • 夜じゃないと起きないイベントや、出現しない乗り移り対象もいる。
    • 雨なら水属性の魔法の効果が強まるなどの影響があるほか、雨や雪でないと出現しない魔物も存在する。
  • 乗り移ったまま戦闘を繰り返すとそのキャラのFLV(フィットレベル)が上がり、新しい特技を覚えたり乗り移った体が強くなったりする。「なじむ! 実に! なじむぞ!」
    • FLVの上がり方はキャラ毎にマチマチであるため、早期熟成型や大器晩成型、果ては終始役立たずと多様性が増している。
  • 魔法修得は前作と同じだが、今回は行ったことのある神殿間のテレポートができるようになっているため、神殿巡りの煩わしさが大幅に軽減。
  • 前作同様、地面にアイテムを埋める事ができるが、今回は各地にある土地に種を植える事ができる。
    • ある程度時間が経過するとアイテムを収穫する事ができる。更に植える種によって収穫できるアイテムが異なる。
  • 街によっては研磨屋や鍛冶屋など、アイテムを作成したり変化させられる店もある。
    • 錆びた物を磨いて石や武器・防具を入手したり、鍛冶屋でいらない武器を鍛えたり、溶かして材料にする事もできるなど自由度が高い。





以下、ネタバレ注意















【ネタバレ登場人物&設定紹介】


・主人公

9000年前のアトランティス滅亡の日、アールモア、プラトンと共にパンドラの箱に入ったまま死亡。
その影響で生きてもいない、死んでもいない状態のまま封印されていたが、モイライによって別の体に一時的に転生された。
……尤も乗り移ったのは犬だったが。尚、パンドラの箱に入った事により不死身になった。
だがその為、自分自身の体を取り戻すのはラストボス直前のパンドラの箱でという事になる。
クリア後はヘラクレスと共に神々からの贈り物──すなわち終わりなき魔物(人間たちの負の感情)退治に赴くこととなる。

・プラトン

主人公同様、9000年前の事件により死亡し、ずっと封印されていたが10年前に転生させられた。
が、ある理由によって記憶を取り上げられてしまい、イマンドラに住む妻子持ちの木こりに乗り移った。
性格と不死身の特性である老いることのない性質により、村人から嫌われてしまう。
しかし、「アトランティス」という言葉だけは残っており、その在処を探そうと妻子を残し旅に出た。
そこで同じくアトランティスを探していた主人公と再会。これ以降、主人公と苦楽を共にして旅し、戦うこととなる。
彼曰く、転生してからずーっと友達がいなかったらしい。
前作のレイオン同様、日記をこまめに執筆。4児の父になっても精神は幼稚。
また動物嫌いのため、動物には乗り移ることができない。
ヘラクレスとはあまり仲がよくなく、それが決裂の原因を作ってしまう。
彼とは思わぬ所で再会する。サポート系が優秀。

クリア後は仲間に誘っても「悪いけど家族と一緒にいたい(から行けない)」と至極ごもっともな返答が聞ける。*4

・ディアリ

病気の母の診療代と薬代を稼ぐ為に、トランティア王の研究に貢献する。
だがトランティア王…アールモアによる「永遠の命を得る実験」の実験台となり、ゾンビと化してしまう。
更には最愛の母の記憶も失い、自分に相応しい場所を求めて主人公についていく。
無断でついてきてしまったパリスを自分が面倒を看るから許してと頼むなど、甲斐甲斐しい性格は残っている。
反面、自己中なプラトンとは反発し、特にパリスへの扱いの酷さ、主人公への横暴にブチ切れた。
冥界でカローンに奪われた母の記憶を取り戻し、冥府にいた母と一緒に残った。

・エピファー

滅亡の日、アールモアの言葉から姉が生きていることを知り、研究室から飛び出し姉と再会する。
しかし落盤によって主人公とプラトン、アールモアは閉じ込められてしまい、彼女も生き埋めになった。
なんとか姉と鉱山から脱出したところをギリシャ兵に捕まってしまう。
そして船でアテネに連れていかれ姉と引き離された挙句、辛い人生を送って死亡した……。

死後、何故アトランティスが襲われたのか原因を突き止めるため、記憶を保ったまま転生を決意する。
転生する為には記憶を消すレーテーの水を飲まなければならないが、何とか飲まずに転生する為にカローンと交渉した。
その結果、カローンに自分の「声」と「言葉」を差し出す代わりという取り引きをする。
こうして9000年もの間、エピファーとしての記憶を保ったまま輪廻転生を繰り返してきた。
その経過で姉が蘇った方法が自分の故郷を滅ぼした原因であり、ひいては人類を滅ぼすことを知る。
しかし言葉を発することができず伝える術を持たない彼女には、どうしようもできなかった。

だがとある人物と共に冥界にてカローンと会った際、自分の「声」と「言葉」を取り戻す事に成功する。
そう、「言葉を発せない看護婦パリス」はエピファーが転生した姿だったのだ。
主人公達がその事実を知るのは、タルタロスに堕とされた時での会話だった。
話せるようになってからは人生経験の豊富さで神さえも手玉に取る。

そしてEDで運命の糸車が回り始め、それに従って皆がそれぞれの場所に戻り別れる事になる。
その際、モイライに促されて主人公に思いをぶつけた。
「私 待ってるから…。……。ずっと待ってる。9000年も待ったんだもの!」
……よくよく考えたら彼女は人間離れしたメンタルと愛の持ち主と言わざるを得ない。

・エピファーの姉

開始時にはすでに他界していたはずのエピファーのお姉さん。
アールモアのおかげで蘇ったが、普通の人間ではなくなっており嘆き悲しんでいた*5
アールモアにレーテーの水の件を教えた人であり、物語の引き金となった張本人。
不死者ではないらしく死ねたようだが、死後はタルタロス送りになりアールモアに水の事を教えた事を悔いていた。
タルタロス送りになった今でもアールモアの事を心配している。


そして


・アールモア

アトランティスの研究者。許嫁(エピファーの姉)を喪ってから、永遠に関する研究に没頭していた。
後に墓場から彼女の声がすると思って墓を掘り起こし、蘇った彼女と再会を果たす。
そして蘇ったエピファーの姉からの話とオリハルコンを用いる事で不死者として復活出来る事を発見した。
死んだはずの婚約者が生き返ったことを主人公たちに話したが、エピファーが飛び出したその直後に落盤に巻き込まれてしまう。
研究所も埋まってしまうが、その際にできた穴の奥底で謎のオリハルコン製の箱を発見。
それを開けて主人公とプラトンを不死身にするために殺害し、そして自身も自害して転生した。

だが、ソレを開けたことでそれに封じ込まれた「マモノ」が飛び出し、世界はマモノに溢れてしまう。
更にそのうちの一体「復讐」に取り付かれ、心を支配された彼はアトランティスを滅ぼした神々に復讐する事を誓う。
しかし主人公やプラトン同様、生きても死んでもいない状態のまま8800年封印されていた。
そして今より200年前、モイライ姉妹に人間の運命の糸がなくなってしまう原因を探し出す為に選ばれる。
だが主人公達と違い記憶が生前そのままだった為、モイライ達からの使命を無視して行動を開始。
トランティアの青年に憑りつくと、不老不死の身体を活かし王となり200年間も君臨。再び永遠の命の研究を始める。
(この件があった為、モイライの姉達がプラトンや主人公の記憶を奪っていた)
その後エジプトにて、ミイラ製造技術を使いディアリで不死身にする実験をし、不完全であったため失敗する。
やはりオリハルコンが必要だと追い求め、復讐を成し遂げる為に行方知れずとなった。

そして冥界やタルタロス、ヘラクレスの話から、かつてアトランティスの地下深くで見つけた謎のオリハルコン製の箱……。
あれこそがマモノ達を封じ込めてあった『パンドラの箱』であった事が判明する。
更にアールモアが不死者とし復活後も永遠の命の研究を続けたのは、人が神と同じく永遠の命を得る事こそが神への復讐だからであった。
かつてアトランティスが滅んだのも、アールモアがその禁忌を犯したがために神の怒りに触れたのが原因だったのだ。
アールモアの狙いは、神々が阻止しようと躍起になる永遠の命を全ての人間に齎し、神の理を破壊することだった。

主人公たちがタルタロスから脱出する間に、アテネやサンドリアの男たちをトロイに連れて行き、巨大な塔の建設を命じる*6
それは巨神であるアトラスの肉体に乗り移って*7、その怪力でアトランティスを海底から持ち上げるという計画のためだった。
だがアトラスは天界を支えている為、天が落ちてこないようアトラスの代わりに天を支える役割として塔を建設したのだ。
アールモアがアトラスに乗り移るも、アトラスは自我を失わないよう耐えながら自身を石に変えてアールモアごと封印してくれと願う。
そして主人公たちが天界より持ち出したメデューサの首を使ったことでアトラスは石化した。

だが、アールモアは石化する寸前にアトラスからパリス(エピファー)の体に憑りついて逃れていた。
アテネの子供王を脅しオリハルコンを手に入れ、アトランティス鉱山にあるパンドラの箱にたどり着いた際に正体を現す*8

「全ては婚約者が死んだ時から始まっていた、私から何もかも奪った世界に復讐をするのだ!」

元の肉体に戻ったアールモアは「復讐」に憑りつかれており、最早何のために復讐するのかさえ自分でも分からなかった。
アールモアもなんとかマモノを追い出そうとしたが、9000年間叶わなかったのだ。
二重人格のように憎しみに狂う復讐鬼の顔と、かつての温厚な先生の顔を交互に見せる。
そして私ごとこの化け物を滅ぼしてくれ!と主人公たちに訴えかけながら襲い掛かる。
最初アールモアは心の中でマモノと戦っているのか何もしてこないが、それも時間の問題だった。
彼もまた「復讐」に完全に支配されて異形な怪物と化したが、主人公たちによって倒され人の姿を取り戻した。
死の間際、嘗てのアトランティスの教え子たちに最後の教えを説いたあと、息を引き取った。
そしてゼウスにより鉱山ごとパンドラの箱と一緒に地の底に埋められてしまうが、その際に魂は迎えに来たエピファーの姉と共に昇天した。



……と、本編はここで終了。


ちなみにマモノ達をパンドラの箱に戻して封じる前に崩落で埋まってしまった為、クリア後も普通にマモノ達は出現するようになる。

これを狩り続ける事こそがクリア後のヘラクレスの使命……すなわち「ヘラクレスの栄光」はここから始まるのだ。そのせいで本編で空気

本作を語る上で欠かせないのは、ゲームクリア後に挑戦できるダンジョンの攻略である。
レアなアイテム、本編ボスを凌駕するモンスターの存在。
ここまでは従来のゲームと同じだが、ここからが違ってくる。
ダンジョンクリア後に再度ダンジョンに突入するとアイテム、モンスター、ダンジョン内部が変化するのだ。
いわゆるローグライクRPGのような楽しみ方ができるわけである。
しかもこのダンジョンは最大で40回挑戦可能!
40回クリアしても特にイベントは無く、入り直すと1回目から再度挑戦する事になる。
ちなみに、ここでしか手に入らない武器「せいりゅうとう」はチートじみた性能を持つ。
攻撃力こそ「ゼウスのつるぎ」や「きわみのつるぎ」などの本編で入手可能な武器にやや劣るものの、最大3回攻撃が可能
だがそれでもダンジョン最後のボス「破滅」には苦戦必至。

チート武器とチート肉体を使ってもクリアギリギリのラインを、如何にそれらだけに頼らず突破するのか。
その追求には無限に近い選択肢と戦略があり、何処までも飽きさせないのが本作の特徴である。

前作の栄光3が隠れた名作ならば、今作は輝ける傑作と言えよう。

ただし、当時にしてもストーリー自体のボリュームは少なく、かなり攻略時間は短くなっている。
コツさえ掴めば一日でクリアできてしまうので、その辺はやはり評価が分かれた。
もっとも実際のところやり込みゲーである為、タイムアタックや低レベルクリア、縛りプレイなど楽しみ方が増えている。
トランスファーで乗り移れるキャラにはチートじみた能力を持っている者も少なくない為、快適なプレイも楽しめる。
もちろん逆に泣きたくなるほど貧弱なキャラの肉体を借りて、神々に人間の意地と可能性を見せつけてやるもよし。



【クリア後のみの登場人物】

・ライオン

クリア後に魔物の巣近くの小屋で仲間にできる男性。
『がんばる とうさん』という肩書きから妻子持ちであることがわかる。名前がライオンなだけで、ちゃんと人間である。
初期レベルは低いがどんな武器でも巧みに扱い、補助魔法を中心にわずかだが回復と攻撃魔法を覚えることができる。

・リリアン

クリア後に仲間にできる女性。ライオンとは別の小屋にいる。
『なやみおおき むすめ』という肩書きからまだ年若いことがうかがえる。
魔物退治に誘われたけどおじさん(ライオン)と二人だけはちょっとイヤ(意訳)」
とまぁわからなくもない言い分で最初は仲間にできない。
が、先にライオンを仲間にしておくと彼女も仲間にできる。男三人(内一人は半神半人)に増えてるんだけどね。
こちらも初期レベルは低いが、全ての攻撃魔法を覚えることができるという強者。それでいてステータスは力が弱いなんてこともない。
さらに専用コマンドも優秀で、「ちゅー!」は敵のMPを全部吸い取るというチート技。
「あまいといき」は敵の攻撃力を8倍にする変わりに他を0にするという強力なステータス変化技である。

余談

この作品を最後に、データイーストによるヘラクレスの栄光シリーズは終わりを告げた。
そしてその数年後デコは家庭用ゲーム事業を撤退、そして倒産をしてしまう。


メジャー作品ではないヘラクレスシリーズだが、意外なことに過去にヘラクレスシリーズオンリーイベントが行われた。

メジャー作品ではないので成功しないと思う人もいたが、結果は好評。
イベントは成功で終えた。

このようなことからも、ヘラクレスシリーズは現在もファンに愛されている作品なのだ。



さあ Wiki篭り。楽しみなさい!

好きな項目を 作成して楽しみなさい!

好きな項目を 追記・修正して楽しみなさい!

アニヲタwikiは 永遠かい? アニヲタwikiは かぎりあるものかい?

わからないねえ。

でも これだけは はっきりしている。



今 この時は もう もどらないよ。



さあ 楽しみなさい!


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最終更新:2024年01月08日 03:47

*1 本人が石化したわけではない。9000年の間に積もり積もった堆積物が、彼を石のように固めていただけ。なので本人はピンピンしている。ちなみにアトランティスはゼウスにより海底に沈められ、壁の頂上一部だけが露出するのみ。

*2 このよくわからない仕様のせいで後半になればなるほど相対的に弱くなっていく。それに加えて、自分の身体を取り戻した主人公はことさら強く、後述するライオンやリリアンも成長の伸びしろが良好なので差は開く一方である。

*3 「えいっ!」「くらえっ!」「いたいっ!」「あぶない!」といった普通のものから、「イヤーッ!」「グワーッ!」や、「デュクシ!」「オウフ!」などネタに走るもよし。文字数は少ないので工夫しよう!

*4 ちなみにその家族からは「姿は変わっても中身は私たちが愛したあの人(意訳)」と確かな愛情があることが聞ける。

*5 アールモアの夢枕に立ち助けを求め、彼が墓を掘り起こしたら生き返った。セリフは全てカタカナになり、不気味な声らしい。レーテーの水を飲まなかったのは確かだが、何故生き返れたのかは不明。遺体にオリハルコン製の何かでも添えられて埋められたのだろうか。

*6 この際の労働者たちは、みんな永遠の命欲しさにアールモアの命令に従っている

*7 アトラスはアトランティスに知恵と知識を授けたという神であり、アトランティス民と深い関わりがある。そのため、神の身でありながらトランスファーが出来てしまった。

*8 ちなみにトランスファーでパリスの身体を乗っ取っていたので、アールモアが元の肉体に戻った際にパリスの身体は消えてしまう。その後、パリスの中身がエピファーに戻ってから駆け付け、戦闘中に合流する。