流星神

登録日:2011/05/16 Mon 06:32:55
更新日:2024/03/20 Wed 11:08:47
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流星神とは東宝制作の特撮ドラマ『超星艦隊セイザーX』に登場する巨大宇宙船が変形した巨大ロボット群。


【概要】

セイザーXが所有する宇宙戦艦が小型ロボット<コアブレイバー>と合体する事で巨大な人型ロボットの姿になった状態が流星神である。
超星神グランセイザー』の「超星神」、『幻星神ジャスティライザー』の「幻星神」に相当する。

ただし、増援としてやってきたシャークリーガーに限っては単体の変形によって流星神になれる。
そしてそのシャークリーガーのデータをもとに開発されたドリルアングラーも単体で変形が可能となっている。

未来の技術で作られているためか宇宙海賊デスカルの操る恐獣を圧倒する性能を持つ。
しかし、ネオデスカルの繰り出す未来恐獣に対しては苦戦が目立っていた。

ストーリー序盤はコアブレイバーが一体しか無いため、流星神はシャークリーガーを除くと運用出来るのは1体だけだった。
そのため、他の戦艦は流星神のサポートに回る展開が多く見られた。
だが、第27話で宗二郎によって追加で2機建造されたため4体同時運用が出来るようになった。

なお、ある程度は自立行動が取れていた前作までの巨大戦力とは異なり、本作の宇宙戦艦は全て有人機となっている。
そのため、出撃時には必ず1人は操縦しなければならず、前作までのように自由に呼び出せるということはなくなっている。

ちなみに東宝公式サイトではコアキャリバー/コアブレイバー以外の各戦艦とロボットのページに専用のキャッチコピーが掲載されていた。


【宇宙戦艦】

※ドリルアングラーは厳密にはセイザーXの戦艦及び流星神ではないが、玩具や関連書籍では同列に扱われる事が多いため、便宜上共に記載する。
乗員に関しては当該項目参照。

コアキャリバー

全長:20メートル
全幅:18メートル
全高:12メートル
総重量:300トン
最大出力:500万馬力
最大速度:マッハ50

コアブレイバーに変形する中型戦闘艇。
普段はライオキャリアーの上部に収納されている。
『ダイブ・イン!』の掛け声で瞬時に乗り込む事が可能。

『コアキャリバー・テイクオフ』の掛け声で発進し、戦闘時はライオセイザーが主に操縦する。
パルスビームを1秒間に10発連射するコアレーザーやコアミサイルを武装とする。

追加で配備された2機はシャークベースの上部に収納される。


ライオキャリアー



獅子の咆哮は星の海に轟く、金色の巨艦ライオキャリアー!


全長:50メートル
全幅:39メートル
全高:21メートル
総重量:650トン
最大出力:1500万馬力
最大速度:512 km/h

セイザーX所属戦艦の旗艦で突撃型に特化している。
ライオセイザー/安藤拓人とレミーが操縦する。
ライオンの顔を思わせる艦首が特徴。

キャリアーの名前の如くコアキャリバーの運搬役でもある。
武装は各部ライオキャノンと艦首に搭載された必殺光線・セイザー砲。

セイザー砲はエネルギーをフルチャージさせて撃てば、宇宙海賊戦艦バルガレオンを破砕するほどの威力を持つ。


アドルイーグル



星の間を駆け巡る一閃の光は、宇宙を飛ぶ不死鳥アドルイーグル!


全長:50メートル
全幅:39メートル
全高:21メートル
総重量:650トン
最大出力:1200万馬力
最大速度:729 km/h

ワシ型の高速戦艦で高機動型に特化している。
イーグルセイザー/アドとゴルドが操縦する。
船体各所に管制制御装置を装備しており、機動性を武器に敵を翻弄する。
武装はイーグルガンと必殺光線・スプリットキャノン。
後者はコスモカプセルの力で強化され、未来恐獣ディロスの装甲を貫通して倒したことも。

第27話にて、ネオデスカルの戦艦ネオデアークが出現した時に生じた異空間に吸い込まれてしまうが、コスモカプセル・マンティス11がバリアを発生させたことで大破は免れ、他の戦艦の協力もあって無事に帰還した。*1
第36話では月面に設置された闇の侵蝕装置ダークアルマーを捨て身の特攻で破壊した。機体はコスモカプセル・イーグル2が光のバリヤーに包んだことで無傷で済んでいる。


ビートバイザー



全身を鋼鉄の鎧と強力な武装で固めた昆虫は、稲妻の如く敵を打ち砕く!


全長:50メートル
全幅:27メートル
全高:10.5メートル
総重量:700トン
最大出力:2300万馬力
最大速度:490 km/h

カブトムシ型の重火力戦艦で重装甲型に特化している。
ビートルセイザー/ケインとツインセイザー・アイン、ツバインが操縦する。
頑強な装甲で敵の攻撃を弾き返し、「メガロキャノン」といった豊富な武装で応戦する。

第10話では合成恐獣グラプターに至近距離で「メガロキャノン」を発射して一時撤退させたが、同時に機体も修理が必要になった為、痛み分けとなった。


戦艦シャークリーガー



正義の牙を持つ空飛ぶ鮫は、怒涛のごとく悪を押し流す!


全長:75メートル
全幅:39メートル
全高:21メートル
総重量:800トン
最大出力 2150万馬力
最大速度:430 km/h

サメの姿を模した反乱軍の旗艦。
別名は強襲型新造宇宙戦艦。
シャークセイザー/シャーク隊長が操縦する。
普段は巨大宇宙空母シャークベース*2と合体しており、状況に応じて分離を行う。
合体時はシャークベースのベースキャノンやミサイルランチャーなどの武装が使え火力が高く、分離時は艦首のソードプレッシャーによる格闘戦に長け機動性が高い。
必殺技はソードプレッシャーと両翼のカッターフィンにプラズマを発生させて敵に体当たりする「スマッシュウェーブ」だが、劇中では未使用に終わった。


戦艦ドリルアングラー



大地を揺るがす巨大な角が、息を潜めて獲物を狙う。


全長:65メートル
全幅:24メートル
全高:20メートル
総重量:870トン
最大出力:2130万馬力

ネオデスカルのジャッカルが、シャーク隊長と共に研究していたデータを元に独自に改良し建造した、アンコウを模した白兵戦用突撃型宇宙戦艦。
当初はジャッカルが操縦していたが、彼の死後は火将軍ブレアードが機体を引き継いだ。
ドリルの横の目の部分からはアングルブレイザーという赤色の光線を発射し、あらゆる物体を粉砕する。
必殺技は艦首のドリルターナーにプラズマをまとい、高速回転させながら体当たりする大技・ドリルプロージョン
地底への潜行も可能な唯一の宇宙戦艦で、敵の背後めがけての奇襲戦法を得意とする。


【流星神】

※各種スペックは講談社『ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK』 vol.20《超星艦隊セイザーX》より抜粋。

コアブレイバー

身長:45メートル
全幅:21メートル
総重量:300トン
最大出力:500万馬力
スーツアクター:御代川太(メイン)/氏原祐介、稲留正樹(両名とも第32話のみ)

コアキャリバーが変形した中型ロボット。
流星神のコアになる重要な機体。
セイザーメタルと呼ばれる特殊な合金で製作されている。

同じコアロボットである、『グランセイザー』のガントラスと『ジャスティライザー』のライゼロスは単体でも充分に戦えたが、こちらは完全な偵察用である。
そのため、格闘戦には弱いが素早い移動と攻撃回避能力を得意としており、そのフットワークの軽さで敵を翻弄する。
両腕部から連射するビーム・コアレーザーは岩石や鋼鉄の物体を破壊出来る。
必殺技は胸から発射する超高熱光線・コアバスターだが、単体で敵を倒せる威力は無い。

機体のメインカラーは白にグレーの装飾が施されている。
装飾の色は合体する流星神*3に対応して、宇宙戦艦から照射されるオプティマイズビームによって変化する。

メインパイロットはライオセイザー/拓人。
巨大で鈍重な恐獣に対して一回り小さく身軽なためか、拓人はこの機体を好んで使うことが多かった。
第27話にてアドが乗る2号機、ケインが乗る3号機が追加された。
以降、カラーリングはパイロットに対応する流星神の物に固定される。
第32話では3体のコアブレイバー(トリプル・コアブレイバー)が集結し、メカ巨獣メガリオンをコアバスターの同時発射で大ダメージを与え、シャークベースのベースキャノンによるとどめに見事につないで見せた。
最終決戦では2号機にアドとケイン、ブレアードが乗り込み、巨大化した暗黒恐獣ダークゲランの体内に突入し、恐獣の体内と外からの同時攻撃に繋げることに成功した。



流星神グレートライオ



金色の獅子が吼える時、正義の剣が闇を切り裂く!


身長:52メートル
全幅:40.3メートル
総重量:1050トン
最大出力:2000万馬力
スーツアクター:角田浩一

ライオキャリアーとコアブレイバーが『Xフォーメーション』の掛け声により合体した形態で、ライオセイザー専用近接格闘ロボ。
パワーとスピードのバランスに優れ、格闘戦や両肩の鋭い爪などで恐獣に立ち向かう。
メインパイロットはコアブレイバー内の拓人が行い、戦艦内のレミーとカプセイザーG2がサポートする。

主な武装は2本の剣ライオカッターとそれらの柄を合体させた長槍・ライオジャベリン。
ライオカッターは一振りで如何なる物体を切断出来る切れ味を誇り、ライオジャベリンは敵の体を簡単に貫く。
胸のライオキャリアー艦首から放つ小型ビームガン・ライオパルサーは主に至近距離で使うことが多かった。
また、光のバリヤーを張ることが出来、ヘドラ未来恐獣デスバーのヘドロ噴射を防いだ。

必殺技はライオジャベリンにエネルギーをチャージしてX字の斬撃を放つ「ハウリング・クラッシュ」
『劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち』ではアドルイーグルとビートバイザー、そして4大超星神と3大幻星神のパワーをライオジャベリンに収束させて放つ強化版「ハウリングクラッシュ・ギガマックス」を披露し、マンモスボスキートを粉砕した。
もう一つの必殺技として胸のライオキャリアー艦首に溜めたエネルギーを一気に発射する高熱の衝撃波・「ライオインパクト」を持っており、デスバーを1度はドロドロに溶かすも直ぐに再生されてしまい、さらにエネルギー切れを起こすなど逆効果に終わってしまった。このようにリスクが大きいためか以降は使用されていない。
最終決戦では他の機体が次々とダークゲランの闇のエネルギーに浸蝕されて機能停止する中でレミーが単身で操縦し、コアブレイバーが恐獣の体内に突入してから5分後に残りのエネルギーを全てライオジャベリンに集めて放った特大のハウリング・クラッシュを体内からのセイザーXとブレアードの必殺技と同時に恐獣に浴びせて完全に撃破した。

本編での登場回数は13回で流星神の中では唯一2桁を超えており、第3部では他の戦艦が一時期合体不可能に陥っていた事もあり、頻繫に登場した。
撃破数も映画を入れて6回とダントツに多い。


流星神ウインドイーグル



天空から舞い降りた白き巨神は、疾風となって悪を打ち抜く!


身長:48.5メートル
全幅:38.5メートル
総重量:950トン
最大出力:1700万馬力
スーツアクター:角田浩一、松上順也(共闘時)

アドルイーグルとコアブレイバーが『Xフォーメーション』の掛け声により合体した形態で、イーグルセイザー専用中距離電撃戦型ロボ。。
有効射程と索敵能力の許す範囲から攻撃を仕掛け、即座に撤退する戦術を得意とする。
また、背中の翼を展開して空中を飛翔し、敵目掛けて急降下攻撃を仕掛けることができる。
メインパイロットは戦艦内のアド。ゴルドとコアブレイバー内の拓人がサポートする。
1度、拓人の不在時にレミーがコアブレイバーコクピットに搭乗したことがあったが、セイザーアーマーを装着していない生身の身体では耐えられる環境ではなく、戦闘時の衝撃で負傷してしまった。
コアブレイバー増産後、アドはコアブレイバー内に移動している。

主な武装は両肩から引き抜く遠距離攻撃用の二丁拳銃・イーグルライフル。
遠方や真上から恐獣を正確に狙い撃ちし、強力な光弾を発射する。
両足の爪を伸ばして敵を切り裂くタロンカッターという空中殺法も使用可能。

イーグルライフルから光弾を連射する「ツイスター・シュート」が必殺技。

本編での登場回数は5回と、作中のロボットの中では最も出番が少なく、第3部では一時期合体不可能に陥っていた事もあり、寧ろアドルイーグルとしての活躍の方が目立っていた。
単独で撃破した恐獣も初戦相手のウィンミラーのみにとどまった。

最終決戦ではマグナビートと共にドリルアングラーに加勢し、ダークゲランを1度は倒すも、首領ネオデスカルが残骸に融合したことで恐獣は復活。
ダークゲランの巨大な口に噛みつかれ、闇のエネルギーを流し込まれた事で機能停止した。
しかし体内のコアブレイバーコクピットまでは辛うじて浸蝕を免れていたため、ゴルドたちの尽力によりコアブレイバーを分離させることに成功した。


流星神マグナビート



天空にそそり立つ鋼鉄の要塞は、正義の雷で闇を払う!


身長:58.5メートル
全幅:41メートル
総重量:1000トン
最大出力:2800万馬力
スーツアクター:角田浩一、和田三四郎(共闘時)

ビートバイザーとコアブレイバーが『Xフォーメーション』の掛け声により合体した形態で、ビートルセイザー専用長距離攻撃型重武装ロボ。
重火器を使用した遠距離攻撃や全身に漲る怪力で恐獣を圧倒する。
巨大な鉄拳から繰り出されるパンチは、合成恐獣ビグスタッグを吹き飛ばす威力を誇る。
メインパイロットは戦艦内のケイン。アインとツバインがサポートし、コアブレイバー内の拓人が照準を担当する。
コアブレイバー増産後、ケインはコアブレイバー内に移動している。

背中から引き出す大型主砲・メガロキャノンをはじめ、両腕に装備した5連装のインパクトキャノンや胸部に装備した6連装のミサイル・ブレイブショットといった豊富な武装を兼ね備えている。

必殺技は胸から発する高出力のビーム・「ビートバスター」
宇宙恐獣バードレス戦ではミサイル攻撃で瀕死に追い込んだ末に発射してトドメを刺している。

本編での登場回数は7回、単独での撃破数は上記のバードレスと劇場版におけるメカ巨獣ブルガリオの2体。
第3部ではディロス戦にて機体を損傷し、一時期合体不可能に陥っていた。

最終決戦ではウィンドイーグルと共にドリルアングラーに加勢し、ダークゲランを1度は倒すも復活され、メガロキャノンを破壊された末に闇のエネルギーを注ぎこまれて機能停止した。


流星神シャークリーガー



正義の飛沫が飛び散る時、黒き巨人が現れる!


身長:62メートル
全幅:38メートル
総重量:800トン
最大出力:2150万馬力
スーツアクター:松上順也

戦艦シャークリーガーが『Xフォーメーション』の掛け声により変形する事で巨大な人型ロボットとなった形態で、シャークセイザー専用近接白兵戦型ロボ。
グレートライオの改良発展型の巨大メカ戦士で、コアブレイバーを搭載していないため他3体に比べ総重量は低く、高い機動力を発揮出来る。
反面、エネルギーの貯蔵量が少ないため稼働出来る時間が短い。
パイロットはシャーク隊長が一人で操縦を担当。

武装は巨大な剣ソードプレッシャーと両腕に付いたカッターフィン。
ソードプレッシャーは刀身に付いた鋸で敵の身体を切り裂き、カッターフィンはドリルアングラーのカッターと同等の切れ味を発揮する。
頭部左右の突起から放つ合体ビーム・ユニッターシュートも強力な技である。

必殺技は冷気を纏ったソードプレッシャーから放つ冷凍光線で敵を凍らせた後に切り裂く「ハイドロールスラッシュ」と胸から放つ全エネルギーを変換させた破壊光線・「クロスバスター」

登場回数は7回。
デスバーとその強化体であるネオデスバーを撃破しているが、ディロスには苦戦を強いられ機体を損傷、一時期変形不可能に陥った。
最終決戦ではダークゲランにハイドロールスラッシュとクロスバスターを悉く破られ、両腕から徐々に闇のエネルギーに侵蝕され、流星神の中で真っ先に機能停止した。


ドリルアングラー



邪悪の蠢きが鳴り響く時、紅の炎が燃え上がる!


身長:60メートル
全幅:28メートル
総重量:870トン
最大出力:2130万馬力
スーツアクター:岩崎晋弥(メイン)/御代川太(第31話のみ)

戦艦ドリルアングラーが『バトルフォーメーション』の掛け声により変形する事で巨大な人型ロボットとなった形態で、ジャッカル専用白兵戦型ロボ。
攻撃力に優れたメカであり、ボディはコアブレイバーのコアバスターをはじき返す強度を誇る。
手持ち武器はなく、胸のドリルと腕のカッターを駆使した格闘戦を得意とする。
戦艦形態と同じくアングルブレイザードリルプロージョンも使用可能。
東宝公式サイトでは『アルティメイトクラッシュなる必殺技が設定されていたが、劇中未使用のため、詳細不明。

登場回数は6回。
ジャッカルが操縦していた頃はマグナビートを圧倒し、シャークリーガーと2度に渡って激闘を展開した。
しかし、シャークリーガーとの再戦時にジャッカルが戦闘不能に陥り、ブレアードがピンチヒッターとして操縦を代行。
ジャッカルがそのまま死亡した後はセイザーXに加入したブレアードが正式に機体を引き継ぎ、流星神のサポーターとして活躍した。
最終決戦ではあらゆる攻撃を寄せ付けないダークゲラン相手にドリルプロージョン(ブレアードは「ドォ~リルゥ~!!」と叫びながら使用していた。)で善戦し、ウィンドイーグルとマグナビートとの連携で1度は撃破する。

いい船を遺してくれたなジャッカル…!礼を言うぜっ!

しかし首領ネオデスカルにより復活したダークゲランに噛みつかれそうになり、両腕で何とか食い止めるもそのまま闇のエネルギーに侵蝕され機能停止した。


【最終決戦後の動向】


【余談】

●玩具について

KONAMIから、「超星合神シリーズ」としてドリルアングラーを含む全種類が発売された。
前年度の幻星神合体シリーズが複雑な変形機構になった反省を踏まえて、今回はコアロボを挟んで上下合体するシンプルな変形ギミックなのが特徴。
コアブレイバーは発光ギミックを内蔵しており、全色発売されたが、通常カラーのグレーは『流星神合神セット』に付属しているため、流星神のダブりは免れないコレクター泣かせなラインナップであった。
シャークリーガーとドリルアングラーは玩具オリジナルギミックとして、他の3体同様にコアブレイバーと合体出来るようになっている。
『ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK vol.20』に掲載された、元バンダイ社員のデザイナー・野中剛氏のコラムでは、
  • 『コアブレイバーと合体するギミックのせいで胴体が太いロボが3体並ぶことになってしまった。』
  • 『前年に比べてパーツの精度や造形が甘く、金型の作りや設計品質が明らかに低下していることに気づいた。*4
  • 『(最強ロボットが没になったことを受けて)前作まではあったコレクションとしての最終目標が見えない。』
といった風にこれまでにないような辛辣な意見が寄せられている。
また、3大流星神はソフビ人形も発売されており、こちらは撮影用の着ぐるみに近い造形となっている。


●幻の4体合体ロボ

シリーズで唯一最強ロボットが登場しなかった流星神であるが、企画当初は4体の流星神が合体した最強ロボットの登場が検討されており、この時のデザインは人型であった。中にはグレンダイザーに酷似した頭部デザインも存在した。
デザインを手掛けた西川伸司氏は最強ロボが流れた理由について、3クールでの放送が決まった段階で品揃え的に充分だったと述べている。
結果的に没となってしまった最強ロボだが、そのおかげで3体の流星神揃い踏みなど、本作ならではの熱いドラマが生まれたのもまた事実といえるだろう。


●スーツアクター

3大流星神のスーツアクターはそれまでガルーダやケンライザーなどの主役ロボを演じた角田浩一氏が基本的に1人で演じている。
グレートライオを演じた時は必殺技のハウリング・クラッシュの撮影の際にX字に切り付ける動作が片方の刃でしか使えていないと指摘され、落ち込んだと後年のインタビューにて明かしている。
クランクアップ当日の撮影は最終回のライオジャベリンを構えるシーンだったが、最終カットが1回では決まらずスタッフからはいじられていたという。
オープニング映像や映画の特報用に撮影された3大流星神揃い踏みのカットでは、グレートライオを角田氏、ウィンドイーグルをシャークセイザー役の福田亘氏、マグナビートを本編の共闘時と同じく和田三四郎氏*5が演じている。


追記・修正は恐獣の体内に突入してから5分後にお願いします。

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最終更新:2024年03月20日 11:08

*1 その際に機体を損傷してしまい、しばらく合体が出来なかった。

*2 こちらにも『大型母艦は時空を越えて戦士の下へ、正義の砦シャークベース。』というキャッチコピーが用意されていた。

*3 グレートライオの場合はオレンジ、ウインドイーグルの場合は赤、マグナビートの場合は青。

*4 野中氏はコストダウンを目指したか生産工場を変更したのではないかと推測しているが、実際のところは不明。

*5 本編では他にもガレイド、ネオデスカル、ブラックライオを演じており、本作のクランクアップ後に『ウルトラマンメビウス』の撮影に参加している。