ブレントロン(ビーストウォーズネオ)

登録日:2012/09/14(日) 13:44:47
更新日:2023/09/25 Mon 19:39:00
所要時間:約 5 分で読めます





ブレントロンとは、『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズネオ』に登場する第3勢力。
名前は「Blend(ブレンド、混ぜ合わせる・混合する)」と「サイバトロン」、「デストロン」の「トロン」からだと思われる。


【概要】

第25話「謎のビースト戦士!?」から登場。
ビッグコンボイスタンピーコラーダが不在のガンホーに侵入し、彼らが持っていたアンゴルモアカプセルを強奪。
さらに迎撃に向かったサイバトロンも難なく一蹴し、これまで圧倒的な強さを見せてきたビッグコンボイさえも連携プレーで撃破するなど凄まじい強さを見せ付けた。

ビーストモードの外観は全員2種類の生物が融合したフューザー戦士を彷彿とさせるが、皆禍々しい姿をしており「強敵」「謎の存在」というイメージを強調している。

◆正体

その正体はユニクロンの使徒。
主人であるユニクロンを復活させるのが目的で、アンゴルモアカプセルを集め回っていた。
そのせいか個人の実力は凄まじく、並の攻撃ではびくともしない肉体、両軍のリーダーを上回るパワー、自己再生能力までも有していた。まさにチート。
強さに任せたゴリ押しもなく、策に嵌められて形成不利と判断したときは無理せず撤退するという冷静さを持つ。

【メンバー】

暗殺忍者ラートラータ

CV:斎藤信行
ブレントロンのリーダー。あまりリーダーに見えないがブレントロンの行動の指揮は大体彼が出している。
ライオン、トラ、チーター……ではなく蜂とミノカサゴが融合、それも蜂の胴体とミノカサゴを丸ごと一匹つけた頭部をしており、見た目のインパクトは多分一番高い。
ロボットモードではミノカサゴの口からそのまま顔が出るため余計そう感じる。

主な武器は右腕の「ポイズンアロー」。名前の通り毒矢を放ち、相手の動きを封じる。なお前作のダージガンのニードルも実は毒矢だった。また頭部の鰭は「ラートスラッシャー」という斬撃を飛ばす武器になる。
さらに蜂の翼からは「ダストホーネット」という燐粉を放ち、バリアとして使っていた。
なお毒矢にはブレントロン(ユニクロン・ヘラルド)のマークが刻まれており、これでマグマトロンは彼らがユニクロンの眷属だと確信した。


破壊忍者エルファオルファ

CV:金子幸伸
シャチが融合した姿をしている。ロボットモードでは髑髏悪魔を思わせる顔つきになる。
作品を見た人には多分一番印象に残り易いキャラだろう。何故かというと彼らのチートっぷりを解り易く表現してくれているからである。後上記のリーダーを差し置き目立つ中央にいることが多いため。

酸を多用した攻撃を行い、まずビーストモードでは口から酸を出してサイバトロン、デストロン両方の船に侵入したほか酸弾を撃つ「キラーシューター」を使ってロングラックマッハキック内部メカが見えるほどの重傷を負わせた。
さらに口から酸の息を放つ「メルトパス」というルストハリケーンのような技も持ち、ミサイルさえも溶かしてしまう威力である。

そして極めつけが空間を拳で叩き割りワームホールを自在に作り出せる能力。これにより彼らは行動範囲を広げていた。
ただ見た目通り強引に作っているため元の空間に残る次元の歪みも激しい。
この他、ビースト時の牙は「キラータスク」という武器になる。


処刑忍者ドランクロン

CV:内田慎二
トンボとイグアナが融合した姿をしている。ロボットモードでは前作のビッグモスにも似た四つ牙の顔。腕が90度回転する変身バンクが特徴的。

先の二人に比べると少しインパクトが薄いが実力は凄まじく、翼が変化した得物の「ドランカッター」はビッグコンボイの角を吹っ飛ばして一発KOさせるほどの威力を持つ(エルファオルファのメルトパスを浴びせた後の一撃だが、かなりの威力であることは間違いない)。
また口からはトリモチ弾である「クラップミサイル」を放つ。
この他左手の爪は「リザークロー」という武器になっている。いわば切り込み役なのだろう。

また前述した自己再生能力を最初に披露したのも彼であり、ポーキュパインの戦いで一度倒れるが、ラートラータから「いつまで寝ているつもりだ」と言われるや傷口を再生させ難なく復活し、視聴者にも絶望感を与えた。

また、ビースト、ロボット両形態で顔の変化があまりない珍しいキャラでもある。


三人とも「ユニクロンの復活」が第一目的なためかカプセルを縮小させて体内に飲み込む能力を持ち、これでカプセルを運んでいた。
また肩書きが「忍者」故かステルス能力を持ちサイバトロンとデストロンを撹乱させたりしている。
他に共通の能力として後述の星を破壊した黒い波動のような物やワープがある。
(ワープがエルファオルファの空間割りと同じ物かは不明)


【劇中の活躍】

全員が圧倒的な強さを持つ上に連携を取っているため「作戦など必要ない」レベルの強さを終始保っていた。
事実、三人の一斉攻撃は星を簡単に破壊できるほどであり、前述のビッグコンボイだけでなく、破壊大帝マグマトロンすら難無く撃破した。
サイバトロンのチームワークとハインラッドのタイムフリーズによって不覚を取って撤退することも増えたが、それでもブレントロンは健在であり、ユニクロンの復活を成功させる。

最後はビッグコンボイの幻の技「マンモスダイナマイト・フルパワー」を喰らって消えかけたユニクロンに自ら吸収され、消滅
終盤でサイバトロンに撃退されるシーンが増えたものの結局彼らの手で倒されなかったため、ある意味「勝ち逃げ」であった。

だが、結局ユニクロンは敗北したため、彼らをサイバトロンに当てず、吸収したのはユニクロンの敗因の1つだったのかもしれない。


【玩具】

「フューザー戦士を彷彿とさせる」と前述したが、それもそのはず彼らは全員海外のフューザー戦士の流用なのである。つまり、パタパタ犬ギッチョ~ンの同類。
恐らく、「ユニクロンの使徒」であることを強調したいために特に異形に見える連中を選んだのだろう。

ラートラータはデストロンの航空指揮官インジェクターの流用。
他の二人と違い色もほとんど変わっていない。
ポイズンアローはスプリング式ミサイルで、頭はラートスラッシャーの展開ギミックがある。
そのあまりに強烈な外観故か海外ではほとんどが売れ残っていたらしい。
ちなみに海外版の設定ではナルシストというこれまた強烈なキャラである。

エルファオルファはサイバトロンの歩兵将軍トーカの色替え流用。
金と黒という強烈すぎるカラーリングから、実際の象っぽい落ち着いたカラーリングになっている。
キラーシューターは水鉄砲になっており、ビッグコンボイと同じく角が可動するギミックも有する。

ドランクロンはデストロンの偽装指揮官スカイシャドウの色替え流用。
海外版とは色を逆転させたような感じになっている。(青部分を赤、逆に緑部分を白という風に)
ドランカッターは展開ギミックがある他、クラップミサイルはミサイルの構造上頭部を貫通している。アニメでは流石に省略されている
メガトロンのカウンセラーを務めるが、内心では仲間達に対する侮蔑と自身がデストロンを支配する野望を抱いているという野心家。

いずれもデザインは強烈だが出来は悪くないので機会があれば触れてみるのもいいだろう。


追記・修正はアンゴルモアカプセルを食べながらお願いします。



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