シルバーボルト(BW)

登録日:2011/04/15 Fri 01:03:12
更新日:2024/09/07 Sat 12:56:11
所要時間:約 9 分で読めるです!







ハッピー?僕はハッピー。
オオカミとワシのフューザー戦士、シルバーボルトですっ!ピース!

平和を守るため今日もファイトで頑張りますです!

それじゃ、ビーストウォーズメタルスのスタートでっす!!
エンジョーイ!




シルバーボルトは、『ビーストウォーズ』シリーズに登場するキャラクター。
称号は追跡員
CV:岩田光央
体力:7
知力:10
速度:8
耐久力:8
地位:7
勇気:9
火力:6
技能:8


TFG1エアーボット指揮官とは同名の別人である。
ただ、『BW』には海外版玩具のテックスペックの中でG1に出てくる同名キャラとのつながりが示唆されているキャラが結構おり、ボルちゃんも今後そういう話が出てくる可能性がないとは言い切れない。備えよう。


【概要ですっ!】

初登場は『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス』第2話「新戦士登場!ギッチョンチョン ですっ!(原題:Coming of the Fuzors (Part 1))」。
クォンタムサージの影響で救命ポッドが故障し、オオカミとワシを同時にスキャンした結果、二種類の動物の特徴を併せ持つ「フューザー戦士」として誕生した。
誕生直後はセキュリティサーキットが機能していないところをメガトロンに突かれ、なし崩し的にデストロンに所属してしまう。
しかしすぐにあくどいやり方に反発し、メガトロンに狙われていたコンボイを助けてそのままサイバトロンに参加した。
『メタルス』前半は彼がコンボイを差し置いて物語の中心として動いており、事実上の『メタルス』前半の主人公と言っても過言ではない。

性格は真面目で純粋。礼儀正しく女性に優しく正義感も強いが、警戒心が乏しい場面も少しある。
原語版では騎士道を重んじる高潔なキャラクターで、特にふざけたりはしない。

……しかし悪ふざけでおなじみの日本語吹き替え版では「○○です」「何故にWHY?」を始めとしたニセ外国人風の口調のおかげで、他のビーストキャラ同様非常にキャラが濃くなった。
ラットルからは 「ですます野郎」「パタパタ犬」と呼ばれている。*1
一人称は「僕」*2。他者には基本的に「さん」を付けるがたまに呼び捨てにすることもある。

狼の体に翼、前脚が鷲の爪、尻尾が尾羽というちょっと奇妙な姿で、ロボット/ビーストモード共に飛行能力を活かした空中戦を得意とする。
タカ+シュモクザメやコウモリ+牛などフューザー戦士は奇天烈な組み合わせが目白押しであるが*3、彼は比較的破綻なく、かつかっこよくまとまっている方である。アニメに出れたのも納得だろう。
ちなみにライバル枠のクイックストライクはサソリの尻尾にコブラの顔が付いているという、こちらも比較的違和感のないデザインであった。
武器は翼に収納されている「フェザーミサイル」。取り出すことで二本一組の剣「ボルトサーベル」としても使用可能。ミサイルを発射する時は「デス!デス!」と叫ぶ。

最終回のリミックス版では、ラットルに対して脱力系の応援歌を披露している(非常に面白いので必聴)。

たまに、「うさぎはねー、寂しくなると死んじゃうんだ。」*4とかつぶやいている。そんな時に限ってよく攻撃されたりする。


【すきですっ!】


※推奨BGM:「バ・ビ・ブ・ベ ビーストウォーズ」


「なぁなぁ、シルバーボルト」
「何ですか?」
「お前、誰が好きなんだよ?」
「そんなこと言えませんよ!」
「教えろよ~!」
「イヤですっ!」
「……じゃあ、俺も言うからさ。『せーの』で、言おうじゃん?」


「せーの!」


ブラックウィドーさん」
「…………」
「あっ、ずるい!」
「そうなんだぁ~(笑)」


プロトフォームX(後のランページ)争奪戦の中でブラックウィドーに一目惚れし、ビースト唯一の恋が始まる。
その一途さゆえに彼女にしつこく付きまとい、恋仲に発展する。
…が、コンボイは彼女の性格を「体はサイバトロンでも心はデストロン」と危険視し、チータスに抹殺を命じてしまう。*5
それに反発したシルバーボルトは、チータスをぶん殴ってサイバトロンを離反。一転して裏切り者となってしまった。*6
しかし、それでも諦めずにブラックウィドーに説得を続け、メガトロンの真の計画が露呈した事も相まって、ブラックウィドーをサイバトロンに無理矢理引きずり込んでしまった。*7
なお、歴史改変未遂の際の活躍が認められ、裏切りは事実上お咎め無しとなった。

以降、リミックス版では他の仲間がコンボイのバナナを探している中、一人だけブラックウィドーとイチャついてたせいで絶体絶命のピンチになったり、
ブラックウィドーを(一時的に)死なせる原因を作ったタランスに対してはフルボッコの上、ボルトサーベルで刺し殺そうとするなど、
一途さに歯止めがかからず、ついに二人はバカップルとも言えるほどの関係に……。
これにはコンボイも
「一生やってなさい」(「すきですっ!」予告より)
「えー健全な男女交際は大いに結構〜。しかし何事も度を過ぎてはいけません!おーい、そこの二人!聞いてるのか!?先生怒るぞ!本気と書いてマジで怒るぞ!?」(「ラブタイフーン」予告より)
…と、半分中の人のヤッカミも込めた*8ツッコミの嵐であった。

コミックボンボン連載の漫画版に関しては、そちらの項目を参照のこと。


リターンズですっ!】

メガトロンを撃退し惑星エネルゴアこと太古の地球からセイバートロン星に帰還したサイバトロン。
しかし、メガトロンは時間乱流を利用してシャトルから脱走。
サイバトロンが到着する数カ月前のセイバートロンに先回りし、ウイルス爆弾でセイバートロン全土を掌握した。
コンボイ、チータス、ラットル、ブラックウィドーはメタルスボディと変身機能の喪失だけで済んだものの、
トランスメタルスになれなかったライノックスとシルバーボルトは機能停止に追い込まれ、そのまま行方不明となってしまう。
そして第3話「愛の古傷(しるし)(原題:Fires of the Past)」にて……


あなたの言ったことには3つの間違いがあるでぇーす☆

1:バカマシーンじゃないです。

2:バカマシーンじゃないです。

3:バカマシーンじゃないです。

つまり、バカマシーンじゃないです☆


メガトロンに囚われた後スパークを戦闘機型のドローンに移植され、ヴィーコンジェネラル「ジェットストーム」として敵方に回ってしまう。
同型のエアロドローンを統括し、他のバカマシーンであるタンカー(ライノックス)、スラスト(ワスピーター)と共にサイバトロンを何度も追い詰めた。
装備はミサイルと両腕のバルカン、ビークルモードの機首に装備した一対のバルカン。その火力と機動性は優秀だが、耐久力がやや乏しい。

原語版では最初キャストを変更してバレにくくしていたのに、日本語吹き替え版では相変わらずの岩田声のエセ外人口調でモロバレであった。
基本的に真面目な原語版においても、ジョーク混じりで戦ったり戦闘中に歌い出したりと他のメンバーに比べると若干ふざけ気味。
ウイルスに侵されてテンションがハイになっているのだろうか?また作品の関係上下ネタが多い。

ちなみにブラックウィドーは当初、スラストがシルバーボルトのスパークを使っていると勘違いしていた(実際はワスピーターだった)。
これは原語版ではシルバーボルトとワスピーターの中の人が同じだったという理由で、中の人が違う日本語版では意味をなさなくなってしまった。


【復活の戦… 本当ごめん、誰だお前?】

サイバトロンを相手に暴れまくったジェットストームだが、第17話「野獣の恩返し(原題:In Darkest Knight)」にてブラックウィドーにラットルの開発したDNAスキャン装置を装着される。
そして有機体の泉に誘導され、コンドルを再スキャンすることでシルバーボルトの姿と人格を取り戻した。


いいや、お前からなど何ももらっていない!

トランスフォーム!ハイッ!

は~い、こんな感じです。しゃくれアゴ!


……のだが、ロボットモードの見た目は紫の体色にギョロ目にチョンマゲと色んな意味で強烈な姿。
日本語版では初変身直後に「しゃくれアゴ!」と自称、メガトロンには「チョンマゲかい!?」と突っ込まれ、
侍のような風貌からか、ラットルどころかコンボイにすら「アイーンってやってよ」とバカ殿ネタで弄られるなど言われたい放題である。
ハイテンションなノリだったジェットストームとは打って変わって低いトーンの真面目な口調に変化し、語尾に「ギョエ」を付けるようになった。
一応姿が異なるのはスキャン元の影響もあるし、生真面目な性格もあまり変わってないとは言え、
ここまで姿やキャラクター、演技が違ってくるともはや名前と声優が同じだけの別キャラであると言っても差し支えない。

ロボットモードではメタルスと同じく羽を飛び道具として利用するが、どちらかというと手裏剣風になっており、掛け声も「ハイッ!ハイッ!」に変わった。

前述したようにスキャン元はコンドルなのだが、周囲から「鷲か鷹のつもりなんじゃないか」「九官鳥じゃないの?」と言われるなど、コンドルと認識されていないらしい。

操られていたとはいえ、ジェットストーム時代に好き勝手暴れていたという自責の念から心を閉ざし、
当初は仲間とも距離を取ろうとしたが、コンボイに諭されたことで無事に再起を果たした。
その後は先陣で活躍するようになり、同じ飛行能力を有するナイトスクリームと行動を共にするように。
そのことに嫉妬したブラックウィドーから「おホモだち」と言われるなど一時期険悪になったが、最終的に「愛に性別などない!」と語り、よりを戻すことができた。

劇中では比較的硬派(?)だが、オープニングトークやアイキャッチではジェットストームよろしく下ネタをかましている。
「夜のバットも絶好調!ブン!ブン!ブン!!」
そして恒例のリミックスではAKIRAの金田のモノマネをしたり(反則)、地上波では到底流せない恥ずかしい(しかも痛い)下ネタ話を披露した。


【玩具ですっ!】

◆メタルス
『C-41 追跡員シルバーボルト』として販売。
凛々しい狼の顔に猛々しい鷲の翼とカギ爪が非常にカッコ良く、神々しささえ感じるデザインである。
尾羽根を引っ張ると翼が前方に羽ばたき、スプリングギミックで羽根ミサイルであるボルトサーベルを発射できる。
もちろん劇中通りにボルトサーベルを武器として持たせることも可能。
今の視点で見ても素晴らしい出来だが、唯一難点を挙げるなら後に販売されたメタルスブラックウィドーの方がデカい事。
あと、何故か前足の太ももの肉抜きに骨がある。

海外版は日本でも映画館で先行販売されており、シルバーの色合いが若干濃い。

ランページとのセット販売『VS-41勇猛の対決』も販売された。

そして時は流れ、2024年リメイクシリーズ「レガシー ユナイデット」にてリメイク!
羽ばたきギミックは排されたが、プロポーションは劇中CGに限りなく近くなっており、とてもカッコ良くなっている。
ボイジャークラスでの販売となっている為、メタルスブラックウィドーとの身長差も解消された。

◆リターンズ
『BR-07 ビーコンジェットストーム』として販売。
ライトサウンドギミックが内蔵されており、特徴的な下半身も再現出来る。
顔はちょっと∀ガンダムっぽく、劇中CGとは似てない(っていうか再現不可だったと思われる)が、かなりかっこいい。

…特筆すべきなのはそのデカさ。
ウルトラクラスという超大型サイズであり、30cm以上ある。
ナイトスクリームといい、なんでこんなサイズにしたんだ。

海外版との差は、イエローの配色が少し異なっている。

ダウンサイズ版も先行販売されており、こちらも劇中CGには似てないが、純粋に航空機系TFとしてカッコいいデザインになっている。


シルバーボルトとしての姿も、『BR-10 シルバーボルト』として販売。
クリアーパーツがふんだんに使われており、グラデーションカラーがとても綺麗。
翼部分を剣として持たせることが出来る。
特徴的なチョンマゲも再現されており、劇中CGにも似ているが…
ちっさい。ベーシッククラスなのですごくちっさい
『リターンズ』のレギュラーメンバーで一番ちっさい。
新相方のナイトスクリームと比べると大きさがアンバランス過ぎるぐらいちっさい。
ジェットストーム時代はバカデカかったのに何でだ。

海外版は何故かオレンジ中心のトロピカルな配色だが、日本版はパープル中心の劇中に近い配色になっている。


【余談でぇ〜す】

シルバーボルト役の岩田光央氏は、そのカッコいいデザインや事実上のメタルス前半の主人公という美味しい役に抜擢された事で「スッゲェカッコいいじゃん!頑張ろう!!」と気合い入れて意気込み、超ド真面目に役に取り込もうと思っていた。
…が、日本版監督の岩浪氏に
「お前を選んだ理由、分かってるよね?(ニッコリ)」
…と脅迫激励され、現在の「エセ外人」キャラになってしまったとか…。



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最終更新:2024年09月07日 12:56

*1 言語版でも「Bird-Dog(鳥犬)」呼ばわりされてたりする。

*2 事実上の日本語版初登場となる劇場版第1作(原題:Bad Spark)では「わたくし」となっていた。

*3 そのせいで日本のアニメに輸入された際、悪役に変更されたサイバトロンもいる。

*4 実際のうさぎは一匹一匹が縄張りをもって生きている動物のため、仲間がいなくても死なない。『リターンズ』のアイキャッチではナイトスクリームがこのことをネタにしている。

*5 なお、チータスの方も実は乗り気ではなかった。

*6 ブラックウィドーも「お家(サイバトロン)にお帰り!ハウス!!」と言っていたが、どの道裏切り者でフリーであるシルバーボルトにあの時帰る場所などなかった。

*7 メガトロンの歴史改変計画はサイバトロンのプロトフォームから生まれたブラックウィドーも消滅の対象である事から、彼女が生き延びるにはサイバトロンに渡るしかなくなったため。

*8 ブラックウィドーの項目参照。