ステイル=マグヌス

登録日:2011/02/28 Mon 20:08:00
更新日:2025/02/28 Fri 15:51:17
所要時間:約 9 分で読めます




とある魔術の禁書目録の登場人物。



概要

イギリス清教・必要悪の教会(ネセサリウス)に所属する魔術師。
魔法名は「Fortis931」。意味は「我が最強である理由をここに証明する」。

2メートルに届かんとする身長の男。
一応は神父らしい黒の神父服を着てはいるが、赤く染めた長い髪、右目の下にはバーコードのようなタトゥー。
また指輪やネックレスといったアクセサリーを大量に着用し、更には常に甘い香水の香りを漂わせている等、
とても神に仕える身とは思えないはっちゃけた格好をしているDQN神父。
同じトンデモファッションの神裂火織のように術式を組むうえでの格好という説明も無く、恐らくこれは本人のセンスだと思われる。


また、これでも「14歳」である。



14歳である。


おまえのようなデカい14歳がいるか

口調もかなり大人びており、余計に14歳に見えない。
ただ、上記の異様なファッションセンスは年齢的にあのを発症しているのかもしれない。
重度のヘビースモーカーであり、ニコチンとタールが無い世界を「地獄」と表する程の愛煙家。おいこら未成年。
魔術に使ったり会話で言及される都合で喫煙描写を削れない為、アニメ版では大人の事情で年齢に関する言及・描写はされていない(原作でもたまに地の文で書かれる程度だが)。
漫画版の回想シーンでは真っ当にショタショタしてた頃の彼を拝める。

弱冠14歳にして現存するルーン24文字を完全に解析し、更に新たな6文字を産み出したルーン魔術の天才。
戦闘の際はルーンの刻印を施しカードを用いて魔術を使う。
中でも得意とするのは炎を扱う魔術で、摂氏3000度もの炎剣、熱による蜃気楼を利用した幻影等を得手としている。また火傷の治癒等も可能。


切り札は一定領域にルーンの刻印を配し、その内で発動させる「魔女狩りの王(イノケンティウス)」。
これは重油のような粘状の黒い人型を「芯」とする炎の巨人を呼び出し従えるという物で、領域内であれば何度倒されても復活する。
その魔術ランクは教皇クラスに匹敵するという。
イノケンティウスの意味は必ず殺す。

ただし予めルーンを配するという準備が必要である上、ルーンの範囲外では行動出来ないという制約がある。
更にルーン文字を崩されると無効化されるという欠点も持つ。

ただ、この魔術は強すぎる故か神裂同様何かと噛ませにされることも多く地味に不遇。
それだけにいざ決まると(旧約7巻など)非常にかっこいいのだが…
本人もかませ扱いされるが、万全の状態でなかったとはいえ作中最強クラスのペンデックス相手に時間を稼ぐことができるなど、決して弱いわけではない。
むしろ再生を繰り返すという特性から幻想殺しとの相性は悪くない。
作中で負けが目立っているのは、彼自身が不得意な機動戦を強いられる機会が多いことが理由だと思われる。
本領である拠点攻略・防衛戦では驚異的な強さを誇る。

アニェーゼ一派との戦いでは天草式の力を借りてパワーアップ。
ペンデックス戦では霊装の力により三体同時召喚された。
劇場版においては風にルーンを浮かせて車での走行中に召喚するという離れ業も。
現在のステイル自身の力のみではいずれも不可能な領域だが、今後の成長に期待したいところ。


また、その大柄な体格の割に身体能力は低く、白兵戦は苦手。
ただしこれはステイル自身に体術の才能が無い訳ではなく、ルーンの魔力精製により体力を奪われているため。


インデックス、そして神裂火織とは幼い頃からの親友。
インデックスの「記憶消去」に最後まで抗っていたが結局はそれを食い止める事が出来なかった。
その記憶が消去される寸前には「たとえ君が僕の事を忘れても、僕は君の事を決して忘れず命をかけて君を守る」という誓いを立てており、
以降これを最大の行動理念としている。



ステイル自身には特別な魔術の才能など無かった。
「魔女狩りの王」を始めとする魔術は、インデックスを守る為に血の滲む様な努力と犠牲を経て得た物である。


インデックスの記憶が消去された後は、周期的に繰り返さなければならない記憶消去を神裂火織と共に引き受けていた。
その際、悲しみを減らすためにあえて彼女の「敵」を演じていた。

そして学園都市にて上条当麻とインデックスを巡って交戦。ちなみに、上条が初めて戦った魔術師でもある。

「首輪」の一件以降においては、上条当麻の一応の知り合いという扱いやすい立場だからか、
学園都市内の魔術絡みの事件を解決するためのエージェントとして役割を担う事が多く、アレイスターと謁見した事もある。


かつて自分がいた「インデックスの保護者」という立場に現在いる上条当麻に対しては、理解や納得をしつつも嫉妬に近い感情を抱いている。
その為上条に対しては本来の性格以上に冷たく当たり、傍目では犬猿の仲。
特に新約で色々あった後は「インデックスの害になるなら(たとえ一時インデックスを悲しませることになっても)殺す」というスタンスをはっきりさせており、上条の方からも信用はともかく信頼されているとは言い難い。
それでも目的が一致すれば共闘時の連携はかなり取れる。

インデックスLoveな点からどうやらロリコンの気があるらしく、なんとあの小萌先生ともフラグを立てている。
本人曰く「尊敬する女性はエリザベス一世、好みのタイプは聖女マルタ」らしいが……

まぁ冷静に考えたらステイルは14歳。つまりインデックスも同世代、下手したら年上なのでロリコンでは無いのだが、端から見たらロリコンにしか見えない。
ただ、インデックスへの見返りを一切求めない愛情・献身は本物であり、漢の条件を十分満たしている。ロリコンと呼ぶのは可哀想だろう。

また、原作の対オリアナ戦では石につまづいてコケている。アニメでもしっかり再現されているのである意味必見。
意外とドジッ子


「う、うるさいド素人!///」


上司…というか教会派のトップであるローラに対しては『首輪』の一件もあってか、従いながらも訝しんでおり、
オルソラを引き入れる手口を知った際は「女狐が」と吐き捨てている。
日に日に彼女に対する不信感や不満は大きくなっているのかその扱いが酷くなっており、
(ギャグシーンだが)ついには入浴中の彼女を炎剣でぶっ刺そうとしたことさえある。


神裂が機械音痴な一方でこちらは若いためかルーンのカードをラミネート加工するなど比較的柔軟に対応している模様。
主人公を務めたSSにおいては学園都市の高性能プリンタに目を輝かせるといった一面も見せている。


余談だがインデックス役の井口裕香御坂役の佐藤利奈は作中でお気に入りのキャラにステイルを挙げている。
ツンデレだったり一途だったりヘタレだったりするところが魅力的だとかなんとか。



技一覧

  • 【炎剣】
その名の通りルーンのカードから炎剣を生み出す。
剣であるが、その真価は斬撃ではなく高温の爆発。

「Ash to Ash,Dust to Dust(灰は灰に、塵は塵に)」の文言で発動させる技。
灰はryの際左手に、塵はryの際右手に炎を生み出し、十字架のようにクロスさせて放つ。

  • 【巨人に苦痛の贈り物を】
莫大な炎を生み出し、広範囲を燃やし尽くす技。
多分、対上条戦でしか出してない。

  • 【魔女狩りの王】
前述の通り。
詠唱は
「世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ。
それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり。
それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり。
その名は炎、その役は剣。
顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ――」
……長ぇよ!
この詠唱、実際詠んだ機会はかなり少ない。
恐らく片手で数えられる程度。

  • 【炎のトラップ】
遠隔操作で対象に取り付けたルーンのカードを爆発させる。
ゲームでも登場したらしい。

  • 【蜃気楼】
対ヘタ錬金術師戦にて使用。
何気に上条の命を救った技でもある。




――その行為は、おそらくステイルにとっては何の慰めにもならない。比喩するなら、大好きな人の為に作ったケーキを、全くの他人が『美味しい美味しい』と食べてしまうようなものだ。どれだけ褒められた所で、心の隙間が埋まる事はない。絶対に。
それでも、項目を追記・修正する事が、結果として一人の少女の笑顔を守る事になるのなら。アニヲタWikiを繁栄させる事が、一つの幸せに繋がるというのなら。
ステイル=マグヌスは受領する。
全ての力を振るい、全くの別項目を追記・修正するために。
今もまだ残る淡い感情の下、ここにある「項目変更」をクリックする事を。
「……行くぞ、『魔女狩りの王(イノケンティウス)』――」
彼は天に向かって叫ぶ。
魔法名。
Fortis931。
彼が己の魂に焼印し、必死で組み上げた「魔女狩りの王(イノケンティウス)」に望むものは、
「――我が追記・修正が最高である理由をここに証明しろ!!」

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最終更新:2025年02月28日 15:51