サンドマン(スティール・ボール・ラン)

登録日:2010/07/26 Mon 18:41:30
更新日:2025/04/22 Tue 16:44:33
所要時間:約 4 分で読めます






直訳は「サウンドマン」
我が部族の言葉で「音」をかなでる者と呼ばれている





サンドマン(砂男)及びサウンドマン(音をかなでる者)とは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』に登場する人物。
「アイズオブヘブン」でのCVは野島裕史氏。


【概要だ・・・お姉ちゃん】
アメリカ・インディアンの青年。
常に己の信じることを正義とし、本来敵対関係にあるはずの白人の文化を学んでいたため、部族内では村八分の状態になっていた。
本人もそのことはまったく気にしていなかったが、唯一の肉親である姉だけには頭の上がらないシスコン
目的を達成するために最も効率の良い合理的な手法を選択するため、状況に応じて敵にも味方にもなりうる存在。
そのため協調性は欠片もないと言えるが、借りはきちんと返す主義でもあり、ペナルティという形で1位を自分に譲ったジャイロDioの情報を提供している。

彼がレースに参加する目的は、優勝賞金で自分たちの土地を買い取るため。
そこには自分と自分の姉だけのことを考えた、純粋ながらも自己中心的な思惑がある。
インディアンとしての暮らしの中で発達した肉体に、白人流の走法を取り入れた独特の走りにより、「スティール・ボール・ラン・レース」で唯一己の足でのみ大陸を横断する人物。
スティーブン・スティールをして「大地を味方につけた走り」と称されるほどで、を相手にしても全く引けを取らない。
第1ステージではジャイロのペナルティにより繰り上げを無しとしても、レース順位で2位を獲得している。

なお、物語中盤でジョニィらと交戦した際、「自分の本名はサウンドマン(音をかなでる者)である」と名乗っており、
「サンドマン」は白人が聞き違えて定着した名前と言っているが、彼の部族の人間はおろか、実の姉ですら「サンドマン」と呼んでいるため、多分後付けである。
「おまえ最初に砂を操る能力使ってたじゃん」とかツッコんではいけない。。

一方で大統領の部下から呼ばれた時に板の隙間から現れている点などから「本名がサウンドマンのサンドマンは大統領がD4Cで連れてきた並行世界の別人ではないか」という説もある。(劇中で明言はされていない)
仮にそうだとすれば「基本世界の砂を操るサンドマンはどうなったのか?」は大統領たちの性格からして嫌な末路しか思い浮かばないわけだが…。

本作では主人公を差し置いて真っ先に登場したキャラクターであり、ジョニィたちと並ぶ重要人物として人気も高い。
にも拘らず、「オールスターバトル」に参戦する様子が全くないばかりか、ディエゴやルーシー、スティーブン、ウェカピポなどがチョイ役という形で出演しているにもかかわらず
サンドマンにはその機会すら与えてもらっていない。

オールスターバトルのために・・・父さんや祖先たちの聖霊のために・・・バンナムオレに力と勇気を与えてくれッー

そんな彼もアイズオブヘブンではチョイ役として出演できた。


【オレの闘いの軌跡だ・・・お姉ちゃん】
この物語はサンドマンが部族の連中に追い回されているところから始まる。
故に彼が主人公格の人物になると思われた方も多いであろう。
無事に追手をまいた彼は、彼を叱ってビンタする姉に「SBR」レースに出ることを告げ、部族を抜ける。
その際、姉からもらったエメラルドをレース出場のための資金にしている。

第1ステージでは初めは後続に控えていたが、崖を飛び岩山を乗り越え、彼にしか通れないルートを通じ、先頭グループに躍り出る。
ジャイロ、Dio、ポコロコ、ジョニィらと共に1位争いを繰り広げ、結果はジャイロに次ぐ2位に終わる。
しかしジャイロが投げた鉄球がサンドマンの乗った岩に当たりその足場を崩してしまったことが反則行為と見なされ、順位繰り上げにより1位となった。

その後も順調にレースを進めていく彼だったが、単にレースに参加しているだけよりも大統領に従い「遺体」を集めた方が得策であると考え、
立場上Dioの「部下」となってジョニィたちを追跡する敵となる。
第5ステージの湿地帯へ彼らを追いつめ、囮に使ったドット・ハーンを殺害。
さらに水中へ沈んだジョニィらを攻撃し、ジャイロに致命傷を負わせることに成功する。
しかし、自然に存在する「黄金長方形」を見出したジョニィの「タスク」はACT2へと進化し、「黄金の回転」をする爪弾をモロに食らってしまう。
最期は刺し違えを狙うもののスピードでは勝てず、故郷に残した姉のことを気にかけながら死亡した。


砂漠の砂粒・・・ひとつほども後悔はしていない・・・何ひとつ・・・
ただ・・・気がかり・・・なのは・・・姉をひとり故郷に残して来た事だけだ
幸せになってほしい・・・オレの祈りは・・・それだけだ・・・






【能力だぜ・・・お姉ちゃん】

スタンド
スタンド名「イン・ア・サイレント・ウェイ」
パラメータ:【破壊力-C/スピード-C/射程距離-D(2m)/持続力-A/精密動作性-D/成長性-B】

  • 容姿
本人の出自を反映してか、インディアン部族長のようなトサカを付けている人型のスタンド。
顔は第3部に登場するヴァニラ・アイスの「クリーム」に酷似している。

  • 能力
物が発する音(擬音)を形にし、その性質を具現化する能力を持つ。ドが発した擬音に触れると、その瞬間に破壊が起こる。
切る音、燃える音、刻む音などで体感したことは全て現実のものとなり、相当なパワーを持っていることがうかがえる。
至近距離で直接「音」を打ち込めばそれだけ絶大な破壊力をもたらすらしい。
また、「音」の性質上水中では恐ろしく速いスピードで伝わり、「音」が交差して増幅すればその分破壊力も増す。
擬音化した音の文字は、相手からの攻撃を防ぐにもなるといったメタ的使用をされることもある。

4部の「エコーズACT2」と類似した能力ではあるが同時に使える音の数が多い。

近距離パワー型スタンドではあるが、スタンド自体のパワーやスピードはそれほど高いわけではない。
何より恐ろしいのは擬音化した文字は本体からどれだけ離れてもその効力を失わず、高いパワーを発揮することにある。
そのため、敵とはある一定の距離を保ちながら戦うことで非常に恐ろしいスタンドとなりうる。


  • 由来
マイルス・デイヴィスの楽曲「イン・ア・サイレント・ウェイ」が由来。








許して!ごめんよ!あやまるお姉ちゃん
追記・修正するから許して

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ジョジョ
  • ジョジョの奇妙な冒険
  • 7部
  • SBR
  • インディアン
  • シスコン
  • 後付け
  • ぼっち
  • 矛盾
  • 主人公になれなかった悪人
  • スタンド使い
  • イン・ア・サイレント・ウェイ
  • サンドマン
  • サウンドマン
  • 砂男
  • 野島裕史
  • 音をかなでるもの
  • スティール・ボール・ラン
  • スティール・ボール・ラン・レース
最終更新:2025年04月22日 16:44