スナッチマシン

登録日:2012/05/26 Sat 22:37:31
更新日:2025/04/27 Sun 13:05:46
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ポケモンコロシアム』および続編の『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』に登場するキーアイテムであり、主人公の常備品。
そして本シリーズ最大の売りシステムの要でもある。


その役割はsnatch(強奪)の名が表すとおり、他者のポケモンを奪うというポケモン最大の禁じ手に触れたもの。
このマシンを使うことによってモンスターボールは「スナッチボール」となり、通常のゲットと区別して他者からポケモンを奪ってゲットするスナッチが可能となる。


舞台であるオーレ地方には野生のポケモンがいないという設定である為、コロシアムではスナッチするか貰い受けるかの2種がポケモンの入手手段であった。
XDでは野生が発見された設定がついた為、通常のゲットも手段として追加された。
だが流石に普通のポケモンをスナッチすることはできず、本シリーズでは「強制的にココロを閉ざされたポケモン」であるダークポケモンのみがスナッチ可能となっている。

とはいえダークポケモンを救い出すという名目はあれど、やはり根本は「ひとのものをとったらどろぼう!」なのがポケモン。
もとより異色作としてアプローチしていた制作側も、スナッチを大義名分としないダークヒーロー系主人公と併せてその危ういバランスについては慎重になっていたことが語られている。
XDでは対象年齢を下げた為か、あくまでダークポケモンを救い出す為のものであって悪用の為のアイテムではないと受け取る際に明確に主張されることとなったが。 

予防線の張り方の違いを始めとして対象年齢層を少し変えたコロシアムとXDの差が垣間見える要素が多数ある。

◆マシン概要

小型マシンは肩から手甲にかけての装着型。デザインはコロシアム版が装飾的、XD版がメカメカしい感じ。

元はダークポケモンを生み出しているシャドーの下請け組織であったスナッチ団が占有していたもの。
ただしスナッチマシンを制作したのはシャドーであり、スナッチ団ではない。
元々はただの窃盗団だった彼らだが、シャドーからスナッチマシンを提供された事で今日におけるスナッチ団が形成されたという。
そんなスナッチ団はスナッチマシンを使い、各地のトレーナーから優秀なポケモン達を次々とスナッチ。
このスナッチされたポケモン達はシャドーの下へ送られ、次々とダークポケモンにされていた……というのがポケモンコロシアムにおけるダークポケモン事件の発端である。

コロシアムではスナッチ団アジト内に置かれた大型のマシンと、腕に装着する形で使用・携帯可能な小型マシンが描かれている。
大型マシンの方はどう見ても持ち運びが楽ではなさそうなサイズ感。そちらはゲーム内で実際に使用される場面が一切見られないため、どのようにスナッチするのかは不明。
そんな大型マシンは組織を裏切った主人公にアジトもろとも爆破されて使い物にならなくなり、残る小型マシンは彼に奪われることとなった。
その後、主人公は偶然出会ったヒロインと共にダークポケモンをスナッチしていくこととなるが、彼女に出会っていなかったらマシンを持ち出してどうするつもりだったかは不明。

因みに普通のポケモンをスナッチしようとするとダークポケモンを判別できるヒロインに注意される。
こちらには通常のポケモンをスナッチする際のストッパーが無いため、何が何でも止めるようにしなければならなかったのだろう。
…それがバトル山のようにヒロインが後ろにくっついて来ない場面であっても。「はかせの ことば!」的な感じで止めさせてるんだろうか


XDではダークポケモンの再来を察知していたポケモン総合研究所所長・クレインによって浄化用のリライブマシンと共に小型版が独自に開発されており、主人公に受け渡されることとなる。
こちらは主人公も一般人なこともあって本来悪用目的で作られていたコロシアムの物とは違い「ダークポケモンを奪い返す為に作られたもの」と事前に説明がされている。
作中序盤で手に入る「クレインメモ」の記述内容によると「ダークポケモンを悪用する者からダークポケモンを保護する必要がある」、
「本来トレーナーからポケモンを奪うのは許されない行為ではあるが、他にダークポケモンを救う手立てはない」など、救出方法の一環として苦心の末、スナッチマシンのシステムを利用・新規開発した事が窺える。

また、XDの方ではスナッチマシンと同時に受け渡されたダークポケモン判別機である「オーラサーチャー」が普通のポケモンのスナッチを防ぐストッパーとなっている。
これはスナッチマシンと「オーラーサーチャー」が連動する事で、ダークポケモン以外をスナッチさせなくする警告機能が発動するようになっているからである(この連動の仕組みも「クレインメモ」にて書かれている)。
裏を返せば「オーラーサーチャー」を付けず、スナッチマシン単体だけを使えば通常のポケモンもスナッチ出来るようになるのでは…と思うかもだが
実際にスナッチマシン単体だけでスナッチを試みる場面がないため、どのように動作するのかは不明。*1

XDではストーリー中盤にてスナッチ団員のヤッチーノのクサイハナにより眠らされ、スナッチマシンが強奪(オーラサーチャーはそのままなのでダークポケモンの判別は可能)されるイベントがあり、スナッチ出来ない期間が存在する。
後にスナッチ団ボスのヘルゴンザ(ガチムチ体型)と相対、彼とのポケモンバトルで見事勝利すると「オレ様の腕のサイズに合わないからな」と比較的平和に返却される。

◆マシンの使い方

ゲームシステム上においては手持ちアイテムとして扱われているわけではないので、特に使用の際の操作等は必要ない。
戦闘中にアイテム欄から「モンスターボール」を始めとしたボールアイテムを選択すれば、それをスナッチボールへと変え、対象選択完了後にスナッチボールを対象に向かって投げるという独自の演出が入るのみ。
なお、スナッチボールは1ターンに1回しか使えない。これは使うボールをスナッチボールへ変えるためのチャージが使用する度に必要なためである。
こちらが場に出したポケモン2匹の内、1匹分の行動を消費して投げる事になるが、どちらも第三世代準拠の作品なので相手が「そらをとぶ」や「あなをほる」を使っていても問題なくスナッチできる。

戦闘においてもHPを削る・状態異常を引き起こす等でスナッチしやすくなる等、普通に野生ポケモンを捕獲する方法と全く同じ。
ただし、コロシアムでは反動ダメージ技であるダークラッシュダークポケモンは常備している上、オーレ地方ではダブルバトルが主流なので敵の自滅・他のポケモンによる横槍や相討ちには十分注意する必要がある。

なお、各種モンスターボールの捕獲効果はスナッチボールになっても引き継がれる。
「ハイパーボール」のように元々の捕獲倍率が高い効果は勿論、「ネットボール」の水タイプと虫タイプが捕獲しやすくなる効果などもそのまま発揮される。
スナッチするダークポケモンに合わせて、使うボールを変える事でよりスナッチしやすくなるだろう。


◆余談

ゲームでは基本的に取り出した1個のボールを手中で光らせて変化させるといった演出だが、漫画版コロシアムでは予め仕込んでいた大量のボールを一斉に扱う業もラストで見せている。
ボールを投げる際のモーションはどちらも同じ左手アンダースローだが、グラフィック技術の差なのかキャラ付けの差なのかコロシアム主人公の方が腕を伸ばし切っていたりキビキビとしていたりする。
変化時のエフェクトはどちらも似たようなものだが光は若干コロシアムの方が紫強め。


あと効果的にスナッチマシンとは違うが、『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』に登場したポケモンハンターJの左腕の装置(とロングコート&ゴーグル姿)を見てコロシアムを思い出した人もいたとか。
とはいえ作品自体の知名度もあって、なんとなく彷彿とさせると考えた人こそいはすれど、さして話題になるほどではなかったが。 


「スナッチマシンを使えばトレーナーからポケモンを奪い取れる」という点はスナッチされる側の相手からすればたまったものではないが、
逆に考えれば「ポケモンが入るボールを(スナッチ経由で)意図的に変えられる」とも捉えられる。

実際『コロシアム』および『XD』のトレーナーは通常・ダークを問わず「モンスターボール」に入ったポケモンを繰り出しており、
主人公がそれ以外のボールでダークポケモンをスナッチ→成功すれば、それは他のボールで捕まえ直したポケモンとなる。
これは現行の第九世代でも成し得ていない「ボール変更」であり、「このポケモンを他のボールに入れ直したいなぁ…」と考えるプレイヤーや
オシャボ勢からすれば思わず飛びつきたくなるような夢の機能を有している事にもなる。ボール変更はオシャボ勢的には「後から変えるとか邪道だろ」と捉える人もいそうだけど

…ただ、スナッチを経由する以上、個々のポケモンの捕捉率が参照されるはず*2なので
「このボールに入れたい!」と思っても対象のポケモンによっては捕獲が困難となり、ボールの使用数がとにかく嵩むだろう。

またスナッチからのボール変更に成功したとしても「そのポケモンの親は誰になるのか?」という疑問もある。
ダークポケモンだったポケモン達はリライブ完了後に主人公が親となるわけだが、それが単なる通常ポケモンだった場合は一体どうなるのか…?



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最終更新:2025年04月27日 13:05

*1 「クレインメモ」には連動の仕組みについての記述後に「これでスナッチマシンが悪用される可能性はグッと低くなる」と書かれていたり、主人公がスナッチマシンを奪われている間にクレイン所長へ会いに行くと「急いで取り返すんだ!あれを悪の手に渡しちゃいけない!」と狼狽するため、しようと思えば悪用できるのではないかと思われる

*2 『コロシアム』と『XD』ではゲームバランスの調整もあってか一部のダークポケモンは捕捉率が上昇している。ただし『コロシアム』だと逆に捕捉率が下げられた種族もいる