登録日:2019/08/29 Thu 17:23:47
更新日:2025/05/18 Sun 18:36:09
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瀬川耕司とは、映画『
仮面ライダーJ』の登場人物で、同作の主人公である。
ここでは変身後の姿である
仮面ライダーJについても記述する。
演:望月祐多
概要
野鳥や自然風景を主に取り扱う、26歳の新進のフリープロカメラマン。
環境問題への関心が強く、環境破壊の現状を調査・公表するために
オートバイで野営しつつ、全国各地の取材の旅を続けている。
湖の汚染を調査するために山に入り、自然を愛する少女・木村加那と出会うが、野営中に大孵化の儀式の生け贄として彼女を狙うフォッグと遭遇し、アギトに崖から落とされ絶命。
しかし、その強い
勇気と正義感、そして自然を愛し、痛みを感じる優しい心を地空人に認められ、改造蘇生手術を受け、Jパワーの戦士・
仮面ライダーJとして蘇り、フォッグから
地球を守る使命を受けた。
自分に備わった力を十分に扱いきれていない部分もあったが、それでも加那を救うために奔走。フォッグの怪人達やフォッグ・マザーを撃破し、加那を救出した。
パーソナリティは前作の
麻生勝や歴代ライダーと同様に穏やかな性格だが、加那を救う為にならフォッグのテリトリーと知りつつ果敢に突入する等、
ヤマト族プリンス譲りの勇敢さを持っている。
この点やフリーカメラマンであることからもファンの間から、前作の勝が「平成の
本郷猛」であることに対し「平成の
一文字隼人」と呼ばれることがある。
仮面ライダーJ
スペック
身長:194cm
体重:84kg
ジャンプ力:150m
走力:オリンピック選手の数倍
瀬川耕司が、精霊の力・精霊エネルギーと称される神秘の力「Jパワー」により変身する大自然の使者。
Jパワーを自身の力の根源としており、「仮面ライダー」の名は地空人が直接命名している。
自身が身につけているベルトのバックル部に、地空人より授かった「Jスピリット」が装着されている。
これはJパワーを導き出す腹部の結晶体であり、平時においても耕司のベルトのバックルとして露出している。これを用いてJパワーを全身に満たすことで、Jの姿に変身することが出来る。
基本的には本人の意思で自由に変身できるようだが、ガライとの決戦時には右手でJの字を構える(Jサイン)独特のポーズを取って変身を果たした。
このJサインにはJパワーを高める効果があり、必殺技の発動時などに構えることもある。
劇中で明言はされていないが、
バッタをモチーフとした改造人間であり、同種の改造人間の例に漏れず脚力に優れている。
だが、劇中では耕司がフリーカメラマンとして活躍する一般人であるために戦い慣れていないのもあってか、通常の格闘戦では力任せの
パンチ技をよく使用した。
その為、戦闘スタイルは肉弾戦主体のパワータイプそのものである。
必殺技は上述の
Jキック(ライダーキック)、Jパンチ(ライダーパンチ)、Jチョップ(ライダーチョップ)、Jエルボー。
Jパンチはアギトやズーといったフォッグの怪人を一撃で吹き飛ばすほどの威力があり、さらにアギトやフォッグマザー本体への止めの際にも使用。また蹴り技はここぞと言う時に使用しており、特にJキックはフォッグの3怪人中最強であったガライへの止めの技として使用された。
戦闘・治癒能力も高く、劇中ではアギトやズーとの戦闘で傷を負いながらもすぐに回復(特にズー戦では右腕をパームニードルで貫かれている)し、その後の戦闘に全く支障をきたしていない。
名前の「J」は『
ジャンボ(Jumbo、巨大)』を意味しているが他にも『
Japan(日本)』、『
Judge(審判)』などの意味が含まれており、
原作者の石ノ森章太郎は超全集で「年々、凶悪・強大になってゆく“悪”=文明の持つ負の面にジャッジ(審判)を下す者」としている。また
上原正三が著した小説版では『
ユピテル(Jupiter、ジュピター)』の頭文字とされている。
先述の通り戦い慣れていないためか、等身大での戦いではほとんどの場合で劣勢に追い込まれ、わずかな隙をついて逆転するという展開が多かった。そのため傷を負うことも多く、「傷だらけ」の印象を覚えやすいライダーでもある。
◆ジェイクロッサー
全長:2100mm
全幅:900mm
全高:1310mm
重量:135kg
ジャンプ力:90m
最高時速:1330km
Jパワーを動力源とするJ専用のスーパーバイク。地空人が耕司のオートバイ(スズキ・TS200R)に大地の精霊の力を注いで改造したもので、Jへの変身の際に耕司の体から発せられるJパワーを浴びることで瞬時に変形する。前作の
仮面ライダーZOの愛車・Zブリンガーのように、前面部にJの顔を模した意匠が施されている点が特徴。
天候や路面状況を問わず、いかなる状況下でも常に最高性能を確保し、追跡・戦闘のいずれにも優れた能力を発揮。1000度の高温にも耐えるボディを持ち、体当たり技・ジェイストライクなどでJと共に戦う。ベースマシンはスズキ・DR250S。
劇中では移動以外にもズーとの戦闘でも使用、90メートルのジャンプ力を生かした空中からの体当たり攻撃「ジェイストライク」(からのですれ違いざまのパンチ攻撃)で、ズーを叩き落している。
前作のZブリンガーほどに出番はなかったが、
オープニングと
エンディング映像では、かつてのTVシリーズを想起させるバイク走行シーンがふんだんに盛り込まれた。
◆ジャンボフォーメーション
身長:40m
体重:736t
Jがフォッグ・マザーの胃袋に飲み込まれ、絶体絶命の危機を迎えた時、加那を助けたいと一心に願うJに
ベリー、地空人、そして大地に宿る全ての精霊たちが同調し、膨大なJパワーを注いだことで巨大化し実現した『
奇跡の最強フォーム』。外見は等身大時と異なり、頭部中央が金属的な色になり、緑の2本線が濃くなっている。
その肉体を用いての格闘戦を戦闘スタイルとしている点は等身大時と変わりないが、フォッグ・マザーを吹き飛ばし各部位を破壊する程の打撃力、雲の上まで達する跳躍力など、全スペックが驚異的なパワーアップを遂げている。必殺技は上述のジャンボライダーキック(ライダーキック)、ジャンボライダーパンチ(ライダーパンチ)。
劇中ではフォッグ・マザーからの様々な攻撃を受けながらも掠り傷を被ることなく、種々の武装をことごとく破壊する格闘技やジャンボライダーキックでフォッグ・マザーを圧倒した。
シリーズでの活躍
◆『
仮面ライダーワールド』
ZOとの共演作品。
復活した巨大
シャドームーン率いる再生怪人軍に追われているベリーと
ブライ兄さん兄妹を助けたZOに加勢すべく、ジェイストライクで再生ズーを撃破しつつ参戦。ZOと協力し怪人軍団を倒した。
最後は
ZOを差し置きジャンボフォーメーションとなり、巨大シャドームーンを
倒した。
更にゾンジスが倒された後にバールクスがバイオライダーのライドウォッチとJのライドウォッチを併用し液状&巨大化したが、平成20人ライダー最強フォームによる「平成ライダーキック」で倒された。
ゲーム作品
◆『
ガンバライド』
003弾でスペシャルカードとして登場していたが、シャバドゥビ5弾で遂に参戦。ネオライダーの中でも最後の参戦となった。
必殺技は、「Jキック」と「ジャンボライダーキック」が実装されている。
「ジャンボライダーキック」は概ね原作通りだが、相手が等身大なので(視点も兼ねて)踏み潰す感じになっている。
相手からしたら絶望しかない。
次弾(最終弾)ではカード化されなかったので、入手できたのはこの5弾のみとなった。
◆ガンバライジング
ベストマッチ1弾で参戦。前作とは逆にネオライダー初の参戦となった。なので他のネオライダー2人の参戦も期待されてたんだけどね…
必殺技は、表裏共に「ジャンボライダーキック」となっている。
バースト時には主題歌の「心つなぐ愛」(1番ループ)が流れていた…
が、参戦から1年後に主題歌が没収されてしまい、ガンバライジングオリジナル曲「Rising Corp, A Laboratory of Kamen Rider」が流れる様になってしまった。
その後は特に目立たなかったが、最終弾にて他二人のネオライダーの参戦と同時に、50thAnniversaryレアとして登場した。
だが、悲しい事に新必殺技が追加されなかった。ついでに主題歌が戻る事は無かった。
◆ガンバレジェンズ
5弾でZOと共に参戦。早くもネオライダー全員揃い踏みとなった。
カードは「相棒との絆キャンペーン」の1枚として収録。相棒のベリーと一緒に描かれている。
必殺技は前作同様に「ジャンボライダーキック」が実装されている。
その後はSRカードも収録されたが、2025年5月現在ではLRやパラレルは登場していない。
主題歌は戻らず、ガンバレジェンズの主題歌が流れる。
人も花も良項目も、幾度の項目の追記・修正があるから美しいんだ。
- 本来は巨大化はホイホイ出来るものじゃないんだよね…Wのゴールドエクストリームとかみたいな限定的な奇跡の最強形態みたいな感じで -- 名無しさん (2019-08-29 19:58:58)
- 画面を占有できるだけオイシイ気もするが巨大化というアイデンティティをこういう方向に使われても....という気持ちもわかるわ -- 名無しさん (2019-08-29 20:32:32)
- OQは敵が持ってるライドウォッチの平成のライダー(RX,ZO,J,SIN,アマゾンズ)は全員でてないから仕方ないし、ライドウォッチとして使われただけマシという見方もある……ある、けどさぁ! -- 名無しさん (2019-08-29 23:00:18)
- ハードな作りと見た目をネタにされる真さん、全体的にシブくて出来が良いけどネタになる要素が無いので客演ではイマイチ薄いZO、文字通り巨大な個性で客演ではネオライダー随一の見せ場(と呼んでいいのか)を持つJ、誰が一番いい扱いなんだろう……?『3号』においてフィジカル面で一度はライダーロボをボコボコにしたシーンは優遇と言えなくもない(奥の手を使わざるを得なかったことになる)し、今年の映画の展開はまさに(良くも悪くも)平成映画でのJの扱いの積み重ねって感じでもある -- 名無しさん (2019-08-29 23:45:34)
- 等身大だとZOさんとJの見分けがほとんどつかないのもあの扱いの遠因やろなぁ… -- 名無しさん (2019-08-30 01:59:13)
- ディケイドの過去作品の雑な起用の被害者ではあるが、巨大化抜きでZOと差別化するのは難しいしなぁ -- 名無しさん (2019-08-30 09:19:51)
- ZOと等身大Jは良くも悪くもシンプルすぎるんだよね…オーソドックスな殴る、蹴るくらいの戦闘スタイルで1号と2号とほぼ同じスタイルだから差別化が難しい…だから巨大化させないと、知名度的にも埋もれて消えてしまう… -- 名無しさん (2019-08-30 10:00:29)
- 悪い意味で巨大化能力が仇になってかませ的な扱いが多いのは酷いよね -- 名無しさん (2019-08-30 10:19:42)
- 平成最初と昭和最後のコラボカードがクウガとRXのタッグだった事が少なからずJファンを傷付けたと聞いた…(1994年はガッチガチの平成6年だから仕方ないけど…) -- 名無しさん (2019-08-30 13:40:27)
- 「これが仮面ライダーZO」「これが仮面ライダーJ」 -- 両津勘吉 (2019-08-30 14:43:11)
- なんか敵のデザインとか不気味だし、作風も暗めだなぁ…なんて思ってたけど、監督が雨宮慶太だとしってなんか納得した -- 名無しさん (2019-08-31 20:35:48)
- 原作既知的にはジャンボフォーメーションの扱いばっか取り沙汰されるし言いたい気持ちもよく分かるけど、でも多分そもそも不遇枠な面のあるネオライダー随一の不遇枠のZOさんよりは大分マシだと思うんだよ、知名度的に…あの人いっつも「Jと見分けつかない」とか「むしろ巨大化しない分個性薄い」とか「ドラスの方が有名」とかばっか言われるし… -- 名無しさん (2019-08-31 23:56:13)
- 不快な表現がありますって書き込んだ上でわざわざ不快な表現にする必要はないでしょう -- 名無しさん (2019-09-14 19:04:15)
- 上原正三氏による小説版では映画以上にバックボーンが掘り下げられてるけど、過去に妹を事故で失い、ライダーとなった後も大切な先輩と恋人をフォッグのせいで立て続けに失うという悲壮感あふれる身の上に…… -- 名無しさん (2020-05-25 09:35:33)
- 異常気象とかが問題になっている現代、瀬川耕司として顔出しで再登場する機会はもらえるのだろうか -- 名無しさん (2021-09-10 19:36:18)
最終更新:2025年05月18日 18:36