スーパードンキーコングGB

登録日:2012/03/13 Mon 19:31:47
更新日:2024/12/20 Fri 22:06:12
所要時間:約 4 分で読めます





『スーパードンキーコングGB』とは1995年に任天堂から発売されたゲームボーイ用ソフト。
スーパードンキーコングのヒットのさなか発売され、販売本数は約108万本となった。
黄色(バナナ色)のカセットに見覚えのある方も多いだろう。

基本的なゲームシステムは先に発売されたSFC版のスーパードンキーコングを基本としているが、
本作独自のシステム(コングトークン等)も多く見受けられ、ストーリーも全く異なるため(一応続編という形にはなっている)、SFC版とは全く別のゲームとなっている。

また、本作のグラフィックはSFC版と同等のものとなっており、さながらSFC版をプレイしているかのような雰囲気が楽しめる・・・
というにはちょっと無理があったようで、実際白黒のゲームボーイでプレイしてみると、自キャラや敵キャラが物凄く見づらい。
特に海底遺跡や岩山の見づらさは異常。
ただこの点はゲームボーイカラー以降のハードやスーパーゲームボーイ等を使うとすこしは見やすくなる。

また処理の問題か、下に足場や地面があっても表示されていないと転落死することがあるため、意外とアクションには気を使う。

BGMはGBとは言え上手く再現されている。オリジナル曲も名曲ぞろい。
特にボス戦のBGMはオリジナルながら勇ましさが伝わる名曲で、後にブラストドーザーにアレンジされて登場している。


★ストーリー

無事にクレムリン軍団からバナナを取り戻したドンキーとディディーだったが、クランキーは「絵と音が良かったら黙っていてもウケる」「わしの若い時分には今じゃ考えられないような限界が……」とお説教。
ゲームが面白かったからこそで、色数や画質なんて関係ないと反論する二人に対し、「ならモノクロ8bitでウケてみせろ」とクランキーはキングクルールに再びバナナを盗ませる。
まんまとクランキーに言質をとられてしまったドンキーとディディーは、一晩休んで新たな冒険に出るのであった……

★コングファミリー

ご存知ゴリラ
SFC版で使用可能だった床叩きが出来ないのでクランプやクラッシャを倒せる以外に良いところがあまり無いが、本作では両者の操作性に大差ないので固い敵を踏める分、意外に出番が多い。
足場が狭いステージだとちょっと使いづらいかも。

ご存知ドンキーの相棒のチンパンジー
やっぱりクランプやクラッシャは踏めない。機動性は落ちたが、今回はとんでもなく狭いリフトが数種類登場するので、正確な操作が求められる場所では役立つ。
水中の難易度が跳ね上がっているので、小柄という利点が今回は活きやすい。

  • クランキーコング
説明書のみでの登場。上述の通りメタフィクション全開の説教をかました今回の元凶。


★アニマルフレンド

本作ではランビとエクスプレッソのみ登場。
基本的に旧作と同じだが、エクスプレッソはランビと同じく正面から当たっても倒せるようになっているので地味に強化されている。


★ステージ

  • レベル1
海賊船がやってきた!
まずはここで操作に慣れよう。
レベル1にしては難易度高くね?って思うようなステージもあるけど気にしてはいけない。
全体の1/4以上を占めるワールドなので、レベル1といえど後半はそこそこ難しいのだ。

  • レベル2
巨大遺跡
遺跡がメインのステージが多め。でも巨大バームクーヘンは出てこない。トルネードならいるけど
全面水中のステージは難関。

  • レベル3
モンキー・マウンテン
洞窟あり岩山あり空中あり。そしてトラウマ多発地帯。
白黒のゲームボーイで岩山のステージをプレイすると非常に見づらい。
3-5『空中迷路』は本作屈指の鬼畜ステージ。

  • レベル4
大都会
ゴリラが街を往く。
風船や移動ロープ、足場になるKONGパネルなど独特の仕掛けが多い。


★主な登場アイテム

  • コングトークン
ドンキーの顔が描かれたトークン。ステージのいたるところやボーナスステージによく落ちている。

\ブォオオオオイ/

特定のボーナスステージでこれを使って自機を増やすことができる。

  • KONGパネル
本作では最重要アイテム。
1UPはしないが、これを揃えなければ道中ではセーブできない*1
しかし難易度が鬼畜なボーナスステージに設置されてる事も・・・

  • ゴール
渦巻模様のパネル。ここに飛び込めばステージクリアとなる。
この段階でKONGパネルを揃えていればセーブをすることが出来る。
稀にステージの途中に設置されてる事も・・・

  • コンティニューパネル
何やらキラキラ光ってるパネル。これに触れればコンティニューが出来る。
長いステージだと複数の場所に設置されている。


★敵キャラ

ここではGB版のみに登場する敵キャラを紹介。

  • フライングピッグ
羽がついた空飛ぶ豚。
ジャングルや遺跡などではネッキー同様所詮足場要員。
しかし足場の少ない空中ステージだと非常にウザい存在と化す。
SFC版の攻略本の挿絵にたまにいる。

  • フラッハー
二枚貝。近づくと急降下してくる。

  • ファングフィッシュ
でかい魚。ゆっくり泳ぐだけ。
たまに上下に泳ぐ奴もいる。

  • グループ
三角形の魚。
海底遺跡だとたまに背景と同化して気づきにくかったりする。

  • ノーチラス
巻き貝。ドンキー達が通りすぎると追っかけてくる。
こいつが大量に出てくる2-6『ノーチラスの追跡』はみんなのトラウマ

前から転がってくる。転がってる時は触れるとミス。
動きが止まるとドラム缶同様中から敵が出てくる。

  • トルネード
遺跡ステージに登場する竜巻・・・のような何か。
横から触れるとミスになるが上から踏むと高くジャンプすることが出来る。
こいつを使わないと行けないボーナスステージもある。


★ボスキャラ

  • ワイルドスティング
空飛ぶエイ。
踏む度に移動スピードが速くなる。

  • ボスクランボー
巨大なクランボー。コングに目がけて真珠を発射してくる。
真珠をもう一つの二枚貝に上手くぶつけて攻撃しよう。
なお、本作ではザコとして出現する小型のクランボーはSFC版と違い真珠を一切吐かなくなっている。

  • ハードハット
ヘルメットを被ったモグラ。
ランダムに穴から出現し、ヘルメットを投げて攻撃する。
攻撃中に踏もう。ちなみにヘルメットを脱いでいる間は接触するだけでもダメージが通る。
体当たりだけでダメージを与えれるということで、シリーズ屈指の虚弱体質。

おなじみバナナ泥棒。何でクランキーと結託したのかは分からない。
今回は飛行船の中で戦うことになる。旧作と同じく王冠を脱いだときに踏むことでダメージを与えられる。
砲弾や偽エンディングはない代わりに、フェイントを習得した。
ちなみに脱いでから投げるまでの間に踏むともう一度踏めるというバグシステム上の抜け穴?がある。



空中迷路を初見でクリアした人は追記・修正お願いします。

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  • ドンキーコングシリーズ項目
  • 1995年
  • メタ発言全開のストーリー(※公式です)
最終更新:2024年12月20日 22:06

*1 ボスを倒せばセーブされているのだが、それが公式で記載されたのはなんとバーチャルコンソールのマニュアルから。それまでは攻略本にさえほぼ書かれていなかった。