新世界へ語れ超越の物語(Dies irae)

登録日:2013/12/09 Mon 13:45:01
更新日:2023/11/26 Sun 20:40:21
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時よ止まれ 君は誰よりも美しいから



Dies Irae -Acta est Fabula-に登場する異能。

藤井蓮の持つ渇望の流出位階に当たる。覇道型
創造位階である涅槃寂静・終曲に至った際「このまま流出位階まで達すれば世界ごと時が止まる」という確信した蓮はそれを現実にしないため、三騎士を相手にする段階でさえ力をセーブして終曲の状態で戦っていた。
その枷を外し、ラインハルト世界に対抗するために流出位階に上げた形がこれである。



元となった渇望は「刹那を永遠に味わいたい」「今だけ永遠に続けばいい」、顕現した能力は「時の永続停止」  
当然時が止まれば一切の行動を封じられるが、蓮自身と蓮が共に過ごしたいと思う者は位階に関わらずこの世界でも自由に動くことができる。
そして時間の流れが存在しないため、この世界において動くことができる者は不老不死であり、誰も失わず何も変わらない。



流出位階未満の存在は問答無用で時を止められ即座に戦闘不能になるし、同じ流出位階の存在であっても出力を上げれば停滞を強制できる。
他者にルールを強制する覇道と、自分を強化する求道を両立させた稀有な能力であり、終曲の完成形。
速さのアドバンテージを一方的に取れるため、戦いにおいて非常に強力な能力。同じ流出位階の存在でない限り時間停止に抗うことは不可能だが、唯一マキナだけは蓮の魂と深く結びついているため、位階が違っていても時間停止から逃れることができる(と同時に彼の創造も無効化される)。


軍勢変生によって部下の力を流出レベルまで引き上げ多彩な攻撃手段を揃えるラインハルトや、一つの渇望から星の巡りに由来する複数の技を紡ぎ上げるメルクリウスの両名に比べると時を止めて首を落とすだけの単純な流出である。

しかしCS版で追加された最終ルートの分岐(三つ巴ルート)と続編でラインハルトと同じ「軍勢変生」を会得。これにより手札は大きく増えた。







◆詠唱

海は幅広く 無限に広がって流れ出すもの 水底の輝きこそが永久不変
Es schaeumt das Meer in breiten Fluessen Am tiefen Grund der Felsen auf,

永劫たる星の速さと共に 今こそ疾走して駆け抜けよう
Und Fels und Meer wird fortgerissen In ewig schnellem sphaerenlauf.

どうか聞き届けて欲しい 世界は穏やかに安らげる日々を願っている
Doch deine Bnten,Herr, verehren Das sanfte Wandeln deines Tags.

自由な民と自由な世界で どうかこの瞬間に言わせてほしい
Auf freiem Grund mit freiem Volke stehn.Zum Augenblicke duerft ich sagen

時よ止まれ 君は誰よりも美しいから
Verweile doch du bist so schon―

永遠の君に願う 俺を高みへと導いてくれ
Das Ewig-Weibliche Zieht uns hinan.

流出
Atziluth――

新世界へ語れ超越の物語
Res novae――Also sprach Zarathustra











神咒神威神楽』において天魔・夜刀の太極、無間大紅蓮地獄として登場。

一年のうち黄昏の季節である秋の盛りを概念ごと大欲界天狗道から奪い取り、それを不滅のものとして固定している永劫の神無月(作中で1年が11ヶ月と言われているのはこのため)。

長きに渡り波旬との鬩ぎ合いを可能にしていたのも時間停止の特性ゆえであり、波旬の支配する無限の多元時間・多元的並行宇宙の中でほんの塵芥であっても穢土という異物を死守することで、天狗道の完全流出を妨げていたのである。

この法則は限られた彼が許可した数名しか活動を許さない上、その彼らも擬似神格と化してしまう邪神の理であり、新たな生命が誕生する可能性は著しく低い。
完全な零ではなかろうが、そこから次の覇道神が生まれることは天文学的確率と言っていいだろう。あくまで波旬一人に宇宙が収束することで可能性を完全に駆逐する天狗道と比べれば、時間が止まっていても理の主に次に繋ぐ気がある分僅かに、そして僅かであっても格段にマシという話である。

覇道の流出は自分の理想の世界を創る力ではなく、自分の渇望で世界を染め上げる力なので必ずしも本人の意図した結果になるとは限らない。
自分の法則の危険性は主柱たる夜刀自身が一番自覚しており、故にその停滞を打破するために手を打ち、最後の戦に備えている。



Dies irae PANTHEON』及びその前日譚である神なる座に列し伝わる救世主では極奥神座にて『無間刹那大紅蓮地獄(アルゾ・シュプラーハ・ツァラトゥストラ)』として架空の神座を獲得。
本来彼は神座に就いてはおらず、あくまで女神の守護者に過ぎないが、神座に連なる神の理として記録されていた。

その神座はこの時間軸とは別の並行宇宙における自身の随神相に似た、時計にも似た巨大な歯車仕掛け。
全体的に銅色だったあちらに比べると、紺色の歯車に黄金の装飾と神々しさが増している。





余談だが、黄昏防衛戦において仮に夜刀ではなく水銀や黄金が生き残って波旬と覇道の鬩ぎ合いをしたとしても簡単に潰されてしまうらしい。これは彼らの法則の不滅性は破壊ありきの再生であるが故に波旬のようなバグに壊されると再生できないが、対して夜刀の法則は時間停止という単純に壊れにくい性質だから。

なお、覇吐達が夜刀の元へ決戦に行うときに紡いだ蓮の詠唱はマリィへの恋文と仲間達への感謝の想いともとれる。








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最終更新:2023年11月26日 20:40