蒼黒の知将ディアブロスト

登録日:2012/02/13 Mon 09:33:33
更新日:2024/08/25 Sun 22:34:16
所要時間:約 4 分で読めます






偉大なる悪魔神よ、闇より来たりて我が身に宿れ!

――蒼黒の知将ディアブロスト



蒼黒の知将ディアブロストとは、カードゲーム「デュエル・マスターズ」のクリーチャーカードのひとつである。

概要

蒼黒の知将ディアブロストㅤSR 闇文明 (5)
クリーチャー:デーモン・コマンド 6000
バトルゾーンにある相手のクリーチャーはすべて「ブロッカー」を得る。
W・ブレイカー
低コストの割にそれなりのパワーとW・ブレイカーを持つが、その代償として、敵クリーチャーを全て防御の出来るブロッカーにしてしまう能力を持つ。

相手の盤面が強固な要塞と化してしまうため、せっかくの高打点もまるで意味がない。その打点すらも微妙だが…

「知将」と名乗る割には殴り合い偏重なスペックであり、それも自身の能力が台無しにしているという極めて愚かしいカード。

はっきり言って性能の代償がひどすぎるので、このカードが使われる事は無かった…


追記修正は、攻撃をブロックされ続けてからお願いします。

この項目が面白かったなら…[ポチっと]



















小生は知略の将ディアブロストである!!戦略もなしに参るわけがなかろう!!
   #   #
 #      #
    ∧_∧
# E)(#`゚Д゚)(ヨ
  UY   YU #







真の実力

…もちろん嘘である。

実際のこのカードは名前に恥じない知略を用いて戦うコンボデッキ、ディアブロストコントロールの核である。

このカードの能力は「相手の全てのクリーチャーがブロッカーになるため自分が不利になる」というものだが、これは逆に利用することが出来る。

実はブロッカーという存在は、守りが固くなる分除去などで退場しやすいという欠点を持つ
具体的に例を挙げると、
等がある。

ブロッカー除去はブロッカーにしか効かない分、普通の除去に比べて非常に安いコストで大規模に除去が出来るのだ。
そして、相手クリーチャー全てがブロッカーに変われば……?

そう、低コストのブロッカー除去が全て確定除去となるのだ。

具体的にはどんな感じになるのか、先ほどのカードやそれ以外に相性の良いカード等を挙げて見てみよう。

  • 火炎流星弾
コスト1でパワー6000以下のクリーチャーを破壊。

  • ピーカプのドライバー
タップするだけで敵クリーチャーを1体破壊。

  • クリティカル・ブレード
敵クリーチャーを1体破壊。これはコスト5の《チェイン・スラッシュ》をコスト2で唱えるような物。

  • ザ・ストロング・クラッシュ
効果は火炎流星弾と同じだが、パワー6000以上のクリーチャーがいると1ドローのオマケ付き
そしてディアブロストはパワー6000

敵クリーチャーを全てバウンス

出すだけで敵クリーチャーを全て墓地送り

……このように、ブロッカーしか狙えない除去カードが一瞬で超パワーカードに変身してしまうのだ。
敵クリーチャーを破壊する度にシールド焼却とランデスを行う崩壊と灼熱の牙と組み合わせるともはや悪夢である。

このギミックを活かしたデッキがディアブロストコントロールである。
このカードが登場した頃のコロコロコミックの付録のミニコミック、アニメ版デュエル・マスターズでこのカードの凄さを表している。

そして、その後も次々と優良なブロッカー除去が増えてきており、登場した頃より更に強力なディアブロストコントロールが組めるようになった。
ディアブロスト自体のステータスも悪くないため戦闘にも使える。


しかし、ディアブロストは除去耐性を持っておらず、相手にも警戒されやすいカードである為、ただ出せば良いという訳ではない
如何に警戒されずにゲームを進めるか、如何にディアブロストを場に残すかを考えなければその効果を十分に発揮出来ないのだ。
……だが、敢えて通常のデッキに組み込んで相手プレイヤーを牽制するという手も存在する。

そう。ディアブロストは名前通り見事な知将で、プレイヤーの知略が試されるクリーチャーなのだ。


まさかのディスペクト


縫合 ディアブロシンオー R 闇/自然文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/デーモン・コマンド/ゴッド 8000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
各ターン、自分がはじめてコスト8以上のクリーチャーを召喚した時、コスト8以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。

DMRP-20「終末王龍大戦」で神王と縫合させられたディスペクターとして登場。
縁もゆかりもない神王を肩と膝に縫い付けられた見た目もだが、相手クリーチャーをブロッカーにするディアブロスト的にはブロッカーにさせられた点が何よりのディスペクトポイントだろう。

一方で能力は「そのターン初めてコスト8以上を召喚したらコスト8以下をマナから出す」と言う神王をリスペクトしたマナからの踏み倒しになっておりこちらは中々に強力。
召喚であれば良いのでササゲールなどのコスト軽減やG・ゼロでも起動し、相手ターンでもS・トリガー獣ニンジャストライクなどをトリガーに踏み倒しが可能。
フシギバースでEXライフが残ってるディアブロシンオーを選べば“ディアブロシンオーを留めたままコスト軽減して墓地から召喚する”と言う動きが可能。こうして出したのがコスト8以上ならそのままディアブロシンオーの踏み倒しも誘発する。

反面、踏み倒しはターン中1度きりである事と、ディアブロシンオー自身はコスト7なので踏み倒しのトリガーになれず、上記の様なコスト軽減を使わなければ基本的に踏み倒しも次のターン以降になる。
EXライフがあるとは言えディアブロシンオーが出せる頃には相手も切り札を出して勝負を決めにくる事も起こり得るのであまり悠長な事はしていられない。
踏み倒し対象と踏み倒しのトリガーとなるクリーチャーの選定含め、扱うにはプレイヤーのデッキビルディングとプレイングが試されるカードとなっている。
その辺りにはディアブロストの面影が残っていると言えるか。


デュエル・マスターズ プレイス

DMPP-07 第7弾「超神星爆誕 -GATE OF DISASTER-」にて収録。
スペックに変更は加えられなかったが、レアリティはレアに格下げとなってしまった。

性能に変更はないので《クリスタル・パラディン》や《クリムゾン・ワイバーン》とのコンボやそこから発展した【ディアブロストコントロール】を組むことは一応可能。
特にプレイスでは手札の所持枚数の上限があるため、バウンスした数や相手の手札次第では手札から溢れさせて墓地に落とすこともできる。
しかし、上述のカードはDMRP-01のカードであるのでDMRP-07時期から導入されたフォーマットの「New Division」では組み合わせて使う事が不可能な点は残念か。



追記・修正はディアブロストで敵を全滅させた方がお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年08月25日 22:34