クリムゾン・ワイバーン

登録日:2015/05/27 Wed 17:46:30
更新日:2024/07/16 Tue 16:11:09
所要時間:約 4 分で読めます









The forces of Fire will never relent.




概要

《クリムゾン・ワイバーン》とは、TCG『デュエル・マスターズ』のクリーチャー。
DM-01 第一弾に収録。レアリティはスーパーレア。

ブロッカーを殲滅する豪快な能力で、多くのデュエリストに愛されたアーマード・ワイバーン

スペック

クリムゾン・ワイバーン SR 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 3000
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンにある「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて、持ち主の墓地に置く。

cipでバトルゾーンの全ブロッカーを殲滅する。
破壊してしまうブロッカーの対象は敵のみならず、自分のブロッカーも巻き添えにする。
このことから、DM-01から既に火文明のブロッカーに対する考えがよく分かる。

基本的に、現在は殆ど使われることのないDM-01の高レアの中では強力なカードである。

当時は、今ほどゲームスピードなどが高速化してはいなかった。
そのため、攻撃できないブロッカーが場を埋め尽くして戦況が膠着状態になることも珍しくは無かった。

そんな膠着した状況を変えられるのが、このク《リムゾン・ワイバーン》だった。

相手の複数体のブロッカーを吹き飛ばし、戦況を一気に有利にしてくれるだけの力があったのである。
《クリムゾン・ワイバーン》に助けられた、あるいは被害にあったという人も多いのではないだろうか。

ただし、cipである以上効果は使い捨てなので、『8マナのブロッカー除去呪文』といった感覚で使う人が多かった。
相手のS・トリガーがあるとはいえ、能力目当てに召喚するのは勝負を決める時だろうし、当時から見てもコストに反してパワーは低めだったので、攻撃要員としてはオマケの扱いだった面もなくは無い。
だが、そんなことは気にならないくらい魅力的で豪快な破壊力を持つクリーチャーだろう。

しかし、そんな《クリムゾン・ワイバーン》に迫るのはインフレ。
時代の流れと共に、優秀なブロッカー除去カードが数多く登場。
《クリムゾン・ワイバーン》も立場が苦しくなってはいたが、何だかんだで上位互換が存在しなかった。
しかし初登場から長い時を経た2015年、ついに種族を除けば完全上位互換の《熱血龍 GENJI・XXX》が登場。

これによって、通常のデッキでは完全に出番は消滅していくことになると思われる。
しかし、アーマード・ワイバーンであることを生かして【ターボバーレスク】などで活躍していくことになるだろう。
一応、《GENJI・XXX》とは違いドラゴンでは無いので《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》のロックを避けることも出来る。

上位互換の登場でも出番が完全に消えていないというだけで、相当頑張っているクリーチャーと言えるかもしれない。

相性の良いカード

蒼黒の知将ディアブロスト SR 闇文明 (5)
クリーチャー:デーモン・コマンド 6000
バトルゾーンにある相手のクリーチャーはすべて「ブロッカー」を得る。
W・ブレイカー

相手にブロッカーを与える悪魔

登場当時から注目されていたが、《クリムゾン・ワイバーン》との相性は最高。
相手のブロッカーと化したクリーチャー達を、一気に焼き払うことができる。

聖剣炎獣バーレスク VR 火文明 (9)
進化クリーチャー:アーマード・ワイバーン 8000
進化-自分のアーマード・ワイバーン1体の上に置く。
このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかったとき、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。
W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分の手札に戻す。

アーマード・ワイバーンを代表するロマンカードであり、【ターボバーレスク】の主力。

同種族である《クリムゾン・ワイバーン》との相性は良い。
マナカーブ的に綺麗に進化させやすく、《クリムゾン・ワイバーン》ならば《バーレスク》のアタックトリガーの邪魔となるブロッカーを事前に焼き払える。

このクリーチャーの存在が、現在の《クリムゾン・ワイバーン》の立場を支えていると言っても過言では無い。

緑神龍バグナボーン VR 自然文明 (7)
クリーチャー:アース・ドラゴン 9000
このクリーチャーが攻撃する時、パワー3000以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー

マナゾーンから小型獣を踏み倒すクリーチャー。

実は、ちゃっかり《クリムゾン・ワイバーン》も踏み倒せる対象。
アタックトリガー時に踏み倒せるので、攻撃寸前に邪魔なブロッカーを焼き払うことがきでる。

クリムゾン・メガ・ドラグーン》や《GENJI・XXX》に、パワーが上がれば絶対に有利になるわけでは無いことを示している。

関連カード

クリムゾン・バーク・ドラゴン R 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 4000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、「ブロッカー」を持つパワー3000以下のクリーチャーをすべて破壊する。

転生編で登場した、クリムゾンの名を持つドラゴン。

cipで小型のブロッカーを全体除去できる。
コストが多少軽くなりパワーも向上、種族もドラゴンになっている。

しかし、それと引き換えに効果に制限ができ、その範囲も狭すぎるため、まだ本家を出した方が良いとのことであまり使われなかった。

クリムゾン・メガ・ドラグーン VR 闇/火文明 (7)
クリーチャー:ティラノ・ドレイク 5000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて破壊する。

極神編で現れた、《クリムゾン・ワイバーン》の後継者。

多色化した影響でcip効果が変わらないままコストが下がり、本家よりパワーも向上した。
種族も当時はまだ未来があったティラノ・ドレイクに変更。

単純に考えると、本家より優れたスペックとなっている。
しかし単色デッキでは使用できなくなっていることや、種族的な面で差別化が図られた設計になっている。

というか、最近は種族的に、【ターボバーレスク】に入れない面で本家より苦しかったり……

剣豪の覚醒者クリムゾン GENJI(ゲンジ)XX(ダブルクロス) VR 火文明 (14)
サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 11000
このクリーチャーが攻撃する時、「ブロッカー」を持つ相手のクリーチャーをすべて破壊する。
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。そのカードがファイアー・バードであれば、このクリーチャーはバトルゾーンを離れるかわりにとどまり、コスト7以下の火のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
覚醒前⇒《時空の剣士 GENJI・XX》

あのGENJIが、クリムゾンの名を冠した覚醒獣になった。

こちらはcipでのブロッカー殲滅では無く、アタックトリガーでのブロッカー殲滅。
本家のGENJIのアタックトリガーに、《クリムゾン・ワイバーン》の要素を詰め込んだ感じである。

超爆デュエル・ファイアー P(UC) 火文明 (6)
呪文
S・トリガー
「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて破壊する。

呪文版の《クリムゾン・ワイバーン》とも言えるカード。

コストが下がっており、基本的に本家よりも使いやすい。
S・トリガーなので、相手のブロッカーデッキの一斉攻撃にカウンターをぶち込める点も魅力。

ただ、クリーチャーである本家とは違い呪文なので、その辺で差別化されてはいた。

激流(アチョー)剣砲(クリムゾン) カツ∞キング P /火文明 (9)
エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX 12000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを無限の数破壊する。その後、カードを1枚引いてもよい。
T・ブレイカー
自分の他の、名前に《剣砲》とあるエグザイル・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。

予想通りというか、アウトレイジにも現れたクリムゾンの名を持つクリーチャー。

相手のブロッカーを無限数破壊できる。
テキストだけ見ると、選んで破壊するように思えるが、タカラトミーさんによれば事実上の全体除去扱いらしい。
アンタッチャブルを破壊できるのは嬉しいが、テキストがややこしいだろこれ。デュエマのプレイヤーは子どもも多いのに。

弱くは無いのだが、ややこしいテキストや、エグザイルで複数体並べられないのにドロン・ゴーが無い点からあまり使われない。

熱血龍GENJI(ゲンジ)XXX(トリプルクロス) VR 火文明 (7)
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 7000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて破壊する。
スピードアタッカー
W・ブレイカー

長い時を経て遂に生まれてしまった、《クリムゾン・ワイバーン》の(種族を除けば)完全上位互換。

テキストを読めば分かるが、ブロッカーを絶対に殺すと言わんばかりに殺意に溢れた性能。
《クリムゾン・ワイバーン》だけでは無く、上記に記載したブロッカー全体除去カード達の使用率を大きく下げた原因と言える。

単色カードに大きいインフレが起きたドラゴン・サーガを、ある意味象徴している一枚。

メガ・ブレード・ドラゴン R 火文明 (8)
クリーチャー:メガ・コマンド・ドラゴン/革命軍 4000
S・トリガー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて破壊する。

革命編で登場した、
クリーチャーの《クリムゾン・ワイバーン》の呪文版のクリーチャー版
『クリーチャー版《超爆デュエル・ファイアー》』とも呼べる存在で、《クリムゾン・ワイバーン》の上位互換。

《クリムゾン・ワイバーン》と同コストでありながら、S・トリガーを持ちパワーも上。
種族も増加し、メガ・コマンド・ドラゴン/革命軍という強力な二つの種族を所持。
そして何より、《GENJI・XXX》同様に相手のブロッカーのみを殲滅できるという部分が魅力的。

ただ、《クリムゾン・ワイバーン》は所持種族の都合上、そこまでこのカードによる悪影響は受けないと思われる。
むしろこのカードの存在によって立場が苦しくなるのは《超爆デュエル・ファイアー》の方だろう。

デュエル・マスターズ プレイス

クリムゾン・ワイバーン} SR 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 6000
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンにある「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて、持ち主の墓地に置く。
W・ブレイカー
どんな窮地にだって、必ず救いはある。クリムゾン・ワイバーンの飛来は火文明の者達にそう感じさせた。

プレイスには本家と変わらないスーパーレア設定でDMPP-01 第1弾「超獣の始動 -MASTER OF DUEL-」に収録。
しかし能力は変わっており、パワーが6000へと上がってW・ブレイカーが付属するなど、本家の完全上位互換となった。

パワーが上がっているので、相手がブロッカーを一切使用しないデッキでも攻撃要員の準バニラとしては最低限機能してくれる。
本家では低いパワー故に、相手が再度ブロッカーを出してきた場合に殴るには力不足という点があったが、こちらではそれも比較的改善された。
それでも目玉はやはり本家と変わらないブロッカー殲滅であり、終盤におけるトドメの一発や膠着した長期戦の打破要員としての働きに期待したい。

また、シンプルなテキストによる空白欄に反して存在しなかったフレーバーテキストも、プレイスでは新たに追加されている。
DM-01では存在しなかったことに関して、兄貴分である「MtG」は《神の怒り/Wrath of God》のようなシンプルかつ強力なカード*1には「その方が強く、美しく見えるから」という理由でフレーバーテキストをあえてつけていない事がある。
最初期のカードいうこともあり《クリムゾン・ワイバーン》もそれに倣ったのかもしれない。



補足

実は、初登場以来一度も再録された事が無い

漫画アニメでは切り札として多く使用されていたため、このことに気が付いていない人も意外と多い。
一番再録のチャンスがあったであろうDM-18や、何枚かDM-01のスーパーレアが収録されたDMX-19などでも再録されなかった。
しかし、火文明のブロッカー破壊及び殲滅系カードに「クリムゾン」の単語はやたらと使われたこともあって、そういう印象は更に薄く感じるだろう。

現在は《GENJI・XXX》の存在があるので、再録される可能性は低いかもしれない。







追記・修正は、クリムゾン・ワイバーンでブロッカーをブッ飛ばしてからお願いします。

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最終更新:2024年07月16日 16:11

*1 《神の怒り》の効果は「すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。」であり、テキストにはそれ以外何も書かれていない。