四十日鼠 チョロチュー(デュエル・マスターズ)

登録日:2014/02/16 Sun 16:30:00
更新日:2024/11/23 Sat 16:57:30
所要時間:約 2 分で読めます




デュエル・マスターズ』のご先祖様である元祖TCGMagic the Gathering』には黄金律としてこんな言葉がある。

「カードはルールに勝つ」
つまり、カードテキストに書いてあることはどんな無茶苦茶なことでも通るのである。

これはMtGのみならずありとあらゆるTCGにおいて絶対的な掟である。
そう、無論デュエマでも。
以上のことを踏まえてこのカードのテキストをよく読んでほしい。

四十日鼠(フォーティーボディ) チョロチュー 火文明 (3)
クリーチャー:アウトレイジMAX 2000+
■このカードは、4枚以上デッキに入れることができる。
■バトルゾーンにある自分の他の《四十日鼠 チョロチュー》1体につき、このクリーチャーは「パワーアタッカー+2000」を得る。
■このクリーチャーはパワーが6000以上の時「W・ブレイカ―」を得る。

ん?何かおかしい?
ではもう一度見てみよう。


■このカードは、4枚以上デッキに入れることができる。

■このカードは、4枚以上デッキに入れることができる。

■4 枚 以 上 デ ッ キ に 入 れ る こ と が で き る。

DMR-12「エピソード3 オメガ∞マックス」に収録されたアウトレイジMAX。
名前の由来はハツカネズミと、有名なミニカー「チョロQ」であろう。

これまでデュエル・マスターズでは、名状しがたいぶっ飛んだ効果のカードが多く登場した。

ごペンなさい」と謝罪を強要するカード然り。
カレーパンを喰ってやるぜぇと叫ばせるカード然り。
攻撃力7桁越えのカード然り。
攻撃力無理数のカード然り。
その場でパックを剥かせるカード然り。
挙句、何も効果のない呪文然り。

だが、このカードは(※デュエマにおいては)遂に前人未到の領域に踏み込んでしまった。

とはいえこのカードには(明言されていないものの)元ネタがあり、MtGの《執拗なネズミ/Relentless Rats》がモデルである。

執拗なネズミ/Relentless Rats (1)(黒)(黒)
クリーチャー — ネズミ(Rat) 2/2
執拗なネズミは、戦場に出ている他の「執拗なネズミ」という名前のクリーチャー1体につき、+1/+1の修整を受ける。
1つのデッキに「執拗なネズミ」という名前のカードを望む枚数だけいれることができる。

ルール破壊トンデモカードを乱発したミラディン・ブロックのパック、フィフス・ドーン出身。
さすがTCGの世界最大手、何でもありである。

が、《執拗なネズミ》と《四十日鼠 チョロチュー》には大きな差が存在する。それは、MtGとデュエマのルールの差……そう、マナのルールである。
MtGにおいては、マナは基本的に土地カードから出すものである。マナクリーチャーのだってエルフだって、まずは《森》がないことには始まらない。よって《沼》なり何なりをデッキに入れなければ黒のカードである《執拗なネズミ》を出す事はできない。
あ? 「Mox」?基本的って言ってんだろうが。「The Sqy?」今そういう話してないから!
…話を戻すと、少なくとも《執拗なネズミ》自体は単体でマナを生み出せるカードでもないし、これを場に出すためにはマナが必要なので、少なくともマナの源となるカードも併せてデッキに入れておく必要がある、という事。

一方、デュエマにおいては、マナは呪文やクリーチャーカードをマナゾーンに置いて出すものである。そのため、デッキ全てチョロチューと言う構築が可能なのだ。

その上、性能自体もあちらより強い*1ため、そのような無茶苦茶なデッキであっても

「これでも思ったより強かったっす。なんせ、3ターン目から順番に出すだけでも5ターン目にいきなりWブレイカーが3体揃うわけっすからね。次のターンには、Wブレイカーが5体っすよ!」(開発部アン)

なんと普通に戦えてしまうのである。
しかも。

「《神羅パンゲア・ムーン》がいる状況で《四十日鼠 チョロチュー》を出せば、デッキの中の《四十日鼠 チョロチュー》を全部バトルゾーンに並べられるね!わぁい、コンボー!」(青い悪魔)

など、ネタカードと見せかけていくらでも悪用できそうなカードである。
あとユウヤくんはいい加減にしろ
このパック「オメガ∞マックス」をもって、アウトレイジの戦いには終止符が打たれる。
ルールをぶち壊す「無法」を売りにしてきたアウトレイジの最後のカードとして、これほどふさわしい物はないだろう。

ただ、あくまでパワーアタッカーなので攻撃する時以外はパワーの上昇は起こらないという点にチュー意、もとい注意。
素のスペックは完全無欠の雑魚なので火力や《無限掌》で簡単に消し飛ぶ。
この辺りは相手ターンでも強化されている《執拗なネズミ》との差異である。《拘留の宝球/Detention Sphere》とか名前指定のカードで全滅するけど




追記・修正は、チョロチュー40枚のデッキで勝利した人にお願いします。

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最終更新:2024年11月23日 16:57

*1 ブロックとか相手ターンの行動とか勝つために必要な攻撃回数とかのルールの違いはさておき