登録日:2012/02/15(水) 23:08:51
更新日:2025/04/26 Sat 08:15:45
所要時間:約 4 分で読めます
ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様
型式番号:OMS-90R
頭頂高:15.2m
本体重量:8.9t
全備重量:20.22t
出力:3,160kW
推力:95,850kg
装甲材質:ガンダリウム合金セラミック複合材
武装:
バルカン砲×2
ビームサーベル
グレネードランチャー×4
ビームマシンガン
オールズモビルこと火星独立ジオン軍にかっぱらわれて大改造された
ガンダムF90 2号機。
青と黒のカラーリングが赤と白に変更されている。
旧ジオン系のMSっぽくなっており、装甲の8割を交換して左肩にスパイクを追加。アポジモーターの数も増えている。
頭部はV字型アンテナとスリットを無くしてメインカメラを長大化させた。
F90最大の特徴であった
ミッションパックシステムはオミットされたが、代わりに機体性能が向上している。
この辺りは2号機が
テストの際に不調を来している事は分かってる為「C.A」プログラム側に機体を寄せる方向の最適化改造を施した結果かもしれない。
武装
頭部に2門内蔵。
バックパックの右側に1本マウントされている。
元々はもう1本あったはずなのだが、どこへ行ったのだろう…?
両腰に2発ずつ装備。
メインウェポン。
不使用時は後ろ腰にマウント可能。
劇中の活躍
パイロットはボッシュ。
逆襲のシャアのときにジェガンのコクピットから
νガンダムから放たれた光を見て、ガンダムの力を欲するようになった人物。
人の心の光を目の当たりにしながらもガンダムを
「悪魔の力」と呼称し、オールズ・モビルと内通してまでガンダムを求めるなど、
ゾルタンが言う「奇跡を見ても現象しか理解できないオールドタイプ」の典型とも言える人間。
…と言いたいところだが、30年後の2022年にそれだけでは測れない複雑な人物ということが
急に判明した。
その為、赤を主体にしたカラーリングはアムロが乗ったZプラス、片方しか無いサーベルはνガンダム、ミッションパックをオミットした単純明快な武装はアムロ好み…
等と「Zから逆シャアまでのアムロ機
オマージュ」してしまった機体とも取られている。
流石に偶然の一致だろう。と思われていたが、後に胸部に
サイコフレームを搭載する予定だったとか
νガンダムに搭載予定だったが断念したサイコミュ・グレネードの搭載も検討されていたとか明かされたため、
後付けっぽさはあるが偶然と切って捨てる事は難しくなっている。
火星でのオールズモビル殲滅作戦の際、オリンポス基地の内部で多数の
ジェガンやシドの
ギラ・ドーガを撃破。デフの乗るF90 1号機と死闘を繰り広げ
右腕をメガビームバズーカで破壊され、1号機の頭部と左腕を破壊するが更に左脚を斬り落とされ、最終的にはコクピットにラストシューティングをブチ込まれて大破。
機体は奪還されることとなった。
マルスガンダム
型式番号:OMS-90R2,F-90V(サナリィ)
頭頂高:15.2m
本体重量:8.9t
全備重量:21.81W
推力:77,720kg
装甲材質:ガンダリウム合金セラミック複合材
F90クラスターで初登場。強奪した2号機を解析し、奪取した資材を用いて複製された機体。後にF90 5号機としてサナリィの開発した増加実験機という名目で登録される。概ねボッシュ機と同型、なのでカラーリングもボッシュ機と同一。だが、武装の種類や配置箇所が異なる。また、ボッシュ機では廃止されたミッションパックシステムも一部(両前腕、サイドスカート、左肩、背面)復活しているが脚部のハードポイントは相変わらず撤廃されている。サナリィから強奪した疑似人格OS(モデルは不明)を搭載。また、新型ハルファイターとのドッキング機能を持つ。この形態はウルス・ラグナと呼ばれ、アンテナが追加されるが、顔面にモノアイも追加されるためモノアイガンダム風な見た目となる。
武装
頭部に2門内蔵。
サイドスカートのサーベルラックにに1本ずつマウントされている。ボッシュ機のものとは形状が異なる。初出撃時は急遽期待を完成、出撃したためか左腰側は未装備だった。
不使用時は後ろ腰に増設されたラッチにマウント可能の他、右腕のマウントを介して大出力での射撃が可能。
左肩に装備。後のシャルル専用RFゲルググの両肩のビームシールドと似ている。左腕のケーブルからエネルギーが供給される。出力の関係かビームサーベルやビームライフルとの同時使用は不可能。
ザクⅡの残骸から拾った武装。作中でドドンガのF80の右腕を切り落としている。
以下新型ハルファイターとドッキングした時の追加武装
ハルファイターの機首部分が分離し、手持ち武装となる。
ジオング等を思わせる相対的に大型の副腕。肘から先を分離してオールレンジ攻撃が可能。指先からビームを放てる他、サイコミュバリアを展開可能。
劇中の活躍
F90クラスターで登場。本作の主人公であるイヴァル・ダーナが仲間達と共にオリンポス基地から脱出するために搭乗した。道中デス・ガンズの襲撃を受け窮地に陥るものの、ユーリ・ミノフスキーと名乗る青年が駆る新型ハルファイターの援護を受け、何とかデスガンズを撤退に追いやる(もっともデスガンズは本機の回収を目論んでいたため、本気を出していなかった)。その後基地の崩壊に巻き込まれ、デフの駆るF90 1号機と合流。共に協力して地上へ脱出に成功する。その際溶岩に飲まれかけた2号機を発見。1号機と共に救出するもボッシュはデフやイヴァル達と少しの会話をした後に死亡。その後シド達ととも合流し、火星を脱出。パイロットのイヴァルは地球へ向かう事を決意し、1号機と2号機、それと本機を含めた3機のF90は地球圏へ帰還。その後地球へ到着した本機は5号機として登録された。
ガンダムF90Ⅱ
型式番号:F90Ⅱ(F90-2)、F90Ⅱ-B
頭頂高:15.1m
本体重量:7.7t
全備重量:18.4t
出力:3,880kW
推力:80,960kg
装甲材質:ガンダリウム合金セラミック複合材
武装:
バルカン砲×2
ビームサーベル×2
専用
ビームライフル
専用シールド
各部ハードポイント×15
パイロット:ナナ・タチバナ
奪還したF90をサナリィが大改修した機体。
回収された二号機はオールズモビルによる大改造と戦闘の影響でパーツの6割が欠損した状態だった。
そこで修復を兼ねてU.C.116年に既に機体だけは完成していた
F91の設計・構造の一部を取り入れて建造され
「F90の2号機兼第二仕様機」として生まれ変わったのが本機である。
頭部には新たに試験型バイオコンピューターが搭載され、アンテナも4本に増設。
なおこの際にニューロコンピュータ用プログラムだった「C.A」はバイオコンピュータに対応していない為廃棄処分を受けたとされている。
コクピットハッチは1号機の腹部ハッチが下に開く形式からF91に近い胸部装甲の上側を前にスライドする形式に変更。
肩アーマーにはスラスターを追加(ハードポイントの蓋の役割を兼ねている部分なので肩部ハードポイント装備を使用する際は外される)し
ジェネレーターも小型MS規格の新型に換装し、胸部はF91に近いラジエータフィン構造が採用されている。
カラーリングは2号機ロールアウトカラーに近いトリコロール系に戻り、青い部分は爽やかな青へと塗り替えらた。
また白い部分が減ったようにも思えるが、実際には1号機と比べてもそこまで白の面積は変わっていなかったりする。
ミッションパックシステムも復活しており、F90の物が問題なく使用できる他、新たにIタイプとLタイプが用意された。
Iタイプ、LタイプはF90のミッションパック規格に準じた物なので1号機も当然使用可能。
基本武装はF90と同じ物が用意されている。
劇中の活躍
コスモ・バビロニア建国戦争の際、
クロスボーン・バンガードの要塞攻略作戦にて投入された。
搭載されていたバイオコンピューターの調整が不十分で接近戦が出来ない状態であったが、Lタイプ装備での長距離狙撃でビームシールドの盲点を衝き多数の敵機を撃墜している。
しかし兄であるシュテイン・バニィールことシュンの駆る金色の
ベルガ・ギロスに攻撃されて窮地に陥るが
そこを父カムナの
プロトタイプジャベリンに救われる。
要塞内で戦う二人を止めようと装備を外すが、システムエラーで動かなくなってしまう。
その後、和解した父からの頼みを受けた兄によってナナと本機は連邦艦隊へと無事送り届けられた。
ガンプラ
1/100でF90Ⅱが発売。
ミッションパックはLタイプが付属し、他のF90の
ガンプラで出されたパックへの換装も可能。
Iタイプは試作原型完成の段階で開発中止。
火星独立ジオン軍仕様は2022年にプレバン限定マスターグレード仕様で発売が決定。
元のF90に対して約9割のパーツを新規造形している。
ちなみに発表時にはGジェネシリーズでボッシュを演じた
中田譲治氏も反応していた。
ボッシュ自身は中々新録する機会のないキャラながらも彼は覚えていたことになる。
SDガンダム外伝
聖機兵物語編にマルスガンダムとして登場。
金のために動く傭兵であり、当初は味方陣営のダハード国に仕えていたが、旗色が不利になると裏切り、ネオジオン族に協力するようになる。
しかしOVA版では「金のために戦う傭兵」として誇りがあるためか、それとも「ナイト」に何か思うところがあったのか、力を求めて暴走したGP-02に対しては「王国のナイトともあろうものが裏切るとは呆れた奴!」と言い捨て、レッドウォーリアRに「案外気が合いますね」と言われ不思議な共闘をすることとなった。
その後、レッドウォーリアRは戻って来るもマルスは行方不明になってしまう。
OVAより後に帰還、正義の心に触れて改心し「騎士
ガンダムF90Ⅱ」となる。
だが本名はマルスガンダムのままらしく、父親からは「マルス」と呼ばれており、カードダスの名義も「傭兵騎士マルスガンダム」である。
元の機体同様数奇な運命を辿ったキャラと言えるだろう。
追記・修正をお願いします。
- まさか今になってこの子の親戚?が出てくるとはね -- 名無しさん (2014-05-12 21:58:45)
- ↑ナナ・タチバナさんの? -- 名無しさん (2014-05-12 23:15:29)
- 91年ごろに出ていたガシャポンでは、火星仕様は「F90R」と足の裏に彫られていた。適当な略称が無かったんだろう。 -- 名無しさん (2014-05-12 23:48:10)
- ↑2 AOZ新章の「ARX-124R リハイゼ」のこと。火星のジオン残党に鹵獲されて赤い外装を纏ったりとF90二号機を意識した部分が多いと思って。 -- 名無しさん (2014-05-13 01:12:59)
- 確か鋼鉄の7人にも出てたね -- 名無しさん (2014-05-13 21:12:16)
- 波乱万丈すぎる -- 名無しさん (2014-06-08 10:35:38)
- 傭兵騎士マルスガンダムの元ネタだよね。最初はダークブルー系、次は赤っぽいよろい、そしてF90Ⅱ・・・。 -- 名無しさん (2014-08-10 10:58:55)
- 敗北の原因はアンテナを外したから? -- 名無しさん (2014-08-10 11:20:50)
- 登録日の日付を元項目のに修正しました。余り意味は無いだろうけど -- 名無しさん (2014-08-11 23:41:12)
- 火星で改造したときに外したパーツはどこへ消えたのだろう…? -- 名無しさん (2015-06-05 21:33:10)
- アンテナ外したのとチップの相性かな・・・推測 -- 名無しさん (2015-06-05 22:11:08)
- V字型アンテナとスリットはジオンにとっては忌まわしき象徴だから、外すのは当然だろうね・・・敗因はキンケドゥの言うマシンの力を引き出すパイロットの底力かもね -- 渡来デルタ (2015-08-18 23:29:02)
- ガンダムの力に酔った者と自分の力を引き出したものの差だよね -- 名無しさん (2015-09-04 01:57:16)
- 魔改造されて後に復元、対魔忍かな? -- 名無しさん (2016-07-21 23:58:45)
- 鋼鉄の7人のは1号機でこの記事のは2号機 -- 名無しさん (2016-09-26 10:32:05)
- こいつも1号機と同じくプレバンでもいいから発売して欲しいわ -- 名無しさん (2019-08-23 21:32:18)
- プレバンでMG発売、しかもオールズモビルに改修される前だ -- 名無しさん (2020-03-24 12:36:35)
- ↑10 ガンダムが強いんじゃなくて(高性能ではあるがジオン側にも同レベルの機体はある)パイロットが性能を最大限引き出せたからこそなんだけどボッシュはそこの所を勘違いしてたようなんだよな。それにアクシズショックの原因がアムロやシャアをはじめとした人々がアクシズ落下を阻止しようと意思を統一したのとνガンダムやサザビーのサイコフレームがあったからなのを知らなかったみたい。(小説だとシャアも内心は落下をアムロに止めてほしかったと言っている) -- 名無しさん (2020-04-24 03:17:31)
- この項目をF90 2号機の総合項目にするのはどうかな? もちろん火星仕様やⅡも含めた -- 名無しさん (2021-09-30 00:33:22)
- 立体化おめでとうございます -- 名無しさん (2022-01-06 10:06:46)
- 火星独立ジオン軍仕様のデザインや武装仕様がまさかの「Zから逆シャアまでのアムロ機オマージュ」って説が浮上したなあ……そりゃ彼にとっては「悪魔」よね -- 名無しさん (2022-01-29 16:32:53)
- ボッシュの設定が追加されたせいか激重機体に… -- 名無しさん (2022-02-01 23:45:19)
- 30年かけて変なおっさんがこんな魅力的なキャラにアップグレードされるとか誰も予想できねえ -- 名無しさん (2022-02-02 11:46:44)
- 冗談抜きで「すごいぞ、MG F90二号機火星仕様の受注数は数倍に跳ね上がる♪」ことになりそう -- 名無しさん (2022-02-03 02:33:32)
- もし奪われたのが1号機だったら火星独立ジオン軍仕様のF90で様々なバリエーションが出来てたりして -- 名無しさん (2022-10-19 00:12:08)
- ミッションパックの付け替え出来るって発想はRFシリーズ後期型に活かされたのか -- 名無しさん (2023-03-18 10:58:38)
- 火星ジオン独立仕様のF90の強みを全部台無しにした仕様はこれからはサナリィからの補給が得られないこと、CAとの相性をを極限まで高めたほうがベターな事を考えれば順当な改変なんだよね -- 名無しさん (2024-01-05 11:50:54)
- ボッシュが乗ったのとは別の二機目?が出てきたな…… -- 名無しさん (2024-06-28 11:12:32)
最終更新:2025年04月26日 08:15