ボッシュ・ウェラー

登録日:2022/02/03 Thu 19:59:43
更新日:2025/04/14 Mon 12:17:19
所要時間:約 31 分で読めます


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この辺にボッシュ だが奴は弾けた アムロに脳を焼かれた男 アムロガチ勢 アムロ・レイ信者 アムロ大好きおじさん エクバ参戦希望 オールズモビル カラバ ガンダムF90 ガンダムの力に溺れた男 ガンダムの力を求めた男 ガンダムエースのお気に入り ガンダム登場人物項目 ボッシュ・ウェラー ラスト・ロンドベル ロンド・ベル 中田譲治 厄介ファン 地球連邦軍 大尉 宇宙世紀 宇宙世紀の藤堂高虎 宇宙世紀キャラクター項目 小物→アムロへのヤンデレ? 悪魔の力 所要時間30分以上の項目 機動戦士ガンダムF90 汚い刹那・F・セイエイ 火星独立ジオン 真の主人公 裏切り 誰よりも悪魔(ガンダム)の力を憎んだ男 闇のガンダムおじさん 黒幕



ボッシュ・ウェラーとは、漫画『機動戦士ガンダムF90』に登場するキャラクターである。
CV:中田譲治



概要

地球連邦軍に所属する老兵で、主人公デフ・スタリオンやその相棒シド・アンバーの上官として登場。階級は大尉。
ガンダムF90の実験部隊の指揮を取っている。
しかしその実験中に部下の1人・シドが襲撃され、彼本人は脱出に成功するもF90を強奪されてしまう。
その直後、強奪の犯人であるジオン軍残党、通称「オールズモビル」討伐の命が下り、それに同行する事となる。

シャアの反乱時から30年以上に亘って闘い続けているベテランで、GMⅢを駆りギラ・ドーガと戦ったり、ジェガン搭乗時はアクシズを押すなどの活躍していた。27年経過した今ではそれらの出来事が自慢となっている様子。
しかしベテラン然とした厳格な人間性ではない。部下のデフらがやらかした際は「オメーら!よう、また派手にやったようだな!」と違反を咎めず荒っぽくもフランクに声をかけ、前述の「自慢」を部下たちに何度も聞かせるなど好々爺の印象を覗かせる。
他方でF90のサイズの小ささには何処か違和感を抱いており、その事を開発の責任者であるジョブ・ジョンの前では隠し通せずに弱気な態度になってしまうなど、良くも悪くも親しみやすい性格にこの頃は見えていた。
またとある1回を除いて長期休暇を取った事がないらしく、連邦では真面目に過ごしていたのだろう。

案外お調子者な一面もあり、デフ達が命令違反を犯した際のこと、恐らく叱りに来たのだが、シドが発した「ギラ・ドーガは良い機体ですね!」という旨の発言で「ふっ!」とスイッチが入って笑顔で語りだし説教を忘れるほど。
この行動は「ギラ・ドーガはシャアの反乱時に戦い、苦戦した相手だから」という思いから。
ギラ・ドーガには当然未搭乗である、ましてや不倶戴天の敵モビルスーツを褒められ嬉しさを滲ませるあたり、余程あの戦争を誇りに思っているのだろう。

なお、伝説のパイロットであるアムロ・レイを「アムロさん」と気安く呼ぶ事から、それなりに親しい間柄だと推測される。

部下に対しては気さくに接するが、それ以外の人間には態度を変える。敵であるオールズモビルを過小評価した連邦士官に対し複雑な表情を浮かべ、不穏な空気を醸し出していたが…。



正体




私は欲しかったのだよ
ガンダムの力が
デフ「ガンダム!…の…力?」
そうだ!!力だ!


ネオジオン第2の反乱の時
俺は見た!
ジェガンのコクピットで
νガンダムから放たれた光を!!
そして思った
いつかこのガンダムの力を手に入れてやろうと!

これがガンダム!悪魔の力よ!!



その正体はF90強奪の真の黒幕

連邦軍に所属しながら、ジオン残党軍であるオールズモビルこと火星独立ジオン軍と内通していたのだ。

彼らの目的は火山の力を利用した質量兵器『オリンポスキャノン』による地球への直接攻撃。
曰く『数十年前から組まれていた地球侵攻計画の一環』との事だが、彼が個人として抱いていた目標は『ガンダムを手に入れること』だった。
ジオン軍の面々に強奪させたガンダムF90火星独立ジオン軍仕様に改造し搭乗。
かつて仲間だったジェガン隊、シドのギラ・ドーガも容赦なく破壊、「ガンダム……悪魔の力」を振るう。

彼はアクシズ・ショックの際にνガンダムから放たれた光を目の当たりにし、『ガンダムが持つ力』に魅了されてしまう。
いつか自分もガンダムを手に入れて操縦してみたい
…そんな幼稚で浅はかな欲望の為に、仲間を裏切り多数の人間を犠牲にした事を、彼は露ほども気にかけていないだろう。

彼が寝返ったマーズジオン軍の秘密兵器・オリンポスキャノンは発射と共に崩壊し、与えた損害はアドミラル・ティアンムを含めた一個艦隊のみ。40年間温め続けた計画としてはかなり御粗末な結果に終わってしまった。
にもかかわらず、彼はその事に一言も触れていない。あくまで火星のジオン軍は『ガンダムを手に入れるための手駒』に過ぎなかったのだろう。

それでもデフに対しては「そんな戦い方は教えてないがな」「身の安全は保証しよう」などの発言をするなど最後まで気にかけている。実際の戦闘でもコクピット以外の武器と頭部を執拗に狙っていた。ガンダムとデフは違うものだと証明するかのように…。
撃墜したシドの機体も頭や腕は損傷しているがコクピット周りはほぼ無傷かつ、シドも大した怪我を負っていない事、捉えたナヴィは拘束するも乱暴な扱いはしていない事から、かつての教え子達に対する情を捨てきれていない節がある。
だがデフからすればこの時はシド、そしてナヴィを殺したと認識されており、ガンダムに乗りたいがためだけに仲間を殺した眼の前の男は看過出来ない存在であった。

ボッシュはデフの事を想いつつも過小評価もしており、それまでの活躍は、ガンダムF90に搭載されたコンピュータ、『A.R(アムロさん)』のデータが組み込まれたシステムに依る部分が大きいと考えていた模様。
しかし『悪魔の力』を手に入れたボッシュはその情すら捨て去り、最後にはデフに向かって「落ちろ!ガンダム」と叫びながら上空から攻撃を仕掛けた。
この叫びは、自身を慕っていた「デフ」ではなく、相手を「ガンダム」そのものと錯覚してしまったためと言える。

対するデフは「(A.Rの力ではなく)これは俺の力だ!」と頭上に向けビームライフルを放つ。
その光景は皮肉にも、かつてアムロ・レイが行った『ラストシューティング』に瓜二つであった。*1


本編ではその後、大破したF90でデフが帰還するシーンで締めくくられたが、ボッシュの撃墜シーンは明確に描かれていない。つまり本編では生死不明だったりする。
Gジェネレーションは最期のシーンが明確に描写され、特にFでは「謎のキラキラ音を放つラストシューティング」によってコクピットが撃ち抜かれている。
その断末魔は「バカな…ガンダムが、俺が敗れるだと…」という、もはや自分もガンダムと認識しているような台詞となっている。
ちなみにマーズジオンには「自分の息子をジオンに参加させて『父さん』と呼ばれて『今は作戦行動中だ』と怒る駄目親」が登場するのだが、GジェネレーションFではそれはボッシュの役目となっている。
その為かボッシュに息子がいるという認識を持つファンも少なからずいる。年齢的にいても不自然ではないが…。

だがその本当の死に様は33年後に描かれることとなる。

なお、奪われたF90も連邦軍に回収されており、更なる改修を受け「F90II」として復活した。


余談

2023年現在アニメ化されていないため、CVがあるのはゲーム作品のみ。
ボッシュの声を担当したのは中田譲治氏。特にGジェネレーションスピリッツの悪役演技は見事だった。中田氏は、乗機であるガンダムF90火星独立ジオン軍仕様がプレバン限定のマスターグレードとして初キット化の発表に反応していた。

笑えない事に、「古谷徹が演じたキャラの乗るガンダムが放った光に魅了され、ガンダムを追い求めるようになる」という部分は00』の刹那と一致してしまう

また新機動戦記ガンダムW DUAL STORY G-UNITラスボス「ヴァルダー・ファーキル」とも、共通点が多い。
「外伝のラスボス」「量産型に乗って活躍した」「内通を戦略に組み込みガンダムを奪取した」「声優が大物」
そして「ガンダムに強い感情を抱き、最後には敵がガンダムにしか見えずに冷静さを失った」事が共通している。…だが……?

彼のセリフ(悪魔の力等)は度々ネタにされてきたが、『機動戦士ガンダムNT』にてイアゴ・ハーカナがアクシズ・ショックの際にその場に居合わせていたという設定が加えられ、劇中でもアムロとνガンダムが起こした奇跡に正の感情を向けたことを明かしていたため、対比されることも少なくなかった。






追記・修正は、ガンダムに乗りたいがために敵に内通したり味方を貶めてからお願いします。

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道を示してくれ、ガンダム

30年前たどり着けなかった、虹の彼方へ




真の概要

「ガンダムに乗りたいがために暴れ回った小物」「台詞だけが有名なおじさん」「ジオンと内通していたスパイ」とネタになる事はあれど、結局は『マイナーな漫画作品に登場する敵ガンダムのパイロット』以外の何者でもなかったボッシュ。

だが、約30年の時を経た2022年1月に状況は一変する。
ガンダムエース連載の漫画『機動戦士ガンダムF90 FastestFormula』にまさかの登場。
ちなみに「ウェラー」という名字もここで定められた。由来は雑誌『SDクラブ』に連載していた、未単行本化のため幻となっている『F90』の漫画に登場する同ポジションのキャラ「ウェラー大佐」からと思われる。
なおF90の主要登場人物のうちナヴィだけは未だに名字が設定されてない。ヒロインなのに…
しかもファンサービス的な脇役ではなく、アクシズを押し返そうとするνガンダム……アムロに最後まで付き従おうとした重要な仲間として描かれた。年齢は当時33歳でアムロより4つも年上ということが判明(つまりブライトと同い年。逆算すると『F90』時点で60歳となる)。
ちなみに「ウェラー大佐」の方も拾われており、F90FFではカナタに「大佐」と呼ばれるシーンがある。
ジオン軍残党の3世である彼女が「大佐」と呼ぶ意味は果たして……。

追加で描かれた過去


第二次ネオ・ジオン抗争の最終局面。
ロンド・ベルの「がんばりすぎ」で割れたアクシズが落ちる際、アムロはそれをνガンダムで押すという悪あがきに出る。
そこに1機のジェガンが登場。そのパイロットはこう叫んだ。

「アムロさん…お供をさせてください…!そうでなければ、カラバからあなたについてきた甲斐という物がありません!!

それはアムロに長年付き添ってきたボッシュのジェガンだった。

あとは細部こそ違うが「逆シャア」に近いセリフ回しの後にアクシズ・ショックが発生、乗機が跳ね飛ばされながらもその光景に感銘を受けるボッシュが描かれる。

追加描写の余波

この追加描写で新しく判明したボッシュの過去は『カラバからずっとアムロについてきた部下』、ただそれだけである。
だが、この一言によってF90作中の情報だけを見ると釈然としない点が残るボッシュの言動・行動に大体納得の行く説明ができるようになってしまったのである。


  • 「アムロさん」と呼び、親しそうだった理由
部下としてグリプス戦役から共に戦って来たから。
ボッシュが初めて出会った「カラバ時代のアムロ・レイ」は、一年戦争でガンダムを駆り神話的活躍を成した「英雄」ではなく、宇宙に恐怖しナイーブな心情を見せる「人間」の姿であった。
つまり一年戦争当時のアムロを詳しく知らなかった状態*2で出会ったがゆえに、ボッシュはアムロを「自分たちと同じ人間」として認識し、尊敬していたのである。
例えるなら国民的大スターと話してみたら意外と俗っぽく、シンパシーを感じるようなものだろうか。

なおアムロがいなくなった後でも彼の事は「大尉」と呼んでおり、決して戦死による二階級特進後の「中佐」とは呼んでいない
まぁ、ナビィも作中で大尉と呼んでいたので設定を忘れられてた可能性もあるけど。*3


  • 「ジムⅢ」に乗ったと発言し、同じく別のシーンでは「ジェガン」に乗ったと語っている。
カラバ時代はジムⅢが主力機だったため、「ハマーン率いるネオ・ジオンの時はジムⅢ、その後のシャアの反乱はジェガンに搭乗していた」と考えれば矛盾はない。
後にこの発言のからくりも判明することとなる。


  • ジオン残党であるオールズモビルと内通できた理由
ボッシュショック直後はカラバ以前の経歴が不明であること、カラバが反連邦組織だったことから、オールズモビルと関係性を持ったのはカラバ時代にジオン残党勢力と何かしらの繋がりがあったのではないか*4という推測もある。
実際にF90FFではジオン関係の組織にいたとも取れる描写となっていたが、その後かつて親衛隊に所属し大佐だったことも判明し正式にジオン軍人であったことが確定している。
…が階級が戦時中から大佐だったのかが曖昧で、もし戦時中からだと当時20歳のシャアより1歳年下で同じ大佐の超エリートパイロットで専用機を持っていた可能性大ということになってしまう。
それはそれで新しくボッシュ専用機や過去話を盛れることになる、元親衛隊という時点で過去話は盛れるけど

そう考えるとシドがギラ・ドーガを褒めると喜ぶという特徴もまた見え方が違ってくる。あのドイツ頭は…とか言ってたが、それもまた彼の愛だろうか。
余談だがシド用のギラ・ドーガは部隊のアグレッサー機として用意されたボッシュ機であったらしく、ある意味では伏線となっている。


  • アクシズ・ショックの光がνガンダムから出た事を知っている。
「悪魔の力~」のインパクトが強くて流されがちだが、ここもよく考えるとおかしい。
勘のいい読者なら気づいた人もいるだろうが、アクシズ・ショックを目の当たりにした人物の大半はサイコフレームの光を「アクシズから放たれた光」と認識しており、連邦の思惑もあるが歴史書にもそう記述されている。
にもかかわらず、彼は「νガンダムから放たれた光」を見たと発言している。
これはつまり、アクシズ攻防戦において最前線で戦い抜いてアクシズの下へ辿り着いており、アクシズを支えるνガンダムのサイコフレームが光を放って奇跡を起こす瞬間を間近で目撃した事を意味しており、ひいてはアムロの最期を見届けたと言う事となる。
更に言えばこの戦場はネオ・ジオンにとって作戦の最終段階という事で絶対に阻止されたくなく、連邦にとっても絶対に成功させる訳にはいかないため互いに総力を尽くした決戦の場と言える。

そんな中でただの一連邦兵士がネオ・ジオンの猛攻を潜り抜けてアクシズの下へ辿り着き、あまつさえそこがたまたまアムロのすぐ側だった、という偶然は流石に考えにくい。

しかし、彼が『カラバからずっとアムロについてきた部下』だったとなると話は変わる。
シャアの反乱時にアムロの部下だった、と言う事は連邦軍の中でも精鋭が集められたロンド・ベルに所属していたと言う事となり、そこに所属出来る程の技量があるならばあの激戦の中で生き抜いてもおかしくない。
更にカラバから連邦軍に所属するほどアムロを慕っていたのなら、アクシズを支えるνガンダムの下へ辿り着く事への不自然さもなくなる。
単なる機体外観を表す『ガンダム』ではなく、『νガンダム』というロンド・ベル関係者でなければ知り得ない機体名称を呼んでいた点も解決する。

  • アクシズ・ショックに居合わせながら、ガンダムを「悪魔」と呼んだ理由
執着の対象であったガンダムに対し「悪魔の力」とどこか忌むような表現をしていた点も、彼がアムロに長く付き従った部下であることを踏まえると明確な理由が浮かんでくる。

ちょっと意味不明な操縦技術を持ってはいるものの精神的には自分たちとなんら変わりのない、至ってごく普通の人間だった「アムロさん」。
そのアムロさんがアクシズを押し始めた。それを見たボッシュは、明らかに無謀なこの行いに付き合うと決めた。それこそアムロと共に命を投げ捨てる覚悟だったはず。

だがそんな死出の旅への同行は「そういう事はしなくていい」と拒否されてしまう。お前にはまだやるべきことがあると言わんがばかりに……。
それでもボッシュは「アムロ大尉!」と追いすがる。ここでいつもの「さん」付けでなく階級で呼んでしまった理由は不明である。

そして奇跡は起こり、地球は守られた。
彼はνガンダムの光を見て「あれが…ガンダム!!」と涙を流しながら見つめていた。

だが、尊敬するアムロは帰らなかった(・・・・・・)

このためボッシュは一連の出来事を『”英雄”アムロが先頭に立ち皆の心の力で成した奇跡』ではなく、『ガンダムという悪魔が、アムロさんの命と引き換えに力を振るった』と認識したのだろう。
暖かな光を放つガンダムは、ボッシュの目には普通の人間に奇跡を起こさせた(・・・・・)『悪魔の力』としか映らなかった。

実際に漫画本編ではアクシズ・ショックを「悪魔(ガンダム)が起こした力」と認識していたが、「アムロが起こした」とは一言も発していない
偶然か、それともその時点で設定されていたのかは不明だが、それが約30年経過した際に功を奏したのは事実である。

更にこのシーン、よく見るとボッシュが最後に聞いたアムロの言葉は「離れろ…ガンダムの力は…!」であり、後に続く「こんなものではない!!」が聞こえてなかった。
このシーンは後にボッシュの回想という形で「機動戦士ガンダム ピューリッツァー ーアムロ・レイは極光の彼方へー」にて更に肉付けされたが、やはり「ガンダムの力は…!」までしか聞こえていない。

我々視聴者は、アムロやガンダムの力、そして彼のシャアに対する激情は理解しているが、劇中の登場人物はそんな事を知る由がない。
いや、もしかしたら我々以上にアムロ・レイがどんな人間かを理解しているかも知れない
どちらにせよ皆に離れろと促し、何かしらの力に触れたこの発言はその場の人間たちにとっては「危険だから離れろ!ガンダムの力が抑えきれない!」と受け取ってもおかしくない状況と言えるだろう。

地球を救うという奇跡の力に落涙したボッシュは、しかしその力が大事な人を生贄にした物と気付き、それを「悪魔の力」と悟ったことだろう。

前述のように元ジオン兵、それも親衛隊ということは連邦の『白い悪魔』についても認知している可能性は高く、*51年戦争時のアムロ本人は知らないとはいえ存在は知っていた可能性もあり
それだけにガンダムに乗っていないときにアムロ本人と出会い、パイロットではない彼を知り、慕って共に戦ってきたにもかかわらず再びガンダムに乗ったことでアムロがいなくなってしまったことで
『ガンダムは悪魔』と再認識してしまった可能性も今後の掘り下げ次第ではありえる。


  • 地球連邦に牙を向いた理由
カラバからアムロと付き合いがあり、アムロがMIAになった後も地球連邦軍に所属していたということから、
などなど、彼の知りうる「ガンダムに関わった者たち」がことごとく不幸な結末を迎えてしまったこと、ガンダムが起こした悲劇、地球連邦政府の腐敗、敬愛する人物を生贄をささげてもなお奇跡や希望の再現を求める権力者を目の当たりにしてきたがゆえに歪んでしまったのではと考察する読者もいる。

さらに言えば
など、ガンダムが原因でパイロットやその関係者の人生が狂ってしまったり、悪魔のようなガンダムは彼の(恐らく)知らない限りでも散見される。
宇宙世紀だけでコレなのである。ボッシュが関わらない違う時空なので列挙はしないがアナザーガンダムを含めれば更に増える。

また、上記と比較した場合の影響は低いが
  • カラバに合流したケラウノスからエゥーゴに転属した少年に、力を振るった代償として脳に障害を残したガンダム。
も存在し、程度の差はあれどガンダムが引き起こした悲劇や代償の積み重ねも彼を歪ませたという可能性もある。
蒼い死神に乗り続けながらも無事生還し、アムロたちと共にアクシズを押し返そうとしたパイロットがいる事を知っていたのだろうか。

そして最後に、
  • 次世代のジオンを担う少女がガンダムを駆ってもう一機のガンダムとともに奇跡を起こし、あの日のアムロ・レイと同じように目の前で消息を絶ったこと。
は、彼のガンダムに対する絶望を更に深めたことは疑いない。
ましてや、その事件が連邦の手によってF90の部隊ごとなかったことにされたのであれば……連邦を完全に見限り、ガンダムへの妄執に完全に身を任せるのも仕方のないことだろう。

一方でとある男ガンダムに対して「娘を頼むぞ、ガンダム」と祈ったらしっかりと守りきった事例があるが、当時カラバにいたのであればその事実を知ることは難しいだろう。
そのガンダムもまた誰かの意志が働いたと思わしき描写もあり、ある意味では非常に皮肉な結果とも言える。

例え生まれた世界、境遇や役割が違えど、“ガンダム”の名を冠する機体達は様々な『奇跡』も起こせば、様々な『悪夢』も起こしてきた。ガンダムもまた『人間次第によっては神にも悪魔にもなりうる存在』と言えるかもしれない。

まとめ

機動戦士ガンダム」から続く「アムロとシャアの戦い」は逆襲のシャアで終わったが、ボッシュの戦いは、ここから始まるのである。

F90のぽっと出ボスの小物おっさんに過ぎなかったボッシュの真の姿は、「アムロさん」という心から敬愛している人間に置いてかれてしまい、それを追い求めている悲しき男だったのだ……。

そんな彼に引導を渡したのが、アムロ・レイのパーソナルマークにしてニュータイプの象徴ともいえる可能性の獣「ユニコーン」ではなく、実在する現実の馬を意味する「スタリオン」の苗字を持つオールドタイプの若者だったのは、ある意味で幸いだったのかもしれない。
それはニュータイプ神話の終焉、そして新たなる物語の始まりを意味していたのだから。


影響

以前までは初代〜逆シャアとF91以降の間には、同じ宇宙世紀にもかかわらず深い「溝」のようなものが見受けられた。各種外伝でも「シャアの反乱に参加した人物」「ジオンという名前」「ジェガン」「旧世代モビルスーツ*6及びそれらの残骸」は登場するが、名称や設定、姿だけであり明確な繋がりはなかった。
しかし『機動戦士ガンダムUC』の展開を皮切りに、F91以降のストーリーとも繋がる描写が数多く見受けられる。そしてここに「カラバのボッシュ」のみならず、『フォーミュラー戦記0122』『シルエットフォーミュラ』『クライマックスUC』というF91関連作品の人物をはめ込んだおかげで「溝」が埋まり、「アムロとシャアの退場」で一旦ピリオドとなった宇宙世紀が依然終わらない事態となってしまった。

ボッシュがアムロに発した「カラバからあなたについてきた」というわずか数行のセリフは、「ガンダムというコンテンツ」でありながら「隔離された世界」である逆シャア~F91のピースを違和感なく見事にはめこんだ。この事実は大きな反響を呼び、『ボッシュショック』と呼ばれ称賛されることとなる。

あまりにも衝撃的過ぎたのでカラバやロンド・ベルの人員が集まってたりMSの乱戦するシーンで「この辺にボッシュ」と画面外を矢印で示すジョークがまかり通っている。…というか、作中で原作のこの辺にボッシュがいましたを本当にやっている。
(例えば機動戦士Zガンダムにてアムロとシャアが会話するシーンを廊下の死角から他の戦友らと共に見ていたことになってたり…。)

そうでなくても「試作機などではなく、連邦軍系の量産機にずっと乗って戦い抜いたベテランパイロット」という存在自体が非常に貴重*7である。
更に言うなら「ロンド・ベル」「モビルスーツ隊隊長アムロ・レイの部下」としてのネームドキャラも彼くらいであり、「隊長アムロ・レイ」としての描写はまだ多くないために、そういう意味での活躍も期待されている。
ちなみにこのボッシュ、下手をすればブライトさんよりもアムロと一緒にいる時期が長い可能性がある*8


なお、ボッシュはその後もF90FFには準レギュラーとして登場している。
だが彼が英雄を「アムロさん」と気さくに呼び、一方で悪魔の力とまで呼ぶ「ガンダム」にこだわる理由はほんの数コマ。その数コマだけで様々な宇宙世紀の出来事が大幅に補完された。

さらに(視聴者を含む)多くの人が「アムロ・レイが奇跡を起こした」と称賛しつつ目をそらしがちだった(アムロ)本人は帰らぬ人となった」という事実を正面から叩きつけたのである*9

ライバルであるシャアは、彼を慕っていたナナイが「魂が吸われていく」のを感じた事をはじめ、シャアの再来を求め傀儡を作り出すなど「もうシャアはいない」とどこか認識されていた。
にもかかわらず、アクシズ・ショックの際に同時にいなくなったアムロの事は今まで描写されず、語ることすらなかった
アムロの死亡を匂わせる描写は、かつての戦友であるブライトの部屋に写真が飾られていること、ラプラス戦争の最終局面で「彼らしき何か」が落とし物を拾いに来た「かつての赤い彗星」と「ある女性」と共に現れた程度であり、それこそF90でのA.R登場まで、彼の「死」には触れられていなかったのである。

「1stガンダムオマージュ」もしくは「1stファンへのサービス」が多かった「漫画版F90」の話にも深みが生まれる結果となった。
ボッシュがなぜあれほど腕利きであり、ガンダムに固執したかがはっきりとしたからだ。
特に漫画の主人公「デフ」には、「目がアムロ・レイに似ている」という設定がある。これがボッシュの過去と重なり合い「一旦は投降を促す」という最終決戦時の言動に重みが増した。
決戦の状況自体も「背中を追い続けた尊敬する人と同じ目を持つ人間が、尊敬する人を模したコンピューター(A.R)を載せた悪魔(ガンダム)を駆り敵となって勝負を挑んでくる」というボッシュにとって地獄のような景色へと様変わりした。
それはある種「アムロ・レイは完全に死んだ」事実を見せつけられているようにも見える。
ただ一方でこれは逆に、「道を踏み外そうとしたボッシュを『アムロ』が止めに来てくれた」と言う、ある種の救いと見る事も出来る。

果たして「ガンダムの力」ではなく「人の力」が放ったラストシューティング*10に貫かれる間際、彼は一体何を思ったのだろうか…?
そしてデフは崩壊するオリンポス山からF90ごと脱出し生存。ガンダムという悪魔に殺されることなく「奇跡」を起こしたのである。
この一件以降、UCにおいてガンダムパイロット達の戦死やMIAが減ったのは果たして偶然なのだろうか…。


ボッシュ専用ジムⅢ

2023年7月、突如彼専用機が生えてきた設定された。
福岡にある「GUNDAM SIDE-F」限定の企画「ACE PILOT LOG Memory of SIDE-F」にて第三のエース*11に抜擢され、そこ専売のプラモデルとして登場した。
更に短いながらもムービーが作られたが、なんと暗礁空域に隠れているギラ・ドーガ小隊の奇襲に対し性能の劣るジムⅢで無双するというもの。
ガンダムF90にも装備されていた「腰ミサイル」をうまく使い、シールドを捨てて二刀流で敵を斬り伏せるその姿は正しくエースのそれである。
なおプラモデルとしては珍しい「地球連邦軍カラー」として発売されており、シールにボッシュのエンブレムがついているという形なので特にボッシュに興味がなくても購入の価値がある物となっている。
ジムⅢ自体、カラバやエゥーゴの色が濃い機体であり、赤と白の「地球連邦軍カラー」はゲーム等で出てくる機会は何度かあったものの外伝を含めて作品中に登場する機会は少なかった。
実際F90FFのとらのあな書店特典で描かれた『ボッシュのGMⅢ』は所謂カラバカラーやエゥーゴカラーと呼ばれるものであり、F90FFでの連動企画である月刊モビルマシーンでも第一次ネオ・ジオン抗争時は上記カラーであったとされている。
では地球連邦軍カラーのジムⅢが存在しなかったのかと言えばそうではなく、初期ロンド・ベルの数年間使用されたものであったようだ。


その後のボッシュ

前述のように『アムロ・レイに長年付き従った部下』というそれまでいなかった設定のキャラであるため、半ば聖域化しているアムロ本人には触れずにグリプス戦役以降のアムロを掘り下げられると言う重要ポジションを確立させた。

「月刊モビルマシーン」

上記ボッシュ専用ジムⅢに関連してか彼の第一次ネオ・ジオン戦争時からの行動がある程度顕になった。
まず第一次ネオ・ジオン戦争にて既にこのジムⅢに乗っており、そこでガルスJを撃破している。
第二次ネオ・ジオン戦争でも乗っておりこの頃にはかなりガタが来ていたが、ボッシュの個人的コネクションによりパーツを手配し中身はある程度近代化改修されていたらしい。
ロンド・ベル自体がエースパイロットの集まりということもありこういった個人的な改造はある程度容認されていたとか。
しかし流石に旧式ということもあり、フィフス・ルナにおいてはギラ・ドーガを一機撃墜したが、ギュネイ・ガスの駆るヤクト・ドーガには敵わず撃破されてしまったようだ。
だが無事に脱出し、その後失った乗機に代わりジェガンを受領、そして運命のあの戦場へと続くこととなる。
ほぼ型落ちしていたジムⅢでジャイアントキリングを繰り返しているだけでなく、ニュータイプ専用機相手に負けはしたものの生き延びているなど、既にエースとしての活躍をしていた事となる。
また、フィフス・ルナ戦ではギュネイはほぼ戦場を動いておらず、そのギュネイと戦う=アムロに追従していた証拠でもあり、改めてボッシュの彼に対する思いが見え隠れしている。
と同時に機体の性能差はあれどそのようなパイロット相手に勝ち越すギュネイや、ボッシュを差し置いてリ・ガズィを貰えるケーラの株も上がった。
なお「月刊モビルマシーン」は宇宙世紀0140年頃に発行された雑誌という設定であるが、それによるとボッシュの半生を記事にした号もあるらしい。
それが公開されるかどうかは未だわからない。

機動戦士F90クラスター

ガンダムエース2024年8月号から連載された本作にて、F90の最終決戦時のボッシュの心境が補完されている。
初めての実戦に戦慄する若い兵士を見て「若い連中が実戦を知らないのはジオンも連邦も同じ」と思った後は、自らの目的のために出撃する。
そしてF90本編後半の妙に彫りの深い顔は「覚悟を決め悪魔となったボッシュの顔」と解釈、再現され「30年前辿り着けなかった虹の彼方」へ導くようにガンダムに語りかけ最終決戦に挑むこととなる。
9月号ではそのボッシュらが作り上げたオリンポスキャノンに住む非戦闘員達の姿が描かれるが、彼らにもたらされたのはジオンを恨む民間軍事企業ダンシネインのハーディガン・ブリッツクリーク
容赦なくビームライフルを放ち人間を蒸発させるそれを、あの赤いMSがビームサーベルの一突きで黙らせるのであった。
こうして現地の少年たちは、その赤いガンダムに…「あの人の乗る火星のガンダム」に出会う。「あの人」のせいで自分達の仲間が焼かれたことも知らずに…

その後は原作通りデフと戦い、ラストシューティングで撃ち抜かれる。
だが直後に起こった基地の爆発から逃れるため、デフはボッシュの生死を確認せずに一時離脱する。
そしてマーズジオン残党と合流、互いに「生き残る」ために動いている途中、生体反応を確認する。
それはなんと、ラストシューティングされながらも辛くも一命を取り留めたボッシュの物であった
しかし彼のF90はマグマに沈みかけており、すんでのところで救われるも…最早その生命は刻々と失いつつあった。

今際の際にて、ボッシュは自らが負けたことと、それでも自分のお陰で救われた仲間がいることを知る。
そしてデフの問いかけ…「どうしてこんな事をしたのか」という問いには、一瞬何かを言いかけた後にこう答える、
「私はガンダムに乗りたくて仕方なかった ただそれだけの男だ」と。
奇しくもそれはボッシュショック以前のボッシュに読者が感じたイメージであった。そう、単なる二流の悪党であることをボッシュは望んでいたのだ。
そして幸か不幸か、眼の前にいる人間はオールドタイプばかりであり、ボッシュの本意は誰にも知られることはなかった。

だが同時にそれが過ちということも理解していた。ゆえに彼は次世代の子たちに、過たず前へ進むように述べた。
そして命尽きる際、ボッシュは笑ってこの言葉を言い、逝った。

「またどやされてしまうな、アムロさん」


機動戦士ガンダム ピューリッツァー -アムロ・レイは極光の彼方へ-での活躍…?

キッカが「いなくなった」アムロを追い求める外伝にも「同じようにアムロを追い求めるボッシュが出てくるかも」等と半ば冗談のように語られていたがマジで登場したこの辺にボッシュ再び。
「軍役に就いて初めて長期休暇を取得した」とまで述べる彼は、同じくアムロを追い求めるベルトーチカ・イルマと接触した。
「死んだと思ったらまた出てきた」「同じ号のそれぞれ別の漫画にボッシュが出てる」とやはり話題となり、最早アムロ・レイには欠かせない存在になったと言っても過言ではないかもしれない。

だが2024年9月号で語られたそれは、ボッシュを更に曇らせた。
「彼の成した事を思えば、遺体すら無い慰霊碑に名前を刻んで終わりというのはあまりに恩知らず」と、奇しくもアムロさんが憧れの人の死に抱いた感情を生んでいた。
そしてボッシュは「アムロの元カノであるベルトーチカであれば何か知っている」と思っていたのだが、それは向こうも同じである。
ベルトーチカは告げる。ボッシュはアムロを最後に目撃した人物だと。 その事実を告げられたボッシュの顔は非常にやるせない顔であった
これも作劇の妙といえる。神視点の我々から見ればアムロと最後に問答していたのはシャアであるが、彼はアムロと共にいなくなった。
そして虹に取り残された人物達で最後に会話したのは、確認できる限りでは確かにボッシュである。
1番目に比べて2番目というのはなかなか顧みられることがないが、こうしてボッシュ・ウェラーは最後の目撃者となってしまったのである…。

ロンド・ベルの4度の捜索活動でも、アムロの遺体どころかνガンダムの残骸すら見つからず、その後連邦軍に大規模捜索を打診しているが、戦死認定を理由に却下され続けている。
そんな彼にベルトーチカは1つの手掛かりを提示するが、それもやはりボッシュの希望を打ち砕くに十分なものであった


余談

ボッシュの設定が追加されたことで奪われた火星独立ジオンのガンダムにも意味が増すことになった。
それまでは「独特なデザイン」「ジオンらしさが出ている」という評価が多かったのだがよく見てみると
  • 黄色のカメラアイ→RXー78
  • アンテナの廃止されたガンダムフェイス→リ・ガズィ
  • 右肩にのみ配置されたビームサーベル→νガンダム
  • 左右非対称のショルダーアーマー→ディジェ
  • 赤と白のカラーリング→Zプラス、リック・ディジェ
と驚く程なまでにアムロがかつて乗った機体の特徴と一致している。
明言はされていないので真相は不明だが、これほど偶然が一致することもあるのだろうか…?

まぁ多分偶然だろと思っていたが、後にその特徴的な胸部にはサイコ・フレーム搭載を想定しており、またνガンダムHWSの武装であるサイコミュ・グレネード採用も検討されていたということで、マジでアムロの為に作っていた疑惑が浮上した
もしくはボッシュはシャアのように地球を攻撃しようとして、アムロさんに止めに来てもらいたかったのではないかとも推測されている。

『F90FF』には、ボッシュと同じく「アムロ・レイ」を追い求めるジョブ・ジョンが登場している。
しかし彼は一年戦争からアムロを知っており、当時のアムロを再現すべく動いている傾向がある。
ジョブとボッシュ、アムロの事が大好きな二人であるが、その目指す先は別の所にあるだろう。
ちなみに『F90』ではボッシュとジョブは初対面と思われる様子だったが、『F90FF』では互いに繋がりを持っているという齟齬が発生しているが…?


ボッシュの死から16年後を描いた『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』においてアムロの戦闘データを再現したバイオ脳を搭載する無人MS「アマクサ」が登場した。
これは言い換えれば、「ガンダムではなく、アムロ・レイこそが悪魔の力」あるいは「アムロ・レイこそがガンダムを悪魔たらしめる最大の要因」と捉えたと考えられる行動である。
アムロを純粋な力と見なし、彼への敬意などは何一つ持っていないという、ボッシュの心を踏み躙るような状況になっている。*12
ちなみにアマクサに搭載されたバイオ脳は、機能停止直前にアムロが未搭乗時のガンダムが起こした奇跡も再現したため、その意味でもボッシュを否定してしまった。
ちなみにF90に初期搭載されていた『擬似人格コンピューター』も有機質を取り込んだコンピューターの一種であり、教育役のコンピューターから教育を受け作成者の望む形に最も近づいたものをガンダムへと搭載するというどこかで聞いたような仕組みだったりする…


現在のところボッシュが各種ゲーム作品に登場したのはボッシュショック前のみ。その為に「憧れのアムロさん」と戦わせても特殊台詞などは何もない。
ということは今後機動戦士ガンダム Extreme vs.といった他作品のガンダムキャラによる掛け合いがあるゲーム作品でも彼の活躍の余地があるだろう。
もし参戦すれば、アムロ本人や、ライバルであるシャア、νと同じサイコフレームの光を放つガンダム達や、ヒイロ・ユイキオ・アスノといった様々な事情でガンダムに乗る事を宿命付けられたキャラクター達などに、彼はどう反応するのか気になるところだろう。それとコイツ

ガンダムウォーのボッシュはなんと敵の手札にガンダムがあればそれを奪って乗るという強力なガンダムメタカードとなっている。
原作の活躍を上手く効果に落とし込んだが、これはこれでガンダム大好きおじさんという印象をファンの間に植え付けた感じがある。
このおかげで「F90本編もGジェネもやってないけどボッシュは知っている」というガンダムファンもいるとか。

ちなみに「F90FF」第6巻のとらのあな特典ペーパーでは、今ノ夜きよし先生によるF90時代のボッシュ(とGMⅢ)が描かれている。コミックスの最後にはおまけとしてボッシュに関する対談が掲載されている。ボッシュファンならぜひとらのあなで購入しよう!





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最終更新:2025年04月14日 12:17

*1 ちなみに、このラストシューティングも完全再現というわけでもない。アムロのラストシューティングはガンダムを自動操縦にしての囮であり決着は生身での白兵戦である。対してF90のラストシューティングはデフの言う通り、コンピューターの力を借りずパイロットの手で実行している。

*2 戦場で敵として対峙したり、そうでなくとも噂としては聞いていた可能性は高いが「アムロという人間の内面」を知る由は無かっただろう

*3 ナヴィもアムロの死を信じていなかった。ボッシュに「あの人は大尉だ」と言われた。などの解釈も可能ではある。

*4 あるいはカラバ自体、エゥーゴ同様に連邦軍内部の反ティターンズ派だけでなく、ジオン残党や反ティターンズのアースノイドや武装組織の大所帯という設定から、ボッシュ自体がクワトロ同様「偽名を使い連邦に潜り込み、戦後はそのまま連邦に在籍した元ジオン兵」だった可能性及び関係はグリプス戦役前からというのも一応あり得なくはない。

*5 下手すればア・バオア・クーで一戦交えた可能性すらもありえる

*6 特に宇宙戦国時代ではそれらが作劇の都合もあってか頻繁に登場する。

*7 他には「星月の欠片」のドゥーエ・イスナーン等がいる。

*8 アムロと同じ部隊で一年戦争から戦っている仲間達は、死別や部隊分け、除隊などの影響で離れており、結果的にブライトが一番長い付き合いである…が、彼はZ、ZZからCCA前夜までアムロと離れていた。その数年間カラバにいたアムロにボッシュがついていたとなれば一緒に過ごした「時間」はボッシュのほうが長くなる。

*9 さらには上述の通り、ガンダムが原因で起こった悲劇の数々を改めてファンや読者に再認知させてる。

*10 なお、オリジナルのラストシューティングはアムロの動きを学習した教育型コンピューターの自動操縦による「ガンダムの手で」行われた物であるため、完全に「人の手で」行われたラストシューティングはゲーム作品の演出による物を除けばこれが最初である。

*11 三人目とは言うが、一人目はブルーディスティニーのユウ・カジマ、二人目はミッシングリンクのヴィンセント・グライスナーと、いずれも外伝主人公格であることを考えると異例といっていい。

*12 A.Rは疑似人格こそアムロに似せているが、無から構築されたに等しく、アムロとの繋がりはむしろ希薄であり、まずパイロットありきで操縦補助に留まる。一方のバイオ脳は、アムロ本人の遺したデータを直接使用しそれ自体が思考し戦闘を行う。まさにアムロの存在を人工的に代替しようとした代物と言える