リーファ/桐ヶ谷直葉

登録日:2014/07/04 Fri 20:25:07
更新日:2024/04/11 Thu 14:44:33
所要時間:約 4 分で読めます





たかが三千人、一人で斬り伏せてみせる。だって私は…お兄ちゃんの…《黒の剣士》の…
――妹なんだからああああッ!!



ライトノベル『ソードアート・オンライン』の登場人物。
CV. 竹達彩奈


◆概要

1巻の時から存在は言及されていたが、本格的に登場したのは原作第3巻『フェアリィ・ダンス』から。

主人公・和人(キリト)の1歳下の義妹(血縁上は従妹)。あだ名はスグ。
SAO事件発生時13歳、フェアリイ・ダンス本編開始時は15歳。

黒髪を眉の上と肩のラインでカットしており、小柄だが胸は大きい。
また、カロリーを気にするようなそぶりを見せることも。

幼少の頃から剣道を続けており、その腕前は全国でベスト8に入るほどの実力者。

兄を昏睡状態に陥らせたとVRMMOを憎悪していたが、和人の愛する世界を見てみたいと考えALOに身を投じる。

ALO内での名前はリーファで種族はシルフ族。リアルとは違い金髪長髪の美少女。そのスタイルの良さは健在。
ちなみにALOのアバターはランダムで作られるので、リーファのアバターを作ったのはALOのソフトである。
グッジョブだ、ALO!

他の人物から怖い・キモいと散々な評価を受けているゾウとクラゲを掛け合わせたような姿をした邪神のトンキーをかわいいというなどセンスが若干ずれている。

また飛ぶ事に魅せられた結果、レコンから《スピード・ホリック》と揶揄されるほどのスピード狂。
どれくらいスピード狂かというと、上記のトンキーに乗ってた際に、突如トンキーが垂直ダイブを行って、他の全員が悲鳴を上げる中、
一人だけ「やっほーーーーう!」と歓声を上げるレベル。

フェアリィ・ダンス編では、アスナを探してALOに現れたキリト(和人)に助けられ、お互いの素性に気づかないまま行動を共にしていくこととなる。


◆戦闘能力

武器は長剣。剣道で磨き上げた剣のセンスと反射神経でシルフ族では5本の指に入る実力者として名が知られている。
また、剣での戦闘以外に風系の攻撃魔法や回復系も使いこなす魔法剣士型。
なお長「刀」と言われることもあるがクラインの使う「カタナ」とは異なり片手直剣の派生武器である。分類上はバスタード・ソードであり、一部の両手剣用のソードスキルも使えるとのこと。

飛ぶことに魅せられていることからスピードも鍛え上げられている。ただし唯一泳ぎだけは苦手だった。

アンダーワールドではスーパーアカウント《テラリア》の特殊権限で莫大なHPと無制限自動回復の能力を得ている。

キリトパーティーのメンバーでは超貴重なSAO未体験組だが、ALOにも後に導入されたソードスキルは取得している様子。
アンダーワールドではどこかで覚えてきたのか兄の得意技である《ヴォーパル・ストライク》を放つシーンが見られる。


ちなみにガチ喧嘩になったらリアルでもALOでもキリトはリーファには勝てないので即土下座とは本人の弁。


◆本編での活躍

和人とは小さい頃は仲の良い兄妹だったが、兄がネトゲ廃人になった自分の愛していた剣道をやめてしまったことをきっかけに溝が生じ、疎遠になってしまった。*1
アニメのEDで胸が小さいその頃らしき光景が映っているが、普通に仲好さそうなのは気にしてはいけない

何とか修復したいとは思いつつも行動に移せず、いつものように部活に出かけたその日にSAO事件が起こってしまい、これまでの兄との関係のことを後悔することに。
また、この時「万が一の事があってもいいように」と母から和人と自分が実の兄妹ではなかったことを知らされることとなる。その時は流石に「なんで今更そんな事を教えたのか」と母親に当たり散らしたらしい。

しかし冷静になってからは兄の事をもっと知りたいと考え、上記のようにALOの世界に身を投じることとなる。
ちなみにALOを選んだのはレコンに「学業と剣道を優先させた上でやれるVRMMOを教えてほしい」と相談し、レコンが「それならあまり廃仕様ではなくスキル制の方がいい」と考えたため。

そしてALOの世界、特に飛ぶことにすっかり魅了されシルフ族で5本の指に入るまでになり、ALOの世界を心から愛するようになる。
もうこの時点ですっかり兄と同じネトゲ廃人である。さすが兄妹。

兄がSAOから帰還してからは、和人の方から積極的に直葉と交流するようになり、間にあった溝は徐々に埋まり始め、次第に昔の良好な関係を取り戻していくが、一方で義理の兄・和人への恋心を自覚するようになった。
しかし一方で和人には明日奈という恋人がいることも理解しており、恋心を自覚すると同時に失恋、自ら身を引いた。

ALOではお互いの素性に気づかないままキリトに出会い、*2シルフ領内での権力争いに嫌気がさし始めていたこともあってキリトの目指す世界樹への案内役を買って出る。

共闘し共に旅するうちに不思議な雰囲気のあるキリトに惹かれ始めるが、世界樹にたどり着いたところででふとしたことからキリトの素性に気付いてしまい、ショックと自己嫌悪から逃げ出し、和人を拒絶した。*3

しかしその後和人と互いの気持ちを語り合い、1対1の《デュエル》を通してお互いの気持ちを確かめ合ったことで気持ちの整理をつけ、和解し、レコンやシルフ・ケットシー連合軍と共にキリトを援護し、アスナ奪還、ひいては須郷の検挙に大きく貢献した。

ALO事件解決後はかつての溝を埋め合わせてもおつりがくるほどの非常に良好な兄妹関係を築いている。あまりに良好過ぎて父親が嫉妬するレベルらしい。

また、自分の恋心とも気持ちの整理と折り合いをつけたようで、これまで通り「妹」として接することに決めた様子。

ヒロイン扱いだったALO編以後は出番が落ち着いたせいか、ガールズ・オプスでMORE DEBANのメンバーとして扱われている。
というか、裏表紙で堂々と「人気はあるけど出番が少ない」と言われている。例の看板では「DA!」を担当。これからはDA!さんと呼ぼう!
しかも原作の方でも15巻裏表紙でシノン共々MORE DEBAN村に歓迎されていた。
更に映画では「現実でも強いのでいると話が終わっちゃう」という理由で非常に出番が少なくなってしまっている。

それでも兄妹という特性上MORE DEBAN村の初期住民とは違って出番は意外と頻繁にあり、≪ファントム・バレット≫編でまた和人が事件に首を突っ込んでいることを知って彼の身を案じたり、≪キャリバー≫では幼少期に読んだ北欧神話の知識を活かしてスリュム戦の逆転の鍵を見出した。

そして満を持して原作17巻、スーパーアカウント03《地神テラリア》を使ってアンダーワールドにログイン。オーク族族長であるリルピリンと交流、彼の中に渦巻いていた人族への恨みを晴らすきっかけを作るが、襲ってきた《暗黒術師》ディー・アイ・エルと戦闘するのを躊躇った結果、上半身の鎧を衣服ごと剥ぎ取られ触手プレイ拘束されてしまう。更に自身の膨大な天命を執拗なまでに吸収され、拷問にも等しい責め苦に苛まれる。アニメでは原作と違い鎧だけしか剥ぎ取られなかった代わりに股間にまで触手が突き刺されているような描写もされた。最終的にはリルピリンの助けと彼女自身が吹っ切れることでディー・アイ・エルを倒すことに成功する。なおこの過程でリルピリンは《右眼の封印》を破ることになった。

それからは暗黒騎士軍やアメリカ、中韓プレイヤーに《テラリア》の能力をフル活用して戦う。
能力によりよっぽどのダメージ以外では倒れないが、それは逆に「どんなにダメージを貰っても死んで楽になることが出来ない」ということも意味しており、また当然ながら痛覚は他のプレイヤーと同じように作用するため、受ける痛みだけが積み重なり精神に多大な負荷を掛ける危険な能力でもある。*4
それでも全身に剣や槍を突き刺されながらもほぼ一人で数千人を斬り伏せ、その活躍により後に《緑の剣士》と呼ばれ本人の知らない所で主にオーク族からの信仰の対象となっている。
割と描写がえげつない原作に対し、さすがにアニメ版では描写がマイルドになった…ということは特になく、片目に投げ槍が突き刺さりながらも強引に引っこ抜き、再生能力で戦う場面が原作通り描写された。
初見勢にはエヴァ旧劇場版を思い出す人もいた模様。


ユナイタル・リングでは再び登場機会が増加。キリトにとっては物理的な意味で一番近いところにいるためアスナに次ぐ第二のキリト支え役になっている。またの名を第一側室
戦力的には初期の移行期間中にキリトたちが戦闘力どころか行動力もほぼ失ったときには唯一の行動要因として活躍していたが、移行期間終了後は良くも悪くも平均値に収まっている。

◆巨乳の真実

わざわざここまで読んできてくれた諸兄は確実にこう思ったろう。
と。この原因については諸説あった*5
しかしてその真実は、商業化にあたってリーファのリデザインが行き詰まっていた頃。遅々として進まぬ作業に当時の担当編集三木一馬がついに発狂でもしたのか謎の放言したのが原因である。

三木「この直葉って娘、きっとおっぱいでっかいですよ*6

呆然とする川原礫先生。二次創作に寛容な先生といえど、流石にパラディ島特産のの呆れと戦慄が入り混じった顔で「(お前の勝手なイメージを押し付けるな…!)」と思ってしまったかもしれないしそうでないかもしれない。
しかし、三木は同時に「男勝りな少女に巨乳ギャップ萌えをつけたら売れるわw(意訳」と物書きが人様から金を取るための正論を同人上がりの新米に力説
川原先生は「ああ……でも確かに、そういうことも……あるかもしれません、たとえばですが……」
言いくるめられプロの世界の厳しさを認識すると共に、その刺激がカンフル剤となって煮詰まっていたリデザイン作業が再進行を開始。寝たきりの兄を見まもっている2年間で急性徴成長した*7という体で辻褄を合わせ、金髪ポニテ巨乳エルフ耳のフェアリー系義妹がラノベの空へと羽ばたくことになったのであった。

IF世界線のゲーム作品=公式二次創作での妄言と思われていた「成長期」の魔法の3文字(キャラゲーの大御所様は濫用しているが、あちらは10作品以上多数の異なる版権をおもてなしするのが日常だから仕方ない)が川原礫ワールドでも合法だったと知った時、発売当時憤っていた古参たちの行方は誰も知らない。

ちなみに「同人時代のシリカのSAOアバター」は胸以外商業版直葉のリアル姿と本当に瓜二つである。興味のある人はTwitterやメロンブックスなどを回って見るのも良いかもしれない


追記・修正は担当編集に豊胸されてからお願いします。

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最終更新:2024年04月11日 14:44

*1 ちなみに和人がこのような行動をとったのは、和人が自分は桐ヶ谷家の実の子供でないことを知ってしまったため。

*2 ちなみにキリトがリーファの近くに現れたのは、二人がログインに使用していたサーバーのネットワーク上の座標がほぼ同じだったため。そりゃ同じ家からダイブしていればそうなる。

*3 この時の直葉からすれば、兄に対して失恋した直後に、新たに惹かれた相手が兄だったという何を言ってるかわからねーと思うが(ry状態である。

*4 本人曰く《呪い》

*5abec先生にデザインを発注する際の連絡ミス」説、「ラノベ主人公だから」説、「ネットSS(笑)」説etc…

*6 アニメイトタイムス2016年1月31日付 その1

*7 アニメイトタイムス2016年1月31日付 その2