クストウェル

登録日:2014/07/11 (金) 05:50:06
更新日:2018/03/28 Wed 21:51:36
所要時間:約 11 分で読めます




クストウェルはゲーム『スーパーロボット大戦J』に登場するオリジナルメカ。
本項目では後継機『クストウェル・ブラキウム』についても記載する。

メカニックデザインはPLEX(戦隊やライダー、メタルヒーローなどを担当するデザイン会社)。


◆概要◆


分類:オルゴン・クラウド搭載機(ただし最大出力限定)
全高:21.3 m
重量:19.0 t
機体制御システム:サイトロン・コントロール
動力:オルゴン・エクストラクター
開発:フランツ・ツェッペリン(旧アシュアリー・クロイツェル社)
パイロット(どちらかのみ): 紫雲統夜,カルヴィナ・クーランジュ
サブパイロット(うち1名のみ): カティア・グリニャール,フェステニア・ミューズ,メルア・メルナ・メイア




淡い紫と白を基調としたカラーリングにシックなゴールドのアクセントの入った機体。
細すぎるベルゼルートや突起だらけのグランティードと比較すると、
厚みのあるガッシリとした五体を持ち、シンプルで均整の取れたシルエットをしている。

後ろに長く伸びたⅤ字型の頭部装甲とゴーグルアイが特徴だが、
実はその下には隠された素顔があり、『Oフィニッシュ』使用時に見ることができる。

火器の類を用いない徒手空拳による近接格闘戦を主眼に置いて設計されており、高い柔軟性と敏捷性を併せ持つ。
基本的な攻撃手段は手足を用いた打撃の他、結晶化したオルゴンを武器にした物理攻撃。
両肩に装備されているクローシールドは、射出・合体させてクローアームとして右腕に装着可能。
クローアームにエネルギーを固着させて巨大な『手』を形成することもできる。

製作者はアシュアリークロイツェル社(以下AK社と表記)のフランツ・ツェッペリン。
彼及びAK社はれっきとした地球人/企業だが、月の民・フューリーが地球人の施設を利用し手駒となる兵器を生産させるために接触した結果、
彼らの文明由来のオーバーテクノロジーが導入され、地球製のフューリーのマシンとして完成した。


ゲーム開始時に選択する3体(周回後は4体)の主人公機のひとつ。
後述の通り、システム中枢周りは共通してとある1機のマシンから移植した換えの利かないものなので、
本機を選択すると他の機体は開発されなかったというのが正史となる。

当時の携帯機シリーズにおけるオリジナル系は主人公は2通りなのに対し機体の選択肢はかなり豊富だったのだが
(もっともそのせいでOG参戦時に原作主人公以外には乗り換え不可の機体が余るという『もったいない問題』が浮上するのだが)、
それでも基本はリアルスーパーの2系統に大別したうえで高機動戦or砲撃戦武器を多用する拳ひとつで勝負するか、
といった細かいバリエーションが用意されているもので、
リアル系の極致たるベルゼルート典型的スーパーロボットのグランティードの間にどちらともつかぬ本機が置かれた
中からの3択形式というJのようなパターンは珍しかった。

なお、本機を選択した際は主人公の精神コマンドがベルゼルート選択時と同じパターンとなるので、
一応分類的には『格闘戦を得意とするリアル系』扱いの模様。
男主人公・紫雲統夜の名前や服の色が『紫』ということからコーディネート的に
まず本機を選択して1周目をプレイするプレイヤーも多い。…しかしそれには悪辣な罠が隠されており…(後述)

リアルとスーパーの中間ということで、基本は回避重視だが打たれ強さもそこそこあり、
サブパイロットの選択によって機体性能に補正のかかるJのシステムの恩恵をコンスタントに受けることができる。
ただ、最大射程が短いという弱点があるので武器の射程と運動性の伸びるカティア嬢がオススメ。
レンジが短い反面懐に隙が出る武器が無く、全ての武器が移動後に使用可能なP属性というのが強み。
J主人公機共通の特徴として最初から空も飛べる。

OGシリーズへの登場が期待されていた。
リュンピー「泣くな!」 蒼のヴォルレント&蒼のラフトクランズ「「俺たちも思いは同じだ!」」
クストウェル「お、お前ら・・・」



◆武装・必殺技◆

武装名は全てコンフィグで変更可能。本作から漢字も使えるようになっている。
武器の冠についた『O』『オルゴン』の略。
後継機の武器名が長いので、字数制限の関係でこうなったと思われる。
演出は全体的に地味だが統一感があり、機体そのものは主人公機中で1番良く動く。



  • Oショット
機体の右手にオルゴンエネルギーをチャージし、握り拳の形状に結晶化させて敵機へ飛ばす。
いわばクリスタルナックルボンバー。クストウェルの武器では最も射程が長いが、
それでもたったの4しかない。ビームライフル感覚で使うべし。



  • Oスラッシュ
突進してオルゴンエネルギーを込めた両の拳で交互に殴りつけ(その度にオルゴン結晶の砕片が飛び散る)、
トドメに足の裏から仕込みナイフを展開して浴びせ蹴り気味に斬りつける。
無条件で無限に使える上、最大射程が3あるので援護攻撃に挟みやすい。コンボ専用版も別にあるが、
こちらは隣接した敵機にしか使えず、威力もやや落ちる。



  • Oブロー
両肩のクローシールドを合体させたクローアームを右腕に装着。
オルゴンを結晶化させた巨大な右手を創り出し、
猛回転しながら遠心力を乗せた渾身の掌打を叩き込む。見た目はサイズXLのシャイニングフィンガー
結晶が砕け散る瞬間画面がモノクロのスローモーションになる演出あり。
最大射程は2で対ボス戦の援護攻撃にも有効な一手。



  • Oフィニッシュ
クストウェルの必殺技。
頭部装甲が展開し、マキシマム・モードを起動。この時だけ見られるクストウェルの顔が完全にテッカマン。
クローアームを装着して機体をサイトロン・フルドライブ状態に移行し、
最高速度で敵機にオルゴンクローをぶち当てる。エンジン内で消滅し切れなかったオルゴンが排気口から流れ出るため、
この技を使用中のクストウェルは緑色のオーラをまとったように見えるのが特徴。






【クストウェル・ブラキウム】


◆概要◆


分類:オルゴン・クラウド搭載機
全高:22.4m
重量:20.0t
機体制御システム:サイトロン・コントロール
動力:オルゴン・エクストラクター
パイロット(どちらかのみ): 紫雲統夜,カルヴィナ・クーランジュ,
サブパイロット(うち1名のみ): カティア・グリニャール,フェステニア・ミューズ,メルア・メルナ・メイア




ゲームスタート時クストウェルを選択した場合の後期主人公機。ブラキウムとはラテン語で『腕』の意。
デカい腕だな…でっかいな~

クストウェルのイメージを残したままよりマッシヴになったような外観を持ち、
両肩のクローシールドも巨大化、横幅が広くなった。
オリジナル主人公機にしては割と素直な正当進化デザインであり、
アルトアイゼン・リーゼ大雷鳳でおなじみの
「武器を大きくすれば強い!装甲を厚くすれば硬い!ブースターを増やせば速い!」理論が綺麗に当てはまっている。
頭部のパーツ展開ギミックも受け継がれているが、テックセッター!ではなく
額の装甲が左右に開いてクリスタル状のパーツが露出し、顔の両サイドに配された黄金の放熱フィンが展開、
王冠を頭に戴いたような堂々としたシルエットになるのが特徴。


ゲーム内のユニットとしての性能は傾向自体はクストウェルと大差なく、全体的な底上げがされている。
射程が依然短く、純粋な火力でもグランティード・ドラコデウスやラフトクランズに劣るなど後継機になったことで
器用貧乏さが浮き彫りになり、他機と比べて不遇な位置づけになってしまった感もあるが、
チート級の特殊能力オルゴン・クラウドに加えEN回復(小)を持つ本機はJの難易度を考えれば十分すぎるほど強い。

ちなみに、ブラキウムを除いた2体は字数の都合上「G・ドラコデウス」「B・ブリガンディ」としか表示されないため、
隠し機体のラフトクランズを除けばクストウェル・ブラキウムはゲーム中でちゃんと正式名称で呼んでもらえる唯一の後継機 ということになる。

OGシリーズの『スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ』にブラキウムのみが参戦
寺田Pが「クストウェルは一応出ます」と妙に言葉を濁していたのはそういう意味だったものと思われる。

本作ではJでの没設定であった「フューリーで開発されたクストウェル」を生かし、「皇家を護る近衛騎士団『禁士団』所有の決戦兵器」という扱いになった。つまり、クストウェルを強化したJのブラキウムとは全くの別物。
最大の変更点は、ラフトクランズと同じく「ラースエイレム」を搭載している。
後に諜士団の手に渡り、騎士団から除名され諜士(諜報員)となったジュア=ム・ダルービの搭乗機として与えられており、最初は敵として登場する。敵対時の戦闘デモではモーションが反転しており、この時点で味方に加入する事に気づいた人もいただろう。というか、OG2のソウルゲインならともかく味方にならなかったら顰蹙モノであろう
条件を満たして撃墜した場合にはジュア=ムが本機を放棄し、自軍の戦力として運用が可能となる。
搭乗できるメインパイロットはトーヤとカルヴィナの二名のみ。入手条件がトーヤに限定され、味方での機体固有のBGMが「Limit over」である等、トーヤの機体として設定されている模様。
しかし、トーヤはグランティード・ドラコデウスでの強制出撃が、カルヴィナは射撃メインの能力値に成りやすく、自然とブラキウムを持て余す状況が出来易い。

主人公機としては立ち位置的になんとも微妙な存在だったクストウェルが敵とはいえ実質ラフトクランズと同格にまで格上げされ、しかも格闘武器しか持たないという特性が狂戦士と化したジュア=ムに妙に合致していることから、この扱いはむしろオイシイとの声もある。
その反動なのか、味方になった際の扱いに悩むプレイヤーも少なくない。

ちなみに本来は1人乗りの機体だが、少なくとも3人乗りが出来る程にコクピットが妙に広い
というのも姫様ことシャナ=ミアがトーヤのサブパイロットとして追加されるのだが、乗り換える場合は当然彼女も付いてくる。
その上、操縦の為に3人娘の1人も乗せるため、最初から3人までの搭乗に余裕のある仕様のようである。


◆武装・必殺技◆

名前はクストウェル同様いつでも変更可能。また、パイロットカットインが後期型に変更される。
必殺技の『Oブラキウムフィニッシュ』いずれかのサブパイロットを20回以上出撃させねば解禁されない。
面倒くさくて誰かひとりを乗せたまま放置していれば乗り換えイベント直後からすぐに使える一方で、
ステージごとに相性を考え、均一に出撃させていると下手するとラストまでお目にかかれない場合もある。
また、演出と強制BGMは対応するパートナーごとに異なるが基本的な武器性能は一緒
(ただしパートナー補正でカティアは射程テニアは攻撃力メルアはカットインの豊満さがそれぞれ上昇する)。

OG版では両肩のアーマーが合体・変形して特徴的な巨大アームに「ブロークンアーム」という固有名詞が名付けられた。


  • Oブラキウムショット
Oショットの強化版。
2体の分身を作り出し、計3機のブラキウムが敵にオルゴン結晶の豪拳を3発放つ。
結晶の拳はクストウェルよりも大きくなっており、3発全てが実体を持つ。
どことなくツヴァイザーゲイン『残影玄武弾』に似ている。



  • Oブラキウムスラッシュ
Oスラッシュの強化版。
右拳・右ショルダータックル・左拳・右拳・右脚の順に
残像が出るほど猛烈な速さのラッシュを叩き込み、トドメに右脚で蹴り飛ばす。
明らかにロボットの動きじゃねえ!…が、Gガンダムだと普通に見るモーションではある。
ミストさんなんかもっとゴツいメカで百烈キックかますし。



  • Oブラキウムブロー
Oブローの強化版。
より巨大化したクローアームで2往復半、念入りに相手をどつき倒す。
クローシールドもブラキウム本体同様、オルゴンクラウドによる瞬間移動が可能な模様。
Oブラキウムフィニッシュを解禁させないと、ラストまでこれが最強技ポジションになる可能性がある…



  • Oブラキウムフィニッシュ
ブラキウムの最強必殺技。
マキシマムモードの発動までは共通だが、同乗したパートナーにより以下のように演出が変化。

《Ver.カティア》
Oフィニッシュの正当進化。より急な角度から流星の如く会心の一撃を叩き込む。一番あっさりしている。

《Ver.テニア》
オルゴンで実体を持った4体の分身を創り出し、
敵機を四隅から包囲・ラッシュで延々とタコ殴りにしてから上空にかち上げ、本体&シールド×2でさらに延々とブチのめす。
とっても長~~~い、まさに乱舞of乱舞演出。燃えるゴミは月・水・金。

《Ver.メルア》
肩から外したクローシールドでオールレンジ攻撃を仕掛け、敵機の頭上から二重螺旋状の軌道を描くシールドと共に蹴りを放つ。
炸裂した直後、無数の結晶の欠片が背景に舞う。


★余談★

◎リアル系主人公機選択時、統夜はデフォルトで『突撃』を覚える。
使用後1回だけMAP兵器以外の全ての武器を移動後使用可能になるという効果で、
全体的に長射程だがP兵器に乏しいベルゼルートとの相性は抜群…なのだが、
元から全武器がP兵器のクストウェルを選ぶと完全に死に精神となってしまう(また特殊技能ヒット&アウェイも無意味ではないが活かしづらい)。
言うなれば統夜だけ精神コマンドが5つしか覚えられないようなもの。…まあ、サブパイロットもいるのだがそれでも損した感は拭えない。
一応周回ボーナスとして2週目以降からは精神コマンドを自由にエディットできるので、
クストウェルに向いた『加速』『狙撃』等を盛り込んでプレイに臨もう。


◎両腕に小型のバックラーのようなパーツが付いているが、シールド防御機能は持っていない。
…仮に持っていたとしてもJはシールド防御発動の演出が出てもダメージが軽減できないというバグがあるのだが。
(^U^)「シールド防御か。(演出が)感動的だな。だが無意味だ☆!」





追記・修正は真のクストウェル・ブラキウムを探し当ててからお願いします。

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