登録日:2015/04/15 Wed 02:26:31
更新日:2024/11/27 Wed 20:45:33
所要時間:約 7 分で読めます
あの時は許可されてなかったから見逃したが、相手にならないんだよ。
CV:松風雅也(OGシリーズ)
【概要】
本作に登場するオリジナル敵勢力
「フューリー」の民であり、
グ=ランドン・ゴーツ率いるフューリア聖騎士団に所属する準騎士。
残忍で自惚れが強く、地球人やフューリー以外の異星人を徹底的に見下しており、同時に病的なまでの選民意識すら持っている種族至上主義者。
半面、性根が
自己中心的かつ軽率な部分も見え隠れしている人物である上に、
物事を自分に都合の良い形でしか解釈しようとしない稚拙な面もあり、それらが後述の暴走や末路へと繋がる遠因となっている。
その一方では、フューリア聖騎士団の騎士であり直属の上司である
アル=ヴァン・ランクスに対しては強い尊敬の念と忠誠心を抱いており、序盤では彼と共に出撃することが多かった。
グ=ランドンや先代の
騎士達とは違い、太古の
戦争には参加しておらず、
長い眠りについていたフューリーが宇宙船
ガウ・ラ=フューリア内のステイシス・ベッドから目覚めた時点でジュア=ムを含む準騎士や従士は全く戦闘経験が無い状態であった。
そして、フューリーが地球移住を開始した際には、他の準騎士や従士と共に地球人として
軍事企業アシュアリー・クロイツェル社に潜入して戦闘訓練を受けていた。
その時の教官が本作の女主人公である
カルヴィナ・クーランジュであったが、教え子を演じつつ地球人であるカルヴィナを内心見下していた。
【劇中の活躍】
フューリーが40億年以上かけてテラフォーミングした地球移住の障害となる地球人の排除を命じられ、
そのための戦力増強と戦闘訓練を地球のアシュアリー・クロイツェル社で完了させたのちに本格的な活動を開始した。
本編の序盤ではヴォルレントに搭乗しており、作戦の指揮を執るアル=ヴァンを補佐する形で特務分艦隊と戦闘を繰り広げた。
だが、今は亡き同胞であるエ=セルダ・シューンの裏切りに加え、
彼が開発したラースエイレムキャンセラーを搭載した主人公機の存在により、
フューリーの実戦部隊は徐々に劣勢へと追いやられ、中盤以降のオーブ防衛戦ではアル=ヴァンが主人公との一騎打ちで敗北。
直後にフューリーと地球人の秘密を主人公達に語ろうとしたアル=ヴァンを見かねたジュア=ムが…
ジュア=ム「それ以上は言わせませんぞ!」
アル=ヴァン「ジュア=ム! 貴様、乱心したか!?」
ジュア=ム「御乱心はアル=ヴァン様にこそ! 何を血迷われて、地球人ごときに…」
力ずくでもアル=ヴァンを制止しようとしたが、
前述の一騎打ちでダメージを受けていたアル=ヴァンの
ラフトクランズが運悪く爆散し、ジュア=ムとアル=ヴァンはその爆発に巻き込まれた。
だが、2人は奇跡的に一命を取り留めており、意識を取り戻したジュア=ムは本拠地の医療室で目覚めた。
フー=ルー「目覚めたようね、ジュア=ム。だいぶ再生に時間がかかったみたいだけど」
そばにいた
フー=ルー・ムールーにアル=ヴァンの安否を問いただすと、
フー=ルーの口から
「アル=ヴァンが(オーブでの一件で)グ=ランドンの不興を買って失脚した」と告げられると同時に、
アル=ヴァンの代わりとして準騎士から騎士へと昇格を言い渡されたが、アル=ヴァンの失脚に精神的ショックを受けたジュア=ムは激しく動揺、そして…
アル=ヴァン様が…くそ、あいつのせいで…あいつのせいで…
あいつの、あいつの、あいつの、あいつの、あいつの、あいつの!! くそーーーっ! 殺してやる、必ず!
死ね…死ね死ね死ね死ね死ねぇええぇっ!! どいつもこいつも死にやがれぇえええぇっ!!
戦線に復帰したジュア=ムは、騎士の証である
ラフトクランズに乗り換え、
アル=ヴァンが抜けた穴を埋める形で従士達を率いることになるが、
アル=ヴァンの一件によって精神が破綻し、
結果的にそのキッカケを作ってしまった地球人に対する憎しみを爆発させた狂人へとなり果ててしまった。
以後は、ラフトクランズに搭載された
ラースエイレムの時間停止能力で動けなくなった相手を一方的に虐殺したり、
自分達フューリー以外の種族をゴミ呼ばわりして殲滅しようとする等、準騎士だった頃に持っていた排他的かつ歪んだ性格が更に増大している。
具体的な例を挙げると、43話において月の上に基地を作ったグラドス軍を襲撃した場面で
ジュア=ム「ふん、貴様がグラドスの大将かよ。人の頭の上に不細工な基地作りやがって、やかましいから全員抹殺な」
ル・カイン「我が軍に不意打ちを仕掛けたのは貴様か! 無礼な口を叩いたことを後悔するがいい、この私の」
ジュア=ム「私のぉ? なんですかぁ? ひゃはははは!悲鳴が聞こえないのが残念でしょうがないですねえ!」
…と、どう見ても快楽殺人狂以外の何者でもない反則じみた戦法でグラドス軍を次々と血祭りに上げ、
ル・カインも危うく撃墜されそうになったが、ちょうど月に到着した主人公機のラースエイレムキャンセラーによって事なきを得た。
後にエイジからは「ル・カインに勝てたのはラースエイレムを使ったからであってお前の実力じゃない(意訳)」とツッコまれている。
なお、ラースエイレムに関してはアル=ヴァンも失脚前に使用していたが、
彼の場合はフューリーの再興という強い使命感で敢えて非情に徹して任務を遂行したのであり、
身勝手極まりない逆恨みでラースエイレムを躊躇無く悪用したジュア=ムとは違い、内心では否定的であった。
終盤では当初の目的である
「人類のみの抹殺」から
「地球ごと人類を滅亡」に切り替えたグ=ランドンの命令で、
フー=ルーと共にガウ・ラ=フューリアの起動を命じられたが、怨敵への未練を捨て切れなかったジュア=ムは計画の再考をグ=ランドンに上申するものの、結局聞き入れられず、渋々任務の遂行に取りかかった。
だが、地球側のついたフューリーの皇女である
シャナ=ミア・エテルナ・フューラによって自分達の計画を主人公達に知られてしまい、
それを阻止しようとガウ・ラ=フューリアに侵入してきたため、急きょ彼らを迎え討つ形でガウ・ラ=フューリア内に待機した。
そして、プレイヤー部隊との決着をつけるためにフー=ルーと共に最後の戦いに挑むも、この頃には戦力が充実した主人公達の猛攻の前に敗れ…
や、やられた…のか…? し、死ぬのか、俺が? 嘘だろう、おい!
い…いやだ、いやだあああっ! こ、こんなの認めねぇえええぇえ!
こ、怖いよ…俺には、まだ…う、うわぁあああああぁあっ!
彼らの攻撃を受け機体が大破したジュア=ムは今までの所業の報いを受けるかのごとく死の恐怖に無様に怯えながら機体ごと爆散するという自業自得な最期を遂げた。
その惨めで因果応報な末路は自分達以外の存在を最後まで認めようとせずに我が物顔で死を散々弄んだ外道に相応しいものであろう。
【OGシリーズ】
こちらでも基本設定は変わらないが、出世欲の源泉は「刻旅の杜」のステイシス・ベッドで眠る家族にいい暮らしをさせてやりたいという思いであり、アル=ヴァン失脚後もJのようなクレイジーなことにはなっていない。
ただし、アル=ヴァン失脚の決め手になったカルヴィナの命を執拗に狙うようになり、狂人にこそならなかったものの著しく情緒不安定に陥っている。
また、本編開始前のアシュアリー潜伏時にはジュリアンと名乗っていたという要素も追加された。
この世界のフューリーはラースエイレムにフューリーの母星でしか産出されない「エイテルム」という超希少物質を用いたコアが必要であり、シャナ=ミアの許可なくしては使用が禁じられている。
騎士を拝命してすぐの任務ではカルヴィナを殺そうと襲撃をかけ、騎士として決着をつけるべき一騎打ちに望む。
しかし、カルヴィナの気迫に追い詰められて絶体絶命の危機に陥り、無意識にラースエイレムを発動。
無断で使えば死以上に名誉にかかわるとされるラースエイレムを使ってしまったことでパニックを起こし、逃げ出してしまった。
帰還した後、グ=ランドンの命令により騎士団から除名されてしまい、荒れているところにソ=デス・ズォーの誘いを受け、カロ=ラン・ヴイの精神誘導を受けてより好戦的で残虐な性格に変貌。
グランティード鹵獲の功績によりカロ=ランが与えられた
クストウェル・ブラキウムを駆ることになった。
しかし、その力を以ってしても鋼龍戦隊、そして完全覚醒したグランティード・ドラコデウスを駆るトーヤと精神的に立ち直ったカルヴィナを止めることは出来ず、ついにガウ=ラへの侵入を許してしまう。
迎撃に出たジュア=ムは、そこでシャナ=ミアへの不信をぶちまける。
うるせえ! あんたがそんな様だから! 俺の弟は、アドゥ=ムは氷漬けのまま死んだんだッ!
弟だけじゃねえ!千年単位の人工冬眠で死んだ者が何人も!何人もいるんだよ!知っているだろうが!!
答えろ!あんたは何故、地球人と一緒にいるんだ!? 俺の両親やクド=ラは、いつまで氷漬けにならなきゃならねぇ!?
いつになったら、自分の足で本物の土が踏める!?
フューリーの主流である純血主義に染まっていたことに加え、元来家族思いだったジュア=ムには、
地球人との同化を進めるという思想に反する上に悠長にも程があるシャナ=ミアのやり方は受け入れることの出来ないものだった。
戦隊の面々には直前に和解したばかりのガディソードを滅ぼされたこともあって一蹴されたが、
シャナ=ミアのやり方ではいつアドゥ=ムのように両親や妹が凍ったまま死ぬかわからない。ジュア=ムは焦っていたのである。
しかし、フー=ルーの手引きで独房を出て来たアル=ヴァンがシャナ=ミアに賛同を示し、
更に未だカルヴィナを愛していることを聞かされた彼は、尊敬していた男の想定外の言葉と変わりようを見てついにキレる。
な、何言ってんだ!何言ってんだ、あんた!!ゴミを!カスを!愛しているだとぉぉぉ!?騎士のあんたがぁぁぁぁ!!
いや!もうあんたは騎士なんかじゃねぇぇ!!俺の敵だ!敵だ!!敵だぁぁぁ!!
うるせえぇぇぇ!!殺す殺す殺すっ!あんたもゴミ共と一緒に殺してやるぅぅぅ!!
アル=ヴァンをも敵に回し、完全に発狂したジュア=ムは怒りのままに猛攻をかけるも、歯が立たず敗北。
や、やられた…のか…? し、死ぬのか、俺が? 嘘だろう、おい!
い…嫌だ、嫌だぁぁぁっ! こ、こんなの認めねぇぇぇぇ!
俺はまだ死ぬわけにはいかねぇぇぇぇ!! ク、クド=ラァァァァァ!!
最後まで眠る家族の先を案じながら、クストウェル・ブラキウムの爆発に消えていった……。
【関連人物】
フューリーの騎士の1人。
ジュア=ムにとっては上司であり敬愛する師。
…なのだが、作中のジュア=ムの騎士としてあるまじき行為を考えると、騎士としては優秀であっても師としてはイマイチだったと思われる。
アル=ヴァンの後任として指揮を執ったフューリーの
女騎士。
一応彼女にも従順ではあったが、当のフー=ルーは事あるごとに暴走するジュア=ムには手を焼いていた模様。
フューリア騎士団の長。
ジュア=ムと同様にフューリー以外の存在を認めようとしない人物であるが、事情が事情だけにジュア=ムと比べると多少なりとも同情の余地(?)がある。
本作の男主人公。
フューリーを裏切ったエ=セルダの息子であり、アル=ヴァンの離反の一因となった彼を激しく憎悪するが、当の統夜からは「騎士の風上にも置けぬ者」と糾弾された。
本作の女主人公。
アシュアリー・クロイツェル社に潜入していた頃の教官であり、アル=ヴァンの元カノ(EDではヨリを戻している)。
地球人であるカルヴィナを内心侮っていたが、機体の挙動から彼女の素性を見抜くあたり、曲がりなりに彼女の指導で鍛えられたことがうかがえる。
もっとも、終盤の戦闘ではカルヴィナから「あんたが騎士を気取るなんて悪い冗談」と罵倒された。
◆カティア・グリニャール
◆フェェステニア・ミューズ
◆メルア・メルナ・メイア
主人公のパートナーである
スパロボJ三人娘。
幼い頃にフューリーに誘拐され、サイトロンの実験体として育てられた地球人の少女達。
実験体であった彼女達に対しても例外なく見下しており、終始モノ扱いするような態度で
「機体がなけりゃ、ゴミ以下の存在」と吐き捨てた。
◆アドゥ=ム・ダルービ
弟。ステイシス・ベッドでの冷凍睡眠中に何らかの理由で死亡したらしい。
◆クド=ラ・ダルービ
妹。両親ともどもステイシス・ベッドで冷凍睡眠中。アドゥ=ムの死もあってジュア=ムは彼女と両親の身を人一倍案じており、功を焦ったり命を惜しんだりするのは全て家族を一刻も早く目覚めさせるためである。
【余談】
- 『J』の攻略本で、豹変後のジュア=ムに対して「『怒りのスーパーモードはいかん』と誰かが言っていたのに…」というコメントが載っている。
- 『OGMD』でのジュア=ムが「CV:松風雅也」「妹持ちの騎士」「悲劇的な末路を迎える」という点から、某ロボットアニメの彼を連想したプレイヤーも多い。
死ね死ね死ね死ね死ね死ね! てめえら人が追記・修正しているアニヲタWikiのページで、勝手に荒らし記事なんか作るんじゃねえ!
ジュア=ム様、敵は立て逃げを始めました!
ああ? 一匹も逃がすな! 全て殺せ! アニヲタ民以外の生き物はいらねえんだ! アニヲタWikiからも宇宙からも消してしまえ!
最終更新:2024年11月27日 20:45