登録日:2012/03/29(木) 21:43:00
更新日:2024/08/04 Sun 09:57:17
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私は楽しくて仕方がない。……この感覚……闘争だよ
そして、そこから生み出される混沌こそが我々の望むものだ
【概要】
平行世界の連邦軍特殊部隊「シャドウミラー」の隊長であり階級は大佐。
平和な世界がゆっくりと腐敗していく姿を憂い、人類を腐敗させない為に部隊を掌握し
「闘争の世界」を目指して戦争を引き起こしていた。
当然、連邦軍にも察知されており、討伐の為に差し向けられた部隊(OGだとベーオウルブズ、Aだと
ゲシュペンスト隊)と交戦し敗北する。
体勢を立て直すべくシャドウミラーの部隊ごと、次元転移装置で「こちら側の世界」に転移をする。
但し、相当数が転移したもののたどり着けたのはおおむね半数以下と高いリスクを背負った。
「こちら側」で「闘争の世界」を実現すべく暗躍をし始め、OGでは同時に転移装置の正体であるシステムXNを完成すべく
ギリアム・イェーガーを捕獲すべく行動を開始する。
大きく削がれた戦力を有力な勢力から奪う形で補う為に、Aでは転移時に逸れた
ラミアか
アクセルをロンドベルに、OGではラミアをATXチーム経由でヒリュウ・ハガネ隊へ潜入させる。
頃合いを見て彼女らの乗機に搭載された自爆装置を用いて脅迫し、その勢力を無傷で得ようとするが、土壇場で潜入させていた彼らに裏切られる結果になる。
OGではお互いの利害から敵である筈のインスペクターと表向きの協力関係を築く。
最終的には、Aの主人公やギリアムに転移装置(システムXN)を逆に利用されてしまい因果地平の彼方へ飛ばされてしまう。
尚、普段は
マントに身を包んでいるため分かり難いが、アニメ版(OGIN)でツヴァイザーゲイン搭乗時は全身黒いタイツの様な格好であり、筋肉質の体型である事がうかがえる。
まぁ、ツヴァイザーゲインはあの
ソウルゲインの改造機なので、最低でも
アクセル級の身体能力がないと使いこなせないだろうし。
…ってことはコイツも生身で邪龍鱗や残影玄武弾を撃てたりするのだろうか。
あと髪型はウェーブのかかった感じであり、いわゆるワカメヘアー。
彼の思想は、彼のいた世界が平和の中で腐敗していった現実に基づくものであり、平和の中で切り捨てられた兵士達からは支持されたのかもしれない。EWでのごひの考えと非常に似ている。似ているだけなので当然別物だが。
しかし、戦争の中で失われる生命、文化、資源などを無視した理屈であり、また、ヴィンデル自身の欲求として闘争を求めていた節もあるので、その是非は意見の分かれる所であろう。
Aではデューク・フリード、OG2ではダイテツ・ミナセに「戦争で得られる物と失われる物は等価ではない」とその思想を否定される。
また、彼が率いるシャドウミラーの言い分である「
平和の世の中で腐敗していくのであれば、ずっと闘争、争いが絶えない世の中ならば腐敗している暇も無いので腐敗の是正に繋がる」も所詮は確率論であるとしか言えず、実際、ガンダムシリーズに登場する
地球連邦軍を含め、多くの軍隊・政府は平時・戦時を問わず腐敗は大なり小なり存在する。そもそも現実の失敗国家などとされる国家は腐敗で内乱が起き内乱が腐敗を加速させているようなところも少なくない。
さらに言えば彼らの求める闘争は小規模なテロや内乱といった腐敗に活を入れるレベルではなく大規模な総力戦であり、そのためには地球が異星人に占領されようが構わないという理屈でもあるため、待っているのは腐敗以前に
荒廃である。
さらに、いくら強がって理想を正義のように語っても、結局はもう一つの地球へ逃亡した敗者が負け惜しみで戦争を仕掛けているだけなのでイマイチ様にならないところ。
更に言えば、アインストに汚染されたとされるOG世界ではともかく、Aでは元居た世界のなにがどう腐敗してたのかさっぱり語られておらず、しかもそんな勢力に負けて逃げてきたというのに異星人や地下勢力という不確定要素が居る世界観にも拘らず「戦争で世界をコントロールする」という無謀極まりない主張を掲げているのも情けない。
一応、
「地球人同士で争っているような連中が異星人とうまくやっていけるわけがない」というスパロボという世界観で発生しがちな
矛盾を指摘する名シーンに見えなくもない描写もあるにはあるのだが、そもそも異星人側の指導者を暗殺し内ゲバの果てに戦争が起こるように仕向けている時点で、全ての元凶はヴィンデル率いるシャドウミラーであるというオチがあるため、これまたただの
マッチポンプである。
結局のところ
その本質は戦闘狂そのもので、同じ組織に所属していたアクセル達からも最終的にその思想を否定されている。
ただ、Aでは
パラレルワールド移転時の戦力をみるにつけ、ただのテロやクーデター集団にしてはとんでもない数の機体を保有しており、尚且つシャドウミラー所属時の
アクセルが、要約すると「何も考えず戦闘だけできれば良かった(作品で差異有り)」と言っている辺り、なんだかんだ似たような戦闘狂やらなんやらで、賛同者や協力者は多かったようだ。
部下のラミアにも『執着心が強い』(ようするにしつこくて執念深い)と評されており、元の世界に報復戦争をしかけるつもり満々だったり、
Aでの最終決戦時にわざわざ目の前で地球に落下するアクシズを見せつけてやるためにアクシズの転移先の座標を調整したりと、細かいところでねちっこい。その辺も小物っぽいと言われる原因かもしれない。
【搭乗機体】
ツヴァイザーゲイン
これが世界と戦う力…!そして、世界を越える力だ!!
全高:42.9m
重量:133.8t
専用
BGM:CHAOS,CHAOS(Ver.A-PORTABLE)
ヴィンデル・マウザー自ら搭乗する大型人型機動兵器。
ソウルゲインの予備機に
ヴァイサーガのパーツを加えて、さらにEOTも導入した機体であり、上記2機よりも高い性能を持っている。
なお、
ソウルゲインの改造機である為、
ソウルゲインとは互換性があり、OGシリーズでは更にシステムXNも搭載されている。
外見にほとんどソウルゲインの面影はなく所々、角が生えておりOGシリーズの連邦側コードネームは
「ホーンドマン」。
また戦闘スタイルも
ソウルゲインに酷似しており基本的には四肢を使った格闘戦を得意としているが更に
ヴァイサーガのような剣を装備し、
ヴァイサーガの奥義「光刃閃」に対して「闇刃閃」なる技を使う。
なお、取り外し可能な腕部についてはソウルゲインと互換性がある。
名前が言い辛いのかAではミスマル・ユリカに、OGでは
エリック・ワンにツガイバーゲン呼ばわりされている。
没シナリオデータでは「スーパーアースゲイン改」と呼ばれている。
「A」の機体は版権関連で厳しいなんてものじゃない「64」のリデザインなことは有名な話だが、初期案ではアースゲインの改造機体という扱いだったのだろうか。
武装
機体が分身し、分身と共に腕から気の弾丸を放つ。
ソウルゲインの青龍鱗の発展形。
GBA版Aでは長射程の通常武器で、OGシリーズでは着弾点指定型で敵味方識別無しのマップ兵器。
敵味方識別無しのせいで避けられるユニットやひらめき使用状況だと、自分ごと
MAP兵器の邪龍鱗を撃って自分だけが食らう状況も見られた。
OGsからは流石に修正された。
APでは通常兵器版とマップ兵器版の2種類ある。
機体が分身しての全方位からの連続攻撃を放つ。
ソウルゲインの白虎咬の発展形。
機体が分身して回転させた腕を連続で飛ばす。所謂ターボスマッシャーパンチ。
ソウルゲインの玄武剛弾の発展形。
虚空から大剣を召喚した後、無数の分身と共に相手を切り刻んだあと、分身が突き刺してから本体が一刀両断する。
ヴァイサーガの光刃閃の発展形。
麒麟・極にて魔道へ堕ちよ!
リミット解除!
コード麒麟!極!! さらばだ!!
ツヴァイザーゲインの
必殺技。
リミッターを解除し、機体を分身させて相手を幻惑、渾身の一撃を加える。
ソウルゲインの麒麟の発展形。
大量に分身しまくった割には攻撃に参加するのは数機なので最後に大量の棒立ちツヴァイザーゲインが映るのが非常にシュール。
また、1機ずつ攻撃し複数機が同時に攻撃する演出がなかった為に「実際に攻撃するのは1機だけ」と勘違いされることもあった。
【搭乗機体の活躍】
A、Aポータブル
ツヴァイザーゲインのHPが現在と比較して少なく、ダメージ計算式が
ほぼ旧スパロボ仕様だったため、最終話でガンダム(MA)や真ゲッター1、主人公機等にありったけの
精神コマンドをかけて突っ込ませると1ターンで乙る。
最終話ではヴィンデルの気力が150スタートとなっているが、脱力をかけると尚更落としやすくなる。
1周目をクリアして最大改造が解禁になると、殆どの魂持ちや合体攻撃持ちに
一撃で落とされる。ワカメェ…。
実は最終話でのツヴァイザーゲインは5段改造されており、改造後でも下記のように別ユニットの方が部分的に強い場合もある。
ステータス |
初期値→改造後 |
他の敵ユニットとの性能比較 |
HP |
64000→65000 |
流石にHPは全ユニット1位。次点はドン・ザウサー(60000とHP回復10%付き) |
EN |
450→500 |
無改造では全ユニット1位だが、改造後はライバル機のソウルゲイン(10段改造で500)が並ぶ |
運動性 |
140→165 |
無改造ではキュベレイ(150)に劣る。改造後はライバル機のアシュセイヴァー(10段改造で190)に突き放される |
装甲 |
3000→3500 |
無改造ではドン・ザウサー(3300)に劣る。改造後はキュベレイ(3500)と並ぶ |
限界値 |
680→730 |
圧倒的な数値を誇り、当然の全ユニット1位。次点はドン・ザウサー(460) |
最大攻撃力 |
3300→3800 |
無改造の時点でデビルガンダム進化形態(3400)にすら劣る。改造後はライバル機のソウルゲイン(10段改造で4450)が上回る |
補足事項として、比較したドン・ザウサーとキュベレイ、デビルガンダム進化形態のステータスは全て無改造時の数値である。
AポータブルにてHPは改善(100000→262000)されたが、UPユニットは没収、別物になった外見、OG2同様自機を巻き込む
MAP兵器、二回行動なのでEN消費も2倍、設定ミスで超低燃費で使えるマップ兵器版邪龍鱗、流用元のOGsと違ってA基準のためEN回復がない(ついでに分身もない)のでガス欠するなどやはりネタには事欠かない。
また、レモン機が
専用機のヴァイスセイバーに固定され、より手ごわくなった点も地味にマイナス点である。
OG2
ツヴァイザーゲインの性能は大幅に上がり、分身とEN回復大があるためまともに戦うと非常に強い。しかし自機付近に味方機体が密集すると
MAP兵器の邪龍鱗を撃つと自分にも食らうことがある。
おまけにAの最終決戦にあったターン制限も無い為、悠々と準備されてから集中砲火を浴びるオチが待っていた。
OGS
邪龍鱗は修正されたが、CHAOSがえらく荘厳になっている、麒麟・極で大量に分身しまくったくせに実際に攻撃するのは何故か数体だけ。
また、ツイン精神が何故か「祈り」である。闘争の世界が続くように祈っているのか?
ジ・インスペクター
麒麟・極で大量に分身しまくったくせに身分身の術を使い分身した虎龍王に本体に必殺技を撃たれて撃退された。
身分身の術は回避技で攻撃ではないのだが…と思ったら、第2次OGで攻撃している。
ともはやOGSに至っては言いがかりに近いレベルだが、ファンの間でネタボス扱いされている。
「Wiki篭もりよ、共に追記・修正しようぞ…!」
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2015-09-04 22:43:36)
- アクセルの生身の強さがあんな感じだったので、きっとヴィンデルも生身がモビルファイタークラスなんだろうな -- 名無しさん (2015-09-04 22:51:53)
- EG系機体の操縦方法や特殊部隊の軍人てことも考慮すると、やはり生身でも高い戦闘能力はあると思う。…向こう側の軍人、身体能力高すぎだろ -- 名無しさん (2015-09-04 23:54:37)
- 実は非常に強力なNT能力の持ち主でもあることはまるで触れられない -- 名無しさん (2015-10-25 01:16:39)
- 俺だけじゃなかったのか・・・部下はちゃっかり回避してたので爆笑した>自分ごとMAP兵器の邪龍鱗を撃つと自分だけが食らう。 -- 名無しさん (2016-01-06 11:35:21)
- ↑4機体性能で分身が触れられてないし、もしかしたら、ヴィンデルの技という可能性も…… -- 名無しさん (2016-03-18 01:41:24)
- >>麒麟・極で大量に分身しまくったくせに実際に攻撃するのは1体だけ。普通に最後の一撃以外は分身が攻撃してるんだが、何故こんな認識になったのか……よっぽどネタにしたかったんだろうけど -- 名無しさん (2016-07-21 22:03:03)
- ↑最後の一撃で棒立ちしてる大量の分身がインパクトでかいから仕方がない -- 名無しさん (2016-07-24 11:17:45)
- 回避は低いが反撃で当ててくるため命中が高め、という能力ゆえの悲劇だな。まあ当たったところで本人の装甲厚いのでほぼカスダメだけど -- 名無しさん (2017-12-24 12:17:50)
- 小物小物とからかわれるが、現実的な規模の戦力と思想で狡猾に立ち回って総取りを狙ってくるというスタンスのオリジナルは結構好き。Lの大統領とかRRRのドゥバンとか -- 名無しさん (2020-04-05 14:44:21)
- 前の世界で負けたから別の世界で戦おうとかただの負け犬だよね -- 名無しさん (2020-10-03 21:23:20)
- ↑ほんそれ。昔にOGSのコミックでマサキが言ってた「ラ・ギアスはお前らの逃げ場じゃねえ!」がそっくりそのまま刺さる -- 名無しさん (2020-11-15 03:35:16)
- あちら側は腐敗で世界がおかしくなっていったからギリギリ理解出来るけど、こちら側だとただでさえ色々立て込んでるところに自分勝手な理屈で余計な火種増やしてるだけだからな -- 名無しさん (2020-11-15 11:41:36)
- ↑&↑×2 そもそも「クーデター失敗して異世界へ逃亡」「逃亡先で戦争を仕掛けまくって結局行き詰まる」「こうなったらアクシズ落として元いた世界へ逃亡だ!」って地点でこの人結局「敗走」しかしてないんだよね。しかも元いた世界へ帰還した所でかつて自分を追い詰めた地球連邦部隊に勝てる見込みなんてないし、そもそもAの世界に追っ手が来たらどうするつもりだったんだろう。 -- 名無しさん (2020-11-18 19:47:46)
- 分身ロボ? -- 名無しさん (2023-07-30 23:39:51)
- 改めてみると機体より本人のネタが多いなwww -- 名無しさん (2024-08-04 09:42:37)
- アインストが居るOGもそうだけど、Aの時点であちら側にガイゾックが存在するから腐敗するほど平和が続いていたのか怪しいという -- 名無しさん (2024-08-04 09:57:17)
最終更新:2024年08月04日 09:57