登録日:2014/09/20(土) 22:56:22
更新日:2025/03/20 Thu 15:19:10
所要時間:約 21 分で読めます
――人類が傲慢なのは、自然は人間の支配下にあり、その逆ではないと考えている点だ――
(生物科学者:芹沢猪四郎)
世界が終わる、
ゴジラが目覚める。
GODZILLA
『GODZILLA -ゴジラ-』は2014年に公開されたアメリカ製「怪獣映画」である。
公開日はアメリカで2014年5月16日、日本は同年の7月27日となっている。
概要
制作は『
ダークナイト』や『
パシフィック・リム』でお馴染みの特撮専門映画会社レジェンダリー・ピクチャーズ。
配給はワーナー・ブラザース映画(日本は東宝が担当)。
監督は低予算怪獣映画『モンスターズ/地球外生命体』で名を上げたイギリス人のギャレス・エドワーズが務める。
企画は1971年公開の『
ゴジラ対ヘドラ』の監督である坂野義光氏が、ゴジラ休止後に東宝から獲得したIMAX 3D向け短編映画の制作権が元になったとされ、それをアメリカのPと共同でレジェンダリーに持ち込んだことからプロジェクトが始まったという。
それから水面下で右翼曲折を経て2012年開催の「Comic-Con」にてテイザー映像が公開された事で本作の存在が明らかとなり、翌2013年の「Comic-Con」にて正式な制作発表会が行われた。
ハリウッドらしく怪獣は全てVFXで表現されており、それでいてリブートものとしては珍しくゴジラ単体ではなく最初からゴジラと敵怪獣とのバトルが主眼のいわゆる“VSもの”になっているのも大きな特徴となっている。
評価
日本のゴジラファンは1998年の“マグロ食ってる爬虫類”のトラウマからか、またアメリカがゴジラを作る事に対して不安視する向きもあったが、いざそのヴィジュアルが公開されるとハリウッドナイズされつつも日本のゴジラに限りなく近い力強いデザインが大きな話題を呼び、そして実際の映画の中で描かれた“人間の攻撃をものともせず突き進み、敵の怪獣を圧倒して打ちのめすゴジラの姿”はまさに“日本における往年のゴジラ像”そのものであり、日本人からも“新しいハリウッドを象徴するゴジラ作品”として概ね受け入れられる結果となった。
シリーズ化
この予想以上の成績から公開後の割と早い段階で続編制作が確定。その中でレジェンダリーは東宝から
モスラ、
ラドン、
キングギドラといった日本のライバル達の使用権も取得したとし、その続編にはそれらも登場する事が告知された。
さらに今度はキングコングを復活させた2017年公開の『
キングコング 髑髏島の巨神』においては両作の舞台が同世界観であると発表され、上記の続編企画に加えて最終的にはゴジラとコングの対決を想定した4作目も合わせて「
モンスターバース」と公式に呼称されてシリーズ化されるに至った。
その続編制作に関してギャレスは
スターウォーズのスピンオフを任せられて忙しかったのか監督を降板、代わりにマイケル・ドハティ氏が監督を務める事になり、2019年にはゴジラに続いてハリウッドの技術で生まれ変わったギドラ、モスラ、ラドン達が一堂に会して激突する『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が公開、それから2021年には新たにアダム・ウィンガード氏が監督となった
ゴジラとコングの59年ぶりの激闘を実現させた『
ゴジラvsコング』が公開された。
当初はそこでシリーズは終了の予定だったらしいが、その『GvsK』がこれまた結構なヒットを飛ばした事でシリーズ継続が決まり、2024年に再びゴジラとコングの共演を描いた『
ゴジラxコング 新たなる帝国』も制作されている。
日本に与えた影響
本作の動きは日本にも波及し、東宝も国産シリーズの再始動に本腰を入れ始め、2015年に入ると同社は国産ゴジラ映画の復活を正式に決定。
今度は『
新世紀エヴァンゲリオン』シリーズで有名な庵野秀明氏を監督に据えての映画製作という事で話題となり、そして2016年に公開された『
シン・ゴジラ』は最終的には約80億円もの興行成績を叩き出してゴジラというキャラクターの存在感の大きさを改めて日本全体に知らしめた。
その後もアニメーション作品として作られた『
GODZILLA3部作』や『
ゴジラS.P』などを挟みつつ、2023年には山崎貴監督による『
ゴジラ-1.0』も公開され、こちらも『シン・ゴジラ』に負けない評価と成績を残している。
このように本作の公開はゴジラシリーズ復活の大きなきっかけとなり、それから10年以上続く世界的なゴジラコンテンツのムーブメントを巻き起こす事となった。
あらすじ
1999年、特務研究機関MONARCHの芹沢猪四郎、ヴィヴィアン・グレアム両博士は、フィリピンのある炭鉱で、巨大生物の化石、それに寄生していたと思われる繭のようなもの、そして何かが洞窟に穴を開けて這い出した跡を発見した。
同年、日本のジャンジラ原子力発電所では謎の振動と電磁波の危険を重大視するジョー・ブロディの訴えに危機感を覚えつつあったある日、一際巨大な振動が起こり原発が倒壊。
この事故で炉心に向かっていた原発技師でジョーの妻サンドラが猛烈な放射線に晒されて命を落とし、ジャンジラ市は制限区域として向こう数十年以上封印されることとなった。
2014年、ジョーとサンドラの息子で爆発物処理のスペシャリストとして活躍するフォードは、「事故の真実を追い続ける父が制限区域に侵入して逮捕された」という知らせを受けて日本に飛ぶ。
そんな父に辟易しつつも、あの日の真実を知るためにジャンジラ市に潜り込んだ二人が見たものは、
放射線に侵されていない街。
そう、原発事故の隠蔽ではなく何か違うものが関わっていると確信し調べていたジョーの直感は正しかったのだ。
彼らが連行された原発跡地には、MONARCHにより作られた
怪生物の研究と封印を目的とした施設があった。
そうこうしている内に放射性物質を全て喰らい成体へ成長しつつある怪生物M.U.T.O.が覚醒。
MONARCHは殺害装置を起動するが失敗。M.U.T.O.は施設を破壊し、ジョーを含む多数の人々を殺して太平洋へと飛び立つ。
空母サラトガを率いて太平洋に出撃したステンツ提督ら米海軍第7艦隊、スペシャリストとして参加した芹沢博士らと半ば巻き込まれつつあるフォードはM.U.T.O.を追う。
時を同じくして、過去の因縁に引き寄せられるように
怪獣の王も覚醒。
ハワイ、もう一つの繭の覚醒により通り道になったラスベガス、そしてフォードの家族の暮らすサンフランシスコを舞台に、ペルム紀からの因縁を持つ二種の怪獣の決戦が繰り広げられる。
主な登場人物
- フォード・ブロディ 演:アーロン・テイラー=ジョンソン(吹替:小松史法) 幼少期:C・J・アダムス(吹替:青木柚)
核物理学者のジョーと原発技師のサンドラの息子。海軍の特殊部隊に所属する爆発物処理のスペシャリスト。階級は大尉。
半ば巻き込まれる形で芹沢博士らとともにM.U.T.O.、そして
ゴジラを追い、怪獣達の驚異を目の当たりにする。
幼少期の原発事故で母を亡くし、事故を偏執的に原発事故を追う父を迎えに行ったのも、妻に背中を押されて嫌々。
ところが件の原発跡地で父の主張が正しかったことを理解し、瀕死の重傷を負った父と最後の最後で和解。
爆発物処理の手腕を評価されて核ミサイルの運搬にも携わり、特殊部隊で培った空挺降下技術を駆使して
M.U.T.O.の卵をまとめて爆破する大戦果を挙げた。
- エル・ブロディ 演:エリザベス・オルセン(吹替:波瑠)
サンフランシスコ総合病院に務める医師で、フォードの妻。
吹替は棒気味だし、現実改変魔女とは関係ない。
夫婦仲は非常に良好で、ニュースでハワイの
ゴジラ上陸を知り、日本に向かったまま連絡の取れない夫の身を案じ続ける。
しばらくしてM.U.T.O.暴走による数多くのけが人の搬送や手当に追われる最中にようやく電話による連絡が取れたフォードと再会を誓い合う。
- サム・ブロディ 演:カーソン・ボルド(吹替:櫻井優輝)
フォードとエルの息子。両親にもよくなついている。
ゴジラ出現時にはエルの判断で彼女の友人とともに避難用のイエローバスに乗る。
ゴールデンゲートブリッジで突然姿を現した
ゴジラや、パニックを起こして橋に
ミサイルをぶっ放す米海軍によって命の危機に晒されるが、運転手の奮闘の甲斐あって難を逃れた。
- ジョー・ブロディ 演:ブライアン・クランストン(吹替:原康義)
フォードの父で核物理学者。
1999年の誕生日に勤務先の原発が謎の地震で倒壊し、妻サンドラや多くの同僚が死亡する大惨事が起きてしまう。
この原発倒壊直前に発生していた振動と電磁波の謎の追求に生活の全てを費やしていたため、息子たちとは疎遠気味。
原発跡地に幽閉されてからもマジックミラー越しに芹沢らに真実を公開するよう訴え続けた。
そして彼が懸念した通りにM.U.T.O.が繭から羽化したことで建物が倒壊。転落し致命傷を負ういながらもフォードに家族を守るよう言い残して息を引き取った。彼が残したデータ・知識が、M.U.T.O.の生態や目的を知る上で最大の手がかりとなった。
- サンドラ・ブロディ 演:ジュリエット・ビノシュ(吹替:山像かおり)
ジョーの妻。ジャンジラ原子力発電所の技師として活躍していたが、炉心の安全確認に向かった最中にM.U.T.O.の襲撃を受け、撤退出来ず高濃度の
放射線の只中に閉じ込められ、父親としてフォードを守るよう言い残して死亡した。
ジョーが悲痛な思いを胸に自ら防護扉を閉める場面は序盤の見せ場であり、涙腺崩壊必至。彼女の死はジョーの思いを駆り立て、以後彼は15年間真実の追究に奔走する。
MONARCHに所属する生物科学者。放射能を摂取する
ゴジラやM.U.T.O.の生態について研究を続け、フォードやステンツ提督(及び観客)への解説役を担う。
名前の由来は初代
ゴジラのキーマン・芹沢博士と監督の
本多猪四郎で、人物像や作中の立ち位置は
ゴジラの驚異的な生命力に注目して探究心に駆られる山根博士に近い。
フィリピンの一件以降、ジャンジラのM.U.T.O.研究施設で彼の研究と封印を担当。
危機管理上仕方ないとはいえ、事故の真相を15年間隠蔽し続けた張本人で、真相を追い続けていたジョーからは国民を騙し続けていたと非難されている。
M.U.T.O.の羽化や脱走を許し、被害を考慮せずに怪獣同士を戦わせることを主張した点だけを見れば無能で、当初は軍から荒唐無稽だと退けられたが結果的に主張通りとなり、最後は海に帰っていく
ゴジラの後ろ姿を羨望と畏怖の入り混じった表情で見送っていた。
総じて「GODZILLA」呼びだが、「英語風の発音をしてくれ」と要求されても日本人の誇りをかけたアドリブで演じ切った渡辺謙だけは原語版でも「ゴジラ」。
冒頭の発言はゴジラを倒せると信じ込んでいたステンツ少将への苦言であり、この映画の大きなテーマ。
エドワーズ監督自身が怪獣=自然の驚異とインタビューで発言し、本編でも人間のやることなすことがことごとく通用しないのを踏まえると、前述の無能描写も重大な脅威を観客に知らしめるためと捉えるべきだろう。
- ヴィヴィアン・グレアム 演:サリー・ホーキンス(吹替:高橋理恵子)
MONARCH所属の芹沢博士の助手。古生物学者兼解説ポジで
別の世界では半魚人とイチャイチャしていた。
放射能を摂取し、
生態系の頂点に立つゴジラに畏敬の念を抱く芹沢同様、放射能には細心の注意を払い、日本の原発に寄生していたM.U.T.O.の監視と研究を続け、M.U.T.O.の繭を投棄したアメリカを非難した。
- ウィリアム・ステンツ 演:デヴィッド・ストラザーン(吹替:佐々木勝彦)
米海軍第7艦隊提督で座乗艦は
ニミッツ級空母「サラトガ」。階級は少将。吹き替えは……
ジェットジャガーを作った人と言えば分かりやすいかもしれない。
ムートーを追討するがロシア原潜襲撃やハワイでの暴走を許して結局発見できず、怪獣を一箇所におびき寄せて
核で吹き飛ばす作戦を強行した脳筋少将。
作戦を立てる権限が自分にあることを忘れ、核使用に断固反対する芹沢やグレアムに「他に作戦があるならぜひ聞かせて欲しい」と高慢な振舞いをみせて核使用に拘ることから現状認識力に難ありなのは間違いない。
この致命的な欠点が部下や民間人を犠牲にしたので、ある種
ミサイルで退治した前作のアンチテーゼ。
作戦実行前に実行部隊がM.U.T.O.(♀)に襲撃されてフォード以外全員死亡。この核ミサイルの一発はM.U.T.O.(♀)が
美味しくいただき、もう一発もM.U.T.O.(♂)に奪われて
奥さんへのプレゼント兼子どもの備蓄食料になった。
ゴールデンゲートブリッジに姿を現したゴジラに対しても総攻撃を仕掛けるが、
誤射で橋の一部を破壊させた。
- ラッセル・ハンプトン 演:リチャード・T・ジョーンズ(吹替:乃村健次)
米海軍第7艦隊所属の軍人。階級は大佐
ステンツ少将の指示を忠実に実行する冷静な副官。核ミサイル奪還作戦に従事するフォードに救助を出せないことをあらかじめ知らせるなど、上官の責務はきちんと全うしている。もっとも裏目に出るものばかりなのは前述通り。
1954年のものとは核の威力が違うから怪獣は跡形もなくなると主張するなど
核兵器を過信し怪獣を侮った見方をしているので、彼もまた現状認識力に乏しい人物といえよう。
登場怪獣
10年ぶりに帰ってきた怪獣王。
1998年版の個体ではオミットされていた放射火炎の発射能力もしっかり健在。
オープニングに登場する軍の秘密文書によるとメイン号なる米軍艦を爆沈させたようだが、度重なる水爆攻撃で有り余るエネルギーを得てわざわざ地上に出てくる必要もなくなったのか2014年まで本格的に姿を現すことはなかった。
M.U.T.O.と違って直接人を殺す描写もなく、人類に対して終始無関心で
ミサイルや砲撃を受けても反撃しない。むしろゴールデンゲートブリッジで逃げ遅れた子どもを
ミサイルから庇うような場面もあるため人類の味方に捉える人も少なくない。
しかし上陸時に大波を起こしてハワイに甚大な被害を与え、大勢の人がいることもお構いなしにゴールデンゲートブリッジを破壊するなど人類にとっては重大な脅威。
本作ではそれでもそこそこな能力水準だったのだが、シリーズを重ねるごとに能力的にも生態的にもとんでもない魔改造が施されていく事になる。
公式パンフレットなどによると、デザイン面ではグリズリー(ハイイログマ)や猟犬のフォルム、鷲の眼や象の後脚、首筋に鮫に酷似した鰓孔を参考にしている。
この鰓や、目が小さく首と胴体の境界が不鮮明で
ずんぐりむっくりな姿には否定的な声もあるようだが、
いろんな意味でみんな大好きなアイツと比べればオリジナルにかなり近い姿で咆哮も日本のゴジラを強く意識したものになっている。
今回は中生代の動物≒絶滅爬虫類が変異したものではなく、強い放射線下にあった古生代ペルム紀の環境に適応した生物
「怪獣類」の末裔。
つまり、
「核実験の被害者」なので「アメリカが自分の業から逃げた」と否定的意見が噴出。
「腹立たしいリブート」と婉曲表現大好きな英国のガーディアン紙もド直球で非難している。
水爆実験名目で何十発も水爆を喰らわせても全く効かず、
マグロ大好きな彼と違い、
ミサイルや戦車の砲撃ではかすり傷ひとつつかないほど頑丈に外皮などが強化され、より化け物らしく進化したのは米ソ両国の面木丸つぶれの大失態。
水爆実験だと嘘をついて世界を騙してでもアメリカ政府にとって絶対に隠したい存在で、
作中の核兵器は事態悪化に貢献することを踏まえると、核兵器そのものへのアンチテーゼにもなる。
世界最大の核保有国アメリカに甚大な被害を与えることで、核抑止論を根本から否定しているのも見逃せない。
初代ゴジラが『核兵器による悲劇』なら、こちらは『核兵器の無意味さ』の象徴だろうか。
ゴジラと同じ時代、ペルム紀に生息していた怪獣。
周囲数百キロのコンピュータをダウンさせる電磁パルスを放ち、現代文明に多大なダメージを与えるので
ミサイル攻撃も実質無効。
そんな厄介さを持つが、ゴジラみたいな光線も吐かないし、生物が負傷するならちゃんとダメージになる程度には
脆い。
核物質を喰うM.U.T.O.は原子力発電所や原子力潜水艦、核ミサイルなどを喰うほうが手っ取り早いのだが
激しい敵愾心を持つ怪獣王には人類そっちのけで襲うリア獣。
空を駆ける雄と巨体と槌のような前腕の雌、卵生などから節足動物が
放射線下で巨大化したものと思われるが詳細は不明。
超然的で不死身の怪獣王の
ゴジラと対をなす、定命かつ人間が越えられそうな試練としてデザインされている。
その他トピック
- 坂野氏といえば、『対ヘドラ』で空飛ぶゴジラというトンチキなアイデアを田中友幸Pに無断で通した事で、その田中氏から二度のシリーズには関わらせないとぶった切られた過去を持つ。そんな彼の存在がゴジラを復活させる契機となったのだから不思議なものである。坂野氏は2017年に亡くなったが、『KOM』のエンドクレジットには特別クレジットとして彼の名前が記載された。
- 撮影終了後の編集段階において、非常にカットした場面が多かったらしく(一説には撮り切った段階で合計時間が4時間越えだったとか)、公開版では背景設定等のいろいろな場面がカットされているとか。小説版ではそれも含めた描写が入っているため、気になった方は一読してみるのも良いと思われる。
- ゴジラ映画といえばこの人、とも言える俳優宝田明氏も入国監査官としてカメオ出演で出る予定であったが、尺の都合といくらカメオ出演とはいえ端役すぎるという理由で今回は見送られた。なお日本国内のPRでは大活躍でした。
- Blu-ray版では架空の報道番組が特典映像として収録されており、フィリピンの崩落事故で被爆した炭鉱夫の姿や、終盤の核爆発でサンフランシスコ沿岸が死の灰の恐怖に晒されていることを伝える映像を見ることができる。
- 一時、ギレルモ・デル・トロが監督なのではないかという情報が流れたが、レジェンダリーが同時進行で『パシフィック・リム』を制作しており、それと混同されたと見られる。デル・トロのゴジラもちょっと見てみたい気はする。
- 初期のティーザーではムカデやダイオウグソクムシっぽい怪獣が映されていたが、結局登場はしなかった。ジャンジラ市のデッカいムカデに名残がある…のだろうか。
- 日本のジャンジラ市のモデルは恐らく、浜岡原子力発電所のある静岡県御前崎市。その表現はハリウッドおなじみ愉快なNIPPONであった。が、原発の絡んだ問題を実在の都市そのまんまでやる訳にもいかないし、妥当な判断だろう。ジャンジラ(雀路羅)を地名ではなく原発運営に携わっていた企業と思った方も多いのではなかろうか。
- 一方で原発のそばの学校や一方的に日本国内の原発跡地を管理下に置く米軍といった現実の日本をかなり忠実に表現している場面もある。劇中でM.U.T.O.が日本の原発を襲撃した1999年は、現実に東海村原発で作業員が被曝死する臨界事故が起きた年である。
- 超兵器が登場しない・ゴジラが自然の均衡を保つ守護者である・ゴジラとムートーを徐々に交差させていく展開など「作風はゴジラというよりも平成ガメラに近い」という感想も散見される。ゴジラが橋に取り残された子供を庇ったように見えるシーンやムートーの電車襲撃シーンで「大怪獣空中決戦」を思い出した人も多いのでは。これについては平成三部作の監督である金子修介もぼやいていた。
- 怪獣の見せ方・魅せ方に対して一定の評価がある一方で、「ゴジラの出番が少ない」という批判も少なくなかった。これに関してジョー役のブライアン・クランストンやギャレス監督はジョーズを例えに意図的だったらしきコメントも残している様子。
- のちに(5年ぶりに映画を見た)ギャレス氏が本映画を実況した際には「Why didn't the director keep showing the monsters fighting! Is he crazy!!!!」とコメントしている。
- DVD及びBlu-rayにはバトルスピリッツのカードが付属している。パッケージ一つに3枚入っているため、これのために複数買いする必要のない親切設計。名前はズバリ「GODZILLA ゴジラ」。カードの性能としては正直あまり強くない。
- カナダでの撮影も行っているが、渡航目的を告げたところ入国管理官から「
変なもの
にするなよ」と言われたという。
Connected Story:MONARK:LEGACY OF MONSTERS
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-08-10 23:25:21)
- この作品のゴジラってそれまでのゴジラみたいな「なに見てんだよぶっとばすぞ」的な凶暴さはないけど、縄張りというか自分のテリトリーに侵入されたら容赦しなさそうな野生の猛獣的な凄みを感じると思う。放っておくと静かだけどあまり調子にのるとしこたまビンタ食らわされそうな感じ。 -- 名無しさん (2016-10-18 23:01:34)
- 映画としての出来はシンゴジに負けてても、怪獣王を描いた怪獣映画としての出来は圧倒的にこっちの方が上。 -- 名無しさん (2016-12-28 05:20:13)
- ↑そりゃ向こうは怪獣災害映画でこっちは怪獣プロレスなんだし -- 名無しさん (2017-01-18 06:45:01)
- シンゴジとはジャンルが違うよなあ。個人的にやっぱ怪獣同士で戦う方が好きだから、自分はシンゴジよりこっちのが好きだな。ムートも中々濃いし -- 名無しさん (2017-01-18 12:00:49)
- ↑AVGNは「ムートーはよくいるアメリカ怪獣のデザインから抜け出せてない」って言ってたけど、日本人から見ればそういうアメリカ的な怪獣がゴジラと同じ画面で暴れまわるってのは新鮮でいいよな。 -- 名無しさん (2017-01-18 13:16:31)
- 物足りないというか「アレ?」と思った点が二点だけあったんだけど、「最終決戦と核弾頭の件が同時進行してるから最終決戦を落ち着いて観戦してる人がいない」「ギガトン級ならゴジラとムートーを倒せるっててっきり[やったか!?]展開の前フリだと思ってたら誰もいないところで爆発しちゃった」と感じたのは、怪獣災害映画でなく怪獣プロレスを期待して見てたせいかもしれんw -- 名無しさん (2017-01-18 21:00:33)
- コング:スカルアイランドと世界観が繋がってるみたいだし、ゴジラ以外にも古代怪獣がワンサカいそうな世界観でワクテカする。コング〜の新怪獣スカルクロウラーもペルム紀時代の地底怪獣みたいだし、今後の展開が楽しみだなぁレジェンダリーモンスターバース -- 名無しさん (2017-02-24 04:41:13)
- キングコング髑髏島の小説読んだところ、この世界にはコナン・ドイル然りの地球空洞説の設定もある模様。 -- 名無しさん (2017-03-19 01:18:33)
- キングコングのラストのアレらはゴジラだけじゃなく、まさかのアイツらまで出るのかよ!? -- 名無しさん (2017-03-26 13:08:09)
- ↑ギャオスにモスラにキングギドラとか何というチョイス…そして最後の最後の「咆哮」で全部持っていく辺り流石怪獣王だぜ自重しろや!? -- 名無しさん (2017-03-26 13:33:31)
- ↑ラドン「おい名前間違えんなや」…それはそれとして温厚に見えるレジェンダリーゴジラだが髑髏島の巨神の描写を見るにやはり普段は超凶暴らしいな -- 名無しさん (2017-03-26 13:37:33)
- ↑×2 アンギラス「なんでや!飛行系はモスラいるから十分やろ!」 -- 名無しさん (2017-03-27 08:58:56)
- しかしコングはどういう経緯で島を離れてゴジラたちと絡むんだろ? 島の穴はクローラーみたいなのがまた出るかもなのに -- 名無しさん (2017-03-27 11:03:52)
- ↑髑髏島の巨神でゴジラに破壊されたと思われる軍艦が出てきたが、あれを見るにやはりゴジラは通常は物凄い凶暴で、本作においてはムートーの能力で弱ってたように見えるから、ゴジラ側からコングに喧嘩売るんじゃないか?あの船のやられ方は尋常じゃなかった -- 名無しさん (2017-03-27 13:10:17)
- モンスターバースの次作の配給も東宝かな?ワーナーと共同はあんま聞いたことない -- 名無しさん (2017-03-30 16:49:11)
- コングとは人間に対するスタンスの違いで対立するのかも? 足元の人間を全く気にせず巻き添えにしていくゴジラにコングがキレるのかもしれん。ゴジラにしてみりゃ「たかが蟻踏みつぶしたくらいでなにキレてるんだ? こいつ」って感じ -- 名無しさん (2017-04-01 11:05:04)
- ↑もっとシンプルに縄張り争いの可能性もあるかも。ゴジラ「ちょっと(髑髏島)お邪魔しますんぬ」コング「何入ってきてんだオラァ!!」ゴジラ「なんだやんのかゴルァ!!!」 -- 名無しさん (2017-04-02 20:40:47)
- 今までみたいに人間がコングを連れていくのは難しいからね。 -- 名無しさん (2017-04-08 16:41:42)
- 製作陣がゴジラが強すぎてもて余してた感じがしたな。流石怪獣王だけあって扱いも難しい -- 名無しさん (2017-05-19 15:12:29)
- レジェゴジにしてもシンゴジにしても今の核兵器で殺せる気が微塵もしないのは演出や描写から監督やスタッフの本気さが伝わってくるからだろうか -- 名無しさん (2017-06-06 23:06:53)
- 渡辺謙は自分の役名を「監督がイチローと名づけようとして間違えた」ものだと勘違いしてた。というか渡辺謙は本多猪四郎監督の名前を知らなかった -- 名無しさん (2017-06-13 18:25:57)
- スクリーンで観た。面白かった。けど、「陰謀論者の主張が正しかった」というプロットだけはいただけなかった。 -- 名無しさん (2018-04-25 16:50:02)
- ↑疑うキャラがいたらそっちの懸念の方が当たるのが怪獣映画のお約束よ。変装の描写が入ったらどんなにバレバレでも一人は騙されるし、やった「か?」と僅かでも疑問が出たら絶対やってない。 -- 名無しさん (2018-04-25 21:36:19)
- ↑2それ陰謀論者っていうのは偏見が過ぎないか? -- 名無しさん (2018-04-25 21:50:43)
- 続編予告編マダァー?ホント待ち遠しい -- 名無しさん (2018-06-16 19:14:02)
- ところでコングとの体格差が凄そうなんだが、もしかしてコングと戦うのは「この個体ではない」のか?この作品のゴジラって核攻撃を吸収して特別巨大化しただけで原種とそこまで変わってるわけじゃなさそうだし -- 名無しさん (2018-06-16 19:25:06)
- 遂に来年の予告編が公開された。モスラ以外はハッキリしていないけど、ゴジラ以外の怪獣達も良い具合にアレンジされているみたい。特にキングギドラがヤバイ -- 名無しさん (2018-07-22 15:40:19)
- ラドンが2匹居たりギドラが地下で凍り付けだったり相変わらず日本シリーズへのオマージュというか愛が強い。PVで感動して泣いたのは流石に初めてだ… -- 名無しさん (2018-07-26 01:33:01)
- ↑5 ちゃんと映画観たか?あの親父を陰謀論者と呼ばずに何と呼ぶ?ちゃんと観てたならそんなたわごとは出ないはずだ。 -- 名無しさん (2018-08-01 13:58:24)
- ↑どの親父のどの話を言ってんのかわからんよ -- 名無しさん (2018-08-01 14:07:33)
- 例のモナークサイト見たけど、ゴジラは北米の太平洋沿岸を巡洋中、ラドンはアンデスと多分イースター島、モスラは東南アジア、ギドラは南極にいる模様。あとバミューダ諸島が髑髏島と似てるとかネッシーが怪獣案件(ファンの考察によるとマンダ)とか。 -- 名無しさん (2018-08-25 18:55:08)
- 映像ソフトは画面が暗すぎて良く分からないし、地上波で放送してくれるバージョンは画面が見やすい代わりにカットが多過ぎるし…NHKBSで放映された時は「おおっ、遂にノーカットで見やすい映像が堪能できるぞ!」と期待していたら…画面が映像ソフト同様暗くて… -- 昼太郎 (2019-03-30 17:25:49)
- KOMと比べて、怪獣描写が少ない代わりに人間ドラマが非常にしっかりしているのがgood。ジョーが息子に「家族を守ってやれ。何があってもだ。」と言い残して息を引き取るシーンで涙腺崩壊したのを、今でも覚えてる。 -- 名無しさん (2020-05-28 13:04:10)
- 正直、シン・ゴジラよりもギャレゴジの方が個人的には好きかも。 -- 名無しさん (2020-05-28 13:12:59)
- 電気が復旧してムートーがライトアップしたり、恐慌に覆われていた大衆がゴジラの足音が響くと同時に静まり返ったり、急に青く光る何かが出てきたと思ったら放射熱戦の前振りだったり、なおおちうか観客の感情を横っ面から突然ひっぱたく演出が抜群に上手い。KOMで怪獣たちが見せてくれた一枚絵のような荘厳とした迫力と美麗さも見事だったけど、映像ならではの見せ方はこちらの方が優れていると感じる。 -- 名無しさん (2020-06-20 20:59:09)
- 誤字った、なおおちうか→なんというか、熱戦→熱線 -- 名無しさん (2020-06-20 21:00:27)
- >日本国内の原発跡地を管理下に置く米軍 -- 名無しさん (2021-05-31 17:37:26)
- 面白かったには面白かったけど「あぁ今後はこういう風に怪獣たちの足元でうろうろしてる人間サイドの家族愛やら何やらもやらなくちゃいけないのか。まぁメインストリームにウケるためには仕方ないよね」とか思ってた。実際はシリーズ進むごとに世界観がどんどん狂って行って家族愛がどうとか言ってられなくなった -- 名無しさん (2021-07-09 14:41:38)
- コングの息子の存在知った後だと、ジョーの言葉にやっぱり思うところあったんだろうか、芹沢博士 -- 名無しさん (2021-07-11 14:47:10)
- 暗すぎ。テレビで見直したら何やってるか全然わかんねえ -- 名無しさん (2021-07-12 09:06:07)
- ↑ゴジラVSコングではその反省を踏まえてネオンで光りまくってるビルが舞台になっててスゲー良かった -- 名無しさん (2021-11-08 10:13:17)
- 人類と絶対者としてのゴジラ。その中間に位置するムートーという構図が美しかったな。主人公もムートーも共に行動の根本が「家族の元に行く」というね。 -- 名無しさん (2024-05-05 01:59:16)
- エヴォルグまで進化したゴジラの圧倒的ぶりを見たらムートーはよくゴジラ族と敵対してこれたよ。まあ今のゴジラがゴジラ族の中でも突出したエリートなんだろうけど -- 名無しさん (2024-11-01 22:05:28)
最終更新:2025年03月20日 15:19