登録日:2021/07/09 Fri 20:58:15
更新日:2025/03/16 Sun 08:45:23
所要時間:約 31 分で読めます
※この項目は一部ネタバレを含んでいます。ご注意ください。※
ONE WILL FALL
地球最大の究極対決。
破壊神
VS
守護神
GODZILLA
───────VS───────
KONG
映画史上最も壮絶なバトル!! 最強はどっちだ!?
製作:ワーナー・ブラザース、レジェンダリー・ピクチャーズ
●目次
【概要】
おおよその作風だが、前作『KOM』と同様にゴジラとコングの対決を主とした怪獣バトルがメイン。
公式では「引き分け」とされている『キングコング対ゴジラ』と異なり、公開前にはウィンガード監督より「明確に勝者を決めたい」「共闘や第三勢力の登場で有耶無耶にするのではなく、必ず決着をつける」と名言され、
勝敗の行方についてファンの間では公開前から盛り上がりを見せていた。
キャスティングでは前作よりミリー・ボビー・ブラウンとカイル・チャンドラーが続投。
さらに『KOM』の渡辺謙に続く日本人役者としては小栗旬の出演が報じられ、本作にてハリウッドデビューを果たすこととなった。
その一方で、ゴジラとコングの戦いをメインに据えた方針によって公開版においては人物パートが大幅にカットされたらしく、一部登場人物に関してはほとんど出番が無かったり、掘り下げや説明がろくにされていないように見える部分も。
小栗氏もインタビューにてカットされた自分の出演シーンは少なくない旨や、日本語で語る場面のみが撮影される予定が全て英語の台詞に変更された旨を語っていた他、
当初続投が発表されていたチャン・ツイィーと、今作で初登場となるはずだったジェシカ・ヘンウィックに至っては出演シーンが全てカットされてしまった。
当初は2020年公開を予定していたが、『KOM』が北米においては興行面で振るわなかったことを理由にクオリティアップを目指して再撮影などが行われた事、さらに2020年に入ってからの新型コロナウイルスによるパンデミックなどといった事情で公開延期が重なり、公開予定日がなかなか定まらないという事態に。
2021年に入って、ようやく3月24日にヨーロッパと台湾、3月26日にアメリカで劇場と配信サービス「HBO Max」で公開された。
日本では当初2021年5月14日と一度定められていたところで緊急事態宣言の影響によって再延期となってしまうものの、無事7月2日に公開された。
だからといって宣伝などのスケジュールを変更する事は困難だったためか、5月上旬頃から地上波で流れ始めたCMでは公開日がいきなり「近日公開」と紹介されたり、
5月15日には本作の設定に準拠した怪獣達のソフビ人形(ムービーモンスターシリーズ)が発売されている。
ちなみに劇場予告編で使用されていた
「ヒウィゴー!!」がやたら耳に残る曲はクリス・クラシックの「Here we go」。
日本語吹替版
エンディングソングは狼頭の究極生命体ことMAN WITH A MISSIONの「INTO THE DEEP」で、前作同様にエンドロール後の吹替キャスト・スタッフクレジットで流れる形となっている。
全米公開後の2021年4月、レジェンダリー・ピクチャーズのCEOであるジョシュ・グルードは、続編の可能性について「もっと映画を作るためのアイデアがたくさんあります」とコメント。同日にハッシュタグ#ContinueTheMonsterVerseがX(旧Twitter)にてトレンドとなった。
同年8月、脚本家のマックス・ボレンスタインは本作の成功により、「新しく、興味深い続編が来る」とコメントした。
【あらすじ】
世界各国の怪獣たちの住処と同様、「髑髏島」もまた特務機関モナークの監視を受けていた。
その頂点の存在である
コング…“
あの頃”よりも巨大に育った彼にとってそんな生活は窮屈でしかなく、苛立ちを募らせる日々だった。
そんな中、突如ゴジラが姿を現し、フロリダのハイテク企業エイペックス・サイバネティクスを襲撃。
これを受けてエイペックス社は特務機関モナークと手を組み、かつてよりその存在が語られていた「地下空洞世界」へと向かおうとする。
エイペックス社CEOウォルターの語るところによれば、度々現れては破壊を行い、人類の脅威となる怪獣達を彼らの生まれ故郷であるそこへ送り返す計画なのだという。
…そのためには髑髏島にて収容されているコングの存在が必要不可欠であり、彼の「帰巣本能」を利用し、地下空洞世界の水先案内人として働いてもらうというのだ。
一方、かつてゴジラやギドラの戦いに巻き込まれつつも生き残ったマディソンはあるポッドキャスト番組に関心を示していた。
「ゴジラが人間を攻撃するのは、きっと彼を怒らせる“何か”があったんだって――」
そう信じる彼女は友人ジョシュと共にポッドキャストの配信者バーニーの所在を突き止め、3人でエイペックス社へと忍び込んでいく。
やがて、コングの輸送作戦が展開されていた中、それを追ってゴジラが現れる。
「怪獣王」と「髑髏島の巨神」、彼らは祖先の代から宿命のライバルとして激突してきた。戦いは避けられない。
“世紀の大決闘”が今、はじまる。
【登場人物】
◆コング輸送作戦組
■
ネイサン・リンド
(演: アレクサンダー・スカルスガルド/日本語吹替:
津田健次郎)
主人公で、
地球空洞説を支持している元モナーク所属の地質学者。
周囲からは黙殺され、さらに共同研究者であった兄が事故死した一件を受けて研究から離れている身であったが、ウォルター達エイペックス社からスカウトを受け、コングの輸送作戦における中心人物となる。
■
アイリーン・アンドリューズ
(演:レベッカ・ホール/日本語吹替:
坂本真綾)
モナークの人類言語学者。髑髏島にてコングの監視・研究を行っている。ネイサンとは元同僚。
家族を失い孤児となったジアを養子に迎えている。
ゴジラとの衝突を避けるためコングを島から連れ出すことに反対するものの、もはや彼によっては狭すぎる場所であることも理解しており、安住の地を求めるべく輸送計画に参加する。
■ジア
(演:カイリー・ホトル)
髑髏島の先住民イーウィス族の少女。耳が聞こえず、アイリーンから教わった手話で会話する。
それだけでなくコングとは特別な絆で繋がれており、彼の感情を理解しアイリーン達に伝えている。
なお、イーウィス族は先述の『Kingdom Kong』によると、コウモリ型怪獣・カマソッソの襲撃によりジアを残して全滅してしまったという。
■
マイア・シモンズ
(演:エイザ・ゴンザレス/日本語吹替:田中みな実)
エイペックスの重役を務めるキャリアウーマン気質の女性で、ウォルターの娘。
ウォルターの代理として輸送作戦に参加する。
コングの事は「猿」と呼び、見下している。
あと、何気に物凄い巨乳。
◆エイペックス社調査組
■マディソン・ラッセル
(演:ミリー・ボビー・ブラウン/日本語吹替:芦田愛菜)
本作におけるもう一人の主人公。高校生となっており、反抗期真っ盛り。
3年前の戦いで結果的にゴジラに救われたことをきっかけにシンパとなったようで、独自に行動を調査している。
ゴジラの破壊活動に対しては何かがそれを駆り立てているものと考えており、友人ジョシュらと共に原因を突き止めるべく動き出す。
その行動力と独特の感性を持っているのは相変わらずだが、バーニーの影響もあってか若干
陰謀論に染まりかけており、良くも悪くも母である
サノスおばさんエマ・ラッセルの面影がチラホラ見受けられる。
■バーニー・ヘイズ
(演:ブライアン・タイリー・ヘンリー/日本語吹替:尾上松也)
陰謀論者の男性で、ポッドキャスト「タイタンの真実」の配信者として怪獣に関する持論を語っている。
ちなみに配信回数はおよそ250回近く。「これが最後の配信になるかもしれない」が決まり文句
技術者として5年前からエイペックス社に潜入しており、怪獣に関係する「何か」を計画しているとにらんでいる。
また、3年前の事件の元凶とも言えるエマ・ラッセルを英雄視しており、マディソンが彼女の娘と知るや快く迎え入れた。
常に懐には銃……とみせかけ、ホルスターにしまい込んだカズナリのシングルモルトウイスキーを携帯している。
曰く、亡くなった妻の形見で「これを開けるのは俺が負けを認めた時だ」というが……
■
ジョシュ・ヴァレンタイン
(演:ジュリアン・デニソン/日本語吹替:田中裕二(
爆笑問題))
マディソンの友人。見た目はふとっちょにメガネの典型的なギーク。
ハッカーを自称しているが、その実態は学校でHTMLをちょっとかじった程度。
彼女に半ば無理やり付き合わされる形でバーニーを探し出し、共にエイペックス社に潜入する。
◆モナーク
■マーク・ラッセル
(演:カイル・チャンドラー/日本語吹替:田中圭)
前作主人公である、マディソンの父。
引き続き登場しているが、残念ながら出演シーンカットの影響で出番は少なめ。
今作ではモナークに復帰しており、生物学者としてゴジラの動向を調査している。
3年前の一件もあってか、マディソンに対してやや過保護気味な態度が目立つ。
■ギラーミン
(演:ランス・レディック 日本語吹替:笠井信輔)
現在のモナークの指揮者である元政治家。
公式サイトでは怪獣との共存を巡りマークと対立するという旨の表記があるが、出演シーンが大幅にカットされたため、本編ではそういった描写は見られない。
役名は1976年版『キングコング』の監督、ジョン・ギラーミンから来ていると思われる。
◆エイペックス社
■
ウォルター・シモンズ
(演:デミアン・ビチル/日本語吹替:
山路和弘)
大手テクノロジー企業エイペックス・サイバネティクスのCEO。
本社がゴジラに襲撃された事件を受け、怪獣達に対抗するために地下空洞説に通ずる人物であるネイサンに協力を要請する。
■
芹沢蓮
(演・日本語吹替:小栗旬)
エイペックス社の主任研究員にして、前作にて
ゴジラを、そして世界を救うためその身を犠牲を払った芹沢猪四郎博士の息子。
……なのだが、出演シーンカットの影響により、残念ながら芹沢の息子という設定には
一切触れられていない。
小栗氏へのインタビューや最近明かされたニュースによれば本来はより狂気に満ちた人物であり、
本作における真のラスボスになる予定だったらしいが、監督が変更したとのこと。
なお、彼も父親同様「Godzilla(
ガッズィーラ)」とは呼ばず、しっかり「
Gojira(ゴジラ)」と発音する。
【登場怪獣】
激突せし2大怪獣
怪獣王
ゴジラ GODZILLA
身長:393フィート(約120m)
学名:タイタヌス・ゴジラ
前作『KOM』にてキングギドラを倒した事で、幾多の怪獣達をひれ伏させた怪獣の王。
各地にて地球環境の守護や怪獣同士の暴走や争いを鎮めるために行動していた。
それまで人類に対してはあまり敵意を見せなかったのだが、本作では突如それを露わにし、容赦ない攻撃を行う。
「救世主」と謳われ、そして自然に調和をもたらす者であった彼が何故「破壊神」となったのか。
そして王座を巡るコングとの戦いの行方は如何に。
圧倒的タフネスとパワー、そして放射熱線を武器にコングと激突する。
今回のゴジラは、前作まで
放射熱線をここぞという時の決め技として使用していたのに対し、通常攻撃感覚で連射している。
前作までの放射熱線はエネルギーの消耗が激しくて連射は出来ないという設定は消え去ったのか、あるいは前作のラストバトルの影響でパワーアップしたのか……。
また、前作まであった尻尾の先から順番に背びれが発光していくという前動作も省略され、
背びれ全体が輝いたかと思うと即座に発射するようになっており速射性能も向上している。その様子は平成VSシリーズのゴジラの熱線に近い。
また、連発出来るからと言って威力が低下したということはなく、『
シン・ゴジラ』の放射線流を思わせる勢いで高層ビルを次々と焼き切ったり、
平成VSシリーズの熱線のように大型空母を一撃で粉砕した他、
なんと地上から地球の中心付近まで地殻を貫通してコングが通り抜けられるほどの巨大な大穴を開けるというとんでもないパフォーマンスまで披露した。
※ただし、それ以外の場面はそんなデタラメな破壊力は発揮していないので、地殻貫通級の破壊力はあくまでもその時限定のものだと思われる。
また、熱線に頼るだけでなくパワフルな肉弾戦もたっぷり披露してくれている。
コングのパンチに対して張り手で反撃するといったプロレス的な戦い方をしてみせたかと思うと、
四足でコングに襲い掛かり、熊や
ワニを思わせる荒々しい動きで爪や牙で切り裂くという凶暴な戦いっぷりもみせた。
しかもただ力任せに襲い掛かるだけではなく、コングの
パンチや
飛び蹴りを受け流してから咬み付き、
そのまま顎の力で柔道のように鮮やかにコングを投げ飛ばすといったテクニカルな技も使うなど、野獣の凶暴性と高度な戦闘技術を併せ持っている事が分かる。
髑髏島の巨神
コング KONG
身長:337フィート(約103メートル)
学名:タイタヌス・コング
髑髏島の頂点に立つ類人猿型怪獣。好きな食べ物は葉っぱと竹と大ダコ。
以前の主演作『髑髏島』ではまだ若い個体である故に30メートルほどしかなかったが、
あれから40年以上の年月を経た本作ではゴジラに劣らぬ大きさへと成長し、パンチの破壊力もマグニチュード4.2相当までアップした。
モナークの監視を受けながらも昔と変わらず髑髏島にて暮らしていたが、そこはもはや成長した彼にとっては十分なスペースとは言えず、
その狭さへの苛立ちから暴れだす日々が続いていた。
人類からはその存在を怪獣たちの脅威から守るべき鍵であるとされ、彼の先祖の故郷だという地下空洞世界へと赴く。
だが、その過程でゴジラとバッティングし、太古から続く因縁の戦いに身を投じることとなる。
本作においてはジアとの交流など感情移入を誘う描写が多く、ある意味怪獣側の主人公である。
幾多の強敵を下したゴジラに対し、コングはその巨体に見合わぬ素早さと高い知能で渡り合う。
そして地下空洞世界へ辿り着いた際に「ある物」を手にし、決着へと臨む。
コング種族の故郷と思われる地下空洞世界には古代のコング達が築き上げた神殿のような遺跡が存在しており、
そこにはゴジラの背びれと骨(骨についてはゴジラ種族のものかは不明)で作られたコングサイズの
斧、通称「コングアックス」が置かれていた。
しかもその斧を遺跡の中の所定の位置に設置すると地底から強大なエネルギーが斧に向けて放射された。
なんとコングの祖先達はゴジラ種族の背びれによって地球のコアのエネルギーを吸収して利用していたという。
どうもゴジラの背びれには地球のコアのエネルギーを取り入れる能力があるようだ。
「核エネルギー」は地球の核のことではない…と日本のゴジラファンとしては突っ込みたくなるが、
地球の熱源には放射性核種の放射性崩壊に伴って発生する熱も含まれているため一概には否定できないかもしれない。
その斧は武器としてはゴジラの熱線のエネルギーを吸収して破壊力を向上させるという攻防一体の能力を持ち、
遠距離攻撃を持たないコングがゴジラに対抗するための力となった。
■ワーバット WARBAT
体長:428フィート(約130m)
体重:26000t(北半球空洞)/11000t(南半球空洞)
学名:ベラム・ヴェスペルティリオ
地下空洞世界に住んでいた怪獣で、フリル部分が飛膜になった巨大なコブラのような姿をしている。
金切り声を挙げながら飛び回り、群れで獲物を襲う恐るべき捕食者である。
武器は鋭く長い毒牙による噛みつき、長い身体による巻き付き攻撃に加えて、飛膜で相手を包み込むようにして窒息させる。
ちなみにこの窒息技は「レザーウィングデスマスク」という無駄にかっこいい名前がついている。
コングにペアで襲い掛かり、2匹目は結構善戦したのだが、最期は首を引きちぎられて殺された。
余談だが当初は「タイタヌス・ノズキ」という名前だったようで、玩具(日本未発売)でもこの名前になっている。
変更された理由は不明のままだが、一部のスタッフは今でも「ノズキ」と呼んでいるらしい。
■ヘルホーク HELLHAWK
学名:アクシピター・インファーナム
地下空洞世界の深部に棲息する、比較的小型の怪獣。
頭はハゲタカなどの猛禽類、足は爬虫類、翼は蝙蝠に似ていて醜悪な容姿をしており、人間にも襲い掛かる凶暴な性質。
また、瞬きでも感知するぐらいの強力な感覚器官をもっている。
パンフレットによれば翼長226フィート(約69m)とあるが、劇中ではどう見てもそこまでの大きさはない。せいぜい7~8メートルである。
同じく掲載されているコンセプトアートでは巨大怪獣並みの大きさで描かれており、実はこちらもタイタンとして登場する予定があったそうだが、急遽変更になったらしい。
■
スカルクローラー SKULL CRAWLER
髑髏島の頂点捕食者。
本作ではなんとエイペックス社によって養殖されている。
卵が専用のコンテナで運ばれており、マディソンは一目見てスカルクローラーのものだと気づいていた。
そして卵が送られたとある先では、かつてコングと死闘を繰り広げたスカルデビルよりも更に大型と思われる個体が収容されていたが…。
■タイタヌス・ダグ
後述する未確認の甲殻類を食べていた中空地球に生息するオオトカゲ。
もともとは名無しで、「フィートドン」などとも呼ばれていたが、
海外ファンが「ダグ」と呼びだしたのが公式の目に留まり正式名称になった模様。
ゴジラの近縁種という裏設定があるらしく、「ハリウッド版蒲田くん」というあだ名で呼ぶファンもいる。
■未確認の甲殻類
現時点ではまだ呼称が確定していないために「ロッククリーチャー」という便宜上の名前で呼ばれている、甲殻類に似たものの存在が確認されている。
向こうのファンは「アラクノクロー」とも呼んでいるらしいが、
これは「フィートドン」と並んで2005年版『キングコング』に登場する生物が元ネタである。
磁性を持った砂に潜んでおり、捕食者から逃れようと岩のように擬態する習性を持つ。
だが、劇中ではコングが駆け抜けていった際の揺れに驚いて動き出したところを、哀れダグ君に食われてしまうのだった。
「こいつだ! 俺が見たロボットゴジラ…!」
「いや、違う……
これは“メカゴジラ”だ……!」
メカゴジラ MECHA-GODZILLA
エイペックス社が香港の地下にて秘密裏に開発していた決戦兵器にして、本作における全ての元凶。
ウォルターの本来の目的は
「万物の霊長の座を怪獣から奪い返し、その功績とメカゴジラの力を以ってエイペックスが人類の支配者であると知らしめる」事。
地下空洞のエネルギーデータを採取・利用する事により、欠点である出力不足を解消させるのが地下空洞調査の真の狙いであった。
とはいえ、不十分な出力の時点でさえ、模擬戦闘にてかつてコングを苦しめたスカルデビルよりさらに大型の個体をも一方的に惨殺出来るだけのパワーを持ち合わせている。
また、
裏設定によれば、スカルクローラーが死ぬ時に出るガスがメカゴジラのレベルアップ素材になっていたらしい。
おおよその外見はゴジラに近いものの、下半身がどっしりしたゴジラに対し、メカゴジラはやや逆三角体型で、腕もゴジラより大きく太い。
体の各所に
ブースターが備えられており、機動力は歴代随一。
背びれは板状になっており、劇中では披露しなかったが
一個一個が自立飛行し、ファンネルのように攻撃する事も出来る。
尾の先端には展開するクロー(設定上は後述の熱線も発射可能)を備え、閉じた状態で回転させて
ドリルのように使う事も可能。
もちろんミサイルも完備。
そしてやはりというかなんというか、口から熱線
「プロトン・スクリーム」だって吐ける(色は赤)。
設定上の破壊力は、地殻をぶち抜くゴジラの放射熱線をも凌ぐという。
その存在は徹底的に伏せられていたのだが、実は予告編の映像に一瞬だけ写っており、登場は公開前から予想されていた。
日本では前述のソフビ人形の発売という形で情報が解禁された。
(さらなるネタバレ注意)
そのコントロール源となっているのは、
前作にてゴジラが噛み千切ったキングギドラの左側の頭部、その頭蓋骨をベースとしたDNAコンピューターである。
前作のポストクレジットでは、
メキシコのイスラ・デ・マーラにて、エコテロリスト集団「マザー・アース」のリーダー、アラン・ジョナがギドラの首を買い取るという描写があり、
恐らくこれが何らかの手段を通してエイペックス社に渡ったものと思われる。
時を経てギドラの記憶はほぼ失われていたが、ゴジラへの復讐心だけはいまだ健在だった。
……ここまで読んでくださった読者であれば、ゴジラがエイペックスを襲撃した理由について今更語る必要はないだろう。
データ採取の成功により、出力不足が克服されたメカゴジラ。
蓮は「もう少しテストするべき」と主張していたが、既にゴジラがエイペックス社に迫っていたこともあってか、ウォルターはメカゴジラの起動を強行し、蓮も仕方なくDNAコンピューターに意識を繋ぐが、
起動した直後、DNAコンピューター内のギドラの自我が目覚めてメカゴジラは暴走を始め、蓮は接続していたコンピューターからの電圧によって感電死し、メカゴジラは制御不能となった。
こうしてギドラの怨念のままに行動を始めたメカゴジラは、マディソン一行とウォルターが対峙しているコンピュータ制御室を破壊し、力任せの一撃を受けたウォルターは自業自得といえる最期を遂げ、マディソン達は怪我を負いながらも一命を取り留めた。
まさに「メカキングギドラの亡霊」
そして自ら香港市街へと繰り出し、手あたり次第に破壊活動を始める……
結局のところ、メカゴジラの存在がゴジラとコングが衝突する事態を引き起こしたと言え、
タイタンに対しても人間に対しても、その尊厳を踏み荒らしまくった最悪のロボットと言えよう。
……など、
歴代メカゴジラ(特に3式機龍)の負の側面のほぼ全てが詰め込まれている。
フルCGの恩恵か、歴代メカゴジラの中でもトップクラスの格闘能力を誇り、
全身に搭載されたロケットエンジンによりスピーディーに走り回り、柔軟かつパワフルな手足で凄まじいパンチやキック、投げ技の連打を披露して見せた。
ちなみにメカゴジラのハリウッド作品への出演は2018年公開の『
レディ・プレイヤー1』という前例があるが、
本作のメカゴジラもあちらと同じデザイナーが手掛けたとのこと。
また、あちらにはキングコングもカメオ出演しているため、実はメカゴジラとコングが同じ映画に出るのも二度目だったりする他、2作品とも日本語吹替キャストとして坂本真綾氏が参加しているという奇妙な偶然も。
「強怪獣の要素をつなぎ合わせて作った人造の怪獣」という点で、
リメイク元の原案のオマージュも感じる、という声も。
【地下空洞世界】
ヒューストン・ブルックスや今作のネイサンを初め、幾人の地質学者達によってその存在が主張されてきた。
この地球に数多存在する「怪獣」と呼ばれし巨大生物たちの開祖の地であり、その入り口が南極にある事が本作で判明している。
突入の際に重力の反転が起きるため、生半可な手段で入る事は不可能であり、ネイサンの兄はこれによって起きた事故でその命を落としている。
そのため、突入にはエイペックス社によって開発された空洞飛行探査機HEAV(Hollow Earth Anti-gravity Vehicle)が用いられる。
原始さながらの自然が広がり、上空には浮遊する巨石群や、反転している山群が見えるなど異様な世界となっている。
そして、その深部に辿り着いたコングや人類達が目にしたものとは?
Round1:空母での戦い
鎖で拘束されたコングを載せた輸送艦を中心とするコング輸送艦隊が南極に移動中、コングの気配を察知したゴジラが出現。
艦砲射撃や戦闘機による爆撃をものともせず、ゴジラは次々と軍艦を粉砕しながらコングに迫る。
ゴジラの突撃を受けて輸送艦はコングもろとも転覆。鎖のせいで身動きが取れず、苦しむコングにゴジラが襲い掛かろうとする。
それを見たネイサンは、浸水する艦内でコントロール装置まで必死に泳いで装置を操作して拘束を解除。
鎖から解放されたコングはギリギリのところでゴジラの咬み付きを防ぎ、蹴りで距離を突き離して水上に戻って転覆した輸送艦を復元させた。
輸送艦の上に戻ったコングは鋼鉄の首輪を引き千切っておたけびを上げると、さらに有利な足場を求め、巡洋艦を足場にして大型空母に飛び移る。
水中のゴジラもそれに気が付き空母へと迫り、コングは空母上の戦闘機を掴みあげてゴジラに投げつける(パイロットはなんとかギリギリで脱出に成功)が、
ゴジラはそれをものともせず空母に這い上がり、大型空母上で怪獣同士が殴り合うという怪獣映画至上でも珍しいシチュエーションで、ついに怪獣オリンピックの決勝戦が始まった。
先制攻撃を決めたのはコング。
空母に這い上がったばかりで態勢を整え切っていないゴジラに飛びかかり、全力のパンチをお見舞いした。
だが、それはゴジラを僅かによろめかせただけだったのに対し、ゴジラの反撃の張り手はコングを吹っ飛ばしてダウンを奪った。
そのままゴジラはコングにのしかかり熱線をチャージしてトドメを刺そうとするがそこへ輸送艦隊の戦闘機が背後からゴジラを爆撃。
ゴジラがそれに気を取られた隙を突いてコングは立ち上がると全力の体当たりによってゴジラを空母の上から海へと叩き落とす事に成功した。
空母から海に落とされたゴジラだが、戦意が衰えるどころかむしろ即座に海中からコングの乗る大型空母へと放射熱線を発射。
その熱線は空母やすやすと貫通して上空の雲まで貫き、空母を爆散させるまでに至る。
ギリギリで熱線の気配を察知したコングは空母が爆散するより一瞬早く海へとダイ・ハードに飛び込み、両者の戦いは海中へと移行する。
海中ではコングはゴジラに組み付かれ、反撃も空しくゴジラの長大な尻尾によって全身を締め付けられて深海へと引きずり込まれていく。
海中ではコングが不利と気が付いたアイリーンの指示により、艦隊からゴジラに向けて誘導爆雷が投下。
爆雷の直撃によってゴジラの気が逸れた隙を突いてコングは辛うじて脱出し、まだ無事な輸送艦の上に戻るものの力尽きて倒れ込み、動けなくなる。
ゴジラはコングにトドメを刺そうとするが、ネイサンの提案で艦隊側も艦船のエンジンや武装のスイッチを切り、
迫真の死んだフリゴジラに対して反撃する気がない事を示したところ、ゴジラはコング輸送艦隊側の敗北宣言を認めて去っていった。
空母上での戦いこそ戦闘機による援護攻撃もあってコングに制されたものの、総合的にはバトルフィールドを活かしたゴジラの勝利と言えるだろう。
180度転覆までしたのに沈まなかった輸送艦が勝者かもしれない。そして戦艦は簡単に沈んだ……。
……それにしてもコングは『新世紀エヴァンゲリオン』TVシリーズの「アスカ、来日」でも見た事があったのだろうか?
Round2:香港での戦い その1
地底世界にてご先祖様が作り出した対ゴジラ用の武器「コングアックス」を手に入れたコングは、
ゴジラが開けた地底通路を通ってゴジラが待ち受ける香港へと移動し、コングアックスを構えてゴジラに真っ向勝負を挑む。
お互いに雄叫びを上げて地面を叩いて相手を威嚇したのち、両者は激しくぶつかり合う。
コングは先手必勝とばかりにアックスで勢いよく切りかかるものの、ゴジラに逸らされてアックスをビルに突き刺してしまい、
さらにゴジラに食いつかれて吹っ飛ばされた勢いでアックスを手放してしまう。
その後ゴジラは熱線を放とうとするがコングは身軽さを活かしてゴジラに組み付いて熱線発動を邪魔し、ビルを利用したジャンプキックでゴジラのダウンを奪う。
その隙にアックスを取り戻し、再び熱線を放とうとしたゴジラに口にアックスの柄を差し込んで熱線発動を邪魔するものの、ゴジラのタックルで吹っ飛ばされ、ついに熱線を照射されてしまう。
だがギリギリでコングはアックスで熱線を受け止めた。その際にコングはコングアックスには熱線のエネルギーを吸収する能力があることに気が付いた。
しかしコングは熱線着弾の衝撃で姿勢を崩し、そこへゴジラが凄まじい勢いでタックルを放って押し倒す。
ギリギリでコングは素早い身のこなしで立ち直り、アックスをゴジラの太腿に深々と突き刺した。
だがそれは致命傷にはならずゴジラの頭突きで吹っ飛ばされ、アックスを奪われて放り投げられてしまい、ついにアックスのない状態で熱線発動を許してしまう。
必死に逃げ惑うコングの背中を熱線が掠め、コングは無様に悲鳴を上げて地面を転がった。その様子を見てにやりと笑みを浮かべるゴジラ。
さらにゴジラはコングを熱線で追い立てるが、コングは香港の高層ビルを利用した立体機動によってゴジラの熱線を必死に回避し、ついにアックスの回収に成功。
アックスによってゴジラの熱線を吸収しつつゴジラの頭部に渾身の一撃を打ち込み、アックスのエネルギーのオーバーロードによってゴジラを吹き飛ばして気絶させた。
第2ラウンドはコングの勝利と言えるだろう。
Round3:香港での戦い その2
アックスによって気絶したゴジラはすぐに意識を取り戻し、今度はワニのような四つん這いの姿勢で今までとは違う動きでコングに迫る。
一方、コングはゴジラが気絶していた隙に拾った重機をゴジラの背後に投げつけてその音でゴジラを撹乱してゴジラの背後から組み付きトドメを刺そうとする。
今まではゴジラはコングの攻撃を防御せずに真っ向から受け止めつつ反撃をするというまるでコングの力を試すような戦法だったのに対して、
今度はコングのパンチやキックを受け流して投げ飛ばす、コングの肩関節を咬み付きながら引きずりまわして脱臼させて動きを封じる、
動きを封じた上で牙や爪で切り裂くなど、テクニカルかつ容赦のない戦い方でコングを圧倒。
遂に力尽きてダウンしたコングの胸板を踏み躙り、勝利宣言をするようにコングに吠えてみせた。
コングも辛うじて吠え返すも力尽きて動く事が出来ず、悔し気に呻くしかなかった。
それを見てゴジラは自分の完全勝利を確信したのか、それ以上コングに追撃はせずに背を向けて立ち去った。
第3ラウンドはゴジラの完全勝利と言えるだろう。
前評判では放射熱線やタフネスなどからトータルではゴジラのほうが強いが、
コングのほうが手足のリーチが長くて俊敏であるため、格闘戦に限ればコングが優位に立てるのではないかと予測する人が多かった。
実際、劇中ではゴジラの熱線に対しては素のコングは手も足も出ず逃げ惑うばかりで、
熱線吸収能力のあるコングアックスがなければコングは熱線に手も足も出なかった。
しかし、熱線抜きの格闘戦であっても(本気を出しさえすれば)ゴジラが圧倒的にコングよりも強かった。
空母上での殴り合いでコングが善戦したり香港での序盤戦でコングがアックスによって一矢報いる事が出来たのは、
実はゴジラが本気を出しておらず、コングの攻撃を防御せずに真っ向から受け止めるというプロレススタイルで戦ってくれたからでしかなかった。
ゴジラが一度本気になるとコングの打撃を的確に捌いて咬み付きや投げ技で手足を負傷させて運動能力を奪い、
取っ組み合いになると巧みにコングを抑え込んで爪で切り裂いて体力を奪い、ダウンを奪えば容赦なく心臓を踏み躙るという、
もはや決闘というよりは、強者による弱者の蹂躙じみた、一方的な展開となった。
その際はゴジラの雰囲気もそれまでの熱い闘志を感じさせるものから一転して冷酷非情なものに変化しており、背筋が凍りそうな空恐ろしいものとなっている。
しかし、ゴジラはコングが完全に戦闘能力を失ったと判断すると、攻撃の手を止めてまだ意識のあるコングの顔の前で勝利宣言のごとく咆哮を上げた後、
トドメを刺す事なく戦いをやめており、本気の殺意があったわけではなかったようだ。
ゴジラにとってコングとの戦いはあくまでも力比べの類であって、殺し合いではないという認識だったのだろう。
本作の前日譚である『GvK:Godzilla Dominion』でもゴジラはスキュラやティアマットにに襲撃されているが、
ゴジラは彼女らを殺そうとはせずに実力差を体感させて負けを認めさせる事に徹している事から、
ムートーのような自種族を捕食しようとする相手や、キングギドラのような侵略的外来種でなければ、
基本的には本シリーズのゴジラは積極的な殺害はしない主義のようだ。
もっとも、ゴジラの最後のストンピングが強力過ぎたらしく、コングの心臓が止まりかけていたけど
コングアックスによって一時苦戦するものの、本気を出したゴジラはコングに圧勝。
コングが力尽きたと判断したゴジラは本来の目的へ移ろうとするが、時既に遅く、遂に起動したメカゴジラが襲い掛かる。
ゴジラとコングが激しい戦いを繰り広げていた頃、エイペックス香港支社では地下世界のエネルギー鉱石のデータによってメカゴジラの動力系を完成させていた。
しかし、そのエネルギーによって制御系に組み込まれていたキングギドラの脳も覚醒し、その意志によってメカゴジラのボディは支配されてしまった。
メカゴジラという新しい肉体を手に入れたギドラはエイペックス社CEOのウォルターを殺害し、
香港支社の秘密工場を内側から破壊して飛び出すとかつての己を倒したゴジラに
復讐せんと戦いを挑んだのだ。
ギドラの生体データによって開発された最新兵器を多数組み込まれ、その戦闘本能によって操られたメカゴジラは、
圧倒的なパワーとスピード、多数のミサイルや必殺ビーム・プロトンスクリームによりゴジラを圧倒。
ゴジラも万全な状態ならメカゴジラと互角に戦えたはずだが、コングとの戦いでかなり消耗していた事もあり、メカゴジラに一方的に打ちのめされてしまう。
そして遂にメカゴジラはゴジラを抑え込む事に成功し、かつてゴジラがムートーに対して行ったようにその口を無理やり開き、
ゴジラの体内にプロトン・スクリームを打ち込んでトドメを刺そうとする……!
その一方、アイリーン、ジア、ネイサンの3人は、空洞飛行探査機HEAVの動力炉の電流(ラスベガスの電力1週間分)によって、
ゴジラとの戦いで衰弱し、心臓が止まりかけていたコングを蘇生させる。
また、このままゴジラがメカゴジラに敗北すればコングも殺害され、人類も滅亡しかねないと悟ったジア達は、
メカゴジラこそが真の敵であり、ゴジラを援護して欲しいとコングに伝える。
当初コングは驚くが、先程までの戦いでゴジラに自分を殺すつもりはなかった事、信頼するジアに頼まれた事、
タイタンの本能によってメカゴジラの内部のギドラの脅威を感じ取った事からメカゴジラに襲い掛かる。
ギリギリのところでコングによって危機から救われたゴジラはコングと2体掛かりでメカゴジラと戦うが、
コングもゴジラも消耗していた事もありメカゴジラの優位は変わらなかった。
メカゴジラは内蔵ミサイルでゴジラを牽制し、その隙にコングを殴り飛ばす。
そして再びゴジラに向き直ると雷撃パンチの猛ラッシュとブースターのパワーによる投げ技でゴジラを圧倒し、グロッキー状態に追い込んだ。
一方、メカゴジラに吹っ飛ばされたコングはコングアックスが落ちていることに気がつき、それを拾ってメカゴジラに切りつける。
しかしエネルギー切れのコングアックスではメカゴジラにダメージを与えることはできなかった。
メカゴジラは尻尾の打撃と雷撃キックでコングの態勢を崩し、テイルドリルによってトドメを刺さんと迫る。
その時だった。
エイペックス香港支社にてマディソン達はメカゴジラが香港支社のコンピューターを通じて人工衛星のサポートAIと接続をしている事に気が付き、
ジョシュがバーニーから引っ手繰ったカズナリのシングルモルトウイスキーをコンピューターにぶちまけて壊し、そのリンクを断つ事に成功する。
そのサポートAIはメカゴジラの搭載兵器のコントロールを補助しており、ギドラの脳が即座にメカゴジラの搭載兵器を使いこなせたのもそのAIのおかげだった。
そのリンクが断たれた結果、すんでのところでテイルドリルが停止し混乱するメカゴジラ。
その隙を突いてコングは態勢を立て直すものの、コングの攻撃ではメカゴジラに有効打を与えられない。
メカゴジラは気を取り直すとコングを抑え込み、テイルドリルが使えないならプロトンスクリームでトドメを刺そうと口部にエネルギーをチャージし始める。
しかしそこで昏倒から目覚めたゴジラがコングアックスに向けて熱線を放ち、アックスにエネルギーを供給。
コングは一瞬驚きながらもゴジラの意図を理解すると、フルチャージ状態のアックスでメカゴジラに切りつける。
先ほどとは違い、チャージ状態のアックスはメカゴジラの装甲を軽々と切り裂き、
その尾や四肢をバラバラに切り刻む大ダメージを与えてついに行動不能に追い込んだ。
それでもメカゴジラは悪足掻きにプロトンスクリームを放とうとするも、コングは倒れ込んだメカゴジラの背中に渾身のアックスの一撃を叩き込んで中枢機構を破壊し、
その首を脊髄ごともぎ取って完全にメカゴジラ……いや、ギドラの亡霊にトドメを刺した。
討ち取ったメカゴジラの首を力強く掲げ、ドラミングと共に勝利の雄叫びを上げるコング。
そしてすっかり力尽きてぐったりと倒れ込むが、そう間もないうちにゴジラが近寄りコングを見つめる。
ゴジラの眼差しに怯えるコングは、一瞬まだエネルギーの残っているコングアックスを見るが、
ゴジラがアックスにエネルギーをチャージしてくれた事を思い出すと、戦うつもりはないというようにアックスを地面に落とす。
その様子を見たゴジラは大きく吠えるとコングに背中を向けて海へと去っていった。
こちらもまた、「もう戦う理由はない」とでも言うかのように───
こうしてゴジラとコング、そしてメカゴジラの3大怪獣の戦いは終わった。
この項目が面白かったなら……\Here We Go!!/
- むしろ今作のマディソンって前作までの芹沢博士的な立ち位置なんだろうけどね、マーク(父ちゃん)ももう危険な目に遭わせたくない気持ちはわからんでもないがもっとまともに取り合おうとしてもよかったんじゃないだろうか、ゴジラがなんで人間襲うようになったかを突き止めようとすること自体は真っ当なんだし -- 名無しさん (2022-01-01 11:09:39)
- まあやっぱりコングがゴジラに勝とうというのは今は無茶。トレーニングしてがんばれ。 -- 名無しさん (2022-01-18 05:38:38)
- ↑生物として違いすぎるのでトレーニングだけでは酷だろう。斧の他に人類が鎧か何か用意してやるとかシミュレーションして臨むとか。まぁモンスターバースのゴジラは本調子が更に上に設定されとるらしいからそれでも及ばんかもだが。 -- 名無しさん (2022-01-18 09:00:26)
- ムートー、ギドラ、コングがみんな太古からの宿敵みたいに言われてて、つくづく支配者は敵が多いのだなと。 -- 名無しさん (2022-02-02 21:31:55)
- 今回のメカゴジラやロボコップ2号、ガルヴァトロン等を見てこれだけは言える「ろくでもないやべえやつの脳みそや人格を機械に組むんじゃねえ」 -- 名無しさん (2022-02-09 11:56:29)
- かすっただけでコングをダウンさせられる今作の放射熱線怖すぎ。ニヤッと笑うしあの場はもう完全にヒール怪獣ですやん -- 名無しさん (2022-02-23 16:32:32)
- ↑2 まあでもシリーズが進むごとにゴジラの強さ設定もどんどん盛られていっているので…… -- 名無しさん (2022-03-03 01:09:18)
- 前作のギドラってメチャクチャ強かったんだなって再認識した -- 名無しさん (2022-03-03 09:13:25)
- 今作のメカゴジラのデザインはT-800(ターミネーター)がモチーフらしい。何故だ。 -- 名無しさん (2022-03-09 22:58:51)
- どうでもいいけど、メカゴジラのコンピュータがウィスキーぶっかけただけで壊れるのは納得できない -- 名無しさん (2022-05-24 20:42:32)
- 『ゴジラvsコング』の続編が2024年3月に公開決定らしいけど、ゴジラが登場するかどうかについては情報なし。『ゴジラvsコング』の続編と強調しているからには登場するのか?あるいはあくまで『ゴジラvsコング』の後日談というだけで登場はなしか? -- 名無しさん (2022-07-01 15:38:33)
- 次回作の敵はビオランテっぽいな、前作でオキシジェンデストロイア使ってたからデストロイア出てくるかと思った -- 名無しさん (2022-08-24 08:57:49)
- 次回作と超大作怪獣映画で70周年はゴジライヤーになりそう -- 名無しさん (2022-11-03 13:55:31)
- 前作より面白かった -- 名無しさん (2022-11-03 13:56:11)
- 2024年3月15日、ゴジラVSコング新作公開! -- 名無しさん (2023-04-20 23:53:09)
- あのメカゴジラの会長…歪んでるけど熱心なゴジラ信者で何とも -- 名無しさん (2023-05-28 11:35:38)
- 自分としては実際の聴覚障害の人がその役を演じるというのを初めて見た作品。 -- 名無しさん (2023-06-07 23:38:59)
- まぁ脚本は正直あれだけど、巨大生物がバチクソやり合ってるのは見応えあるからヨシ! -- 名無しさん (2023-09-04 23:32:32)
- 昭和のヒーローゴジラが好きだから、ほかの怪獣と共闘して悪を倒すっていう爽快な終わり方をしたこの映画がすごく好き -- 名無しさん (2023-10-28 14:54:34)
- 欲を言えばせっかくのメカゴジラ出すならvsメカゴジラのメインタイトル流れて欲しかったかな -- 名無しさん (2023-11-11 09:26:23)
- ゴジラとメカゴジラが互角と言うなら、もうちょっと互角に戦って欲しかったな…体力が低下していてもそれだけなら互角に戦えるはず。丁度人間が疲れてても一瞬だけなら疲れてない時と同じ位動けるように、あれじゃあメカゴジラが圧倒的に強く思える -- 名無しさん (2024-01-19 07:10:15)
- やっぱり共闘は燃えるね -- 名無しさん (2024-04-27 22:34:10)
- いうほど暴走してたかな歴代メカゴジラ -- 名無しさん (2024-05-13 10:50:08)
- いろいろ言われてるけど、ゴジラとの海中戦はギドラでさえゴジラを振り解けなかったのに、海中でゴジラを蹴り飛ばして引き剥がしたコングはさすがだと思った -- 名無しさん (2024-05-18 05:52:01)
- 最終決戦でのコングアックスの存在って、ゴジラにとってもコングにとっても「ご先祖様が助けてくれた」ってことになってて好き -- 名無しさん (2024-06-05 01:20:56)
- 見たけど凄い面白かった。ゴジラとコングの威嚇し合う姿がたまらない -- 名無しさん (2024-08-20 21:16:20)
- この作品でとても面白かったのに、次回作でさらに面白くなってるあたり流石すぎる。。 -- 名無しさん (2024-10-22 01:46:33)
- ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2025-02-16 14:08:58)
- ログ化しました。 -- (名無しさん) 2025-02-23 13:05:16
- セリザワJrに関しては前作が「ラッセル家の家庭の事情で人類ピンチ」だったのに続いて「セリザワ家の家庭の事情でまた人類ピンチ」になっちゃうから大幅カットしたのは正解と言える -- (名無しさん) 2025-03-16 09:38:59
最終更新:2025年03月16日 08:45