ジェットジャガー

登録日:2011/06/21(火) 09:35:05
更新日:2025/04/20 Sun 20:43:24
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ジェットジャガー


それは、「ゴジラ対メガロ」で鮮烈なデビューを飾った我らがである。


【劇中の活躍】

天才科学者伊吹吾郎によって作られたスーパーロボットである。こんなロボットを個人で作るんだから間違いなく天才である。
基本的に意志は無く、電波や超音波を利用した遠隔操作で操られる。また、空を飛ぶことも可能である。

作中ではその能力に(なぜか)目を付けたシートピアに奪われ、メガロに攻撃目標を指示する水先案内役を務めた。
しかし、伊吹達によりコントロールを奪還され、ゴジラを呼びに怪獣島へ行く。そしてゴジラより先に日本へ戻ると、何故か意思を持ち、メガロの目の前で


変身ポーズらしき事をし胸の部分が発光して
巨 大 化

した。これにはメガロもびっくりである。

なお本来ジェットジャガーには


自分の意思や巨大化機能は無い


自分の意思や巨大化機能は無い

大事なことなので2回(ry

製作者の伊吹も「電子頭脳が刺激されて意思が宿った」「戦わなくてはならないという強烈な意思がジェットジャガーを巨大にした」とか何とか言っていたが、意味不明である。
おそらくゴジラシリーズ最大の謎である。
そして、後世『ゴジラアイランド』や『フェス・ゴジラ4』で再登場した際は最初から巨大サイズとして製造されているため、巨大化の謎が解ける事は永遠にないだろう

ちなみに目の前で巨大化されたメガロはジェットジャガーが敵に回った事を知らなかったのか、攻撃されるまでボーっとしていた。攻撃目標に水先案内人が必要な件も含め、シートピアはメガロへの報連相をしっかりすべきである。

その後はメガロと交戦を開始。
周囲を旋回するメガロを目で追ううちに目を回して倒れる(三半規管があるの?)など間抜けな一面を見せつつも、比較的優勢に戦闘を進める。
ちなみに飛び道具はない肉弾戦仕様であり、さらに必殺技すら持っていない。一応両目にはサーチライト機能があり、地中に潜ったメガロを探す際に使用した。

ガイガンがメガロの応援に来てからは一気に劣勢となるも、救援に来たゴジラに助けられタッグマッチに発展。
メガロとゴジラがタイマンしている間、ジャガーはガイガンに腰まで埋められていた。腕がドリルのメガロと戦ったならともかく、どうしてそうなった。
飛行機能を生かしてゴジラをアシストするも、ほとんどゴジラ無双で決着がついた。

戦闘終了後は変身ポーズらしき事をするとまた元のサイズに戻り、使命を終えた事で意思も消失した。
作品は子門真人氏が歌うテーマソング「ゴジラジェットジャガーパンチ!パンチ!パンチ!」で締められる。


【その後のジェットジャガー】

その後はゴジラシリーズに登場することは無く、作品自体の評価が芳しくないこともあり非常に扱いが悪かった。

しかし、平成VSシリーズがヒットする中で昭和シリーズの怪獣が続々ソフビ化され、ジェットジャガーもその恩恵に与った。
その後は東宝怪獣オールスターの人形劇「ゴジラアイランド」にも人間が操縦するロボットとして度々登場。色替えで救急用の白いジェットジャガー(メディカルジェットジャガー)と消防用の赤いジェットジャガー(消防ジェットジャガーファイアマンジェットジャガーとかじゃないんだ…)が登場した。なお、限定でソフビも販売された。
メディカルが当時の人間パートヒロインであったミサトの専用機として扱われる、スーパースペシャルスペースゴジラハイグレードタイプ2(作中原文ママ)の撃退およびドロリン*1撃破は消防ジェットジャガーの活躍によるものが大きいなど、神宮司司令官や第一部ヒロインのトレマの専用機をvs版メカゴジラ・スペゴジ版モゲラの2名に取られたものの、見せ場は多め。

さらにメガロとセットでミクロマンが発売され、ゴジラゲームに出演する等、地位向上はとどまることを知らない。

PS3ソフト 「ゴジラ GODZILLA」では条件を満たすことで町を破壊するゴジラ(プレイヤー)の前に立ちふさがる。 
倒すと爆発四散…ではなく、なんとゴジラと友情が芽生え、ガッチリと握手をする
…何も言うまい。
なお、ルートによっては1回のプレイで3回ジェットジャガーと戦うことができ、その場合トロフィーを獲得できる。

他には2018年より稼働したパチンコ「CR真・怪獣王ゴジラ」の確変(時短のこともあるが)のバトルモードでもゴジラの対戦相手?として登場する。
キングギドラ等の対戦相手を蹴飛ばして乱入してくるのだがなんとこのジェットジャガー、登場しただけで大当たり確定・最大出玉確定のプレミアムキャラ。
大当たり時には他の敵怪獣たちと同様ゴジラの熱線を受けて爆発四散…ではなく、こちらでも(本台では平成のミレニアムスタイルの)ゴジラとガッチリと握手をして大当たりとなる。…昭和版ならまだしも、まさか平成版のゴジラがこんなことをするとは…
他には大当たり時のラウンド中にキャラや怪獣の紹介が入るのだが、ジェットジャガーが紹介されると高設定濃厚という地味ながら滅多に御目にかかれない役も担っている。

そして時は流れ、令和の世となった2021年…


【『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』におけるジェットジャガー】



体は鋼!心は電子!泣く子も黙る!黙る子も泣く!

“ジェット・ジャガー”たあ、こいつのことだ!!

本年4月から放送を開始した、和製ゴジラシリーズでは初となるTVアニメ『ゴジラS.P』にて、
まさかの主役級メカとしての登場を果たした。

本作においては、何でも屋「オオタキ・ファクトリー」の所長である大滝吾郎が世界平和を目的として建造したロボットという設定。
会社のシンボルマークにも起用されており、看板や職員の制服に使われている。
一応は戦闘用ロボットとして設計されているものの、
  • コクピットハッチがただの鉄格子
  • 武器を搭載していない
…など、些か心許ない印象を受ける。

その見てくれも頭の割に広い肩幅、細長い腕、そして何より異様に足が短いアンバランスな体型となっている。
これでもガッシリした短足ならまだリアルロボとしてカッコが付くが、残念ながら自慢の短足は腕と同じレベルで細い上に股下の広いガニ股である。
例えるならジェットジャガーの胴体と顔を乗っけたバンピートロットみたいなルックス。
作中基準でも相当ダサいらしく、地元の祭りで「ジェットジャガーとあそぼう!」なる催し物をやっていた際、見ていた子供から「死ぬほどダセぇ!」と罵倒されるほど。

先述の通りコックピットが存在しており、基本的には有人操縦形式だがシステムをプログラミングすればある程度の無人運用も可能。

ジェットジャガータンクタイプ

ラドンとの戦いで大破したジェットジャガーを修理し、脚部を三輪ホイール*2のユニットに装備した形態。
制御プログラムもそれに合わせての的確な調整が施されており、機動性が大幅に向上している。

ジェットジャガーβ

かねてから制作の進められていた歩脚ユニットを装備した事実上の完成形態。
やや歪ながらも人間に近いプロポーションとなり、二足による直立から走行、果ては跳躍までのより人間らしい動きができるようになった。
コクピットブロックも廃し、代わりに工場の職員である有川ユンの開発したAI「ユング」のコピーを搭載する事で、完全な自立行動が可能になっている。
基本的にオオタキ職員の命令に従うが、人間を殺害するような命令には従わない。「今時ロボット三原則かよ」
他にも“緊急プロトコル”と呼ばれる一時的に機体出力を上げる機能が組み込まれており、これが発動すると背部のバッテリーボックスを排除して身軽となり、凄まじい運動能力を発揮するようになる。

さらに先に倒したアンギラスの死骸から手に入れたアンギラスの角を加工したを手持ち武器として装備し、それを精密に扱えるモーションプログラムも組んであるため、これまでとは比べものにならないほど実戦的な戦闘ロボットに仕上がっている。

それに加えてティルトローター式のフライトユニットも用意されており、これを背中に装備する事で飛行も可能となる。

劇中での活躍

第2話にて、祭りの最中に突如現れた翼竜のような生物に対し大滝自ら乗り込んで交戦。
しかし、ろくに武器も持たないジェットジャガーでは防戦一方となってしまい、右腕やコクピットハッチを破壊されたため脱出を余儀なくされる。
有川ユンが無人操縦に切り替えようとするも、プログラムが祭り用に設定されていたため再起動させるのに70秒も待たなければならなかった。
ユンや大滝が懸命に時間を稼いだことで再起動を果たし態勢を立て直すが、翼竜は上空へ逃れるように飛んだかと思うと突如力尽きそのまま絶命してしまう。

結局、ジェットジャガーはこの戦いで右腕とハッチの破損に加えてモーターが12個焼き切れるなど甚大なダメージを負ったため、しばらくは修理に専念。
大滝も骨折を患い入院するハメとなった。

ジャガーの修理が終わった頃、その翼竜に続いて新たな怪獣「アンギラス]」が郊外の山林に出現。
脚部の換装を済ませて今度はそのアンギラス退治に参加する。

大滝の友人が持ってきた炸薬を仕込んだ捕鯨用の銛を装備してアンギラスに立ち向かい、ラドンの時とは違って本格的な怪獣との戦闘で最初は苦戦を強いられるが、未来予測能力により遠距離武器が通用しないアンギラスに対して向こうが予測できても回避のできない距離まで詰めての直接攻撃により仕留める事に成功、したかと思いきやアンギラスは一時的に仮死状態になっていただけであり、すぐに目覚めてまた暴れ始める。
大滝の搭乗が間に合わず、そのためユンはAIアプリのユングをコントロールシステムに組み込んでの音声指示でジェットジャガー本体を操作してアンギラスと対峙、自分達に迫るアンギラスをぎりぎりまで引き付けてもう一発の銛を相手の頭部にぶち当ててアンギラスを撃破した。

アンギラス討伐からしばらく後、遂に制作中だった完全な脚部パーツが完成し、全体的な改良を受けてジェットジャガーβへと生まれ変わる。
折しも東京ではこれまでとは比較にならないほど巨大な怪獣「ゴジラ」が出現しており、それを知ったファクトリーの面々は政府のゴジラ対策に協力するために東京へと向かった。
しかし、その途中に立ち寄った港町で「クモンガ」の群れと遭遇、自己進化を繰り返しては強化していくクモンガの大群を相手に緊急プロトコルシステムも発動しての大激戦の末、最終的にクモンガを全滅に追いやった。

その後、日を改めて東京に向かうが、東京都内に入った瞬間にジャガーのAIが以前に記録していた出所不明のインド民謡曲に仕込まれていた謎のプログラムを読み込み、その結果データの一部が初期化されて幼児退行したような状態となってしまう。
それでも戦闘機能はそのままであり、都内を飛び回るラドンを殲滅しながら東京中枢までたどり着き、自衛隊のゴジラ対策班と合流。そこでインドにある怪獣をこの世に誕生させたという物質を研究している企業機関より、その物質を無力化させて怪獣を消滅させる事ができるとされる「オーソゴナル・ダイアゴナライザー」と呼ばれる装置を受け取り、それを起動させる“コード”が送られる地点に向かうよう求められる。
一緒に持ってきて来たフライトユニットを装備し、ユンと共にさっそく指定された地点に飛んで行くが、そのポイントこそ今ちょうどゴジラが居座っている場所であり、ゴジラの目を掻い潜りつつ例のポイントに到着するも、予定の時間になってもコードは届かず、しかもそこをゴジラに見つかってしまい、ジェットジャガーはフライトユニットを破壊されてODごと墜落してしまった。

+ ネタバレ

私の名はジェットジャガーPP。

ペロ2とジェットジャガーの遥かなる末裔です。

ジェットジャガーから引き離されたユンがゴジラに殺されそうになった瞬間、彼の目の前にゴジラと同等のサイズまで巨大化したジェットジャガーがその姿を現す。

実は先に取り込んだ歌謡データの中にはユンの知り合いである神野銘の持っているAIユニット「ペロ2」が同時期に潜り込んでいた特異点亜空間の中で長い時間をかけて組み上げ、そして歌に紛れて今よりも過去の時間軸に向けて送信していた“ジェットジャガー最強プロトコル”なるデータが仕込まれていた。
そのデータの中にはODを起動および制御できるコードも含まれており、そのコードを発動したジェットジャガーはODの機能を取り込み、それに作用する物質の性質を利用して自らもまた怪獣と同じく原典通りに物理法則を超えて生まれた巨大な存在“ジェットジャガーPP”へと変化したのである*3

ユンを守るためゴジラに果敢に戦いを挑むジャガーPPであったが、その力の差は歴然であり、瞬く間に追い詰められて浴びせられた熱線に半身を焼かれながらもジャガーは最後の手段に自分の体そのものをODとして使用する事を決断、ユンに別れの言葉を述べた直後、自身に組み込まれたODの効果を発動させる。

結果、怪獣の存在を確立させていた物質は全て無害な青い結晶体に変化し、それに伴ってゴジラは完全に消滅。
しかし、それは事実上怪獣と同質の存在と化していたジェットジャガーPPの消滅も意味しており、空を覆っていた物質の粒子が消えて広がる青空の下にジェットジャガーの姿は無かった。


【フェス・ゴジラ4『オペレーション・ジェットジャガー』におけるジェットジャガー】

2023年11月3日のゴジラの日*4に配信された、ゴジラ・フェス2023」内で公開された新規特撮短編に登場。
2020年に始まったフェス・ゴジラは2021年にはFW版ヘドラと、2022年にはガイガンとの戦いが描かれており、ジェットジャガーのデビュー作であるゴジラ対メガロ50周年の締めくくりとして映像公開が行われた。
(なお、同じく50周年のメガロも同様にCG短編ゴジラVSメガロにてリファインデザインで復活し、ゴジラと激突している)
前年のガイガン同様にクラウドファンディングでスーツが新規作成されており、最新の技術や素材を使いながらも初代ジェットジャガーのデザインを忠実に再現している。

劇中では前作でガイガンを倒したことで戦うべき相手を失い力を持て余して日本全国で暴れまわる厄介者ゴジラを倒すべく、日本政府が総力を上げて開発した巨大人形決戦兵器として登場。無人機で、人工知能を搭載しているらしい。
ゴジラ相手に華麗な徒手空拳で戦うも、強烈な一撃を受けてダウンしてしまう。
しかしその時、まさかの金色の三つ首超怪獣が飛来。街を破壊し、更にゴジラにも攻撃を加えていく。
その様子を見ていたジェットジャガーはしばしの逡巡の末に立ち上がると、ゴジラのもとへ向かいこれを助け起こすとサムズアップで意志を伝える。ゴジラもこれに応え、握手を交わした両者は肩を並べ侵略者に立ち向かうのであった。

かくして物語は「フェス・ゴジラ5 怪獣大決戦」へとつづく。

そして2024年に開催されたゴジラフェスにおける「フェス・ゴジラ5 怪獣大決戦」にて。
パワーと一撃の破壊力に優れるゴジラとスピードに長けたジェットジャガーのコンビネーションは決して悪くはなかったが、それでもキングギドラ相手では劣勢だった。
ゴジラの熱戦は引力光線の集中攻撃に押し負け、ジェットジャガーの攻撃では決め手に欠け、それぞれの長所が全く意味をなしていなかったからだ。
もしもゴジラとジェットジャガーが敗れれば東京の、いや日本の壊滅は必至だ。
そこで司令部はGクローの投入を決定した。
Gクローとは以前ゴジラに倒されたガイガンの爪を回収し、ジェットジャガー用の装備として改修したものだった。
パワーが強いとは言えないジェットジャガーの一撃の威力を底上げできる、まさにうってつけの装備である。
Gクローを両手に装着したジェットジャガーはそのスピードでキングギドラに猛攻を仕掛け、立ち上がったゴジラとの同時攻撃で大ダメージを与える。
だがジェットジャガーが切り札を隠し持っていたのと同様に、キングギドラもまた切り札を残していた。
それは引力を操る大技「ギドラ・グラビィティ」である。
キングギドラはこれでゴジラを拘束したが、ジェットジャガーはGクローの片方を投げつけゴジラを開放し、更にゴジラの熱戦を受けて光熱を纏ったGクローで首の一つを切断する。
そしてキングギドラを押さえつけ、ゴジラに視線を向ける。
まるで「自分ごとキングギドラを撃て」と言っているかのように。
その意思を汲み取ったゴジラは渾身の熱戦を発射してキングギドラを倒し、ジェットジャガーもその爆発に飲み込まれた。
爆発が収まった跡には、半壊したジェットジャガーだけが残されていた。
ジェットジャガーはゴジラにサムズアップを送ると機能を停止し、ゴジラもそれ以上人間を攻撃することはせずに海へと消えていった。

【余談】

そもそもはデパート主催の怪獣コンテストに入賞したレッド・アローンが元である。
しかし、ボディ以外は原型を留めない勢いで変更されている。元々はコウモリみたいな羽で頭も怪獣みたいだった。

あんなニヤケ面ではなかった。

造形は安丸信行と小林知己。

ちなみに顔のイメージは般若であり、翌年のメカゴジラにも生かされた。またはアントニオ猪木との説もある。

飛行音はウルトラマン、光線音はウルトラセブンワイドショット、機動音やゴジラに送ったサイン音はキングギドラの鳴き声をそれぞれ流用。

頭はFRP、胴体はウェットスーツに板状のフォームラバーを貼り合わせて制作されている他、眼は自動車のテールランプの流用。
また、3尺サイズの飛び人形が製作されている。
撮影で使われたスーツだが、残念ながら胴体は無いものの頭部と作中登場した設計図は現存しており、長い年月が経過したにもかかわらず綺麗な状態を維持している。イベント等で見た人も多いだろう。

平成VSシリーズの頃に出版されていた今は亡きゴジラ専門誌、「ゴジラマガジン」では嫌いな東宝怪獣ランキングにて堂々の一位を獲得した。
今やったら何位になるかが楽しみである。

『ゴジラ 怪獣黙示録』では宇宙人ビルサルドとの共同開発により「38式起動戦闘服ジャガーJ」が完成した。
こちらはあくまでパワードスーツなので巨大怪獣相手には分が悪いものの、何分小回りがきくし防御力が高いので
これを着たままMOGERAなどに乗り込むことで素早く脱出することもできる。
作中では小回りの利かない戦闘車両が破壊されていく中でビオランテを相手に奮闘する様が描かれた。

ドイツ語版『ゴジラ対メガロ』こと『キングコング - 宇宙の悪魔』ではドイツの代理店によって宣伝のために キングコング と改名された。
わざわざ「別に巨大な猿がロボットスーツを着ているわけではない」というセリフが追加されたとかなんとか……

『ゴジラS.P』版は本作におけるゴジラと同日にソフビが発売された。

なおアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に出てきたジェット・アローンはここから取られたらしい。
確かに色合いやニッとした口はどことなくそれっぽいし、名前も前述のレッド・アローンと掛けているのだろう。
ジェット・アローンはその後ゲーム版にて「ジェット・アローン改」が登場、更に世界観を一新した新劇場版シリーズにもエヴァ2号機の改造ベース「JA02」という形でわずかに登場している。
ジェットジャガーも前述のようにリメイク・リブートされての登場が行われているが、あくまでもパロディ元とパロディキャラでありそもそも両者ともにマイナーな立ち位置というわけで、共演する機会ももちろん無かった。



無いはずだった。

【ジェットジャガー-ver.JA02-】

2023年12月にバンダイのTCGバトルスピリッツにおける「ゴジラ対エヴァンゲリオン」とのコラボカードセットに収録されたJA02の装甲を纏ったジェットジャガーの姿。
ゴジラ対エヴァンゲリオンとはシン・ゴジラをエヴァンゲリオンシリーズの庵野秀明氏が総監督を務めたことをきっかけにしたコラボ企画であり、フィギュアやパチンコのムービーなどが制作されていた。
バトスピは以前よりゴジラおよびエヴァとのコラボ商品をリリースしており、その両者を一度に強化できる商品として登場した形になる。

そしてこの「ジェットジャガー-ver.JA02-」なる存在はゴジラ対エヴァンゲリオンにも一切登場したことがない、本商品の新規キャラクターとなる。10年近い歴史がありマニアックな出典*5に定評のあるバトスピコラボでも類を見ない。
フレーバーテキストでは「破損した箇所を修復し蘇ったジェットジャガー。」という一文のみが語られており、どのような存在なのかは語られていない。イラストは頭部は初代ジェットジャガー、首から下はJA02となっており、青空の下でジェットジャガー伝統の構えを取っている。
系統*6は機人・WILLEとなっており、機人は歴代ジェットジャガー並びにロボット戦士が持つ系統。WILLEは新劇場版における組織の名前で、JA02もこの組織のもとで運用されている。カードとしては2号機・8号機を支援する効果を持っており、ある程度の想像はできるものの結局のところ詳細な設定は不明。

なおこのカードがバトスピ公式X(旧Twitter)にて公開されたのは2023年11月3日の夕方。すなわちゴジラの日当日、それもフェス・ゴジラ4が公開された直後であった。
2024年3月現在ではこのカード以外にこのジェットジャガーが他媒体に登場することはなく、どのような存在なのかは依然として謎のままである。



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最終更新:2025年04月20日 20:43

*1 『アイランド』で新規に設定された怪獣。小説版が東宝怪獣オールスターズだった『怪獣黙示録シリーズ』含め客演歴無し

*2 元々はセットアップ用に町工場に送られてきた小型重機のもの

*3 この時にはJJβだけでなくペロ2の声も混じっており、両者のパーソナルが統合された形となっている。釘宮と久野の二大ロリボイスのハモりは必聴

*4 ゴジラ第1作が封切られた11月3日を記念して制定された、ゴジラ誕生日。文化の日でもある。

*5 ゴジラシリーズであれば配信限定短編の「ゴジラVSガイガンレクス」が参戦済。

*6 種族や所属組織のようなもの。