ゴジラ-1.0

登録日:2023/11/11 Sat 15:00:00
更新日:2025/04/16 Wed 08:35:23
所要時間:約 25 分で読めます


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戦後、日本。

(ゼロ)から(マイナス)へ。




生きて、抗え。






G-1.0


ゴジラ -1.0





画像出展:『ゴジラ-1.0』(2023年11月3日公開)キービジュアル
製作:東宝株式会社、株式会社ロボット、TOHOスタジオ
配給:東宝株式会社

前作 『シン・ゴジラ
次作 『???』

ゴジラ-1.0(マイナスワン)』は、2023年11月3日公開の映画。
略称は『マイゴジ』『ゴジマイ』等。

総監督・脚本・VFXは山崎貴


【概要】

国産実写ゴジラシリーズとしては『シン・ゴジラ』以来7年ぶりのシリーズ30作目で、2020年代及び令和時代最初のゴジラ。
また、ゴジラ生誕70周年記念作品としても位置付けられている*1

監督の山崎氏はかつて手掛けた『ALWAYS 続・三丁目の夕日』にゴジラを登場させるほどのファンで、
西武園ゆうえんちのアトラクション『ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦』の映像も制作している。
劇伴は山崎作品ではお馴染みの作曲家である佐藤直紀が担当。

従来のゴジラシリーズにおける時代設定は、その多くが公開時期と同じかほんの数年違いの時代となっていた*2が、
今作では戦後間もない1940年代後半の日本が舞台とされ、それまで最も作中時代が古かった初代『ゴジラ』の1954年よりもさらに前の時代となった。
太平洋戦争によって何もかも失い、「(ゼロ)」となった日本と日本国民に、
追い打ちをかけるかの如く絶望の象徴たるゴジラが迫り、「(マイナス)」へと容赦なく追いやっていく様、
それに立ち向かい抗う者達とそれぞれの思いを描く。

11月8日には山崎監督自ら執筆したノベライズも発売され、映画の補完といった側面も持たされている。


【沿革】

事の始まりは2022年2月。
各メディアより『超大作怪獣映画』の撮影開始及び山崎氏が監督を務める事が報じられ、エキストラの募集が開始。
この時明かされていた情報としては「1945~47年の終戦直後の日本が舞台」という点のみであった。

そして22年11月に催された『ゴジラ・フェス2022』で、「G」を模したロゴマーク*3及び山崎氏による新作ゴジラ映画が23年11月3日に公開される事が発表。

23年6月には先述のロゴをアイコンとしたTwitterアカウントが開設。
12日より『シン・ゴジラ』から旧作へ遡る形で作品紹介を兼ねたカウントダウンが始まっていき、7月12日に本作のテイザー映像及び正式タイトルが世に出る事となった。

本作において、山崎監督を筆頭とした4名が2024年、第96回アカデミー視覚効果賞を受賞した。
邦画およびアジア映画がアカデミー視覚効果賞を受賞するのは史上初。
また、監督が視覚効果賞を受賞したのは1969年の『2001年宇宙の旅』におけるスタンリー・キューブリック監督に次ぎ二人目。

本作の大ヒットやこれら受賞を受けてロングラン上映の実施が決定され、
最終的にはモンスターバースシリーズの新作『ゴジラxコング 新たなる帝国』との並行上映が実現するという前代未聞な出来事となった。

24年11月1日には、日本テレビ系列の『金曜ロードSHOW!』にて地上波初放送。
さらに、番組のラストではゴジラシリーズの新作映画の製作決定及び、監督・脚本・VFXに山崎監督が続投することが発表された。


【あらすじ】

太平洋戦争末期の1945年。
零戦を大戸島の守備隊基地へ着陸させた海軍少尉の敷島浩一は、その夜恐竜のような謎の巨大生物の上陸を目の当たりにする。
整備兵の橘宗作から零戦の機銃で巨大生物を攻撃するよう進言された浩一は零戦に乗り込むも、
巨大生物への恐怖のあまりに遂に撃つ事はできず、結果として宗作を除いた整備兵達全員を死なせてしまう。

その後、終戦により東京に戻ってきた浩一だったが、彼を迎えたのは戦火で無惨にも倒壊したかつての自宅であった。
近所に住んでいた太田澄子から、恨み言と共に両親の死を告げられた浩一は失意の生活を送るが、
ある時、赤子を連れた大石典子と、その赤子こと連れ子の明子と出会い、なし崩し的に彼女らと共同生活を送る事となる。

そして月日は流れ、日本そのものに活気が戻り始め、浩一たちも穏やかな生活を取り戻し始めた。
しかしその最中に──かつて浩一が遭遇した時よりもさらに巨大な姿へと変貌した大戸島の生物──"ゴジラ"が日本へと迫る!

浩一に、人々に、日本に。
ゴジラに抗い、生き残る術はあるのか──。


【主な登場人物】


■敷島浩一

「俺の戦争が、終わってないんです……!」

演:神木隆之介
本作の主人公。
零戦に搭乗していた特攻兵だったが、死への恐怖から機体の故障を装い、大戸島の守備隊基地へと降り立った。
しかしその夜、大戸島に島に伝わるという伝説の巨大生物"ゴジラ"が上陸。
人間を事も無げに殺すゴジラの威容と蹂躙される整備兵たちの阿鼻叫喚の地獄絵図、
さらに、自分の怯えが原因とも言える理由で、島にいた整備兵が一人を除いてゴジラに殺されたことで、以後大きなトラウマを抱える事に。
その後東京へ戻るも、家や両親も既に空襲で喪われたという事実に直面し、すっかり自分自身の「生きる価値」を見失ってしまう。
しかし、そんな失意の生活を送る中、ひょんなことで典子と出会い、彼女とその連れ子・明子と同居生活をすることになり、
新たに戦後処理の作業に就いてからは特殊任務船「新生丸」の乗組員達とも打ち解け、徐々に平和な日常を取り戻していく。
一方で、大戸島のトラウマは決して消えることなく、時に悪夢としてフラッシュバックし、彼を苦しめる。
そして、彼の前に再びゴジラがその姿を現し――。

前述のように実戦経験はゼロだが、劇中描写からその操縦技術・射撃技術は高いことが窺え、
事実終盤のゴジラ撃滅作戦においてはその手腕を十二分に発揮し、打倒ゴジラの最後の一手となった。


■大石典子

「生き残った人間は、きちんと生きていくべきです!」

演:浜辺美波
浩一が闇市で出会った女性。
戦火から生き延びる最中、今際の際にいた女性から託されたという赤子を連れ歩くことになり、
浩一との初対面では、生活のための盗みに失敗して逃げていたところだった。
件の赤子……もとい明子を浩一に半ば無理やり押し付ける形で託し、うまく巻いたところで再び浩一の前に現れると、
困惑する彼をよそにそのまま明子共々浩一のもとに居ついてしまうが、やがて互いに良きパートナーとなってゆく。
しかし品川から上陸したゴジラが向かった地点が、よりによってようやく典子が職を得た銀座であり、
襲撃の惨禍の真っただ中、浩一に毎夜の悪夢を見せる“ゴジラ”と対面する事に。
そして……。
今回はそこまで用意周到ではない。




■秋津淸治

「誰かが貧乏くじ引かなきゃならねぇんだよ」

演:佐々木蔵之介
戦後処理の特殊任務(戦時中に近海にばらまかれた機雷の処理)を担う船「新生丸」の艇長。
絵に描いたような熱血漢で、乗組員達を鼓舞するかのような振る舞いが多く、また人を宥め纏めるのも上手い。
セリフを鑑みるにどうやら戦地帰りらしい。
一方でゴジラとの対峙の際にフラグを建ててしまう。しかも2度も。



■野田健治

「今度の戦いは、死ぬための戦いじゃない。未来を生きるための戦いなんです!」

演:吉岡秀隆
「新生丸」の乗員で、淸治からは「学者」と呼ばれる。
戦時中は海軍工廠にて兵器の開発にあたっていたが、その際に日本政府の負の側面を垣間見ていたようで、度々そういった事を口にする。
作中後半ではある事情から軍隊は動けず、復員兵と民間企業のみでゴジラと戦うしかない中、
乾坤一擲の作戦を立案し、対ゴジラ決戦「海神(わだつみ)作戦」の中心人物の1人となる。

演者の吉岡氏は『三丁目の夕日』シリーズで主人公・茶川竜之介を演じており、『続』で登場したゴジラとは2度目の共演である。



■水島四郎

「俺だってこの国守りたいんです!」

演:山田裕貴
「新生丸」の見習い乗組員で、淸治からは「小僧」呼ばわりされている。淸治曰く「軍国少年の成れの果て」。
徴兵される年齢でなかった為戦争には出ておらず、若さ故か浩一を羨むような発言をする等やや空気が読めない点もあり、そのことで一度は浩一に怒気を露わにされてしまう。*5
しかしその実、自分も国の為に戦いたいという想いを持っており、根は真っすぐなこともあって浩一とも機雷撤去作業を通じ打ち解けていった。
海神作戦においては、日本の未来を担う「戦争を知らない子供」である水島を、生きて帰れる保証の無い死地に向かわせる事を良しとしない秋津達に作戦から外されるが……?




■橘宗作

「みんな死んだぞ!」

演:青木崇高
元海軍航空隊員。
戦時中は大戸島で整備兵の任に就いており、その整備技術は抜きん出て高かった。
浩一が大戸島に来た際には機体に異常が無い事を看破し、指摘している。
ゴジラ襲来の際には、浩一に零戦の20ミリ機銃で攻撃するよう進言したが、彼が撃てなかったばかりに自分を除いた整備兵達が全員殺害される結果となった為、浩一を非難した。
帰還後は行方をくらませていたが、終盤でとある機体の整備の為、浩一にとんでもない手段で招聘される事に。



■太田澄子

「困ったときはお互い様さね」

演:安藤サクラ
敷島家の隣人で、かつては子供がいたが空襲により亡くしてしまう。*10*11
そういった事もあってか、敷島家の近くまで帰ってきた兵士が浩一である事に気付くと、
彼に行き場の無い感情をぶつけるかのように、「この恥知らず」「あんた達兵士が不甲斐ないからこうなった」等と詰っていた。
しかしその後、典子達を匿っている様子を見て一度は「偽善者」呼ばわりするも、事情を知ってからは明子の為にと貴重な白米を分けてやった。
日が経つにつれて浩一や典子に対する態度は軟化し、彼らが家を空ける時には明子の面倒を見てやり、すっかり付き合いがよくなっていくなど、本来は面倒見が良く心優しい人である事が判る。
また、元母親とあってか明子のことはとても可愛がっている模様で、浩一らからも安心して預けられる人として非常に信頼されている。
彼女もまた、明子が心の支えとなった人物なのかもしれない。

ちなみに演じた安藤女史の父・奥田瑛二氏はかつて特撮『円盤戦争バンキッド』、夫・柄本佑氏*12は映画『シン・仮面ライダー』でそれぞれヒーロー役を演じており、
彼女自身も特撮関連では本作の前に山崎監督の映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』と2021年の映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』に出演していたなど特撮ファミリーでもある。


【登場怪獣】


ゴジラ

大戸島周辺に生息していた巨大な恐竜のような姿をした海洋生物。
島の伝説に伝わる存在らしく、漢字では「呉爾羅」と表記する。

表皮は岩のような質感となっており、水疱やケロイドを思わせるイボやコブらしきものがいくつもある他、所々に火傷のような肌色の部分が見受けられる。
足は鳥を彷彿とさせる形で、爪の先端はとても鋭く、歩行の際は肉食恐竜のように踵を地面につけない歩き方(趾行)をする。

非常に縄張り意識が強く、自身の領域へ侵入した者や自身を攻撃する者に対しては容赦ない攻撃を加える。*13
また、出現の予兆として大量の深海魚の死骸が水上へ浮かんでくるという現象が起きる*14

逃げ惑う人々を踏み潰したり、噛みついて放り投げたりと、人間に対して明確な殺意を持っているように思わせる行動を取るが……。



【登場兵器】

浩一らが乗る特殊任務用の船「新生丸」及び同型の「海進丸」を除き、架空の物は登場しない。

・特設掃海艇 新生丸・海進丸
日米両軍が残した機雷を撤去する為に使用された木造船で、装備はクレーンと機雷爆破用の13mm機銃一丁。
木造の理由は金属を探知して炸裂する磁気式機雷対策だとか*24
2艇でペアを組んで掃海任務を行う。
危険な仕事故、従事する作業員には当時の給料では破格の3,000円が前払いで支払われる。

中盤ではゴジラの発見と、周辺で回収した機雷を使っての足止めという危険な任務……そう、秋津のセリフ通り貧乏くじを引く事になる。


【余談】

  • ファンならご存知だと思われるが、本作の公開日である11月3日は初代『ゴジラ』が封切られた日でもある。
    • 同時にリアルイベント『ゴジラ・フェス2023』においてフルCG短編の『ゴジラVSメガロ』、特撮短編の『フェス・ゴジラ4 オペレーション ジェットジャガー』も公開されており、同じ1日のうちにゴジラの新規映像作品が3つも出るという、さながら「ゴジラデー」といえる日になった。*32

  • 『シン・ゴジラ』がシリーズ屈指の大ヒットを記録した一方で、ファンの間では「これ以上のゴジラ作品を出せるのだろうか」との声も出ており*33かつて山崎監督も「次(に監督を)やる人のハードルはとんでもなく上がってしまいましたね」といった旨の発言をしていた……が、後に誰あろう自分自身がまさかその「次」になるとは思いもしなかったようで、自虐ネタにしている。
    • 結果としては上記の通りシンゴジに勝るとも劣らぬ評価を得たので、ハードルは無事に越えられたと見ていいだろう。……まあ本作自体が次のどデカいハードルになってしまったとも言えるが。
      • シリーズは異なるが『マイゴジ』の後に封を切られた「ゴジラxコング 新たなる帝国」がエンターテイメント特化ゴジラとして大成功を収めたのでシリアスに行くにも馬鹿に行くにもハードルは上がってしまった。
        • 結局、次回作のゴジラも山崎監督が続投となった為、自分がぶち上げたハードルを自ら跳ぶことになった。

  • キャスティング面では、本作の主演である神木氏及び浜辺氏は、公開年の4月~9月に放送されたNHK朝ドラ『らんまん』でも『マイゴジ』同様夫婦役だった事で話題となったが、山崎監督によればオファー・撮影共に本作の方が先だったという。一部では「万太郎と恵子がビオランテを生み出してゴジラに対抗するのか」などと言われていたとかいないとか*34その他朝ドラ繋がりでは、安藤氏も2018年10月~2019年3月に放送された『まんぷく』に主演している。
    • 神木氏は子役時代に『鉄甲機ミカヅキ』(雨宮慶太監督作品)・『仮面ライダーアギト』『爆竜戦隊アバレンジャー』 (東映)へのゲスト出演と映画『妖怪大戦争』(角川映画。原作は大映映画)での主演を経験しており、本作でゴジラ映画出演を経た事で円谷以外の特撮作品に一通り関わる事になった。
    • 浜辺氏は東宝の新人女優オーディション「東宝シンデレラ」出身で、『平成ゴジラシリーズ』ではおなじみだった東宝シンデレラの出演が19年ぶりに復活することとなった。また、平成生まれの東宝シンデレラでゴジラ映画の出演は史上初。
      • さらに公開年の3月には『シン・仮面ライダー』にてヒロインの緑川ルリ子を演じており、同じ年のうちに『ゴジラ』と『仮面ライダー』の映画作品に出演したという経歴を持つことに。
    • 水島四郎役の山田氏は『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイブルー/ジョー・ギブケン役としても知られており、スーパー戦隊シリーズに続いて日本を代表する特撮シリーズに出演した事になった。
      • 更に本作の公開から間をおかず、Netflix映画『ULTRAMAN:RISING』にて主人公の吹き替えを担当する事が発表され、声優という形とはいえ『ウルトラマン』シリーズへの出演も果たす事となり話題を集めた。

  • 予告編の時点で、旧大日本帝国海軍の艦船の登場およびゴジラとの戦闘が明らかになっているが、これは実は『ゴジラ』映画史上初めての事例である。

  • 海面から躍り出るゴジラの頭部を模したドリンクホルダーが劇場限定で販売された……が、そのデザインは大口を開けたゴジラの口内にストローをぶっ刺すという衝撃的なモノ。ちょっとオエっとなる絵面かもしれないが、一番オエっとしたいのは間違いなくゴジラの方だろう。ある意味ラストの展開の伏線と言えるかもしれないが。

  • 『シン・ゴジラ』で散々ネタにされた雑コラ広告ドサ回りについても本作でもやはりというか行われており、いろんな物を持ったり踏みつぶしたり、温泉に浸かったりしてなんだかんだ満喫している模様(?)。キティさん並に全ての仕事を選ぶゴジラさんであった。

  • 公開一週間前に開幕したジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)では、未来の東京を旅する「Tokyo Future Tour」の映像内に本作のゴジラが登場。隣接する「EMERGENCY&Mobility」ブースではゴジラ(≒自然災害)に破壊された東京で復興に尽力する民間人の活躍、及び救助機器のデモンストレーションを行うショーが実施された。ちなみに山崎監督も会期中に開催されたトークセッションに登壇している。

  • 公開に合わせ、『エクスペンダブルズ ニューブラッド』の本作を全力でパロった予告が各劇場で流されていた。勿論『マイゴジ』上映前にも流れた。その軍団は、許しちゃくれない
    • ちなみに『エクスペンダブルズ』側の内容は「テロリストから核兵器を奪還する」というもので、微妙に掠ってはいる。

  • ポスターの中には上段にG、下段に-1.0と書かれている物があるが、その部分が「小口」に見えるというネタがある。

  • 福岡県の筑前町立大刀洗平和記念館は「あの兵器」の実物大模型が存在する事を知って、クラウドファンディングで資金を募って購入を実現して2022年7月から一般公開していたが、
    その出所はクラウドファンディングの出資者にすら伏せられていた
    ところが、本作公開に伴い「ゴジラに出てきた機体が大刀洗平和記念館で展示されているものと構造がよく似ている*35という意見がネット上で見られるようになり、その後2023年11月15日に大刀洗平和記念館側から正式に同記念館に展示されているのは本作の撮影に使われた実物大模型の実物だが、そのネタバレを防ぐためにこれまで出所を伏せていた事が公表された。
    なお、情報解禁に伴って同記念館では本作で使われた衣装や小道具などの展示も行われている。
    • なお、購入に至るまでの経緯としては本作のスタッフが資料集めのために大刀洗平和記念館に訪れた際に「あの兵器」の実物大模型を映画で使う事を知った記念館側がダメ元で「撮影後に譲ってくれないか」と聞いたところ、
      映画公開まで絶対に情報を秘匿してくれるなら有償で譲る」と筑前町へ打診があり、事情を知った筑前町も購入を決断…したはいいものの、情報秘匿の必要があるため、補正予算を出すにも町議会にも情報を完全に伏せるわけにはも行かず、
      町議会にはやむを得ずゴジラである事を伏せた上で「映画撮影用の模型」と説明し、メディアには映画用とすら明言せず完全に出所を伏せて事情を知る関係者達には緘口令を敷いて秘密を守り通し、
      公開後にネット上で真相に気付き始める声が上がった事で改めて東宝と協議して情報公開に至ったとのこと。
    • ちなみに東宝側としては撮影後に売却することを条件に模型製作を認めたとのことで、買い手がつかなければ零戦と同じくコックピット周りだけ模型で後はCGになる予定だったとか。

  • 日本以外の国でも放映されている本作であるが徴兵制度や従軍経験等*36がある国では「シキシマが救われることで自分達も救われた気分になった」など、それぞれの国の事情を反映した感想が上がってきている模様。

  • 『マツコの知らない世界』で監督が出演した際にいくつかの制作の裏話が明らかになった。
    • 賞を獲るに至ったVFX技術において波のVFXは会社のPCよりも高性能な自作PCで波のVFXを作っていた若手社員の趣味の産物。
      実際容量も凄まじかったようで監督たちが1シーンに1TBでもヤキモキしてた中、波を使ったシーンは8TBも使っていたという。
    • 演者たちの演技に生かせるように『ゴジラが実際にいたらどれくらいの大きさなのか?』を体感するためにARで50mのゴジラを製作。
    • 同時期のハリウッド製作のミッションインポッシブルがVFXに100億以上を費やしている中、本作は1/20以下の予算で製作、それも受賞理由の一つだったと監督が語っている。
      実際艦艇などはかつてのトラ・トラ・トラ!(映画)のような原寸大セットではなく極一部だけが製作され、VFX・カメラワーク・演者の演技力を駆使して迫真のシーンが映像化されている。
      • ちなみに、この予算の少なさは監督がVFXの専門家でもあったためにチェックの手間を大幅に省け、トライアンドエラーを早く繰り返せた事も大きいとの事。




閉鎖後、アニヲタ。


「その荒らしは…許しちゃくれない……」

(ゼロ)から(マイナス)へ。


追記・修正で、抗え。






(仮)-1.0












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最終更新:2025年04月16日 08:35
添付ファイル

*1 厳密には70周年は2024年だが、2024年はハリウッド版の展開がある為、前倒しで行っているとの事。ネットの新聞記事でもネタにされているが、ある意味ではこれもマイナスワンといえるか。

*2怪獣総進撃』と『ゴジラ FINAL WARS』では近未来となっており、また『シン・ゴジラ』は作中に登場する西暦が特殊な物となっている。

*3 毛筆による荒々しいタッチで描かれている。加えて、その形状はまるでゴジラの全体像そっくりのものになっている。

*4 フロンガスはオゾン層の破壊という環境問題で有名だが、オゾンは酸素原子3つから構成される物質である。原典のオキシジェンデストロイヤー(酸素破壊剤)のオマージュなのだろうか。

*5 秋津が諌め、また水島も素直に謝罪した為、これ以上の衝突はなかった。

*6 ゴジラが浮上装置を一部破壊した事で、一度水深800メートルの地点で浮上が停止し、「一気に」引き上げて減圧させれなかった事が原因の可能性が高い。

*7 一応、1946年3月以降の場面で喫煙描写は何度かあるが、参考にするには少し情報不足か。ちなみにこのタバコはよく出来たニセモノ(というより多分ニコチンフリー)で役者さんに負担がかからず、ついでに使うとしばらく周囲にいい匂いがするらしい。

*8 ちなみに役者デビューしたのは21歳で、水島よりほんの少し上の年齢。

*9 この時の怪我について浩一は、野田には「橘に会えたことでつい浮かれて飲み過ぎた結果転んでしまった」と誤魔化している。

*10 3人の子供を育てたことがあるようだが、その子供は一人も登場しない。つまり……

*11 また夫の存在も不明だが時代背景(離婚が珍しい時代)を考慮するとなんらかの理由で死別していると思われる。

*12ゴジラVSスペースゴジラ』と『シン・ゴジラ』に出演した柄本明氏の実子。

*13 何度か人間に噛みつく行動が取られているが、噛み付いたあとすぐに投げ捨てていることからもわかるように、捕食ではなく外敵の排除を目的とした行動である。

*14 ゴジラの移動の際に深海魚が棲家を追われて浮上し、減圧に耐えきれなくなった結果らしい。そして大戸島ではこの死骸を鍋にした物が名物であり、呉爾羅とこれまで共存できてるあたり、大戸島の住民は大分タフな様子である。

*15 表向きには米軍との戦闘で玉砕されたと伝わっていた。

*16 これがどの程度のサイズなのかというと、既にティラノサウルス(12〜13m)やギガノトサウルス(14m)といった実在した強力な捕食動物をも上回る。かろうじて勝負になるのはスピノサウルス(13〜17m)やモササウルス(推定12〜18m)くらいか。

*17 作中描写はベーカー実験のものであり、ノベライズ版では実際にベーカー実験と明言されている。

*18 =細胞にあったデータが破損もしくは変質して体の状態がわからなくなった。

*19 パンフレットによれば演者が決まる前は撃つなと言われた浩一が逆に撃ってしまうパターンの脚本案もあったとか。なお、監督によれば「撃ったらルート分岐が発生して橘が主人公になる」とのこと。

*20 従来のように「光線を照射する」というより単発の光弾に近い。

*21 小説版によると被害範囲は半径6kmに及ぶ。なお、立ち位置からしてゴジラ自身も爆風を浴びたはずだが平然とそこに立っていた。シーンに映ってない所で再生していたのかもしれないが。

*22 水中で爆発が起きると、衝撃波のエネルギーが空気中よりも低ロスで伝わるだけでなく、泡の膨張と収縮が繰り返されるバブルパルスという現象が発生する。これが引き起こす水流と衝撃波は恐ろしい破壊力を持つため、ゴジラも自分の身を守るために出力をセーブせざるを得なかったと考えられる。

*23 逆にゴジラが元々どんな存在なのかが殆ど語られないのも対照的か。

*24 というか現実でも掃海艇はごく最近まで木造だった。無論、映画内に登場するようなボロ船ではなかったが。技術の進歩により近年の物はFRP製となっている。

*25 今でこそゼロ呼びが定着しているが、戦時中はれい呼びが普通だった(正式名称の呼称が「れいしき」艦上戦闘機の為)。ただし、ゼロ呼びも零戦パイロット達からは普通になされていおり、小説版では「ゼロせん」と呼ばれている。

*26 史実では試作車が2両しか製造されていない。

*27 ノベライズ版ではこの時の鳴き声は最期の時まで実況を行ったアナウンサーたちが遺した録音との事。彼らの犠牲もまた無駄では無かったのだ。なお、このアナウンサーの実況は初代ゴジラでテレビ塔で実況を行ったアナウンサーのオマージュだと思われる。

*28 そもそもこの時代(世界最初のコンピュータENIAC発明は1946年)なのでデジタルの発想がないのだが。

*29 主に燃料タンク

*30 実際第二次大戦期にドイツは圧縮空気式射出座席を実用化してごく一部の戦闘機に配備しており、ここから着想を得たものと思われる。

*31 本人ではないとのこと。

*32 ちなみにイベント参加者の3作品同日視聴率は2/3らしい。

*33 なんなら東宝側も『シン・ゴジラ』の成功は一つの大きなプレッシャーとなっていた様子。

*34 神木氏及び浜辺氏が件の朝ドラで演じたのが、明治時代の植物学者・牧野富太郎とその妻をモデルとしている人物で、またビオランテが植物(薔薇)にゴジラ細胞を移植した結果誕生した存在だからという事か。

*35 ドイツ語が記載された座席等。

*36 によるPTSD

*37 明子の役者は当時ガチで2歳だったので演技の指示は出来なかったのだが、何度か撮影した中から怯えるような表情をしたカットを意図的に採用したと監督から明かされている。

*38 昭和天皇はこの頃は全国巡幸のため首都にいない可能性もある。