紫雲院素良

登録日:2014/12/02 (火) 18:40:19
更新日:2023/12/25 Mon 15:24:21
所要時間:約 7 分で読めます





LDSの融合召喚なんて
大したことないよ。

紫雲院素良(しうんいん そら)とは、遊戯王ARC-Vに登場する決闘者(デュエリスト)である。



【概要】

遊矢の前に突如現れた不思議な雰囲気を持つ決闘者。
常にお菓子を食べており、デュエル中も飴を咥えたままでプレイする。
年齢は不明だが、ジュニアユース選手権への出場を希望した際に年齢について言及が無かったのでおそらくジュニアユースとされる。

自由奔放、甘いお菓子が大好き、母性本能をくすぐる愛されキャラ……らしい。
しかしかわいらしいぬいぐるみモンスターと刃物とを融合して、子供が泣くほどグロイ玩具となる【デストーイ】デッキを扱ったりと二面性を感じさせる。


初期はペンデュラムカードのエクストラデッキに行くという性質をすごいと褒めて楽しんだりと、
同じ融合使いの初期十代のようなデュエル自体を楽しんでいる少年らしさを見せる。

一方、LDSのエリート達を上から目線で評価したり、劇中ではレアなエクシーズ召喚を理解していたり……



【活躍】

遊矢の「エンターティイ↑メント・デュエル」に魅了され、遊矢に弟子入り志願してトイレまで付きまとう。
弟子入りをかけて遊矢とデュエルするが、ペンデュラムカードの性質により敗北。
弟子を諦めて勝手に遊矢の友達になることにして、遊勝塾に入った。

15話にて真澄にリベンジすべく 柚子から融合召喚を教えて欲しいと懇願された際に仕方なく承諾している。
この時「絶対強くなっちゃうし」や「いいのかな?」と意味深な発言をこぼしている。柚子が強くなる事に何らかの不都合がある模様。
また、レクチャーしているときに「優しすぎるのが僕の欠点だな」と自分で指摘するなど、今まで見せなかった情に脆い一面を見せている。
黒遊矢とリアルファイトを繰り広げており、その際の会話によって別世界の人間であることが仄めかされた。

自分の融合召喚にはかなりプライドを持っているらしく、
「LDSの融合召喚は大したことない」と言ったり、自身の融合召喚を「本家本元」と称したり、
ユートに(遠まわしに)融合召喚を否定された際には心外だと怒りを見せた。
ちなみに舞網市では融合はかなり高度な召喚方法と認識されているが、彼の故郷ではみんな普通に使っていたらしい。
が、肝心の故郷がどこなのかについては遊矢曰く「すぐ誤魔化すので分からない」。

MCSに興味を抱き、公式戦で6連勝という出場条件を短期間で満たした。

そして始まったMCS二日目の第三戦。
相手はエクシーズ使いであり、融合を憎む黒咲隼

遊矢を真似て観客を盛り上げながらデュエルを始める素良だが、隼のライズファルコンによってモンスターを一掃され……


それじゃあ僕も、ちょこっとだけ本気出しちゃおっかな……


※以下、ネタバレ注意。


















「君に僕は狩れない。狩られるのは常に君たちだ!これからもずっとね!」

黒咲隼とのデュエルで遂に内に秘めてきた素顔(の一部)を見せる。





黒咲とのデュエルでは融合モンスターを次々と繰り出すも、攻撃はことごとく回避され、逆に自分のカードはカウンターによって無効化され、ライフとモンスターをどんどん削られ続ける。


下に見ていた隼からも余裕が無い事を指摘されて苛立ち、そしてついに本性を見せる。

「はァ?余裕が無い?冗談言うなよ。こんなデュエル、キャンディー舐めながらだって僕には出来る!」
「遊びさ。本気でやるわけないじゃん。僕の仲間たちだってそう。みんな遊びで君たちを狩ってるんだ!」

「だって君達は、僕らにとってハンティングゲームの獲物なんだから!」


人間をゲームの獲物扱い。
顔芸や本性云々よりも、発言の内容そのものにショックを受けた人も多かった。


最終的に「魔玩具融合」でデストーイモンスター3体を融合召喚した「デストーイ・マッド・キマイラ」によってRR-ブレイズ・ファルコンを戦闘破壊した上、効果でコントロールを奪うも、
最悪の事態を常に想定していた黒咲が発動した「RUM-レヴォリューション・フォース」によって奪取したブレイズ・ファルコンを奪い返され、
ランクアップさせた「RR-レヴォリューション・ファルコン」の効果によってマッド・キマイラを破壊されて敗北*1
黒咲に、見下してきたエクシーズに負けた事を認めずに再び挑もうとするもその場で気を失った。

デュエル終了後、センターコート内の医務室へ搬送されており、赤馬零児の命により「アカデミア」の実態を知る為の「研究材料」としてLDSに確保される予定だった。
しかし、ユートが深夜に病室に侵入してきた際に問答を起こし、警備員に見つかって逃亡したユートを追跡する為に医務室から脱走。
黒咲の居場所を聞き出す為にユートに無理矢理デュエルを申込んだものの、ユートからはダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力をあえて抑える舐めプ。
(ユートが負傷した素良を気遣っての行為だが、むしろ火に油を注ぐことに)


その後、激昂の果てに自身が融合次元の出身である事、アカデミアから送り込まれた工作員である事をうっかり暴露、融合召喚を決めようとしたが、デュエルディスクにセットされた強制送還の装置が作動してアカデミアに転送されてしまった。
(このネタか公式のファーニマルデッキレシピに「強制終了」のカードが入れられている)


素良は前々から予想されていた通り、遊矢達とは別の次元、『融合次元』の人間だった。
本来の所属は融合次元にあるデュエル戦士養成所デュエルアカデミア

特別任務へ抜擢された調査員として、アカデミアの中でもかなりの実力を持つエリートらしい。
実際、沢渡の取り巻きに絡まれた時や、黒咲とのデュエル中には小学生…というか人間とは到底思えない異常な身体能力を披露している。決闘者なら普通か
しかし、一方でデュエルでは詰めの甘い面や冷静さを欠いた部分も多いあたり、やはり子供。
観戦してる時はかなり冷静で慎重だったのだが。

その後、オベリスク・フォースを率いて再びスタンダード次元へ。
黒咲との因縁に決着をつけようと決闘を挑む。
何と一晩中ぶっ続けという一進一退の激戦を繰り広げ何でデッキが尽きないんだよ
相手の場にはモンスターが5体、自身はLP300手札無しと追い込まれるものの、融合を引いたことでOCGでガチカードと名高い「デストーイ・シザー・タイガー」を4体素材で召喚、
黒咲のフィールドのフォース・ストリクス以外を一掃した上攻撃力の下がったフォース・ストリクスを攻撃して勝利、リベンジを果たした。
今度は黒咲の方が
「例えデュエルする価値が無い相手でも全力で戦う(=素良は最早真面目に戦うに値しないが、一応手は抜かない)」
と述べており、素良を幾分か甘く見ていた節もある。対して素良は今度は手を抜かなかったため、前回とは真逆の結果になった。

なお、再登場後はデュエルディスクがアカデミア仕様へ変わった。

リベンジに成功したが、黒咲はカードにする前にセレナによって連れ去られる。
黒咲を追いつつオベリスク・フォースと行動を共にする素良の前に立ちはだかったのは、激情を抑え込んだ遊矢。
「本当の笑顔を取り戻す」「友情を思い出せ」と訴える遊矢に対し、
「決闘で友達にはなれない」「今は友情よりも優先すべきものがある*2」としながらも、「遊矢との決闘はわくわくする」と本音がポロリ。
互いに一進一退、目まぐるしく変わる局面、素良のデストーイ3体召喚に遊矢はオッドアイズ・リベリオンを繰り出す。
勝負の行方はAカードの取り合いに託された――


――というところでバトルロイヤルの制限時間を迎え、決着のつかないまま決闘は終了。
スタンダード次元の面々に囲まれる前に素良はアカデミアへと帰ってしまうのだった。


以降長らく出番が無かったが、75話にてフレンドシップカップ1回戦の黒咲VSデニス戦を密かに観戦。
この時はセリフ無で決着後にすぐに立ち去ってしまう。
が、翌76話ではそれぞれの思惑からデニスの身柄を確保しようとする行政評議会・治安維持局という両派閥を出し抜き、デニスを回収・保護。
プロフェッサーから任務を受けていること、負傷したデニスに代わりセレナを連れ戻す役目を引き継ぐことを告げ、デニスをアカデミアに帰還させた。
デニスの報告により、アカデミアのシンクロ次元への侵攻とロジェ長官の破滅が秒読み状態になる。


敗北したデニスを処分はおろか嘲ることもなく、落ち着いた態度で、彼の怪我をねぎらうかの言葉をかけて任務を引き継いだことや、底の知れないシンクロ次元の各勢力を出し抜いて貴重な情報を入手したことから、視聴者からは驚きの声や「仲間にはやはり優しいんだな」という感想が漏れた。


余談だが、アカデミアのスパイとして送り込まれていたのだが、お得意の融合召喚を遠慮せず連発してしまったため、割と早い段階でLDSにバレてしまい、目を付けられていた。
同じくアカデミアの工作員と目されるデニス・マックフィールドはエクシーズ召喚を使っている事でセンサーに引っかかっていない。

ちなみに76話での会話から察するに、両者とも別の任務だったのかそれまで互いに認識はなかったようだ。


【使用デッキ】

2種類のカテゴリを融合する【融合召喚】の使い手。
基本的にぬいぐるみモチーフの愛くるしい「ファーニマル」モンスターで観客を楽しませるが、
ハサミやノコギリなどの刃物が連なった不気味な「エッジインプ」モンスターと融合させる事で、
非常にグロテスクな「デストーイ」融合モンスターへと融合召喚するスタイル。


ちなみに素良と黒咲の関係ネタは公式でも結果的に弄られているように見える形になっており、
公式対戦動画の新規RRvsファーニマル戦では、レヴォリューションファルコンとシルフィーネに0-8000の1ショットキルを喰らうという、素良vs黒咲(1戦目)の原作再現と思えるほどの結果となった。
断っておくが、ファーニマルが弱いわけではなく、手札を減らさず大量の融合モンスターを並べるなど十分強力なデッキである。ただ、元々特殊召喚メタのRRには非常に分が悪かった。

また性能は勿論、悪い意味で子供っぽさを見せる素良より黒咲の方が人気が高い影響で、
公式アンケートで使いたいデッキでRRに7割の大差を付けられており、ここでは散々な結果と化している。





もうチョコっとなんて言ってられない!
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最終更新:2023年12月25日 15:24

*1 なお、デストーイ・マッド・キマイラが持つ「相手のモンスター・魔法・罠カードを封じる」効果を発動させていれば勝利出来た、という意見はよく挙がる。この話題に関してはアニメでは「このモンスター以外を含む自身のバトルフェイズ時に任意で」、OCGでは「マッド・キマイラが戦闘をする時限定で自動的に」発動出来る効果という違いによって、視聴者に混乱を与えた。アニメ時点の効果であれば、素良が効果を発動していれば黒咲が得意とする魔法・罠カードの行使を封じて勝利出来たが、焦っていたからか発動し忘れて敗北に直結した。

*2 このセリフ、裏を返せば素良は遊矢たちに確かな友情を感じていたということである。

*3 これにより融合次元の進行が秒読み状態になったが、どのみち時間の問題