黒蟲奉行(デュエル・マスターズ)

登録日:2015/1/12 (月) 23:24:28
更新日:2021/09/23 Thu 11:08:21
所要時間:約 5 分で読めます






貴様らの五分にも満たぬその魂・・・妾が塵芥に潰してくれよう









黒蟲奉行とは、デュエル・マスターズのクリーチャーで、DMX-12 ブラック・ボックス・パック」収録された。


概要


黒蟲奉行 P 闇文明 (7)
進化クリーチャー:パラサイトワーム 7000
墓地進化-闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の進化ではないクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー

ブラックボックスパック内で行われた漫画家コラボの内、常住戦陣!!ムシブギョーの福田宏氏がイラストを担当しモデルも
(というかそのまんまだが)同作の「蟲奉行」がモデル。
エピソード3開始時期と同じ頃にアニメ放送開始も兼ねていたので、番宣の意味合いもあったのだろう。
ちなみにイラストは戦う時に黒く染まる「黒揚羽」という姿であり、本来は髪も服も白色である。

効果は《魔獣虫カオス・ワーム》と同じく、除去と共に現れる進化クリーチャー。

しかしこちらは墓地進化であるため、場にクリーチャーが居ない状況からでも場の反撃に出ることが可能。
闇文明は説明するまでもなく、自身を破壊や墓地肥しが得意するのが得意である為に進化元を確保するには困らない。
クリーチャー確定除去も強力で、進化以外のクリーチャーなら何でもよいので小型や厄介なシステムクリーチャーを焼いて、
勝負を決めに入れたり、その場しのぎをしたりと進化故に幅広い場面で使える。
原典のガリッガリッの体系に反しWブレイカーなので打点も十分あり、そのまま殴りに行ってもよい。

《暗黒の悪魔神ヴァーズ・ロマノフ》と相互互換にあるが、あちらと違い殿堂入りの《魔光蟲ヴィルジニア卿》で呼べる。
もっとも今の環境ではヴィルジニア卿が入るデッキは殆どないが。
こちらはコマンドメタに引っかからない利点があり、対ドラゴンメタとして増えた厄介な《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》のコマンドメタに
引っかからず対応できるという利点がある。

総じて能力的にぶっ飛んだ活躍は無理なものの、とりあえず一枚差しておくといぶし銀の様に実力を発揮してくれるだろう。
ヴィルジニア殿堂入りで長らく動きがなかった、パラサイトワームに希望の光に照らしたカードである。
もっとも今の環境では(ry


このカードが収録していたブラック・ボックス・パックは、「発売まで収録内容が一切不明」「収録カードがカオス」で知られ
カモン・ビクトリー》、《偉大なる無駄ァ!》など
奇怪な効果や、イラストが逆さまといったこの世の魔境のような内容だったが、このカードは効果が強いことに加えそれらとは違う意味で注目されたカードであった。
その理由は、

かわいい美少女

である、いや冗談じゃなくて。

そもそもデュエル・マスターズでは登場したエピソード2当時、所謂長身の美少女系のカードは異例中の異例だった。
可愛い女の子系クリーチャーはブラックボックス以前にもジャスミンやモエル、コートニーなど十分な数存在していたが、
それらは目が隠れているデザインでデザインも幼女~小学生のような女の子体系、また大人でもアマゾネスやクリーチャー要素が強いなど、
少年漫画や深夜アニメに出てきそうな万人受けするタイプの美少女キャラクターは少なく、公式もそれ程意識はしていなかった。
まぁ原典の設定では化け物なんだけどね!

また、種族のパラサイトワームは原作の再現ではあるが、寄生虫らしくグロテスクな外見が多く公式でもイラストレーターにアレにしか見えない
言われるなどキモいデザインに定評があり、その中で紅一点かつ異例の目解禁を果たし、美少女デザインがより異彩を放つ要因となった。

上記の要因により、カモンビクトリーなどとは違う意味で話題となり上記の女の子モンスターに親しんだ方々も驚きを隠せなかった。
その後エピソード3でアウトレイジやオラクルなどの強力な美少女クリーチャーが増えて自然とこのクリーチャーの印象が薄くなってしまう

一方、原典の知名度故か元ネタがムギブショーであることをわかる人がそれ程おらず多くのデュエマプレイヤーが「これ黒雪姫?」と
勘違いする自体が多発した。あのさぁ・・・違う作品って書かなかった?
またデュエマ側が話題になったせいか、原作の蟲奉行よりデュエマ側の蟲奉行の方が知名度が上という珍自体も生み出してしまった、
アニメが放送されて割と時期が立った現在でもグーグル検索欄に「蟲奉行 カード」が引っかかるくらい。
許せ福田、これで最後だ。


ちなみにデュエマとコラボしていたムギブショーだが、アニメではコラボ元になった当の本人の蟲奉行役は「遊戯王ZEXAL」の神代璃緒役の潘めぐみ氏。
またその他のキャラも遊戯王の方に関わった声優が多くアニメ開始前の番宣もZEXALの枠(丁度真ゲス回の辺り)で行われるなど、
コラボに反し遊戯王側の成分が強い内容となっていた。

なおデュエルマスターズは非公式なコラボもといパロディも数多く行っている。
興味がある方は探してみよう。



そして再録

長らく再録が望まれていたカードの一つであったが、2015年8月8日発売の「マスターズ・クロニクル・デッキ ロマノフ煉獄からの復活」で遂に再録が決まった。
何故ロマノフデッキなのに《暗黒の悪魔神ヴァーズ・ロマノフ》では無くこちらなのだと言うと、
先述の通りに《魔光蟲ヴィルジニア卿》とのシナジーを考慮してなのだろう。
恐らく多くのデュエリストが期待しただろう。再びあの可愛いイラストが見られるのかと・・・・・・。
だが残念。新イラストでは何時ものパラサイトワームのようなグロイ蟲の姿が描かれていた。
無論、本来のパラサイトワームという種族がどういう物かを考えればこれこそが自然なのだろうが。
巨大な芋虫に大きな羽が生えている、という少々変わった姿にはブラックボックス版の意匠が感じられるかもしれない。
無論、イラストは違えど性能は同じ。現環境において進化クリーチャーの除去が出来ないというのは少々問題だが、それでも十分な活躍が期待できるだろう。






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最終更新:2021年09月23日 11:08