神代璃緒

登録日:2015/03/29 Sun 11:56:45
更新日:2025/09/15 Mon 11:42:13
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このデュエル、受けて立ちます!


神代璃緒とは、遊戯王ZEXALのII(セカンド)から登場するキャラクターの一人。
シャークさんこと神代凌牙の双子の妹。

CV:大室佳奈(ZEXAL)、潘めぐみ(ZEXAL II)

【人物】

26話にてシャークの回想で初めて登場。
この時点では「シャークさんにとって大切な少女である」事しか分からなかった。

IVが父であるトロンの命令により使用したカード「炎獄の祝福」から発生したリアル火災により大怪我を負う。
火事現場の中で「そこまでやる気はなかった」と言っていたⅣに救出されたものの、寝たきりの状態になってしまうほどの重症に陥る羽目に。
結果、精神的に疲労し不安定になってしまったシャークさんは、Ⅳのデッキを盗み見てしまったことでデュエルの表舞台から追放される。

シャークさんが歪んだ性格になり、学校一の札付きとして恐れられたり、
何かあるごとにぽんぽん闇堕ちしてしまうようになってしまうのも、彼女が寝たきりにされてしまったせいで有ることが大きく影響しているのだろう。

そして、『ZEXALII』から本格的に登場。
開始時はまだ入院中で昏睡状態にあったものの、バリアンの襲来を予知し魘されるなどの姿を見せていた。
そして78話でバリアン世界の力によって洗脳された有賀千太郎の手で病室から連れ去られ、彼のコミックワールドの中に幽閉されてしまうトゥーン化はしていまセーン

璃緒を人質に取られピンチに立たされたシャークさんだったが、「璃緒は絶対に俺が守る!」というシャークさんの強い意志によって、
二人の指輪から発せられた謎の力で呪縛を破りついに目を覚ました。

……のだが。

ひょっとしてデュエルで負けてる? 有り得ないから。私の前で負けるなんて

開口一番コレである。
しかしシャークさんが華麗に逆転勝利を収めた後は、久しぶりの再会を喜ぶようにシャークさんにお姫様抱っこされていた。
そして無事に退院し、遊馬やシャークと同じ学校に登校して来た。
兄のシャークさんとは恐らく「同学年の年子」の関係である。


【性格】

普段は物腰柔らかで遊馬たちに対しても丁寧な言葉づかいと優しい笑顔で接しているが、性格は相当強気。そしてスポーツ万能で頭脳も優れる文武両道の才女。男子ですらスポーツで打ち負かす一種の完璧超人である。
一方でなぜか猫が苦手であり、見かけるなり兄の背中に隠れようとするほど。
キャットちゃんとの相性が悪そうだが・・・・・・

なお、彼女の髪型はよく見ると左右非対称であり、制服もそれに倣った改造制服となっている。

その美貌と抜群のスタイルで鉄男を含む遊馬の学校の男子生徒たちを虜にしたが、彼女に惚れてマネージャーにしようと集まってきた部活の男たちをそれぞれの競技で悠々と打ち負かし、

みなさん、この程度の実力で私にマネージャーをやれと?

と勝気な一言で返り討ちにしている。
その後も売られた喧嘩は買うと言って周りを震え上がらせたりしている。
それでも作中きっての精神イケメンと呼ばれる鉄男は、そんな璃緒に改めて惚れ直した様であるが。

兄であるシャークに対してツンツンであり、パジャマで学校に出かけそうになった事や子供味覚について暴露したり、 上述のセリフのように強気に当たる事が多い。喧嘩からデュエルになった事も100戦に達するほど。
シャークさんには僅かに及ばず「お前はまだまだだ!」などと言われてしまったもののそのデュエルも接戦を演じ、主要人物に劣らぬ強力な決闘者である事が分かる。

しかし、そんな彼女が「強さ」を持ち気丈に振る舞うのは、何かと敵の多い兄の弱みにならないため。
前述の大怪我を負った際も、Ⅳ*1に臆せずデュエルを受けていたであろう事が分かる。
本心では彼を強く慕っており、 前述のお姫様抱っこの時など時折デレてみせる。
というか休日には誰がどう見てもデートだろうと言いたくなるお出かけをしている。

そのため、彼女の前でのシャークさんに対する悪口は禁句。
口調も素振りも表情も一変させ、普段以上に強気な本当の姿を表す。
「アンタ……凍らすよ?」

また、本気で怒ると委員長&ウラが竦み上がり、その場から逃げ出すくらい怖い(実際、目が赤く光り、雷まで落ちた。まあ、2人がくだらない噂を学校中に流したせいで騒動が起きたので自業自得だが)。
ちなみに遊馬は彼女の事を「妹シャーク」縮めて「イモシャー」とあんまりなニックネームで呼ぼうとしていたが、あっさり却下されて……。

「アンタ、後で制裁!」

……とはいったものの、遊馬に対しては兄である凌牙が本質的には変わらずにいれてくたことは彼のおかげとして感謝しており、制裁は免れた同時に病室でシャークさんがよく遊馬の話をしているであろう事も暴露された
しかしその後も遊馬がこの呼び方を改めないので、その度にツッコみを入れている。
気に喰わないのは呼び名だけである様で、特に両者の関係が悪いわけではない。
まあ璃緒の方が先輩ゆえに寛大に扱ってくれているところもあるだろうが。

兄と同様、彼女もまた、バリアン世界からの侵略者の出現を事前に察知したり、洗脳されたことにいち早く気付いたり、華道部部長の花添愛華の催眠術が効かなかったり*2するなど、明らかに異質な能力を見せていた(このため遊馬はこのテレパシー能力をアンテナ呼ばわりしていたことも)。

そのバリアンの力を得た仕るさんをデュエルで退け、遊馬がギラグの物量作戦で襲われた際はシャークさんと共に急行して洗脳された一般生徒達を蹴散らし、サルガッソの戦闘では鉄男と共にモンスターをリアル召喚して戦う・・・・・・などなどZEXALⅡからの主要戦力として活躍してくれた。

その後の遺跡のナンバーズ争奪戦にも戦力として同行してくれたのだが、海底の遺跡に近付いた際彼女に異変が起こり・・・・・・?


【正体】

終盤で明らかになったその正体は、行方不明になっていたバリアン七皇の一人・メラグの転生体。
バリアンの王であるナッシュ≒凌牙の妹であり、七皇の紅一点である。

この辺りの経緯はナッシュの項目に詳しいが、クラゲ先輩が起こした事故で家族ともども死亡、その後バリアン世界でベクターの罠にかかって落命したメラグの魂が転生する形で蘇生した経緯がある。
しかし、人格・記憶など精神面は璃緒本人のものであるため、七皇のメラグとは別人ではないが同一人物でもない、という実に複雑な関係にある。この辺はナッシュも同様だが、彼の場合人格面では完全に凌牙である。
凌牙の回想における「二つの過去」という表現から推察するに、「人間の神代兄妹」と「七皇のナッシュ/メラグ」の人格が混ざり合って同一化している模様。

そして彼女もまた、ドン・サウザンドによってその死を歪められた一人である。
ドルベ同様に詳しい過去が描かれておらず、どのタイミングでどう洗脳されたのかは不明。
ドン・サウザンドの回想では城内で一人になったところを洗脳されているが、彼の行動を考えると、ナッシュをバリアンに引き込むための引き金に使われた可能性が高い。

事実としては、生前のメラグはポセイドン連合国の巫女であり、ベクターが操っていた海の神(アビス・スプラッシュ)を鎮めるために自らを生贄に儀式を敢行、クリスタル・ゼロを呼び覚まして落命。
状況からすると「自らを生け贄に捧げろ」という暗示をドンから強く受けていたと考えるのが妥当か。
その後は魂のみの状態でナッシュを守る精霊となり、以後はバリアン世界から現在に至るまで運命を共にしていたが、最愛の妹メラグの死はナッシュをバリアン世界に転生させ縛り付ける大きな枷となった事は確かである。
璃緒として「凌牙の弱点にならないように」と強く思っていた事は、前世の件が無意識に影響していたところもあるかも知れない。

作中度々見せていた予言・テレパシー能力は恐らく巫女としての力の残滓であり、「異世界の意志を感知する」という形で残っているものと思われる。

また、バリアンとなっても当初は遊馬達との絆の間で葛藤していた兄と異なり、前世から最優先が凌牙≒ナッシュであるため、彼がバリアンに覚醒した時は迷うことなく道を共にしている。
それでも葛藤していた頃のナッシュに対し「ずっと絆を紡いできた遊馬たちを捨てる選択をして、ナッシュの心はそれで良いのか」と半ば説得を試みていたり、人間として過ごした日々に思い入れはあったのか、鉄男を破った際には落涙していた。

また、Ⅳが遊馬たちの味方勢力として物語の表舞台に復帰する直前のタイミングで璃緒は意識を失って入院生活に戻ってしまい、その後はメラグとしてバリアン勢に行ってしまったため、残念ながらⅣと直接対話する場面は描かれなかった*3


【デッキ】

使用するデッキは「氷」をイメージした水属性鳥獣族デッキ。
エースモンスターは強力な効果を持つ《零鳥獣シルフィーネ》《零鳥姫リオート・ハルピュイア》である。
なお、この属性・種族の組み合わせはOCGでもアニメでも今まで存在しておらず、彼女が初の使用者となる。*4

アニメ時より効果が強化されており、
OCG内の効果でも中々強力な物になっているなど弱体化を喰らいまくった兄とは違い優遇されている。シャークェ…
……のだが、エースと裏腹に下級はそんな充実していない。

ZEXAL終了時においてメインデッキに入る水鳥獣のモンスターは僅か5種類
しかもカテゴリ化されてもいないし水鳥獣を指定したサポートカードもほぼないため、彼女をイメージしたデッキを作るのはかなり難易度が高い。

最近は黒咲さんのおかげで、シルフィーネだけでなくハルピュイアも出せるようになったのは朗報ではあるが。
やはり彼女のデッキと言い張るためには鳥獣族・水属性のモンスターやそのサポートがほしいところか……。デュエリストパックでの新規に期待したい。

バリアンとして覚醒してからもデッキの内容自体は変わっておらず、エクシーズモンスターがラグナ・ゼロとなっている(これもナッシュと同じ)。

デッキとしてのまとまりは上記の通りだが、上述の2体やクリゼロ、ラグナ・ゼロといったエース級のモンスター達はどれも強力と言ってよく、特にラグナ・ゼロはZEXALが放映終了して以降も【ランク4】系のデッキが登場すると採用候補に名が挙がる事が多い。

【タッグフォースでの璃緒】

遊戯王ARC―V タッグフォースSPECIAL』にて『遊戯王ZEXAL』枠の個別ストーリーがあるパートナー候補として登場。
声優は『II』で演じた潘めぐみ氏。

最初はパートナーに選択できず、『ZEXAL』枠のパートナー2人のストーリーをクリアすることで解禁される。

パートナーデッキはアニメ版と同じコンセプトで組まれているため、無改造ではちょっと厳しい。
手っ取り早くストーリーをクリアしたい場合は、『水属性』か『鳥獣族』のどちらかを軸にしたデッキにした方が無難。

ストーリーはというと、まあ一言で言えばブラコン妹大暴走。「1期1話の時点で璃緒が目を覚ましていたら?」というifストーリーであり、ギャグにしか見えないシーンも多い。
「ククク……どうだ、凌牙? 妹は元気か?」 →「元気よ!」

コナミ君にもデレてくれるので、璃緒ファンはプレイしてみてほしい。赤く染まった頬をぷくーっとしている立ち絵は非常に可愛い。




追記・修正しなかったら……後で制裁!


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最終更新:2025年09月15日 11:42

*1 当時はまだ極東エリアチャンピオンではなかったにしても

*2 真月にも効かなかった

*3 バリアン七皇名乗りのシーンでは顔を合わせてはいるが、Ⅳはナッシュに反応しメラグに反応したのは鉄男の方である

*4 ペンギンをモチーフにしたモンスターは、鳥獣族ではなく水族かそれぞれのモンスターの特徴を踏まえた種族にされる