登録日:2010/10/15 Fri 21:32:57
更新日:2025/04/01 Tue 08:05:57
所要時間:約 8 分で読めます
総武本線とは、
東京駅から銚子駅までを結ぶ
JR東日本の鉄道路線である。
ラインカラーは千葉以東の本線が
■黄、快速線が
■青。路線記号は
[JO](東京~佐倉間)が付与されている。
ここでは全線の概要と総武快速線、旅客運用上案内されている千葉~銚子間を記述する。
●目次
概要
名前の通り武蔵国と上総国・下総国を結ぶ路線で、通勤輸送は勿論のこと「
成田エクスプレス」「しおさい」と特急列車も多数運行される。
東京~千葉間の快速線は「
横須賀・総武快速線」、御茶ノ水~千葉間の緩行線は「
中央・総武緩行線」と呼ばれ、それぞれ
横須賀線・
中央線との直通運転を行っている。
総武快速線については
内房線、
外房線、
成田線、
鹿島線への直通列車も設定されている。
緩行線の御茶ノ水~錦糸町間は全くそうには見えないが支線扱いだったりする。
また、小岩(新小岩操)~金町間・越中島貨物駅間には貨物用の支線も存在し、前者は新金線、後者は越中島支線と呼ばれる。
新金線区間については旅客路線化の構想もある。
使用車両
現在の車両
E217系の置き換え用として2020年12月に登場。
基本的な仕様は
山手線用の同形式に準じているが、一部車両が
トイレ付きとなったほか、LCD画面の大型化や袖仕切り形状の変更などのマイナーチェンジがされている。
基本仕様はE217系に準じているが、普通車は全車ロングシートとなっている。
グリーン車は全座席に電源コンセントが付いている他、無料Wi-Fiが使用できる。
また、停電時に途中駅まで自走できる非常用バッテリーを搭載している。
特急「
成田エクスプレス」「しおさい」用。
グリーン車付きの6両編成だが、成田エクスプレスの東京~
成田空港間は併結運用で12両編成になる。
2023年から新塗装化が開始され、2024年3月改正から「しおさい」での運用も開始。
先頭車がセミクロスシート、中間車がロングシート。
元々は
京浜東北線で活躍していた。
4号車以外はボックスシートとサイクルラック、4号車にはロングシートとフリースペースという内装のサイクルトレイン。
京浜東北線で使用された後、
南武線に転用された後に再改造されたもの。
臨時特急「新宿わかしお」「新宿さざなみ」用で、かつては特急「しおさい」でも使用された。
黄色・白・青の千葉支社カラーを最初に採用した車両である。
9両編成でグリーン車付きのため、定期列車では末期内房・外房線より「しおさい」運用がメインだった。
特急「しおさい」および「新宿わかしお」「新宿さざなみ」で使用。
非常にごつい顔をしており、グリーン車無しの5両編成だが時折2編成併結して使用される。
たまに波動用の5500番台が入ることも。
かつては千葉発着の「あずさ」に0番台が使用されていた。
千葉発着の特急「あずさ」「富士回遊」に使用される。
過去の車両
2000年代初頭までは初期車が多く、115系からの改造車なども混ざっていたが、
東海道線で余剰となった車両が入り体質改善が進んだ。
2011年8月に引退。最後の1編成は、廃車回送を臨時団体列車兼用に仕立てた。
ちなみに国鉄末期に
阪和線から転属してきた車両もあり、関東地方で阪和色の113系が走行した貴重な例である。
113系の置き換え用として2006年から高崎支社から転属して導入された。
209系の導入に伴い
中央本線山線及び長野エリアに転属し、2013年に全車運用離脱。
成田エクスプレス用で、グリーン車付きの3両ないし6両編成。
東京~
成田空港間は12両編成、他区間では6両編成で運用されていた。
200番台は特急「日光・きぬがわ」用として1000番台に改造されて転属し、0番台は長野電鉄譲渡分を除き全廃した。
1972年の総武快速線東京開業とともに登場した特急電車。
片側2つドア、食堂車の無い構造は当時としては画期的だった。
正面貫通の0番台と非貫通の1000番台があり、後者の貫通扉は1985年3月改正から使用を開始している。
房総各線の特急で使用されていたが、2005年に特急運用から撤退した。
1994年に登場した近郊型初の4扉車。
基本編成が11両で2階建てグリーン車2両連結、増結編成が4両で最大15両編成だが11両編成の運用も存在する。
E235系の導入に伴い廃車が進められ、2025年3月で引退。
駅一覧
言わずと知れた旅のスタート。
東京メトロ銀座線・
半蔵門線(三越前駅)乗り換え。
「三越前」の名称は国鉄では当然使えないのでこの名称になったが、建設当時は地名から「本町」と仮称されていた。
都営地下鉄浅草線(東日本橋駅)・
都営地下鉄新宿線(馬喰横山駅)乗り換え。
かつては「国鉄で一番低い駅」という駅スタンプがあった。
その後日本一低い駅ではなくなったため、スタンプは「問屋街と歴史のある町」に変更された。
東京からここまでは地下が深すぎてまともにGPS
とキャリアによってはデータ回線もが入らず、
駅メモなどのゲームプレイは困難なことでも知られている(
京葉線の東京~越中島も同様)。
総武線各駅停車、東京メトロ半蔵門線乗り換え。
東京の東の繁華街最寄り駅かつ外国人パブの聖地。
ここから緩行線と千葉まで並走するため、緩行線乗り換えは省略する。
当駅で快速線と各駅停車を乗換える客が非常に多い。
ボキャブラ天国の「ち○んこ岩」とか言わない。
人身事故が非常に多いため、中距離電車の駅では初となるホームドアが設置されている。
京成本線(市川真間駅)乗り換え。
一部の列車はこの駅で特急列車の通過待ちを行う。
東武アーバンパークライン・京成電鉄本線(京成船橋駅)乗り換え。
梨汁ブシャーでおなじみ
ふなっしーの聖地。
京成の利用客はここで大半が乗り換えるため、
千葉県内のJR駅では最も利用者数が多い。
西船橋へ向かう乗客も当駅で各駅停車に乗り換えるため、総武線としての利用者数もトップクラス。
京成電鉄松戸線(新津田沼駅)乗り換え。
習志野市の中心駅で、通勤時間帯は半分くらいはこの駅で折り返す。
一部の列車はこの駅で特急(ry
稲毛区の中心駅。
幕張車両センター間の回送線も兼ねており、房総地区用の209系が通過することも。
内房線・
外房線、千葉都市モノレール、京成千葉線(京成千葉駅)乗り換え。
千葉県の一大ターミナル。
扇形な為、東京寄りと佐倉寄りの乗車位置で乗り換えの距離が大きく変わる罠のある駅。
東千葉との間にある広い敷地は旧千葉駅。扇形の駅舎も昔は単なる分岐地点だった名残か。
ホーム有効長が8両である為か、快速は停車しない。
快速停車の嘆願もあったが、JR東日本の千葉支社は対応工事の費用負担を要望者側と回答していて、千葉市も利用者数の問題から及び腰となっている。
千葉駅から歩いていけるほど近い。
千葉都市モノレール乗り換え。
若葉区の中心駅。
風太君でお馴染みの動物公園へは、ここで千葉都市モノレールに乗り換えた方が近い。
四街道市の代表駅。
千葉以東の総武本線の駅では一番利用者が多く特急も一部停車。
0番線はたまに待避で使用される。
佐倉までで一番新しく快速停車駅に格上げされた駅。
西口から降りると四街道市、東口から降りると佐倉市に行ける。
成田線との分岐駅。総武本線としての駅ナンバリングはここまで。
佐倉市唯一のJR駅だが中心部は京成佐倉駅の方が近い。
特急しおさいの全列車と成田エクスプレスの一部が停車。
一見すると3線だが、複線な成田線に比べると寂しさが……。
酒々井町唯一の総武本線の駅。
交換可能だが無人である。
快速は通過。
利用者は2000人程度いるが快速は通過。
2019年に自由通路を兼ねた橋上駅舎になった。
全国区の知名度を誇る落花生で有名な八街市の中心駅。
その落花生は高級品だけど、輸入モノとは格段に違う……らしい(高くて食べた事ない)。
快速通過駅。近くにモスクがある。
東金線乗り換え。山武市の中心駅。
快速はここまで。
深夜早朝は思わぬ場所でE233系と出会う。
なお、千葉行きの列車は総武本線経由と東金線・外房線経由双方から設定があるが、配線の関係で真逆の方向に発車していく。
県立松尾高校などへの最寄り駅。
横芝光町(旧横芝町)唯一の駅。
1897年開業当時の特徴的な木造駅舎が現在も使われている。
また、朝に千葉行きの始発列車が1本だけある。
棒線駅その1。
匝瑳市(旧八日市場市)の中心駅。
かつて
普通列車で使用されていた113系で佐倉~松岸間を総武本線経由で走る列車には、行先表示に当駅経由の記載があった。
戦前には当駅~成田駅間を結ぶ成田鉄道多古線が接続していた。
県立東総工業高校や旧海軍香取航空基地跡に建てられた工業団地への最寄り駅。
旭市の代表駅。
2面3線で当駅始発銚子行き列車がある他、ダイヤ乱れや一部運休の際は当駅折返し列車が設定されることがある。
高知県にある
土讃線旭駅と区別するため、定期券以外の乗車券には「(総)旭」と表示される。
当駅で特急待避や行き違いを行う。
単線駅その2。
利用客数は2桁台と線内で一番少ない。
秘境感も線内随一。
「さるた」ではなく「さるだ」と読む。
交換可能だが無人駅である。
佐倉で別れた成田線との合流駅。でも特急は通過。
2面3線。
接続に関しては、銚子で待ってても一緒だったりする。
銚子市の市街地はこの辺りから。
銚子電鉄乗り換え。銚子市の代表駅。
著名な観光地は銚子電鉄へ乗り換えて向かう場所も多い。
かつては直通の気動車列車「房総の休日」「海水浴」「犬吠初日ノ出」などが設定されていた為、ホームには繋がっていた名残がある。
停車駅
御茶ノ水/東京~千葉
緩行線 駅番号 |
快速線 駅番号 |
駅名 |
中 央 線 直 通 |
東 西 線 直 通 |
快 速 |
特 急 し お さ い |
JB18 |
|
御茶ノ水 |
● |
∥ |
横 須 賀 線 |
東 京 発 着 |
JB19 |
|
秋葉原 |
● |
∥ |
JB20 |
|
浅草橋 |
● |
∥ |
|
JO19 |
東京 |
∥ |
∥ |
● |
■ |
|
JO20 |
新日本橋 |
∥ |
∥ |
● |
┃ |
|
JO21 |
馬喰町 |
∥ |
∥ |
● |
┃ |
JB21 |
|
両国 |
● |
∥ |
| |
┃ |
JB22 |
JO22 |
錦糸町 |
● |
∥ |
● |
■ |
JB23 |
|
亀戸 |
● |
∥ |
| |
┃ |
JB24 |
|
平井 |
● |
∥ |
| |
┃ |
JB25 |
JO23 |
新小岩 |
● |
∥ |
● |
┃ |
JB26 |
|
小岩 |
● |
∥ |
| |
┃ |
JB27 |
JO24 |
市川 |
● |
∥ |
● |
┃ |
JB28 |
|
本八幡 |
● |
∥ |
| |
┃ |
JB29 |
|
下総中山 |
● |
∥ |
| |
┃ |
JB30 |
|
西船橋 |
● |
● |
| |
┃ |
JB31 |
JO25 |
船橋 |
● |
● |
● |
□ |
JB32 |
|
東船橋 |
● |
● |
| |
┃ |
JB33 |
JO26 |
津田沼 |
● |
● |
● |
┃ |
JB34 |
|
幕張本郷 |
● |
津 田 沼 駅 折 り 返 し |
| |
┃ |
JB35 |
|
幕張 |
● |
| |
┃ |
JB36 |
|
新検見川 |
● |
| |
┃ |
JB37 |
JO27 |
稲毛 |
● |
● |
┃ |
JB38 |
|
西千葉 |
● |
| |
┃ |
JB39 |
JO28 |
千葉 |
● |
● |
■ |
千葉~銚子
種別 |
備考 |
総武本線(千葉~銚子) |
JO 28 |
JO 29 |
JO 30 |
JO 31 |
JO 32 |
JO 33 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
千 葉 |
東 千 葉 |
都 賀 |
四 街 道 |
物 井 |
佐 倉 |
南 酒 々 井 |
榎 戸 |
八 街 |
日 向 |
成 東 |
松 尾 |
横 芝 |
飯 倉 |
八 日 市 場 |
干 潟 |
旭 |
飯 岡 |
倉 橋 |
猿 田 |
松 岸 |
銚 子 |
普通 |
総武本線内 |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
快速 |
横須賀線成田線直通(成田空港方面) 横須賀線成田線鹿島線直通 横須賀線総武本線直通(▽下りが停車) |
● ● ● |
━ ━ ━ |
● ● ● |
● ● ● |
● ● ● |
● ● ● |
= = ▽ |
= = ▽ |
= = ● |
= = ▽ |
= = ● |
= = _ |
= = _ |
= = _ |
= = _ |
= = _ |
= = _ |
= = _ |
= = _ |
= = _ |
= = _ |
= = _ |
しおさい |
2015年3月14日現在停車駅 |
■ |
━ |
━ |
□ |
━ |
■ |
━ |
━ |
■ |
━ |
■ |
━ |
■ |
━ |
■ |
━ |
■ |
■ |
━ |
━ |
━ |
■ |
成田エクスプレス |
湘南新宿ライン成田線直通(新宿方面) 横須賀線成田線直通(横浜方面) |
□ □ |
━ ━ |
━ ━ |
□ □ |
━ ━ |
□ □ |
= = |
= = |
= = |
= = |
= = |
= = |
= = |
= = |
= = |
= = |
= = |
= = |
= = |
= = |
= = |
= = |
E217系の付属編成による成東行きは佐倉まで快速、佐倉で切り離し後普通列車として運転。
ただし、成東始発のE217系快速電車が上りに1本だけあり、その場合のみ成東から快速として走る。
追記・修正お願いします。
最終更新:2025年04月01日 08:05