だがしかし(漫画)

登録日:2014/09/19 Fri 01:25:30
更新日:2023/10/02 Mon 19:16:59
所要時間:約 6 分で読めます





ウマイ駄菓子×ヘンな美少女?


ハイテンション駄菓子コメディー開封ッ♪


概要

だがしかしとは、週刊少年サンデー2014年30号から2018年20号まで連載されていた駄菓子コメディー漫画である。
作者はコトヤマ(ツイッターでのアカウント名はコンコルド探偵コト山)
本編以外にも『這いよれ!ニャル子さん』等でお馴染みの逢空万太が執筆した小説版も存在する。

いかにも手書きっぽい作画とジャンプの漫画家うすた京介の作品っぽいツッコミとノリでテンポ良く進行するのが特徴の1話8ページくらいの漫画。
非常に珍しい駄菓子をテーマにした漫画で、1話毎に駄菓子等が出てくる。

話数は第○かしと数えられサブタイトルにはその話の主役の菓子が入る(第1話の駄菓子屋などたまに駄菓子以外も入る)。
新人のマイナーなジャンルのショート漫画にしては珍しくかなりの人気を博している。
様々な駄菓子が実名で出てくるが各会社にはちゃんと許可を得ている。

駄菓子をネタにしてるため度々ネタ切れを心配されたりするが、ウィキペディア等を見ればわかるが駄菓子だけでもかなりの種類がある上、
ラムネやめんこやベーゴマやたまごアイスなど駄菓子以外のものも取り扱うため、いざ蓋を開ければ全11巻と意外と長続きしていた。

始めは某イカ漫画と同じく作中の季節は常時夏となっていた(一応ゆっくりと確実に時間は進んでいる)が、後に季節が進んで冬になった。

単行本は全11巻+ラノベ1巻+ファンブック1巻+イラスト集1巻までが発売中(2019年12月現在)。1巻ごとに18~20話収録で現在は74かし(+最終回以降の追加書き下ろし)まで収録。160ページくらい。
1巻は発売日の朝6時くらいからアマゾンが在庫切れを起こすという事態が起き、
さらに発売日の翌日に重版が決定。売行きはかなり好調のようで「単行本が売ってない」と言う苦情が多発した。

また1巻の時は休載無しの週刊連載では極めて珍しく「○巻の続きがこの号から読める」をやっており、
単行本発売日の前日に発売した号の話まで収録するというさらっとかなりとんでもないことをやってのけており、多くのファンを「早っ!」と驚愕させた。
2016年2月時点で累計発行部数は160万部突破。

ちなみに作者は駄菓子に関しては周りが「駄菓子が好きでしょうがない」と思うほど好きではなく、人並みに好きな程度。

よほど人気があるのか、1巻発売以降サンデーから怒涛の猛プッシュを受けており、表紙や駄菓子の特集ページを貰う事が非常に多い。
そして遂には2015年43号でアニメ化が発表。1月8日より放送が決定した。
TBSで毎週木曜27時16分、CBCで毎週木曜28時30分、BSTBS毎週木曜27時30分、TBSチャンネル1毎週日曜27時30分に放送。

アニメは少し改変されており、原作の1話の台詞が省略、別の話とドッキングなど、原作とは少し変わっている。
理由としては一話の中で全キャラ出そうという制作側の意図があったからこそやむを得ず台詞がカットされたり別の話とドッキングされたのだが。
また舞台は千葉県の内房あたりと思われる。

第二期は15分アニメで、18年1月11日からTBSほかで放送された。


あらすじ

ここは関東某所の田舎町。
その町唯一の駄菓子屋「シカダ駄菓子店」を継がせたい父と、漫画家になりたいから継ぎたくない息子のココノツ。
そんな店に、都会からやってきた駄菓子屋マニアの女の子・枝垂ほたるが現れる。
ほたるはココノツに駄菓子屋を継がせるため、たびたび店を訪れるようになって……!?
夏の田舎を舞台に始まるボーイ×ガール×だがしショートコメディ―!


登場人物

○鹿田ココノツ(しかだ -)
CV:阿部敦
本作の主人公。高校1年生。愛称はココナツ(当人としては不本意なのか、そう呼ばれて訂正する場面も)。
親に度々店を継げと言われたり店番を任されているが本人は漫画家になりたいため嫌がっている。
だが店の改善点を無意識のうちに挙げたり駄菓子の知識を披露したりと駄菓子屋としての才能はあり、なんだかんだで駄菓子は好き。
ツッコミ役だがエロ方面では豆と一緒にバカをやり、駄菓子関係ではほたると意気投合してマニアックな会話を繰り広げるなど、割と残念。
サヤから好意を寄せられていることは(兄の豆曰くバレバレなのに)気付いていないが、無意識にフラグを立てる天然タラシ。
巨乳が好きで海辺の水着の女を眺めたりほたるの胸を見てたりしている。
「ごめん待って、ココノツ嘘ついた!! 人一倍……人一倍おっぱい好き!!!」


○枝垂ほたる(しだれ -)
CV:竹達彩奈
本作のヒロイン。
外見はココノツと同世代っぽい(ココノツが初対面時の感想)が、言動などが子供っぽい割に妙に古いネタに詳しいなど年齢不詳で、以下のような気になることを言う。
  • 実在する「こざくら餅」という駄菓子を小学生当時に18個入り、中学になったら15個入りという発言。*1(第1巻)
  • 履歴書などから年齢20歳と確定のハジメを「ハジメちゃん」と呼ぶ。直後お互い驚いている。*2(第8巻)
  • 年末にココノツたちが早く下校した際。店にいたほたるは「なんだか早くない?」と言い出し、終業式だといわれて初めて気が付く。(第8巻)
作者によると年齢に関しては「読者それぞれのイメージで見てもらいたいという理由のため不詳」となっているが、
この出店の話でコトヤマと担当者のやり取りで、担当「じゃあ、コトヤマ先生のイメージではいくつぐらい・・」→(コトヤマが耳元で囁く)→(担当者驚く)という流れのため、
少なくともこの担当者からは意外な年齢のイメージらしい。

大規模なお菓子メーカー枝垂カンパニーの社長令嬢で、世界一のお菓子メーカーを作るのが夢。
日々ココノツを駄菓子屋にさせるため、駄菓子の良さを食べながら解説し、店を継ぐように説得している。
夏の終わりと共に一時期姿を見せなくなったが、冬のとある日に帰って来ると共に、今度は自分の会社を立ち上げ、そこにココノツをスカウトしようと企むようになった。
非常に表情豊かで、見た人が同じものを食べたくなるほど美味しそうに駄菓子を食べる。
おいしさのあまり時に軽く赤面したりアヘ顔になりながらビクッ、ビクッしたりする。
突飛な言動が多い変人だが、他人への気遣いなどは普通にできる良い人。
常時ゴスロリ姿の美少女。紫色の髪にグルグルな三白目。そして巨乳
本編はもちろん、扉絵やツイッターのイラスト等様々な所で美少女っぷりを発揮している。
パンチラ、濡れ透け、水着、全裸を見られたりとサービスシーンが多いが全く恥じらっていない上、ほとんどの場合気づいてもいない。

くじ運は絶望的に無く、当たりつきの菓子は当たらず、ハズレ付きの菓子はハズレを引いてしまう。しかし小説版では念願の…
都会の出身で、ときたまシカダ駄菓子の地域のド田舎っぷりにカルチャーショックを受ける事も。
ちなみにブラックカードと思わしきものを所持してる。
「オッティモ!!」

○鹿田ヨウ(しかだ -)
CV:藤原啓治
ココノツの親父。いつも作務衣に下駄。
駄菓子屋「シカダ」の8代目。
駄菓子屋の才能がある息子を9代目にさせようと日々画策している。
菓子業界では有名人らしい。
勝手にココノツに店番押しつけてどっか行ったり、入荷した菓子を店頭に出さず全部自分の胃の中に収めたり、
もんじゃ焼を面倒だからという理由で宣伝しないなど、(全部ギャグとはいえ)店長としては色々問題だらけ。
背中の筋肉を隆起、操作してポテトフライのキャラクター「ポッチ君」を生み出すという謎の特技を持っている。
他にもココノツの漫画を審査したりユーチューバーになろうとする等、常に予想の斜め上の行動を取りまくる。
妻とは別居中で、色々謎が多い。
ちなみに初回のアンケートで今後の展開で読んでみたいものの項目に「鹿田ヨウの過去や能力の秘密に迫る展開」というものがある。
もしそれが多かったら一体何をするつもりだったのだろうか…。
「あ、やべぇ粉切れてきた……新しいの……」

○遠藤サヤ(えんどう -)
CV:沼倉愛美
ココノツの友人1。豆の双子の妹。八重歯。四白眼で瞳が小さくて可愛い。
ココノツの事が好きなツンデレ貧乳。そして可愛い。
喫茶店で働いており、ココノツはよくコーヒーを飲みに通っている。曰く、コーヒーは苦手だがサヤの淹れるコーヒーなら飲めるとのこと。
ほたるとの初邂逅はある種のホラーであり、友人となった後も彼女の斜め上を行く言動にツッコミを入れる役回りになっている。
しかし駄菓子のマニアックな話題にはついていけないがほたるとの仲は良いため、女子トークで盛り上がることも。
昔ながらの遊びの回では類いまれな才能を発揮する。その才能を目の当たりにしたほたるからは『サヤ師』という尊称(?)で呼ばれている。
脚線美が一番のチャームポイント。また、怖い話やイラストがたとえ駄菓子のものだろうと一切ダメという可愛らしい一面も。
「何言ってんだこの人は……」

○遠藤豆(えんどう とう)
CV:鈴木達央
ココノツの友人2。サヤの双子の兄。グラサン。ココノツからは「豆くん」と呼ばれている。
基本的に物事を深く考えないバカであり、エロいことや都会の流行に興味津々なお年頃。
昔ながらの遊びに天才的なセンスを持つサヤに対し、ココノツ曰くゲームボーイなどの最近の遊びに長けているとかなんとか。
金髪でグラサンと一見ヤンキーのようだが、バイクはきちんと免許を取ってから乗る、未成年飲酒も喫煙もしないなど、中身は普通の少年。
バカな事を言って妹によく殴られている。
なお、グラサンがよく割れる。
「俺、今すんごい体調いいかもしんない……!」

○玉井たまこ(たまい -)
CV:原愛紗実
ココノツたちが住んでいる町で一家で営むお好み焼き屋を手伝っている女性。25歳独身。
さばさばした巨乳の美人で、ココノツやサヤたちにとっては近所のお姉さん的立場。「ココノっちゃん」等、彼らをあだ名で呼んでいる。
祭りの度にココノツ曰く、とある事情でヨウに喧嘩腰で絡みに来てはすぐ和解しているという。
原作での登場回は少ないが、小説版「もうひとつの夏休み」では彼女とココノツのおねs…もとい、過去の話が語られている。
ココノツが巨乳好きになったのは少なからずこの人が影響している模様。
「お前……それは……おま……!! 卑怯ジャン……!!!」

○紅豊(べにゆたか)
CV:杉田智和
シカダ駄菓子の向かいに出来たコンビニチェーン「タウンマート」の店長。残念なイケメン。
ココノツを自分の配下に加えるべく、シカダ駄菓子に戦いを挑んでくる。

+ ネタバレ
当初は皆に「豊さん」と呼ばれ、紅が名字で豊が名前と思われていた……
が、その正体はなんとほたるの実兄枝垂 紅豊」といい、「べにゆたか」はファーストネームである。

ほたるとはそこまで険悪な関係ではないが、様々なコンプレックスを抱えた末に実家を放蕩している。
それ故に「今の自分は枝垂の人間ではない」として、フルネームで呼ばれる事を嫌う。

○尾張ハジメ(おわり -)
CV:赤﨑千夏
20歳の眼鏡お姉さん。
タウンマートのバイト店員だったが、朝が弱く無断欠勤を繰り返してクビになり、シカダ駄菓子に転がり込んできた。
所謂「学業等は優秀だが所々抜けているダメな人」。酒も弱い。
ほたるさんの長期不在中は事実上のヒロインとして活躍していた。
ほたるさん復帰後も(ほたるさんが変わらずアレすぎて)サヤ師に迫るヒロインっぷりを発揮している。
あとスタイルもほたるさんが異次元なので忘れがちだがかなり良い。
ココノツの漫画家の夢を応援している。
金田ァァァァァ!!って感じでスね」


用語

○駄菓子屋
文字通り駄菓子等のお菓子を売る店。
劇中の駄菓子屋「シカダ」は8代目まで続いているが、
駄菓子屋の起源を辿ると江戸時代にまで遡れるため、恐らくその頃からのかなりの老舗と思われる。

○枝垂カンパニー
ほたるの父親が経営しているお菓子メーカー。
具体的なシェアは不明だが、知名度はかなり高い大企業。

○喫茶店「エンドウ」
遠藤家が経営している喫茶店。
サヤが作るパスタは町内一と言われているとか。
豆(せまい…)




登場する駄菓子


うまい棒(株式会社やおきん)
オッティモ!!

○ポテトフライ(東豊製菓株式会社)
薄いのに濃い。

○棒きなこ当(西島製菓)
砂漠の戦士 -信じられるのは己のみ-

○生いきビール(松山製菓株式会社)
「生」だけど「安全」に「大人」になれる。

○モロッコフルーツヨーグル(サンヨー製菓株式会社)
あああ……あふ……あふあ……(ビクッビクッ)

○コーヒー牛乳キャンディ(アメハマ製菓株式会社)
フラグ建築の友。

○ヤングドーナツ(宮田製菓株式会社)
いくらでも食べられるわ!!

ブタメン(株式会社おやつカンパニー)
真夏に食べてこそ。

○くるくるぼーゼリー(東豊製菓株式会社)
飲食は施設の規則に遵って行いましょう。

フエラムネ(コリス株式会社)
出ねぇ……、音が出ねぇよォ……!!(この間20年)

○めんこ
サヤちゃん、免許皆伝。 ギガンシューtうわやm

○ラムネ
ペリー「Lemonade」

○ココアシガレット(オリオン株式会社)
ハードボイルド気分。

○プチプチうらないチョコ(株式会社チーリン製菓)
パンチラ。

○ビンラムネ(株式会社岡田商店)
中毒性や依存性の無い安全で合法の粉(当たり前)。
「あ、やべえ粉切れてきた……新しいの……」

○こざくら餅(株式会社明光製菓)
減ってる!!!! → もぐもぐぅ……。

たまごアイス(井村屋株式会社)
おっぱい。もしくは爆弾。

○モンスタースタンプ(株式会社やおきん)
唾液。

○ヤンヤンつけボー(株式会社明治)
駄菓子(税抜122円)。

○わたパチ(株式会社明治)
口内炎の時に。

○すっぱいぶどうにご用心(明治チューインガム株式会社)
なんだって言う事を聞くわよ。

○ごえんがあるよ(チロルチョコ株式会社)
はあ~~~~~……とろける……(よだれ)

○ふがし(しきしま、やおきん、鍵屋など)
拘束プレイ。

○おはじき
敗ければ、全てを失う……!

○ゴリゴリくん(加賀乳業)(ガ●ガリ君
許可が出ない(名称的に)。

○ぺペロンチーノ(東京拉麺株式会社)
オッティモ!!

○ジャンケンマン(株式会社アズロネット)
メンゴ☆

コラボレーション

上記駄菓子メーカー以外とでは、TCGWIXOSSとのコラボレーションを何故か行っている。
ショップ大会優勝プロモカード「ゼノ・マルチプル」のイラスト違いとしてサヤ、
ブースターパック収録のシグニカードとして「コードアートH・T・R(ホタル)」が登場。
アニメ化決定前に行われた漫画版とのコラボであるため、イラストはアニメ版ではなくコトヤマ描き下ろし。
H・T・Rことほたるさんは電子機器をモチーフとした「電機」デッキと相性が良く、特に「幻水姫グレホザメ」とのコンボは一級品。
登場から結構な年月が経ちながらも未だに環境でも通用する強力なカードで、
シークレットのレアリティである作者コトヤマのサイン入りカードは高値で取引されている。


追記・修正よろしこ  -父

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最終更新:2023年10月02日 19:16

*1 個数の変更時期ははっきりしてないが実物側の情報に「1995年ごろにこのタイプのパッケージになり、2000年時点ではまだ18個、2006年時点でもう12個」というのがあるので、「1995年時点で最大でも12歳(小6)」「2006年以前までに中学入学の13歳になっている」ので誕生年が1983年から1993年(早生まれの場合のみ、遅生まれなら1992年まで)になる。同じ第1巻で「ブタメン」という駄菓子が20周年記念(2014年にあったイベント)という描写から本編は2014年の夏休みから開始で、以後の展開から何年も経過するような内容ではないのはほぼ確定のため、誕生日の誤差含めても21歳-32歳頃になる。

*2 確実に年長のヨウや兄は「ヨウさん」「兄さん」なので、敬語などを知らないわけではない。ちなみにココノツたちのことは「ココノツくん」「サヤちゃん」など。