登録日:2015/03/21 Sat 21:30:11
更新日:2024/07/17 Wed 17:52:00
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竜の炎と魂の炎。
二つの炎が合わさるとき、全てを消滅させる光が生まれる。
ティラノ・リンク・ノヴァは、デュエル・マスターズの呪文。
DM-21「不死鳥編 第3弾 封魔王の系譜(ヒストリー・オブ・デビル・ノヴァ)」に収録。
レアリティはベリーレア。
スペック
ティラノ・リンク・ノヴァ VR 火文明 (14) |
呪文 |
シンパシー:ティラノ・ドレイクとブレイブ・スピリット(この呪文を唱える時支払うコストは、バトルゾーンにある自分のティラノ・ドレイクまたはブレイブ・スピリット1体につき1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならない) |
相手は、自分自身のシールドをすべて手札に加える。(相手はその「S・トリガー」を使うことができる) |
男らしさに溢れた豪快な能力を持ち、その内容は相手の全てのシールドを手札にブッ飛ばしてしまう。
実質的にワールドブレイクなので、シールド・セイバーなども防ぎきれない。
『ブレイク』扱いではないので、相手の城の置換効果なども無意味にして盤面を崩壊させることも可能。
だが、男らしく相手の反撃にも立ち向かう仕様となっている。
手札に加えられた相手のカードはS・トリガーの使用が許可されており、つまり相手はS・トリガーを使うことができるようになっている。
相手は元々持っていた手札の
S・バックなども使用可能にもなっている(この辺はルール的にはややこしいが)。
つまり、
ゲームをこの一枚で決められるかどうかは、使ったプレイヤーが唱えるまでにどのような状況に持ち込めるかと言う部分がある。。
そしてこのカードの最大の難点と言える要素は、呪文としてはトップクラスに重いコスト14の設定。
流石に手札からは唱えるのが難しいコスト設定である。
一応、
ガチンコ・ジャッジに使えれば負ける可能性が限りなく低いという利点もあるが…。
ところが、ティラノ・ドレイクは大量展開が得意な種族でもない。
ティラノ・ドレイクは重量級種族ではないので軽いクリーチャーも少なくはないが、種族自体が盤面の数の展開をメイン戦略とした種族ではない。
ティラノ・ドレイクよりも多少軽いクリーチャーが多いブレイブ・スピリットを対象にするにも、あくまでサポートである以上デッキのメインには成り得ないため、数多くデッキに投入することも現実的な戦略とは言えない。
シンパシーを使って現実的に唱えられそうな設定としては、4体並べてコストは10くらいだろうか。
これでも「普通に唱えること自体が無理に等しい」から「長期戦で運が良ければ唱えられるかもね」くらいの変化であり、軽くなった実感は無い。
つまり行ってしまえば、シンパシーを備えていること自体を基本的に考えない方が良い。
シンパシーなどには頼らずにコスト踏み倒しを利用するのがベストな使い道と言える。というか、この呪文はほぼ踏み倒しで使われる。
呪文踏み倒しクリーチャーは重いクリーチャーが多いが、通常に唱えるよりは遥かに楽である。
他にも【暴発ミルザム】【ブライゼシュート】などへも投入を考えられる。
決まれば一発で相手を撃破できる威力を持つロマンが詰まった呪文なので、難しいが上手く生かしたい。
ルール上の注意
- 上述したが、相手はこの呪文で吹っ飛ばされたシールドのS・トリガーを使っても良い。これはテキストでしっかりと説明しているから問題無いだろうが。
- 手札に加わるシールドは、同じタイミングで一気に手札に加わるという裁定。よって、上記でも既に述べたが元々持っていた手札のS・バックならば使用可能。この時、手札とシールドのカードが混ざらないようにプレイヤー同士で確認を取り合おう。
- これも上記で述べたが、ブレイクでは無いので城の置換効果は使えない。
- S・トリガーを使えるのは、この呪文の効果を全て解決した後。つまり《DNA・スパーク》などでシールドが新たに追加された場合、そのシールドを手札に加えさせることは出来ない。この点は、かなり見落としやすいので注意しておく必要がある。
■クリーチャーのアタックトリガーで攻撃時に呪文を唱えた場合について。
- 相手は使用するS・トリガーを一旦全て解決し、その後でニンジャ・ストライクなどの相手が攻撃した時に使える能力を処理する。
- 《至宝 オール・イエス》などで攻撃時に誘発するトリガー能力を使える場合は、呪文のコスト踏み倒しとアタックトリガーの効果を好きな順番で解決できる。ティラノ・リンク・ノヴァの踏み倒しを先に行った場合、めくれたS・トリガーを全て処理し、その後アタックトリガーを解決。
- 守備側プレイヤーが出したS・トリガー獣のcipは一旦保留される。そしてアクティブ・プレイヤーのアタックトリガーを全て解決した後で処理する。
相性の良いカード
- 《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》
- 《聖竜ボルシャック・ウルフェウス》
- 《神羅サンダー・ムーン》
- 《超神羅ギャラクシー・オペレーションθ》
- 《蒼の潮流スーパー・スペル・グレートブルー》
- 《紺碧術者 フューチャー》
- 《ラッキー・ダーツ》
呪文を踏み倒せるカードの一例。
ティラノ・リンク・ノヴァを使う際には、これらのカードが踏み倒しによく使われる。
一撃必殺を決めるための専用デッキを組むのが良いだろう。
関連カード
インビンシブル・フォートレス VR 火文明 (13) |
呪文 |
相手のシールドを3枚まで選び、持ち主の墓地に置く。 |
ティラノ・リンク・ノヴァとは比較対象になりやすいシールド焼却呪文。どちらを使うかは単純に好みの問題となる。
1ショットキルを狙うならティラノ・リンク・ノヴァの方が手っ取り早いが、反撃の少ない安全性を求めるならフォートレスの方が上。
しかし、ティラノ・リンク・ノヴァは再録機会が少ないので現在ではフォートレスの方が使われているか。
再録
コンボデッキを中心に一定の需要があるティラノ・リンク・ノヴァ。
その魅力が詰まる破壊力も伴って、初登場から年月を重ねていく毎に再録を求める声はかなり多かった。
しかし、その要望の声は届かずに再録されることはなく絶版の時期が続いた。
再録されなかった理由としては、シンパシー元である種族の都合が絡んでいるという説がよく語られている。
呪文のシンパシー元はティラノ・ドレイク及びブレイブ・スピリットだが、この二つの種族は不死鳥編以降恵まれない立場にある。
特にティラノ・ドレイクは、他のハイブリッド種族が
エピソードシリーズでプッシュされる中、唯一
スルーされたくらい。
そもそもこの呪文に限らず、DM-21のハイブリッド種族を参照とするシンパシー呪文は再録されていなかったりする。
このように上述の理由から、少なくともティラノ・ドレイクがプッシュされない限りは再録は厳しい状況にあると見られていた。
しかし、2021年ついにDMEX-15「20周年超感謝メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」にて念願の再録を果たした。
DMEX-15はアニメや漫画の名場面をカードとして切り抜いているというコンセプトだが、ティラノ・リンク・ノヴァはアニメ『新星輝デュエル・マスターズ
フラッシュ』の主人公である夢実テルや夢見ココロが映されたイラストとなっている。
フラッシュ自体が色々と不遇の作品で公式での扱いはあまり良くないのだが、ティラノ・リンク・ノヴァのイラストに利用されたことはファンから歓喜の声が上がった。
ただし、フラッシュの場面をピックアップされたカードはDMEX-15でティラノ・リンク・ノヴァのみである。
また、採用された画像はどういう理由で切り抜いたのか意図が全く読めないような、本当に何とも言えない場面だったりする。
ティラノ・リンク・ノヴァ VR 火文明 (14) |
自分のティラノ・ドレイクが5体以上あれば、唱えるコストを10少なくする。ただし、コストは1より少なくならない。 |
相手のシールドをすべてブレイクする。 |
DMPP-09EX「聖竜凱旋 -REBORN OF THE SURVIVOR-」にて収録。DM-21のシンパシー呪文の中では、デュエプレ参戦一番乗りとなった。
シンパシーが消滅し、代わりに自分のティラノ・ドレイク5体以上でコストが大幅に軽減して7コストで唱えられるようになる。
また、シールドを吹き飛ばす効果がブレイク扱いとなり、地味にブレイクに反応する効果に引っ掛かるようになってしまった。
TCG版と比べるとティラノ・ドレイクデッキへの投入が現実味を帯びるように調整されたと言える。
赤単デッキでの使用や安全面を考慮するならば《インビンシブル・フォートレス》の方が優先されるが、ワンショットキルの可能性などではこちらを使うのも良い。
また、いずれNew Division環境では再録が起きなければ《インビンシブル・フォートレス》はスタン落ちするため、こちらの方が踏み倒しで使われる状況は生まれる。
補足
- デュエプレでは魂=ブレイブ・スピリットの存在は消えているのだが、輸入された際にフレーバーテキストが変更されることはなかった。
デュエプレ版の「魂」は何か別の存在を指しているのかもしれない。
追記の炎と修正の炎。二つの炎が合わさるとき、全てを編集させるWiki篭りが生まれる。
- 一度も使うことがなかった -- 名無しさん (2015-03-22 20:24:26)
最終更新:2024年07月17日 17:52