超聖竜ボルフェウス・ヘヴン

登録日:2023/09/15 Fri 00:00:00
更新日:2023/09/18 Mon 09:43:24
所要時間:約 10 分で読めます







*1

超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-27「極神編 第4弾 完全極神(パーフェクト・ヘヴン)」に収録されたスーパーレアの1枚である。

あの《ボルメテウス・武者・ドラゴン》と《龍聖霊ウルフェウス》が一つになったクリーチャーで、《暗黒凰ゼロ・フェニックス》と共に極神編のトリを飾った。
切札勝舞と白凰の絆の象徴でもあり、メディアミックスで印象的な活躍をした事もあって根強い人気を誇っている。


【解説】

超聖竜ボルフェウス・ヘヴン SR 光/火文明 (7)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/アーマード・ドラゴン 13000
進化V−自分のエンジェル・コマンドまたはアーマード・ドラゴンのいずれか2体を重ねた上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札にある光または火の呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。
このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドを1枚、墓地に置いてもよい。そうした場合、相手のクリーチャーをパワーが6000以下になるように好きな数選び、破壊する。
T・ブレイカー

武者ドラゴンとウルフェウスが合体した事をイメージしてか、2体のクリーチャーを必要とする進化Vによって召喚され、進化元にはエンジェル・コマンドアーマード・ドラゴンを指定している。
加えてコストが7も掛かるので、デッキを構築するなら進化元はどちらかの種族に寄せて召喚しやすくしておきたい。

このように高めの召喚難易度を誇るクリーチャーではあるが、効果もそれに見合って非常に強力。

目玉となるのがcipの呪文踏み倒しで、場に出た際に手札の光文明火文明の呪文をノーコストで唱えられる。
この手の効果は踏み倒す対象にコスト上限が掛かってる事が大半だが、ボルフェウスの場合は光か火さえ含んでいればコストを問わずに詠唱できるのが強み。
コストがバカ高い重量級呪文にも対応しており、収録当時なら《インビンシブル・フォートレス》や《ティラノ・リンク・ノヴァ》、後のシリーズでも《超銀河弾 HELL》に《煌銀河最終形態 ギラングレイル》等が揃っている。
ここまで狙わなくとも中量級で優秀な呪文は多く存在するため、「いざという時は大型呪文も狙える汎用性の高い踏み倒し」感覚で利用したい。

もう一つはアタックトリガーによる火力効果で、自身のシールド1枚を犠牲にしてパワーの合計が6000以下になるよう任意の数を破壊できる。
武者ドラゴン由来の効果だが、ボルフェウスは破壊対象が単体から複数破壊できるようになり強化されている。
cipで除去呪文を発動して相手の大型クリーチャーを退けた後、残る小型クリーチャーを一掃したい場合の詰めの一手として扱うのも良いだろう。

以上のようにド派手さと堅実さを兼ね備えた優秀なクリーチャーであり、切り札として相応しい能力を備えていると言える。


【派生カード】

聖竜ボルシャック・ウルフェウス SR 光/火文明 (7)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン/エンジェル・コマンド/ハンター 9000
進化:コマンドまたはドラゴン1体の上に置く。
このクリーチャーが出た時、光または火の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
W・ブレイカー

新たにハンターとして転生したボルフェウス。
元のデザインはそのまま胸や肩にハンター特有の傷痕が光り輝き、新たしく大剣を構えている。

性能については「出力を落として汎用性が増したボルフェウス」といったところ。
パワーと打点が一回り下がって火力効果もオミットされた代わりに、進化元はコマンドドラゴンのいずれか1体を用意するだけでよくなり、召喚のハードルが大幅に下がった。
それでいてcipの効果はボルフェウスそのままであり、呪文を踏み倒したいならこちらが優先される。

また、どういうわけか「ボルシャック」の名称カテゴリも兼ね備えている。
後述するが、設定的にはこのクリーチャーも武者ドラゴンとウルフェウスの力を兼ね備えた存在であり、何故そこに無関係なボルシャックの名前が割って入ったのかは分かっていない。
とはいえ、豊富なサポートが受けられる優秀なカテゴリなので有るに越したことはなく、特に同じボルシャックである《ボルシャック・クロス・NEX/ボルシャック英雄譚》との相性は抜群。
呪文面の《ボルシャック英雄譚》とは互いに互いを踏み倒せる関係にあるため、上手く引ければ連鎖的に大量展開が見込めるのである。

総じて実用性が格段に増しており、正直言ってボルフェウスより断然強い。
派生カードの方がオリジナルより強いのは特段珍しくもないが、やや寂しくところである…。


【関連カード】

ボルメテウス・武者・ドラゴン SR 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000
このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドを1枚、墓地に置いてもよい。そうした場合、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー

ボルフェウスの合体元にあたるクリーチャーその1。
こちらからは火文明アーマード・ドラゴン、そして自分のシールドを犠牲にした火力効果を受け継いでいる。

詳しくは個別項目を参照。

龍聖霊ウルフェウス SR 光文明 (7)
クリーチャー:アポロニア・ドラゴン/エンジェル・コマンド 6000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の墓地にエンジェル・コマンドまたはドラゴンがあれば、「S・トリガー」付き呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
W・ブレイカー

ボルフェウスの合体元にあたるクリーチャーその2。
こちらからは光文明エンジェル・コマンド、そしてcipの呪文踏み倒し効果を受け継いでいる。
一方で種族アポロニア・ドラゴンについては、武者のアーマード・ドラゴンとドラゴンで被るからか拾われていない。

超聖竜 シデン・ギャラクシー SR 光/火文明 (5)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/アーマード・ドラゴン/サムライ 15000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化V-自分のドラゴンまたはエンジェル・コマンドのいずれか2体を重ねた上に置く。
メテオバーン-このクリーチャーがこのターンはじめて攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを2枚まで選び墓地に置いてもよい。このようにしてドラゴンを墓地に置いた場合、このクリーチャーをアンタップする。このようにしてエンジェル・コマンドを墓地に置いた場合、このクリーチャーがこのターン中に破壊される時、墓地に置くかわりにバトルゾーンにとどまる。
T・ブレイカー

次シリーズの戦国編で登場するもう1体の超聖竜。ただしこちらは「スーパーチャンプ」と読ませる。
ボルフェウスと同様に2体のクリーチャーが一つになった存在であり、《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》と《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》が合体している。
効果については元ネタの効果の強化版を別個で搭載していたボルフェウスと対照的に、進化元次第でメテオバーンの効果をどちらか片方に特化する事もできるのが特徴。

詳しくは個別項目を参照。


デュエル・マスターズ プレイス


聖なる炎で仇敵を滅す。

神すら超えた暗黒凰と決着をつけるため、超聖竜は決戦の地へと向かう。


超聖竜ボルフェウス・ヘヴン SR 光/火文明 (6)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/アーマード・ドラゴン 13000
進化V−自分のエンジェル・コマンドまたはドラゴンのいずれか2体
バトルゾーンに出た時、自分の手札にある光または火の呪文1枚を、コストを支払わずに唱えてもよい。そうしなかった場合、カードを1枚引く。
攻撃する時、相手のクリーチャーを、パワーの合計が6000以下になるように好きな数選び、破壊する。
T・ブレイカー

DMPP-09EX「聖竜凱旋 -REBORN OF THE SURVIVOR-」にて収録。
イラスト違いのシークレットカード版も存在する。

TCG版から効果が大きく変更されており、
  • コストが7から6に低下
  • 進化元の指定種族がアーマード・ドラゴンからドラゴンに緩和される
  • cipでは呪文踏み倒しを使用しなかった場合のドロー効果が追加
  • アタックトリガーでは自分のシールド焼却抜きに火力効果が発動可能に
等のテコ入れを受けて大幅に強化された。

更には、ボルフェウスとのデザイナーズコンボを意図したプレイスオリジナルカードの《聖霊竜騎ボルシャリオ》と《翔天幻風ラルック》も同弾に収録されている。
前者は進化元を担いつつもcipでデッキから呪文をサーチし、後者は2コスト軽減してくれる上に《聖竜》と名の付いたクリーチャーの進化元にもなれるので大変優秀。
呪文の踏み倒しは勿論、デメリットがなくなった全体火力でアタックトリガーも遠慮なく発動できるようになり、TCG版と比べて恐ろしく強くなっている。



【背景ストーリー】

魔刻の斬将オルゼキア》が率いる闇文明の暴走、そして全てを無に帰すゴッド超絶究極神ゼンアク》の降臨で世界は混迷を極めていた。
そんな中で火文明の《ボルメテウス・武者・ドラゴン》と光文明の《龍聖霊ウルフェウス》は互いに融合する道を選び、最強の超獣《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》が誕生する。
そして闇文明が復活させた最凶の超獣《暗黒凰ゼロ・フェニックス》に立ち向かい、2体は激闘を繰り広げる。

神をも超える戦いは相打ちという形で幕を閉じ、あとには荒廃した大地だけが残った。
だがそこへ最後の神・五元神が降臨してあらゆる混沌を浄化し、世界は修復されていくのだった…。

プレイス版

こちらの世界線ではゼロ・フェニックスを復活させた闇文明の台頭に加え、更にサバイバーまでもが復活している。
仙界のエネルギーも取り込んで神すら超越した闇の軍勢の攻勢、そして「O.V.E.R.Evo.」による無尽蔵の進化で全てを飲み込まんとするサバイバーの浸食によって、世界にはもはや一刻の猶予も残されていなかった。
この未曽有の危機を前にして、武者ドラゴンとウルフェウスは魂を重ね合わせて闘う事を決意する。
そして2体の融合体《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》が爆誕し、更には天の力と神の力が合わさって超聖竜に大きな力を与えた。

誕生早々、超聖竜は際限なき進化と増殖で世界を埋め尽くそうとするサバイバーを一掃
続けてゼロ・フェニックスを滅するべく、天高く飛び立って決戦の地で仇敵と対峙する。
彼らの戦いは惑星が衝突したかのような衝撃を轟かせながら一週間にも及び、死闘の末に超聖竜が勝利した

全ての災いを退けた後、ボルフェウスは自身が持つ龍の力を星その物に与え、世界を「終わりなき苦しみ」から解放して長きに渡る平和へと導くのだった…。

エピソード1

武者ドラゴンとウルフェウスの魂はハンターに受け継がれたようで、新たに《聖竜ボルシャック・ウルフェウス》なる超獣として新生している。
そしてハンターの一員として、超獣世界に襲い来る新たな脅威・エイリアンに立ち向かうのだった。


【メディアミックスでの活躍】

漫画「デュエル・マスターズ FE」の勝舞とザキラによる最終決戦で登場。
互いにシールドは0、しかし向こうには《暗黒凰ゼロ・フェニックス》と《黒神龍ドボルザーク》がいるという絶望的な状況の中で、白凰との友情の象徴として召喚された。
効果で《ラスト・バイオレンス》を踏み倒してブロッカーのドボルザークを破壊し、そのままダイレクトアタックを決めてザキラに勝利。
FEのラストバトルを印象付ける切り札として見事な活躍を見せた。


【余談】




追記・修正は謎の改名をされる前にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2023年09月18日 09:43

*1 画像出典:pixiv イラストレーターNINNIN氏 『超聖竜ボルフェウス・ヘヴン』 2009年9月10日掲載 https://www.pixiv.net/artworks/6082524 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids