ネロギラス(ファイヤーマン)

登録日:2015/07/20 Mon 14:14:36
更新日:2023/02/02 Thu 21:51:35
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ネロギラスは、『ファイヤーマン』に登場した怪獣(恐竜)である。あのグドンを捕食した怪獣として知られる。
別名は「殺し屋怪獣」。番組OPのテロップでは「ネロ・ギラス」と表記されている。


【概要・活躍】

登場:ファイヤーマン「深海からの挑戦」(9話)
身長:48m
体重:3万1千t
頭に一本角を生やした典型的な怪獣スタイルの外見を持つ、水陸両用の「肉食恐竜」。
白目が無い赤い目やだらりと垂らした舌など見るからにやばそうな顔つきである。
非常に凶暴かつ貪欲な性格で、その怪力を活かして腹が減れば手当たり次第に他の生物を襲う習性を持つ。
その対象は他の種類の怪獣は勿論、時には同種を共食いする事も辞さないほど。
皮膚も頑丈で、地球科学特捜隊SAFの潜航艇シーマリンの攻撃も一切効かない。
炎や光線は吐かないが口から血のような赤い粘着質の液体を噴射する能力があり、敵の視界を遮る事が出来る。
また深海に生息しているためか、非常に優れた聴覚を有している。

ジュラ紀に生息していたが、海底火山の噴火で現在の深海に蘇り再び行動を開始。
深海ケーブルを食いちぎりつつ、食欲を満たすためか次々に他の怪獣を殺し続けながら日本に向けて侵攻を始めた。
そして、ファイヤーマン=岬大介の育ての親である田所博士が乗った深海研究船SR号をも撃沈させ、乗組員ごと殺してしまった。
その後SAFは、田所博士が遺した「腹が減れば共食いも辞さない」と言うネロギラスの情報を利用し、録音したネロギラスの鳴き声を巨大スピーカーで流して、地雷が設置されている海岸におびき寄せ、砲塔や大型双胴機マリンゴンで撃破する作戦を決行。
作戦通りネロギラスは上陸したが地雷や砲撃はほとんど効果が無く、赤い液体によってマリンゴンの視界を遮り海上に不時着させてしまった。

このままではネロギラスは本格的に地上へ侵攻を始めてしまう、その時岬はファイヤースティックを掲げ――。


「いくぞネロギラス!1対1の勝負だ!ファイヤー!」


――ファイヤーマンに変身。育ての親を殺した仇への復讐戦が始まった。

奮戦するファイヤーマン相手に一歩も引かないネロギラスは、赤い液体を噴射してファイヤーマンから司会を奪った後凄まじい怪力で圧倒し一時は倒してしまう。
だが、恩師である田所博士が脳裏に浮かび何とか立ち上がったファイヤーマンは、彼が伝えたネロギラスの『尻尾』を額からの光線で切断し、決め技のファイヤースパークを放った。
様々な怪獣をバラバラに惨殺し、田所博士の命をも奪ったネロギラスは、まさに因果応報の如く、バラバラに粉砕されたのであった……。


【ネロギラスの犠牲者、犠牲怪獣】

ネロギラスによって殺された怪獣や犠牲者たち。たった1話でこれだけの命がネロギラスによって奪われている。

●極寒怪獣 ロドグロス
ガロン環礁から100km先の海底でネロギラスに惨殺された死体の姿で登場。
その後一切登場せず詳細が一切わからない不遇な怪獣。怪獣図鑑に載っていないことも多い。
ウルトラマンA』に登場した忍者超獣ガマスと非常によく似た姿だがそちらの詳細も不明のままである。着ぐるみを流用しただけなのだが

●巨大剣竜 ステゴラス
第3話・4話『謎の宇宙人』『インベーダーを撃破せよ』に登場した、同じくジュラ紀に生息していた怪獣(恐竜)。
大人しい性格のためかネロギラスの前には歯が立たずあっさりと倒され首のない死体にされてしまった。

●地底怪獣 グドン
ウルトラマンジャック(帰ってきたウルトラマン)を大苦戦させた、ツインテールを好物とするあの怪獣。
こちらもジュラ紀に生息していたと作中で解説がある。
ウルトラシリーズ以外の作品へのゲスト出演と言う快挙を成し遂げた怪獣が、食物連鎖のピラミッドではネロギラスの方が上位だったようで成す術なく血祭りにあげられ、生皮剥がされた状態で海を漂う死体と言う恐ろしい状態にされてしまっている。
着ぐるみはオリジナルであるが、初登場時と比べて劣化している。また、海上に浮かぶ死骸が新規造型されている。

地底怪獣であるはずのグドンが深海にいた理由には、『ウルトラマンメビウス』で取り上げられたツインテールの生態(本来は水棲怪獣である)が関係している可能性が視聴者から指摘されることもあるが、何分後付け設定であるため詳細は不明。

●田所博士、SR号乗員3名
田所博士はファイヤーマン=岬大介の考古学や地質学の恩師にして、孤児だった彼を育ててきた岬にとっての「父親」。
科学者としての最後の仕事のために深海研究船SR号に乗組員3名と共に三陸沖に向かった際、ネロギラスの襲撃を受けて命を落とした。
だが、彼の遺したネロギラスの生態に関する情報が勝利への切り札となっている。


【余談】

  • 名前の由来は暴君で知られたローマ皇帝ネロから。ちなみにグドンは後に同じくネロの名を冠したネロンガにも敗北している。

  • デザインは池谷仙克氏。決定稿には「筋肉モリモリ」と指示があるようにマッシヴな造形で描かれているが、技術的な問題か実際の着ぐるみにはあまり反映されていない。

  • 第9話のネロギラス戦の戦闘シーンは、第16話のアルタ星人がファイヤーマンについて調べているシーンに流用された。

  • 田所博士を演じたのは『ゴジラ』の芹沢博士や『ウルトラマン』の岩本博士でお馴染みの名優、平田昭彦氏。

  • ウルトラシリーズ出身の怪獣ではないが、ツインテールを捕食するグドンを食べた事からウルトラシリーズの再編集ビデオ作品で取り上げられたことがある。
    2010年代にも『ウルトラマンギンガS』Blu-ray BOXの特典にて、名前は挙がっていないもののグドンの天敵としてネロギラスの存在が示唆されている。


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最終更新:2023年02月02日 21:51