ネロンガ

登録日:2016/08/17 Wed 02:35:36
更新日:2024/12/11 Wed 19:50:13
所要時間:約 7 分で読めます





ネロンガとは、ウルトラシリーズに登場する怪獣である。
ここではネロンガによく似た稲妻怪獣ハリリンターに関しても記載する。


概要

種別:透明怪獣
体長:45m
体重:4万t
武器:暴君電撃

鼻先の角を避雷針代わりに、電気を喰らう習性を持つ怪獣。トリケラトプスのような姿をしており、普段はノソノソと4足で歩き回るが、後ろ足だけで立ち上がることも可能。
全身の細胞がガラス質であり、体を透明にして姿を消すこともできる。
普段は地中に潜み、餌となる電気を食う時には地上に姿を現す。
クワガタのような角と鼻先の角を合わせることで高圧電流「暴君電撃」を放つ力を持ち、
戦車すら簡単に潰せる(出典:『ウルトラの常識 ウルトラQ・ウルトラマン編』双葉社)…のだが……。


ウルトラシリーズに登場したネロンガ

ウルトラマン

第3話「科特隊出撃せよ」に登場。
伊豆・伊和見山に古くから住む怪獣で、近くに建造された水力発電所の電気を狙い、地上に姿を現していた。
300年前にも伊豆で暴れていたらしいが、この時にはまだ小さかったようで、侍「村井強衛門」に退治され、地底に隠れ潜んでいた。
しかし2年前に発電ケーブルが塒にしていた古井戸を通り、味をしめたネロンガは地中を掘り進んでは発電所を襲い、電気を食い続けることで天を衝く巨体へと変貌を遂げた(しかし、江戸時代には一体何を食っていたのだろうか?)。

地上においては常に透明化していたため、周囲からは地震と共に発電所が倒壊したようにしか見えなかったのだが、電気を食って満腹になると姿を現した。
これについてフジ隊員は、体内のイオンバランスが変化することによるものではないかと推測している。

怪物が出現して発電所を襲っているという通報を受けた科学特捜隊はすぐに伊豆に向かい、ネロンガ掃討作戦を開始。
ネロンガは案の定送電設備を襲い、アラシは果敢にもスーパーガンで立ち向かうがいつも通り歯が立たず、
勝ち誇るかのようにネロンガは暴君電撃を放つ。
危うし!アラシ隊員!!


ネロンガ の こうげき。
ネロンガ は アラシに かみなりをおとした。
ミス! アラシ に 5のダメージ。
アラシ は ぶじだった。


……一日どころか300年の長があるのに、何をやってるんだか。
ここはネロンガのタコぶりを笑うべきか、科学特捜隊の防衛技術の高さを誇るべきか。
兎にも角にもネロンガは送電施設を粗方破壊し尽すと、再び姿を隠し、地中に潜って今度は同じ市の火力発電所に向かう。
科学特捜隊の攻撃にもひるまず船をブン投げ、建物を薙ぎ倒し、暴君電撃で燃料庫を焼き払って(←本気を出すのが遅い)暴れ回るネロンガだったが、
そこにすっくと立ちはだかり待ったをかけた男がいた。

勿論、われらのウルトラマンである。

突然の来訪者に驚いたネロンガはいきなり暴君電撃を浴びせるも、ウルトラマンは得意の大胸筋バリアでこれを弾き、ドンと胸を叩いてネロンガを挑発。
怒ったネロンガは突撃を仕掛けるが、ウルトラマンはひらりとその巨体を躱し、破壊を免れて最後に残っていた変電所がネロンガの下敷きになって木端微塵
ウルトラマン、自分の立ち位置くらい考えて戦いなさい。「バカヤロー!なんて下手な戦い方だ~!!」
怯まずネロンガは尻尾でウルトラマンを張り倒すとのしかかって押し潰しにかかり、戦闘が長引きウルトラマンのカラータイマーヤケに早く点滅を始める。
奮起したウルトラマンはネロンガを蹴飛ばして首相撲の体勢からブン投げ、怒り狂うネロンガの鼻先の角を膝で蹴り折った。
最早一刻の猶予もない。ウルトラマンはネロンガを頭上高く持ち上げて投げ飛ばし、ボタ山に叩き付ける。
身動きの取れなくなったネロンガの巨体に、ウルトラマンのトドメのスペシウム光線が炸裂。
銀の光が瞬き、永劫の時を生きた雷龍は粉々に消し飛ぶのだった。


派生作品

漫画(一峰大二版)

記念すべき『ウルトラマン』第一話の怪獣として登場。
驚くべきことに電気を捕食する不可視のアメーバ菌と解釈されており、巨大な集合体が蓄電によってネオン管のように発光することで姿を現す描写がなされていた。
なお、この設定を汲んだか、一峰氏が漫画版マンを掲載していた『ぼくら』のグラビアでは「アメーバが原爆の放射能で怪獣化した」などと書いてあった。
(※だとすると300年前に村井が倒した個体は何だったんだということになるため、恐らく『漫画版のネロンガ』の解剖図なのだろう)
また、TV版とは異なり完全な透明にはなれず、体の厚みがある以上「ネロンガを通してみた景色は凸レンズのように歪む」設定になっている。
口から電気エネルギーを熱線に変えて放つ技も有しており、ウルトラマンに甚大なダメージを与えている。
最後はウルトラマンに角をへし折られて体中から放電してしまい一気に弱体化、トドメとばかりに放たれたスペシウム光線で爆死した。

ちなみにネロンガ登場回は原稿が紛失してしまっていたようで、秋田書店から出版された単行本や文庫には長らく収録されておらず、
90年代に翔泳社より刊行された完全版で当時の原稿を元に一峰氏が新規に描き下す形で収録されたのみであった。
2018年刊行の「最終決定版」にて、ようやく秋田書店の単行本にネロンガ登場回の収録が叶っている。

漫画『ウルトラマン THE FIRST

基本設定は変わらないが、第4話「大爆発5秒前」のシナリオも交えているため、伊豆沖の洞窟から地下水脈を通り現れた巨大ラゴンと戦闘になる。
ラゴンのヒレには核レベルのエネルギーを秘めた惑星改造用爆弾*1「ジュピター51」がぶら下がっているが、ネロンガは気にも留めずに暴れ回り、止めに入ったウルトラマンにも暴君電撃を浴びせ失神に追い込む
その戦闘の最中、ラゴンのヒレからはジュピターが千切れ飛び、残ったラゴンにも暴君電撃を叩き込んで焼殺
勝ち誇ったネロンガは、起き上がったウルトラマンにとどめを刺すべく姿を消して四方から襲いかかるが、
身体が常時帯電しているため粉塵を吸い寄せる性質(擦った下敷きに紙きれがくっついたりTV画面に埃がつくようなあの現象)があることを突き止めたイデに重油を浴びせられて姿が露見し、スペシウム光線を打ち込まれて木端微塵に吹っ飛んだ。
そしてジュピターもウルトラマンの手で宇宙に運ばれて処分され、この一件は幕を下ろすこととなる。


『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』に登場するネロンガ

第3話「透明怪獣襲撃!」に登場。惑星ボリスのテラフォーミング用発電施設を餌場にしていた。
冒頭で餌場に近づいたグドンと戦闘になり、格闘戦では不利と見るや透明化。
驚くグドンを尻目に、核すら通じない装甲を物ともせず暴君電撃で撃退した。

続いて再び透明になってスペースペンドラゴンを襲い電力を奪おうとするも、レイの超感覚で見破られ、透明化を解除。
レイが召喚したゴモラを変幻自在の透明殺法で苦しめるネロンガ。
だが、ゴモラを操っているレイには超感覚があった。
後ろからとどめを刺そうとした瞬間、レイの命令が飛ぶ。
過たずゴモラは振り向きざまにネロンガの腹に角を突き立て、得意の超振動波を流し込み、爆発四散させるのだった。

その他、第7話「怪獣を呼ぶ石」では別個体が登場。
ブルトンにより召喚させられてゴモラに挑みかかるが、前回同様に格闘戦ではゴモラの馬鹿力にコテンパンにやられてしまう。
しかも仲間のテレスドンがぶっ放した溶岩熱線をゴモラが避けたせいで直撃、巻き添えを食ってそのまま命を落としてしまうのである。
うーむ、悲惨だ…。


ゲームでは4弾で技カードとして登場し、続く5弾で早くも怪獣カードとしてプレイアブルキャラに昇格。
アタックとパワーがやや低いが、ディフェンスとスピードはそこそこ高めのバランス型。
また、アタックの低さを補うためかクリティカルチャンスを持つ。
必殺技は「暴君電撃」の他に、透明化して攻撃する「インビジブルアタック」「インビジブルテールアタック」
NEOでは高熱属性が弱点になる弱体化を受けたが、エレキングとのタッグ技「サンダーコネクション」が実装される強化も受けた。
これはエレキングがネロンガに尻尾を巻き付けて電気を供給し、強化された暴君電撃を放つというもの。

河本ひろしによる漫画版『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』ではゴルザの手下として登場。
サドラ、グドン、アーストロンの大軍団と共にレイのゴモラを襲った(ネロンガは見た所1匹しかいない。見た所)が、
あまりに密集して陣形を組んでいたため、ゴモラにグドンのを掴まれハンマー投げのように振り回されて一掃されてしまった。アホか…。

TV版の50年後を描いた漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』ではブルトンが召喚。
恐竜戦車と共に主人公・イオの操るゴモラを襲うも、カネゴンの呼びだしたレッドキングが加勢したことで2対2になり、
最後はゴモラの角で腹を突かれたところに、レッドキングに投げられてぶっ飛んできた恐竜戦車が命中し倒された。


ウルトラマンR/B

第16話「この瞬間が絆」に登場。
映像作品では『大怪獣バトル』以来10年ぶりの再登場どころか、さらにウルトラ戦士と戦うのに至ってはなんと初代マン以来52年ぶりとなった。
スーツは新造されており、CG処理で目玉をギョロギョロ動かすなど表情豊かに。

登場回である第16話の演出を手掛けた辻本貴則監督も初代ネロンガの微妙な強さには思うところがあったらしく、上層部に「ネロンガを出したい」とお願いしたら見事採用され、再登場の目途が立つことに。
その甲斐あってか、同作のネロンガは歴代最強と言っても過言では無いくらいに超強化。
暴君電撃の威力はウルトラマンロッソを吹き飛ばすほどの威力に上がったのは当然の事、
跳躍してボディプレスをするなど従来よりアグレッシブに動くほか、
電気を球状にして飛ばしたり、激しく全身を放電しながら突進するといった新技を繰り出している。

劇中では美剣サキが綾香市全域から電力を奪う作戦を実行するため、「透」の属性を持つ怪獣クリスタルから召喚して暴れさせていた。
迎撃に出てきたロッソ&ウルトラマンブルも持ち前の透明化能力で翻弄して一時KOしたが、
再戦時には対策を立てていたロッソグランドとブルウインドの連携で全身に砂を吹き付けられて透明化を破られてしまい、
猛攻を受けたあげくウルトラマンルーブのルーブコウリンショットを受けて上半身と下半身を真っ二つに切断され、撃破された。

ちなみに怪獣クリスタルはDXルーブジャイロにセットしても個別認識はせず。その為本編では既にジャイロに収まった状態となっていた。


ウルトラマンZ

第2話「戦士の心得」に登場。
透明化能力や電撃攻撃は相変わらずだが、こちらでは透明化すると不可視光線も完全に透過するという特性が追加。
これによりサーモグラフィを使った体温検出による探知が不可能になり、厄介度がかなり増した。

透明化能力で主人公・ナツカワ ハルキの駆るセブンガーの電力を奪い取り戦闘不能にする。
ネロンガの目的が膨大な電力にあるとにらんだストレイジは、クリーンインフィニティ発電所をエサに電解放出弾による対策を練る。
予想通りにネロンガは出現、ナカシマ ヨウコの駆るセブンガーを機能停止に追いやるが、電撃が直撃する直前にウルトラマンゼットアルファエッジが出現。お姫様だっこでセブンガーを救い出した。
ネロンガはアルファエッジの宇宙拳法を透明化で回避。セブンガーのごとく翻弄するが、ヘビクラ ショウタ隊長の闇の助言を思い出したハルキは目に頼らず感覚を研ぎ澄ましてネロンガの位置を察知。回し蹴りをウルトラヒットさせる。
怒り狂うネロンガは電撃で反撃するがアルファエッジは紙一重で回避、ゼスティウムメーザーを炸裂させて二本角をへし折る。
セブンガーから放った電解放出弾の援護もあってネロンガは弱体化。再び透明化するもののもはやアルファエッジの敵ではなく、必殺のゼスティウム光線によって木っ端微塵に吹き飛ぶのだった。

その後、残った遺骸は開発班のオオタ ユカが意気揚々と解剖に向かった。
そして、その遺骸の一部は後に意外な所で重要な役割を担うことになる


シン・ウルトラマン

地球に出現した禍威獣第7号。
初代と同じく普段は透明で電気を食べると実体化し、ツノから電撃を放つ能力を持つ。
劇中では透明化の性質について「普段は透明になって身を隠し、電気を食べ万全の体制を整えてから姿を現すのではないか」という仮説が挙げられている。
可視光に対し透過率100%、反射率・吸収率0%の体組織を構成出来るために光学的な観測はできない。
が、体温検出で探知可能……なだけでなく、移動時に舞う土煙に透明なシルエットが浮かぶせいで目視でも普通に捕捉できる事が明言されている。えぇ……
ただし、透明であること目に見えないと同時にレーザー等熱光学兵器が効かない事を意味している。劇中人類は光学兵器を主力とするほど発達してないから意味無いけど

禍特対と陸上自衛隊をものともせず街を蹂躙し送電施設を襲い、電気を食べた事で姿を現す。
その後、禍特対の要請で電力供給がカットされた事に腹を立てて暴れていたが、突如空から現れた銀色の巨人には攻撃が全く通じず、透明化して撤退しようとしたところに光波熱線を撃たれ爆発四散した。
透明化中は光線が透過していたのでそのまま透明になり続けていれば攻撃を凌げた可能性がある。が、結局何らかの生じたのか光線を撃たれている最中に解除してしまったので上記の結果と相成った。ますます意味ないじゃん…

シミュレーションを見た神永(一体化前)曰く、「放っておけば日本中の電気を食い尽くし、本州中に放電する。」




『シン・ウルトラファイト』

抜き焼き編のSP1、新撮編のSP3、TI2、TI4、TI5に登場。新撮編では二足歩行で歩く
SP3ではガボラを倒し帰還しようとするウルトラマンの前に現れ、ガボラを起こし2対1で戦闘を挑む。TI2では電流デスマッチの電源として登場。
TI4ではガボラや外星人達と手を組み、ウルトラマンを囲み木刀でリンチするが分身したウルトラマンにボコボコにされ6次元キックで纏めて倒された。続くTI5ではゼットンの脅威に対抗するためウルトラマンに勧誘されるが拗ねて無視し、ガボラの離脱を受けて自身も透明になって立ち去った。その後、ウルトラマンがゼットンに倒された後に他の面子と共にウルトラマンの亡骸の前に集まり、敵ながら奇妙な友情が芽生えていた彼を弔おうとした。

『ULTRAMAN:RISING』

ウルトラマンが戦った怪獣の一体で、防衛隊から容赦ない攻撃を受けていたらしい。
日本の作品の個体と比べて丸々と太った姿をしており、ケンからは「電気アルマジロ」と呼ばれていた。
お馴染み暴君電撃に加え、これまでの個体は見せなかった技として、電気を纏って回転しながら突進する「エレクトロ電撃ボール」という技も使用する。
本作では唯一まともに出番のあるお馴染みの怪獣である。(ベムラー、ゴモラもチョイ役で登場してはいる)


ウルトラマンアーク

第9話『さよなら、リン』に登場。
今回のネロンガは物語冒頭にて、星元市郊外で透明状態で出現したのだが、夏目リンのアイディアでユーに電線まで誘導され、例によって電気を吸収した後、そのまま体内の蓄電器官の限界を超えた電圧を与えられたことで過充電状態となり口から黒煙を吐きながら死亡。
物語冒頭とはいえ、ウルトラ戦士とは一切戦わずに死亡するという、衝撃の展開となった。
この時、『THE FIRST』や『シン』で指摘された、透明化状態でも粉塵を纏ってしまう描写がTVシリーズ本編では初めてなされている。(今回は登場人物の台詞による指摘はない)

本エピソードのネロンガは怪獣の貴重かつ完璧な標本としてSKIP怪獣分析班に取り押さえられ、このまま退場…
と、思いきや、実はこのネロンガは仮死状態となって危険が去るのを待っていたのに過ぎず。
夕方になり怪獣分析班が去ると再度活発化。
その際にこのネロンガに傷を負わせ地上に追いやったパゴスも同時に出現して戦い始め、結果的に星元市も大パニックに陥ってしまった。
ウルトラマンアークが登場すると、パゴスと一時休戦し、ネロンガは透明化して暴君電撃を放ち、パゴスは地底をこまめに移動しながら分子構造破壊光線を放つことでアークを苦しめたが、アークがソリスアーマーを纏ったことで両者の攻撃を受け止めるようになると形勢逆転。
お互いに体当たりを仕掛けたところをアークが上空に飛び上がって躱されてしまい、パゴスと激突したところを、ルーナキューブをアークアイソードに装着したアークのルーナソードクレセントで2体まとめて両断されて倒された。

公式X(旧Twitter)でのツッピー(SKIP大阪支部に配備されているユピーの同型機)の解説によると、ネロンガとパゴスはお互いのビームが嫌いでよく喧嘩するとのこと。

そういえば、ネロンガは元々パゴスの着ぐるみを改造して誕生した製作上の経緯があるのだが、
『タイガ』にてパゴス単独で着ぐるみが新造。
それに伴い、今回の改造前後の怪獣が夢の競演を果たす事になった。
また、スーツ改造の件についても本作で「ネロンガとパゴス、ガボラ、マグラーの4種は(以前に採取された細胞から)祖先が共通であると推測されている」というメタ的な設定が付け加えられている。


その他派生作品

漫画ウルトラマンSTORY 0』では、第1話にてプラズマスパーク失敗の影響でM78星雲・光の国の動物が怪獣化したという設定で登場。
ウルトラマンの倍ほどもある巨体とワニガメのような甲羅を有しており、マンに加えセブン、ジャック、エースの4人がかりでも抑えられないほどの怪力。
なぜか火を噴いて暴れ回ったが、炎を切り裂いたゾフィーの手刀でたちまち首チョンパされた。

『大怪獣ラッシュ ULTRA FRONTIA』では1弾から平原ステージに出現するプラズマ怪獣として実装。
能力は最弱クラスであり、ソードやウィップ、カタナ等が有効。
CGアニメでは第4・5話の敵として登場し、初代とは逆に「電気を吸ってから一定期間のみ透明になる」という設定に変更された。
電気を放出し尽して実体化したところをラッシュハンターズに叩きのめされてしまう。

ウルトラ怪獣モンスターファーム』では隠し怪獣枠として登場。
「なんでこいつが?」な人選だが、おそらくシン・ウルトラマンで活躍した関係だろう。映画の主題歌『M八七』から入手することもできる。
冒険が絡む条件が少々面倒だが、そこまで難しくはないので解放は容易。
寿命が長い晩成型で、ライフの伸びがいい。要塞型の育成に向いているが、足が遅いほうなので大火力の中距離遠距離技に持ち込みにくいのが欠点。
固有特徴は相手から電気技を当てられた時にガッツを回復する。しかし電気技を相手が使ってこなければ完全な死に特徴になってしまう。
強力な怪獣が揃ってくれば見劣りしてくるが、頑張って育ててれば原作ではまったく通用しなかった電撃でウルトラマンを吹っ飛ばすこともできる。

稲妻怪獣 ハリリンター

マレーシアのGGアニメ『Upin & Ipin』に登場した亜種と思しき怪獣。
基本フォルムはネロンガを踏襲しているが、原種と異なり全体的にずんぐりしており、両腕からは巨大な羽状のパーツが伸びている。
また、特徴的な角は頭部の上下に四対二本が前に向けて伸び、体の中心部から外殻へ向けてエネルギーが常に走っている。
電撃攻撃も使用できるが角ではなく、口からブレスとして放つ。

バルタン星人をモチーフとした「キラット星人」とウルトラマンリブットの戦いの最中、流れ弾で倒壊した鉄塔からの漏電を受けて目覚め、地中から出現。
そのまま町へ向かったが、急行したDRFとリブットに阻まれ戦闘に入る。
出会いがしらの一撃は防御されるも、そのまま尾をフルスイングで叩きつけリブットを吹き飛ばし一時は追い詰める。

しかし、立ち上がったリブットからシラットの猛撃を浴びたあげく、トドメにストロングネットで捕獲され、宇宙の彼方に投げ飛ばされた。


余談

  • 名前の由来はローマ第5皇帝ネロから。

  • 放映当時のスチールではバルタン星人と共にウルトラマンと戦う写真がいくつか見受けられるが、原作にそんなシーンは無く、あれは放送前に行われたマスコミ向けの撮影会で撮られたものである。
    『Upin & Ipin』でのハンディキャップマッチもそれが元ネタかもしれない。

  • ネット上で度々話題になる『少年ブック』のグラビアイラストでは、アメリカ・カリフォルニア州森林地帯でやはりバルタン星人と共に暴れていた所を
    巨大化したジャイアント馬場と交戦している。

  • 着ぐるみはバラゴンからパゴスを経ての改造であり、鳴き声もバラゴンそのまんま。
    後に着ぐるみはマグラーガボラと改造され、アトラク用のネロンガになった後、最終的にまたバラゴンに作り直された。
    怪獣界広しと言えどもこれほど改造を繰り返した着ぐるみは他に類を見ない。

  • 帯番組『ウルトラ怪獣大図鑑』では、上記の着ぐるみ改造を踏まえて、ガボラの回でネロンガ、パゴス、マグラー、ガボラは同種の先祖から枝分かれした説が語られており、これは上記のように後の『アーク』で本編でも語られることになった。
    ただし、同番組では一峰版の設定を採用した「ネロンガはアメーバから進化した」ことも語られており、それに対して、パゴスは「パゴトータス」という学名から爬虫類であると思われるため、矛盾が生じている。ちなみにバラゴンは学名を「バラナスドラゴン」という爬虫類である。

  • ウルトラマンマックス』第29話「怪獣は何故現れるのか」には「牛鬼怪獣ロンガ」というそっくりさんが登場した。
    元々はパゴスを出す予定だったが登場できなくなり、代打として新たなバラゴンの体を持つ怪獣として新造されたもの。
    その後この着ぐるみも改造を繰り返し、ゲロンガ→『メビウス』の怪獣墓場を漂うネロンガの死体→『大怪獣バトル』のネロンガ→『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』のマグラーに改造された。


  • 上記の通り、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』にはネロンガではなく、『大怪獣バトル』版の着ぐるみをわざわざ改造した地味な地底怪獣マグラーが登場している。
    このマグラーの着ぐるみは『ウルトラマンX』まで使用されたが、その後の作品には登場しておらず、残念ながらネロンガやパゴスとの共演は実現していない。

  • ソフビ人形「ウルトラ怪獣シリーズ」では第1期から定番ラインナップに入っており、イベント限定で透明状態をイメージしたカラーリングの物も発売された。
    2013年の大幅リニューアル後は永らくラインナップから外れることとなったが、『Z』での登場に併せて発売。
    さらに、『アーク』登場に併せてヨドバシカメラ限定で透明化バージョンも発売された。
    旧シリーズの透明化バージョンはあくまで透明化をイメージしたもので、クリアの成形色に虹色に近い塗装がなされていたが、現行シリーズの物は完全にクリアカラーの成形色そのままとなっている。
    『RISING』版も定番ソフビで別枠で発売されており、ネロンガだけで造形の異なる2枠を埋めることとなった。
    また、『シン』版もガボラ共々ムービーモンスターシリーズからもソフビがリリースされており、プレミアムバンダイ限定で全身クリアー仕様のバージョンも販売されていた。
    クリアー仕様のソフビは2022年5月に映画公開に併せて再販分も受注開始。
    これにより、2024年時点では、本編版、RISING版、シン版とそれぞれ異なる造形のネロンガのソフビ人形が3種類同時に一般発売されている事態となった。



ホシノくん「冥殿さん、追記・修正して敵を取ってくれよぉ」
アキコ「自分でやりなさい、そのくらい」

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最終更新:2024年12月11日 19:50

*1 TV版では「原爆」と明言されていたが、本作では核爆弾であることはボカされている。