紅神龍オグリストヴァル

登録日:2015/10/10 Sat 21:33:05
更新日:2024/12/08 Sun 22:56:58
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灼熱の溶岩からついに誕生する龍。





概要

紅神龍オグリストヴァルとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。
DM-09「闘魂編 第4弾 覇道帝国の絆(インビンシブル・ブラッド)」にて収録。レアリティはスーパーレア。

かの《アクア・マスター》に勝るとも劣らない、DM-09屈指のハズレア。

スペック

紅神龍オグリストヴァル SR 火文明 (7)
クリーチャー:ボルケーノ・ドラゴン 0000+
このクリーチャーがバトルゾーンにある間、このクリーチャーのパワーは、自分の手札1枚につき+3000される。
このクリーチャーは、パワーが6000以上のとき、「W・ブレイカー」を得る。
このクリーチャーは、パワーが15000以上のとき、「T・ブレイカー」を得る。

基礎パワー0からパンプアップしていくというパワーアップ手段を持つクリーチャー。

手札一枚につき、オグリストヴァルのパワーは+3000強化されていく。
パワー6000以上ででW・ブレイカー、パワー15000以上でT・ブレイカーの能力を得ることができる。

もうこの能力で察せるように、このカードは滅茶苦茶弱い。

まず、手札枚数によるパンプアップという時点で安定性に欠けていることが分かるだろう。
当然ではあるが、手札を消費していけばいくほどオグリストヴァルのパワーは弱体化していく。

ここまでで大体予想がつくだろうが、ハンデスに対して相当弱い。
このカードと同コストの《ロスト・ソウル》は天敵で、一発で破壊される。
手札が0枚になった時点でアウトなので、手札を一回リセットするカードとの併用もできない。
また、手札がオグリストヴァル一枚のみの状況だと手札で腐ってしまうことも。

そもそも、手札によるパンプアップ手段が火文明という文明色の戦略と噛み合っていないという問題がある。
火文明は、他の文明と比べて強力なドローソースに恵まれていない。
むしろ、手札消費は他の文明と比べて一番激しい文明色である。
つまり、オグリストヴァルを使用するデッキは水文明などの投入が必須となる。

この辛いデメリットを乗り越えても、オグリストヴァルを使うメリットが薄いのも悲しい。

いくらパワーを上昇させていっても、所詮はコストのやや重い準バニラ。
今のDMは準バニラはバニラ以上に苦しい状況にあるので、使われることは無い。
一応スーパーレアなだけあって、パンプアップの上昇値は大きく攻撃力は高い。
だが、このカードの登場した闘魂編時期ならともかく、インフレの進んだ現在ではそこまで強いパワーでもない。
残念ながら、巨大なパワーも現在では魅力が無いと言うしかない……。

ちなみに、種族はあのボルケーノ・ドラゴン
一応ドラゴンであることは救いなのかもしれないが、ボルケーノはそのドラゴンの中で一番使われていない……。

しかし腐ってもスーパーレアであるこのカード、当然評価点もある。

まずイラストが壮大であり、火山の煙から作られていく様子の龍のイラストは迫力。
イラストのオグリストヴァルの体の半分以上は煙なので、ある意味このカードの不安定さを示しているかもしれない。
そのイラストに加え、スーパーレアの証であるフォイルが美しさを醸し出している。

そんなことなので、観賞用として一枚くらいは保存しておいても良いだろう。

関連カード

緑神龍アンリストヴァル  R 自然文明 (6)
クリーチャー:アース・ドラゴン 0000+
このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある自分の他の自然のクリーチャー1体につき+2000される。
このクリーチャーは、パワーが6000以上のとき、「W・ブレイカー」を得る。

黒神龍イゾリストヴァル UC 闇文明 (6)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 0000+
このクリーチャーのパワーは、自分の墓地にある闇のクリーチャー1体につき+2000される。
このクリーチャーは、パワーが6000以上の時、「W・ブレイカー」を得る。

オグリストヴァルの仲間と言える、DM-09のパワー0ドラゴンのサイクル。

アンリストヴァルはオグリストヴァルに比べて安定性は多少上。
しかし、所詮は「多少マシ」なだけで、安定性はかなり低いと言える。
むしろオグリストヴァルにあるT・ブレイカー追加が無く、パワー上昇値もやや劣るため、強さ的には大差ない。

イゾリストヴァルはこのサイクルの中では一番マシ。
アンリストヴァル同様にT・ブレイカー追加は無いが、パンプアップ手段が一番安定している。
登場当時こそ墓地肥し手段は無かったが、エピソード3などで墓地肥しの大きな強化が行われたのは追い風。
もちろん墓地肥し対策をされたら破壊される可能性も高いが、他のサイクル連中と比べたら耐久性はかなり上。

だが、この基礎パワー0ドラゴンが大きくなっても所詮は準バニラ。
結局なところ、これらのサイクルのドラゴン達が今後使われていく可能性はほとんどない。

DM-09の基礎パワー0ドラゴン達の最大の功績は、DMに『パワー0』の概念を作ったことかもしれない。

龍装者 “OGU”ヴァル R 火文明 (4)
クリーチャー:ドラゴンギルド/ビートジョッキー 4000+
相手の手札が4枚以上あれば、このクリーチャーのパワーは+4000され、「スピードアタッカー」と「W・ブレイカー」を得る。(「スピードアタッカー」と「W・ブレイカー」を持つクリーチャーは召喚酔いせず、シールドを2つブレイクする)
「静謐よ、世界に満ちよ」 R 水文明 (3)
呪文
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
オグリストヴァルの化石を身にまとった、ドラゴンギルドをあわせ持つビートジョッキー。
S・トリガーバウンス呪文とのツインパクトカードとなっている。
元ネタ同様手札を参照して強化されるが、参照先は相手側の手札になり、1枚ごとのパンプアップではなく4枚以上という条件により一段階のみ強化される形となっている。
この変更により、手札を抱えるため消極的にならざるを得なかったオグリストヴァルとは対照的に、積極的にシールドをブレイクして相手の手札を増やすことが重要となる。
基礎パワーが0でなくなり自壊しなくなったことや、コストが軽めでスピードアタッカーを得られるため仕事がしやすいこと、除去呪文・防御札としての役割も持てることなどから、重い準バニラだった元ネタと比べるとかなり使いやすい1枚となっている。

なお、元ネタのパワー0サイクルのうちイゾリストヴァルも《帝神龍装 ティーゾリス》としてドラゴンギルド化している一方、アンリストヴァルの関連カードは2023年現在まで登場していない。

デュエル・マスターズ プレイス

アプリ版である所謂「デュエプレ」では第二弾カードパック「伝説の再誕」にて実装。
実装に伴う調整が行われたカードの1枚で能力が変更されている。

紅神龍オグリストヴァル R 火文明 (6)
クリーチャー:ボルケーノ・ドラゴン 0000+
このクリーチャーがバトルゾーンにある間、このクリーチャーのパワーは、自分の手札1枚につき+2000される。
パワード・ブレイカー

まずコストが6と軽くなった。
天敵であるロスト・ソウルはコストが8に上げられて弱体化したのも嬉しい所。
パワーに応じて「○・ブレイカー」を得る能力はパワード・ブレイカーに置き換えられた。
W・ブレイカー相当を得るためのパワーは元と変わらないがT・ブレイカー相当は12000と緩くなった。

しかし手札1枚につき上昇するパワーが+2000と低くなり、高パワーを得るための手札の要求枚数が増えてしまっている。
更にデュエプレでは仕様により手札は10枚しか持てず単独で得られる最大のパワーは20000。
パワード・ブレイカーで初期シールド数である5枚ブレイクするには24000が必要なため、単独では4枚ブレイクが限界で他のパワーを底上げするカードが必要になる。
そのため強化された部分はあるものの全体的には更に使い難くなった。
調整前からSRは過大評価だった為かRに降格している。それでもネタで使わない限りは採用の余地がない即分解確定レベルのハズレアだが。

CPUのマジシャン・ミリヤはこれをメインとしたデッキを使用するが、CPUは手札消耗が激しいプレイをするため全く活かせていない。
酷い場合は自壊させてしまうこともある。

ちなみに前述のお友達の龍も同時に実装されており以下の様に調整された。

緑神龍アンリストヴァル  UC 自然文明 (6)
クリーチャー:アース・ドラゴン 0000+
このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある自分の自然のクリーチャー1体につき+2000される。
パワード・ブレイカー

パンプアップ条件は自身も含むようになった為、最低パワー2000は保証されており3枚の中で唯一自壊しない。
更にパワー6000以上でW・ブレイカーを得る能力はパワード・ブレイカーに変更され強化されている。
ただし、デュエプレの仕様により7体までしかクリーチャーを並べられない為に単独ではパワー14000の3枚ブレイクが限界となる。
そもそも、クリーチャーをそこまで横並べにするのは手札を稼ぐ以上に大変な上にそれが出来ているならこれが無くとも総攻撃で勝てる事が大半。
オグリストヴァルと違って強化しかされていないが、3枚の中では最も使い難いと言える。
尚、レアリティはUCへ降格している。

黒神龍イゾリストヴァル R 闇文明 (6)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 0000+
このクリーチャーのパワーは、自分の墓地にある闇のクリーチャー1体につき+2000される。
パワード・ブレイカー
こちらは変更点が少なく、パワー6000以上でW・ブレイカーを得る能力がパワード・ブレイカーに変更され強化されたのみ。
パワーを得る条件が墓地参照だったので、他2枚と違いデュエプレの仕様変更に引っかからず単独で5枚ブレイク以上を狙う事が可能。
3枚の中では最も使いやすいカードだが、それでも強いとは言えない。
超神龍アブゾ・ドルバをメインとしたデッキのアクセントに入れる運用になるだろう。
他2枚がレアリティ降格に対しこちらはRに昇格しており、公式Twitterにおいてパワード・ブレイカーの解説役としても抜擢されており3枚の中では優遇されている。

補足

このカードが登場したDM-09は、あの名カード《光器ペトローバ》が初登場している。
二枚は同じレアリティでもあるが、明暗が分かれたとも言える。
ちなみに、ペトローバはメカ・デル・ソルであり、設定的に対ドラゴン兵器でもある。
そう考えると、背景ストーリー的に見てもペトローバとオグリストヴァルは敵対関係になるはず。
ここから考えるに、オグリストヴァルはペトローバの引き立て役だったとも考えられるかもしれない。

余談ではあるが手札枚数に応じてパワーが上がる性質と、名前とイラストが微妙に似ていることから遊戯王オシリスの天空竜でネタにされることがたまにある。





追記・修正は、手札の枚数が0枚になってオグリストヴァルが自爆してからお願いします。

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最終更新:2024年12月08日 22:56