ルビウス・ハグリッド

登録日:2015/11/09 Mon 22:19:45
更新日:2024/01/30 Tue 19:20:28
所要時間:約 5 分で読めます





演:ロビー・コルトレーン
声:斎藤志郎(ゲーム版では玄田哲章

1928年12月6日生まれ。即ち、1巻の賢者の石(1991年7月~1992年6月)の時点では62歳~63歳。

体の大きさが普通の人の倍はありそうな大男で、ホグワーツ魔法魔術学校の森番。
ハリーが最初に知り合った魔法界の人物であり、シリーズ通して登場。ハリーとは両親よりも遥かに年が離れているが、彼の良き友となる人物。

素直で裏表がなく、感情を表に出しやすい。作中で泣いたり罵声をあげたりする場面も見られる。
危険な魔法生物が好きだったり、うっかり秘密を洩らしやすかったりするなど、少し困った一面もある。
違法と知りつつドラゴンを飼育しようとしたり、管理を任された禁じられた森で人食い蜘蛛を大繁殖させたりと擁護不能な真似もチラホラと。
こうした社会ルールより自分の感情を優先するあたりは実にグリフィンドール気質といえる。

嘘がつけない性格を(事態解明のためとはいえ)ハリー達に利用されることもしばしば。本人は自覚している。
故に関係者のほとんどは彼に全幅の信頼と、一抹の不安を持っている。*1

いつも持ち歩いているピンク色の傘の中に自分の杖(41㎝、材料は樫)を仕込んでおり、ダンブルドアの許可があれば使用できる。
表向き破壊されたことになっているが、どういった経緯でそれを逃れたかは不明(双子の呪文などで偽物とすり替えた、あるいはダンブルドアの持つ「ニワトコの杖」によって修復された、などが考えられる)。
素行の悪いダトリーに罰として豚の尻尾を生やしてやった上その気になれば全身を豚に変えることも出来るかのような発言をしたり、小屋の火事をハリーが放水呪文で消火したのを見て即興で真似たりと意外に魔法使いとしての腕は優秀でれっきとした一流の魔法使いである。
ハロウィン用のカボチャを大きく育てた呪文に関してはハーマイオニーも褒めている。(もっとも本人はこっそり魔法を使ったことへの後ろめたさから誤魔化そうとしていたが。)

幼いころに母親に捨てられ、ホグワーツ在学中に父親も亡くした孤児。実はホグワーツを退学になった過去があり、その時にアルバス・ダンブルドアの計らいにより森番の訓練を受けて学校に残ることができた。(なお、作者はインタビューで彼もグリフィンドール寮であったことを明かしている。)
そのせいもあってか、ダンブルドアに対しては全幅の信頼を置いて尊敬し、絶対の忠誠を誓っている。それ故に、彼の前でダンブルドアを侮辱するのは完全な地雷。実際、侮辱したダーズリー家やイゴール・カルカロフには一切容赦しなかった。ダンブルドアも彼に対しては全幅の信頼を置いている様子。ダンブルドアが組織する「不死鳥の騎士団」にも創立時から入っている。
特異な生まれ故、そんじょそこらの呪文は効かずに跳ね返す体質を持ち、巨体と怪力を活かした格闘戦だけで魔法省の役人複数を相手に大立ち回りを演じることもザラ。

魔法生物好きということで、ロンの次兄チャーリーとは仲が良い。
後に、ボーバトン魔法学校アカデミーのオリンペ・マクシームとも親密な仲になる。

ただ、教師としての適性は御世辞にも高いとは言い難いので、授業内容を批判したルーナ・ラブグッドをハーマイオニーは反論出来なかった。



以下、各巻での活躍

1巻『賢者の石』

ポッター夫妻が殺害された後、シリウス・ブラックからバイクを借りてハリーをダーズリー家に運ぶ。
ハリーの11歳の誕生日に、ハリーのもとを訪れ、ハリーが魔法使いであること、両親がヴォルデモート卿に殺されたことを明かす。その後、ダイアゴン横町での買い物に同行。
ハリーの入学後もたびたび小屋にハリーを招いている。
賭けでドラゴンを手に入れてきたり、三頭犬の出し抜き方を洩らしてしまうなどのトラブルも起こす。
ヴォルデモートとの戦いの後に医務室で休んでいたハリーを訪れ、「両親の学友たちから集めた」というハリーの両親のアルバムをプレゼントする。


2巻『秘密の部屋』

リドルの日記により、50年前に彼の飼っていた怪物が「秘密の部屋」を開けてある女子生徒を死なせたということで、退学処分にされていたことが明らかとなる。
その後、ハーマイオニーらが襲われ、50年前の事件の前科もあってアズカバンに連行される。
「秘密の部屋」でハリーの前に現れたトム・リドルの記憶により、実はハグリッドは「秘密の部屋」を開けたリドルに罪を着せられていたことが明らかになる。
ハリーによる事件の解決後、アズカバンより釈放される。
なお、ハグリッドはヴォルデモートがスリザリン寮出身だと知っていることから、リドル=名前を言ってはいけないあの人だという事実を(ダンブルドアから聞くなどして)知っていると思われる。
またハグリッドはリドルの二歳年下。


3巻『アズカバンの囚人』

前任のケトルバーン教授の退職により、「魔法生物飼育学」の教授に着任。
しかし、授業で扱ったヒッポグリフのバックビークがマルフォイを怪我させたことで(注意を守らないマルフォイも悪いのだが)、裁判でバックビークが処刑という憂き目に遭う。
ホグズミード村の「三本の箒」では、脱獄犯であり、ポッター夫妻を裏切ったとされるシリウス・ブラックを罵倒する。(時期は定かでないが、その後に本当の事情を知ったと思われ、後にシリウスに対する誤解は解けている。)
(ハリーとハーマイオニーの手により)バックビークが逃げ出すと、酒盛りをして喜んでいた。


4巻『炎のゴブレット』

授業で「尻尾爆発スクリュート」を扱う。自身が創った、マンティコアと火蟹の交雑種らしい(実は、新種を人工的に創り出す行為は違法であるのだが)。
三大魔法学校対抗試合でホグワーツを訪れたボーバトン魔法アカデミーの天馬を世話しつつ、校長のオリンペ・マクシームに「同類の半巨人」としてすがりつくようになる。しかし彼女を怒らせてしまい、険悪なムードになった。
その後、リータ・スキーターの手により、母親が巨人族の半巨人であることが暴露され、小屋にひきこもりになる。この時、授業は代用教員のグラブリー-プランク先生が行っている。
普通の人間の父親と巨人の母親がどうやって子供を作ったかは謎である。
教職に復帰してからはニフラーなど比較的安全な生き物で授業を行うようになり、グラブリー-プランク先生に負けないほど魔法生物に詳しいことが判明した。……危険度の低い動物しか授業で扱えないことを残念がっている節も見受けられたが。
その他ダンブルドアに唾を吐いたダームストラング専門学校校長のイゴール・カルカロフを叩きのめす。
ヴォルデモートの復活後、オリンペ・マクシームと共に「秘密の任務」を頼まれる。


5巻『不死鳥の騎士団』

前半は「秘密の任務」のため学校に不在。
帰還後に、オリンペ・マクシームと共に巨人族の所に行って闇の陣営につかないよう説得をする任務をしていたことが語られる。
授業では死を見た人しか見えない「セストラル」を扱った他、アンジェリーナ曰くこの年はずっと良い授業をしていたそうだが、半人という存在を例外無く憎むアンブリッジの手により保護観察処分の身に置かれてしまう。
その後、異父弟の巨人族グロウプが登場。
ふくろう試験の最中にアンブリッジが差し向けた闇祓いに襲われるも逃走、ホグズミード近くの洞窟に隠れる。


6巻『謎のプリンス』

シリウスの死により、再びバックビーク改めウィザウィングズの世話をすることになる。
ハリーたちが「魔法生物飼育学」の授業を取らなくなったことで、ハリーたちとの接触は減る。
ダンブルドアとスネイプの密談を耳にしてしまった模様。
飼っていた蜘蛛のアラゴグが死ぬ。
死喰い人の侵入時には小屋を燃やされる。
ダンブルドアの死では泣き崩れ、葬儀では遺体の運搬を務める。


7巻『死の秘宝』

「七人のポッター作戦」では、シリウスのバイクに乗り、本物のハリーの護衛を務める。
ハリーと共に墜落するも、トンクス夫妻の治療で全快する。
マッド-アイの死では声をあげて泣く。
校長室に忍び込んだジニー、ネビル、ルーナの罰則を担当した模様。
ホグワーツ校内で「ハリー・ポッター応援パーティ」を開き、逮捕されかけるも逃走した模様。
最終決戦ではワルデン・マクネアをノックアウトする。
19年後も森番をしているようで、ハリーの息子を夕食に招待している。


なお、作者は、ハグリッドが独身を貫いたことや、守護霊を出すことができないことを明らかにしている。




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最終更新:2024年01月30日 19:20

*1 友人として接するには素晴らしい人物だが、組織人としてはかなりダメなほう