アバーフォース・ダンブルドア

登録日:2012/01/09 Mon 17:38:33
更新日:2025/06/07 Sat 00:25:02
所要時間:約 6 分で読めます




アバーフォース・ダンブルドア(Aberforth Dumbledore)とは、ハリー・ポッターシリーズに登場する魔法使い。


演:ジム・マクマナス(『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』)
  キーラン・ハインズ(『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』)
  リチャード・コイル(『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』)
日本語吹き替え:菅生隆之(『死の秘宝 PART2』)
        中井和哉(『ダンブルドアの秘密』)


アルバス・ダンブルドアで、アリアナ・ダンブルドアの兄。


ヤギ大好きで身体がヤギ臭い。
守護霊も当然ヤギ。
過去にヤギに不適切な呪文を掛けたことで逮捕され、新聞の一面を飾った事がある。
「不適切な呪文って何?」という質問に対してJKローリングは頭を抱え「角(horn)を清潔にしたんじゃないかしら」と答えている。
因みに角を意味するホーン(horn)は英語のスラングで男性器を意味し、horny(性的に興奮した)という言葉もこれを語源とする。
つまりそれは…
というかそっちなのか…


不死鳥の騎士団の創立メンバーだが、表立った活動はせず、現在はホグズミード村の「ホッグズ・ヘッド」でバーテンをしている。



以下、ネタバレ











◆兄アルバスとの確執

妹のアリアナを溺愛していたが、妹は6歳のときにマグルの少年3人から暴力を振るわれ、以後情緒不安定になり、魔力を制御不能なオブスキュリアルとなる。
父パーシバルはマグルの少年に復讐してアズカバンで獄中死。父逮捕後にケンドラはゴドリックの谷に引っ越し、つきっきりで面倒を見るようになる。

なお、アバーフォースは、母よりも妹の世話が上手だったという。

その後、アバーフォースはホグワーツ魔法魔術学校に入学(アルバスの3学年下)。学校では兄と違って本や理論的な話し合い好きではなく、決闘好きだったと評されている。

アルバスの卒業時、母ケンドラがアリアナの発作に巻き込まれて死亡。どちらがアリアナの面倒を見るかで兄のアルバスと対立。

最終的にアルバスが面倒を見ることになるが、アルバスはゴドリックの谷を訪れたゲラート・グリンデルバルドと意気投合し、妹の面倒を蔑ろにし始める。

不信感を募らせたアバーフォースは兄を糾弾し、激怒したグリンデルバルドと争いに発展してしまう。
そして3人が気がついた頃には、アリアナは息絶えていた(詳しい死因は不明)。

アリアナの葬儀では、アリアナのをアルバスのせいだと責め、アルバスの鼻をへし折っている。

こうした経緯から兄のことをあまり好いてはいなかったが、不死鳥の騎士団に参加したり、ホッグズ・ヘッドのバーテンをしながら死喰い人の情報を兄に伝えるなど、兄弟としての関係は続いていた。



以下、さらなるネタバレ









分霊箱の呪いを受けた兄から、自分が死んだ後にハリー・ポッターロン・ウィーズリーハーマイオニー・グレンジャーの3人を援助してくれと頼まれ、兄の意志を引き継ぐこととなる。

4巻『炎のゴブレット』

ルビウス・ハグリッドが半巨人であることをリータ・スキータによって新聞にのり、落ち込んで小屋に引きこもっていた時にアルバス・ダンブルドア「わしの弟のアバーフォースなんかヤギに不適切な呪文をかけて新聞の一面を飾ったが堂々としておるぞ。まぁ、文字が読めたか怪しいが」と慰め、アルバスに弟がいることが言及された。


5巻『不死鳥の騎士団』

ダンブルドア軍団の会合がホッグズ・ヘッドで開かれたためバーテンダーとして登場した。

この時点でバーテンダー=ダンブルドアの弟だと気づいた読者はなかなかの切れ者である。
既視感は、一度ハリーが不死鳥の騎士団の集合写真でアバーフォースの姿を見たことがあったためである。



6巻『謎のプリンス』

ブラック邸からお宝を盗んだマンダンガスから、シリウス・ブラックの「両面鏡」を購入している。
もともと両面鏡は対になっていて、片方はシリウスが、もう片方はハリーが所持していた。

亡くなった兄の葬儀にも参加している。 



7巻『死の秘宝』

分霊箱を探す旅に出たハリー、ロン、ハーマイオニーの様子を「両面鏡」から伺い、
ハリーたちが死喰い人に拘束されたと知ると、マルフォイ邸にドビーを送り込み、3人の窮地を救っている。

また、必要の部屋に避難したダンブルドア軍団のメンバーに食糧支援をしていた。

最終決戦前、ホグズミード村に姿あらわししたハリーたちを追っ手から匿う。
アリアナに関する悲劇と兄への想いを語り、3人に遠く離れた安全な場所に逃げることを勧めるが、ハリーの熱意に押され、ホグワーツへの抜け道を教える。

ホグワーツ最終決戦では、死喰い人のオーガスタス・ルックウッドを撃破。
加えて映画版では数え切れないほどの吸魂鬼の大群を一瞬で追い払うという、亡き兄に比肩しうる実力の持ち主である事を思わせる活躍を見せた。


物語終了後はホッグズ・ヘッドのバーテンを続けながら、ヤギと戯れているという。

+ 実は…(『ファンタスティック・ビースト』シリーズネタバレ)
『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』にて、息子がいたという事実が判明。しかも、その息子というは『ファンタビ』シリーズ一作目から重要人物として登場しているクリーデンス(本名:アウレリウス・ダンブルドア)だった*1アイツ、ヤギばっかりの奴じゃなかったんだな。
グルンデルバルドの元にいたクリーデンスとアルバスが接触したのを受けてニュート達に真実を明し、その後は息子を迎えに行くために自らブータンへ赴いた。


追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年06月07日 00:25

*1 クリーデンス自身は「アルバスの息子」とグリンデルバルドから伝えられていた。