ヂートゥ(HUNTER×HUNTER)

登録日:2015/12/27 Sun 03:42:00
更新日:2024/04/20 Sat 22:41:47
所要時間:約 4 分で読めます






オレは スピードキングだ!!

誰にもオレは止められない!!



ヂートゥは、『HUNTER×HUNTER』に登場するキャラクターである。
CV:高城元気


【概要】

単行本19巻から登場するキメラアントの一体。
キメラアントの中では古参に該当し、師団長を務める。
チーターの遺伝子を色濃く受け継いでおり、出で立ちはまんまチーター男といった感じ。名前もチーターからだろうか?

性格は明るく前向き。
自分が楽しむことを第一と考え、女王への忠誠心は低い。
単純おバカではあるが、負けを認める素直な心も持ち合わせている。
人の話を聞かない自己中、相手をして欲しく欲しくてしょうがない構ってちゃん。だが、努力を惜しまず頑張ったりもする。
そんなんだからか、なんか可愛いとファンからは結構人気がある。


【本編での活躍】

  • キメラアントとして生まれる
女王の為に師団長として働き始める。
人間をエサとして運び始めると、次第に狩りの楽しさに気づく。
ハギャ隊、ヂートゥ隊は隊長自ら狩りを楽しんでいると評判になる。
「ノルマは守ってるし、余った時間に楽しんでいるだけ」
と弁明するが、捕らえた人間の数はだいたいというテキトーぶり。

女王が王の出産で致命傷を負って再起不能・死を待つばかりとなると、サッサと見限り自らが王になるためにNGLから旅立つ。
スピードキングを自称し、誰よりも早く出国。
同時に、国境スタッフを風のごとく殺害。
NGL自治区の東、パタ市にて7名をさらに殺害。通報で駆けつけた警官複数の指を捕食。
「明日また来る」「もっと速いヤツを連れて来い」
と言い残しミエラ山方面に逃走。
政府はハンター協会に生物捕獲要請を打診し、協会はこれを了承する。

"天上不知唯我独損(ハコワレ)"の能力でポットクリンを憑けられ逃亡。
どれだけ走ってもポットクリンを振り切れず(というか振り切れる存在ではない)理解もできなかったため、速さ以外の強さが必要と気づく。
モラウ推薦のリァッケではなく、審査部推薦の協専のハンターに追われるが逃走に成功。
力を求めて東ゴルトーにいる王の元へ向かう。

  • 東ゴルトーにて
道中、ナックル、シュートの待ち伏せに合うがレオル(ハギャ)の部下のフラッタの助言で事前に回避に成功。
レオルの仕事を手伝うことを条件にポットクリンをヒナに除念してもらい、への忠誠を条件にシャウアプフに新能力修得のコツを伝授してもらう。
無事修得。

  • 首都ペイジン
新能力を引っさげ、首都ペイジンでモラウにリベンジを挑む。
が、敗北。
余計なことを言いつつ、再戦を一方的に宣言し逃走。
再び新能力修得に励み、これまた修得。

  • 最終決戦
ゴン達が宮殿に突入後、フラッタ(イカルゴ)に出会うがただ1人フラッタに違和感に気づけず、楽しそうだからと宮殿の外へ。
モラウを見つけるが"監獄ロック"のため手出し不可。
上からなら、と屋根に上りゼノを発見。
相手してー、と絡むが相手にされず上から降ってきたシルバに頭部を物凄い勢いで殴られ、絶命。
短い人生でした。


【能力】

特筆すべきは何と言っても驚異的な脚力。それだけとか言うな。
チーターは時速110kmほどと言われているが、ヂートゥは時速200kmを超える。この数値は余裕だったパタ市での話なので、さらに速い可能性もある。
すぐバテちゃうチーターと違い、かなりの距離も走れる。新幹線みたいである。
弾丸が髪の毛に触れてから動き出しても避けれる瞬発力も持ち合わせている。
キルアですら銃弾に反応できる距離は57㎝が限度だったから、これは恐るべき値である。
詳しい人なら計算できそうだが……

◆念能力

  • 鬼ごっこ(仮)
正式な能力名は明かされていないが、特定のルールを有する念空間を展開して閉じ込めるという特徴から具現化系と思われる。
ヂートゥとヂートゥが触った相手を、強制的にサバンナをモチーフとした念空間へ移動させる能力。
解除条件はヂートゥに触れることで、リミットは8時間。それ以内に捕まえないと何らかのペナルティが課せられる。
野球のグラウンドほどの広さの空間であり、中央には時間を知らせる巨大な砂時計がある。
壁も時計も破壊することはできない。
ヂートゥから相手を触ることも能力解除条件になってしまうため、殴られたりすることは基本的にない。
また能力発現のための制約として、一度でも捕まったらこの能力は二度と使えないことを制約条件にしている。
「脚力への圧倒的な自信」「楽しむこと第一な構ってちゃん」といった性質が色濃く表れた能力と言えるだろう。

こうして手に入れた念能力だったのだが、残念ながらヂートゥと相性が良いわけでは無かった。
手練れの念能力者であり冷静なモラウは追いかけてもまず捕まらないと即座に判断し、能力を推察したことで「触れたらアウトのため手出しはされないし、性格上ルールが変わる可能性も低い」と看破して忍耐の持久戦に移行。
相手が追いかけるのではなく、小細工前提の戦術を採った場合は常に油断しないで相手を警戒し続けるという「心の削り合い」となるため、
集中力の無いヂートゥにはある意味致命的だった。
モラウ曰く、「根本から自分の能力を誤解してるよ」「追い詰めているのは自分自身」。
追いかけざるを得ないような限定条件を組み込んでいない時点で能力はまだ発展途上と酷評された。

何故か漫画などを持ち込んでいたが、そんなものより銃器でも携帯して「相手に絶対足を止めさせない」ことを重視していたら現状の能力のままでもすこぶる厄介だっただろう。
また、単純に「最大8時間任意の相手を戦線から離脱させることができる」ことを考えると、鬼ごっこ抜きでも活用のしようはいくらでもありそうである。つくづく本人との相性の悪さが致命的だった。

この能力の真に恐ろしい点は、発動条件がめちゃくちゃ簡単なところなのかもしれない。

  • 武器の具現化(仮)
モラウに指摘された鬼ごっこの欠点を補う為に、ボーガンとクロウを具現化。
クラピカの具現化修行を見る限り簡単にできるものではなく、シズクもイメージ修行が大変だと語っているため、後述の欠点に隠れがちだが地味に離れ技である。
プフがすごいのか、ヂートゥがすごいのか。はたまた両名か。

もっともモラウには「自分の足より遅いもの(ボーガン)を武器にしてどうする」と一蹴されてしまい、本人も指摘されてようやく気付く有様だった。
咄嗟に作っただけあって付加能力も何もなく連射も出来なさそうであり、
正面から撃つとモラウに難無く弾かれ、かと言って移動しながら撃とうにも自身の高速移動中に正確に撃てるかは甚だ疑問である。
全く役に立たないということはないが、モラウのツッコミ通りである。

  • 紋露戦苦(モンローウォーク)
鬼ごっこ(仮)の後に修得した新能力。
見るとびっくりしちゃうらしいが、見せる前に死んでしまった
そのことに読者がびっくりしたとかしないとか。


【その他】

キメラアント編が終盤になるにつれ、前世の記憶が蘇ったり、名前を思い出したり、生きる目的すら変わるキメラアントが増える中、
コイツの名前は終始変わらなかった。
名前も記憶も関係ないとばかりに、ひたすら自分の楽しみを優先する姿は、清々しくも見える。
そんなところも彼の魅力なのかもそれない。

ファンの間ではモンローウォークがどんな能力なのかを漢字から想像したり、鬼ごっこ(仮)をゴンやキルアで試すとどうなるか、
シルバが不意打ちじゃなかったらどうなるのか、などの妄想議論が定番となっている。
また、イカルゴやメレオロンよりもよっぽど仲間になりやすいのではないか、モラウに説得して欲しかったとの声も。
尤も逃がせば勝手に情報を洩らしながら撤退する為、ほっとけば勝手に内情を教えてくれるという状態だった為、残念ながら叶わなかったが。



来世ではヂートゥが楽しんで平和に走り回れますように。




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最終更新:2024年04月20日 22:41