モラウ=マッカーナーシ

登録日:2018/02/20 Tue 18:38:00
更新日:2024/04/06 Sat 16:03:48
所要時間:約 6 分で読めます






勝敗なんて揺蕩って当たり前 それが念での戦闘……!!

だが…それでも

100%勝つ気で闘る!!それが念使いの気概ってもんさ

相手のオーラに気圧され逃げた時点で お前は失格…敗者以下だ

モラウ=マッカーナーシとはHUNTER×HUNTERの登場人物。


CV:楠大典


【概要】

ネテロが選抜したキメラ=アント討伐隊のハンター。同じく抜擢されたノヴ同様ネテロも信頼する実力者。
一ツ星(シングル)」のシーハンターで、弟子にナックルとシュートが居る。
ビジュアルは身の丈ほどもある巨大な煙管を背負い、サングラスをかけたロングヘアで大柄の男。

【人物】

冷静な性格ながら根は情に厚いかなりの人情家で男気のある大胆不敵な自信家。
確実な勝利よりも念による戦いの際の両者の心理的な駆け引きとスリルを楽しむ傾向がある。
「敵が能力を出す前に叩け」というリアリストな思考を正論と納得しながらも互いが能力を出し合う緊張感を好み、
「そんなことをするのは漢の(いくさ)じゃない」と語る、浪漫に理解のある気風のいい快男児である。
同時に弟子であるナックルにも受け継がれている涙脆さや、友人に対する情の深さも備えるなど周囲からの人望は厚い。

常に前線で戦うハンターなので非常に現場を重視しており、現場から離れて指示を出す本部の側の人間とは揉めることが多い。


また念とは別に、超人的な肺活量の持ち主。
曰く「肺活量だけはこの世の誰にも負けない」と豪語している。


【劇中では…】

NGLでの女王討伐戦では索敵と煙幕を担当するも、女王が予定よりも早くを産み落としたことで事態が急変。
瀕死の女王の助命を懇願するコルトに対し



コルト

あんたとその子 「人は食わない」って誓えるかい?

もし…誓えないなら…どこかオレの目の届かない場所へ消えてくれ

だが もし誓うなら

何人たりともあんた達には指一本触れされねェ!!オレの目が黒いうちはな

約束するぜ


と耳を傾け、涙ながらに温情を下すナイスガイぶりを披露し女王討伐作戦は終了した。

続く東ゴルトーでの蟻討伐では「選別」を阻止するためネフェルピトーの人形を撹乱を担当。
さらにヂートゥ、レオルら師団長と連戦を繰り広げ勝利を果たす。
宮殿での任務はシャウアプフを王と分断させることだったが、連戦が祟って無視できないレベルに消耗してしまう。
そして宮殿突入時にはシャウアプフと単独で交戦。
当初は紫煙拳の特性を生かして優位に戦いを運ぶもシャウアプフの術策によって動揺した隙を狙われキセルを奪われて紛失。
新たに煙を補充できず限られた手札の中でモントゥトゥユピーと交戦中のナックルのサポートに回ることになる。
作戦前からの疲労もありユピーとの戦いで体力が尽き窮地に陥るが、ナックルがユピーとの交渉に応じたためにユピーに助命された。
その後、ノヴによって治療のため戦線から離脱することになった。

蟻編が終わった後の選挙編では元気にハンター家業を続けている姿が見られ、慕う者も多い様子がうかがえるが(選挙で票を獲得している)
協会の人間に辛辣なダメ出しや不満を吐露する苦労人としての素顔が垣間見える。
また、本来は海を愛するハンターらしく、陸での仕事はそこまで乗り気ではないらしい。
因みにロックバンドが好きなようで趣味が合う奴とは戦い辛いとこぼした事がある。


【念能力】

操作系能力者であるが、こちらも同僚のノヴに負けず劣らずの強力な念能力の持ち主。
熟練した念使いでもあるため「念による戦い=心の削りあい」と認識しており、
優れた判断力や話術、身振り手振りを生かしたダーティで老獪な心理戦・戦術にも長ける。

近接戦では巨大煙管を打撃武器として使用。
時には自身の超人的肺活量を念と絡めて戦闘に応用している。


紫煙拳(ディープパープル)


ま じっくり行きましょうや どうせ闘るなら楽しまなきゃ

操作系念能力。
武器であり愛用品の巨大煙管を介して呼吸によって煙にオーラを入れて*1、色々なものに変えて操ることができる能力。
「自分から離れた煙を操る」という特性もあるので、放出系も併用しているものと思われる。
どういった作用で煙の色を自在に変化させているのかは不明なので、これがどの系統にあたるのかは不明。煙の色を変えるだけならリターンが少なそうなだけに仮に変化系だとしても割と楽だとは思われる。

煙はロープ、管、船、獣、人など様々な形状に模すことが可能。
形だけでなく色も擬態できるため、人や草を模した場合見た目で実物と見分けることは困難。
また煙でありながら固体のように物に触れることができるため、煙で形作った物には実際に触れたり乗ったりできる。
それでいて物理攻撃で破壊することはできないので、特に敵の拘束に極めて強力な効果を発揮する。
更に煙は探知機替わりになるようで、作中では大量のウサギを模した煙を散らばらせ、敵の数を探る技を見せている。
ただしこの形態は形状からか「紫煙機兵隊」のように敵の『円』を誤魔化すことは出来ない模様。
煙故に煙幕として敵の目くらましに使うこともでき、キメラアントの一師団の活動範囲である森全てを煙で覆い視界を封じるなどその範囲は極めて広い。
更に出したオーラを回収することで消費分のオーラを回復できる。

発動条件の緩さに反比例してその汎用性と応用力は非常に高く、モラウ自身「紫煙拳より対応力のある能力をみたことがない」と豪語するほど。

欠点は操作系らしく愛用の煙管を使うという制約があるため、愛用の煙管を失うと新たに紫煙拳の煙を作り出すことはできないこと。
ただし既に出した分の煙の操作は可能である。
また煙自体に攻撃力はなく、その火力の低さから直接戦闘では決め手に欠けるのも欠点か。
この欠点は本人も自覚済みで、自信満々だが「自分を強いとも思っていない」と語り、あくまでサポート能力として有用な念という認識である。

なお、人外じみた肺活量によって、戦闘中で走りながらだろうが息で水流の渦から脱出した直後だろうが一気に煙を繰り出せているため、
仮に誰かがこの能力を奪ったとしても、発動方式がそのままならばモラウ並に使いこなすのは至難の業かもしれない。


  • 紫煙機兵隊(ディープパープル)
核となるオーラを発して核を煙のオーラで覆うことで自在に動き回る煙の念人形を創り出す技。
核のオーラに込められた操作条件にしたがって人形は自在に行動する。
所謂煙でできたロボットで、最大で216体出せるが人形の数を少なくすれば複雑な操作も可能。
劇中ではモラウの力量と相まって複雑な命令や行動を組み込んだ人形を50体までを連日操作し続け、その後流石に消耗して3割程度にまで調子が落ちたものの戦闘は可能だった。
煙人形の操作は「自動操作(オート)」、「遠隔操作(リモート)」共に可能。
人型から動物型まで人形の形状は自在に設定可能で、煙人形は作り出した後でも操作条件、容姿を変えることが可能。色も変えられるので自由自在。
材質が煙であるため直接触れられるとバレてしまうが、『円』による探知だけでは本物と偽物の真偽は判別困難と敵の探知の錯乱に活用できる。
戦闘でも影分身よろしく他人と瓜二つな分身を作って相手を攪乱することが可能。ただし煙故に分身は喋れない。

この煙人形も解除してそのオーラをモラウの体に戻すことができるが、オーラがモラウに戻るまではAOPの総量は変わらないため、
限界まで出しているとそのオーラを回収してからでないと再発動ができない。
また、この人形状態は複雑故か攻撃を喰らって形が崩れるとあっさり散ってしまい、その場合はオーラを回収できないと思われる。

ちなみにモラウは相当なメンタル強者なのと戦闘に特化した分身ではないからか、分身が簡単に倒されても委縮して分身が出せなくなるといった事態は起きていない。

能力名の元ネタは大元の念能力も合わせてロックバンド、ディープ・パープルから。


  • 監獄ロック(スモーキージェイル)
周囲に煙のドームを創り、敵を閉じ込める技。
力づくでの突破は困難で、王直属護衛軍のプフですら急いでいて必死だったのに最初から破壊しようとはしなかった。
設置場所が動くと一緒に動いたりはする。

こちらの元ネタはエルヴィス・プレスリーの監獄ロック。
因みに原題の方のjail house rockはジョジョのスタンド名として使われている。

【余談】

念能力の元ネタも合わせてデザインのモデルはディープ・パープルのドラマー、イアン・ペイスではないかと思われる。




追記・修正は煙の中でお願いします。


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最終更新:2024年04月06日 16:03

*1 もしかしたら煙管を介しさえすれば呼吸は必要ないのかもしれないが作中では常に呼吸でオーラを入れている。どの道短時間に大量の煙を作ろうとするならこれが最も効率的だと思われるが。