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ボンタン(果物)

登録日：2016/03/03 Thu 00:31:50
更新日：2025/03/20 Thu 10:58:09
所要時間：約 2 分で読めます




うおおおおおおお
ボンタンボンタンボンタン
ボンタンボンタンボンタン



ボンタンとは、ミカンなどの柑橘類に属する果物である。
本来の名前はザボン(朱欒)だが、一般的にはブンタン(文旦)又はボンタン、ウチムラサキ、とも呼ばれている。英語ではポメロ(Pomelo)、ポルトガル語ではザンボア(Zamboa)。
分類はミカン科ミカン属、学名は「Citrus maxima」。


東南アジアや台湾などの東アジアが原生地であり、日本には江戸時代の初期に謝文旦によってもたらされた。
日本における主な産地は鹿児島県で、1970年代には同県にある阿久根市の木に制定されている。
第二次世界大戦前には「ジャボン」と呼ばれていたこともある。
現在では主に高知県で生産されており、日本での生産高の90％を占めている。

見た目はグレープフルーツの様だが、あれよりもやや丸めで硬い皮を持っているのが特徴。
おまけに皮も分厚く、実の半分を占めるため、大きさに反して食べられる部分は少ない。
しかしその香りは独特の風味を生み出しており、甘さもかなりすっきりしている。
なお果実の収穫は年末頃に行われることが多いが、採取したてのものは酸味が強すぎるので、数ヶ月間貯蔵して酸味を減らした後に出荷される。

自然交配にて様々な品種が生み出されており、先ほどのグレープフルーツはもちろんのこと、ナツミカンやハッサクもこのボンタンから生まれたものである。

高知では「ウチムラサキ（ウチムラ）」と呼ばれる果皮の内側が薄紫のブンタンに似た柑橘類があるが、実は水分に乏しくパサパサしており、味もボンタンに劣る。
この「ウチムラサキ」はボンタンの原種と言われている。


【食べ方】

もちろん生で食べることもできるが、以下の方法も存在する。

  • 和え物
主にベトナム、カンボジア、タイにて。果肉が素材として利用される。

  • 砂糖漬け
果肉はもちろんのこと、皮を利用したものも存在する。皆さんも子供の頃駄菓子屋さんで一度見たことがあるのではないだろうか？

  • マーマレード
皮をじっくり煮込んで、柔らかくなったら砂糖を入れてかき混ぜながら煮立てよう。
朝食のパンにバターやジャムの代わりに付けるとおいしいぞ！
スペアリブのタレに加えるのもOK！

  • ボンタン飴
鹿児島県鹿児島市にあるセイカ食品株式会社が製造・販売する飴菓子の一種。
飴を包み込む包み紙にはオブラートが使用されているので、包み紙ごと食べられるぞ！
ライバルは沖縄県のパイナップルアメ。

  • 生薬
食べ物ではないが一応明記しておく。
中国において、光七爪、光五爪などと称し、生薬としても利用される。
皮の内側を剥ぎ、乾燥させた上で、咳止めなどの喉の薬、食欲不振の改善などに用いられる。




【品種】

  • 河内晩柑
昭和前期に熊本県飽託郡河内村(現・熊本市西区河内町)で発見された品種。果実はだるま型で、表面は山吹色。柑橘類の中では出回る時期が遅いことと、発祥の地から『河内晩柑』の名称がある。風味と食感がグレープフルーツに似ているため、しばしば「和製グレープフルーツ」の名称を関して販売される。現在は「美生柑」、「宇和ゴールド」「ジューシーオレンジ」など数多くのブランド名がある。

  • パール柑
果実はグレープフルーツを思わせる大きさと真球形に近い形状で、表皮が滑らかであることと、薄黄色の果肉が真珠のように光沢をもつのが特徴である。この特徴から、「パール柑」の名称で呼ばれる。この名称は熊本県で生産されたものに限られる。鹿児島県でも生産されており、その場合は「大橘」の名称で呼ばれる。

  • 晩白柚
熊本県八代市で多く栽培される品種で、直径は20㎝で、果実の重さは2㎏～3㎏と、柑橘類の中では最大である。果肉は淡い黄色で、柔らかく果汁に富む。酸味が強めで、果皮に近い部分はやや苦みが出てくるが、貯蔵しておくと甘みが乗ってくる。

  • 安政柑
幕末期の安政年間に芸州藩士の邸宅の庭に植えられた柑橘類が起源であるとされる。明治期になり、発見時期から「安政柑」と命名された。果実の直径は15㎝～20㎝、重さは1㎏ほどになり、前述した晩白柚の次に大きい柑橘類である。なお、「はっさく」の原種であるという。



登場する作品や関連のあるあれこれ

○アニメ、マンガ、ゲーム、特撮作品などにおいて

戦国時代では鉄砲の代わりに使われたらしいという記録がある。
獄殺三兄弟兄弟奥義「マシンガンに頼ります」に対抗してボーボボ一行が使用。
ジェイスターズ ビクトリーバーサスでも、必殺技「ボンタン投げ」として採用された。*1
首領パッチ「く！こっちも何か武器はないのか！！」
ボーボボ「ボンタンがある」
ところ天の助「武器じゃねーじゃん！！！」
首領パッチ「そういえば古来より硬いボンタンは鉄砲にまさる武器になると言われていたな… 」
天の助「言われてねーよ!!」
ボーボボ「あえて柔らかいのだけ持ってきました」
天の助「何で!!?」
首領パッチ「やる価値アリだな」

うおおおおおおお
ボンタンボンタンボンタン
ボンタンボンタンボンタン
獄殺三兄弟「ぐおおおおおおおボンタン強え――――――！！」
首領パッチ「ボンタンが無くなった！！もっとくれ！！！」
ボーボボ「ボンタンならまだある！！」
首領パッチ「え？どこに？どこにあるのボンタン？ねえどこに？」

ザボンに名前を由来するザーボンというキャラが登場する。

作中では文旦の呼称で統一。物語の舞台が高知競馬ということもあって度々登場。
主人公ヒノデマキバオーは文旦が好物で、文旦からとった「文太」の愛称で呼ばれている。

「花騎士」の一員として、「ブンタン」名義のガチャ産☆5キャラが登場。
「楽天家」「幸福」などの花言葉が示す通りのゆるふわお姉さん。包容力抜群でポジティブ思考の持ち主。
どちらかと言うとボンタンの花～植物全体をモチーフとしたデザインで、全進化段階で一貫して白くシンプルながら優雅で軽やかなベースに差し色の緑をテーマとする衣装が特徴的。まんま果実部分が突き刺さったような得物のメイスも
果実を主な対象とする輸送護衛部隊「オレンジ隊」の副隊長で、隊長のオレンジよりも年上とのこと。

ザボンをモチーフとする「オボンのみ」が登場する。
各作品のフレーバーテキストによると「亜種であるオレンのみよりも大きく、まろやかで整った味をしている」「辛味が無い為誰でも食べやすく、料理でも使い所を選ばない」などと記されており、食べやすくポピュラーなきのみのようだ。
……実際のデータ上は辛味以外の味を満遍なく有する形だが。まぁ甘酸っぱさの中に苦みや渋みもあると考えれば柑橘系らしいっちゃらしいか。
シナリオ道中で比較的手に入りやすく、ポケモンに持たせるとHPが半分を切った時に自動で食べて最大値の1/4回復できるという分かりやすく使い勝手の良い効果から対戦でも人気が高め。
逆に言えば一撃で倒されては食べる間もないので、元々ある程度の耐久力を持つメンバーの補助として持たせるのがセオリー。主な使用者はガオガエンとかディンルー辺りか。



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最終更新：2025年03月20日 10:58

*1 アニメではスポンジを投げるに変更された。