貧乏親子物語(志村けんのだいじょうぶだぁ)

登録日:2016/05/17 (火) 15:57:18
更新日:2025/04/20 Sun 12:54:03
所要時間:約 2 分で読めます




優香「お母ちゃん、今日も見つからないね」
志村「買い物行くって出て行ったきり、3年も帰ってきてねぇもんな…」














貧乏親子物語とは、フジテレビで放送されていた「志村けんのだいじょうぶだぁ」のコント。



概要


志村けん演じる貧乏な父親と、優香演じるその貧乏な娘を中心としたコント。
このコントは過去に放送されていたコント「貧乏母子」の設定に「おハナ坊」の「父子家庭」の設定を合わせたものになっている。

一見シリアスで悲しい物語っぽくなっているが、バラエティーコント番組で放送されているため、ほぼギャグである。
そのため変な台詞が出たりして観客の笑い声が響いたりする事が多い。



話の流れ


さて、この話の流れなのだが、とにかくマンネリなのである。
というのも、他のコントの中でも最初の流れなどが毎回↓のような流れになっている事が多い。


1、2人が元気無く登場し、会話をする。
例:優香「お父ちゃん、どこまで歩くの?」志村「優香疲れたか?」優香「ううん、西武新宿線3往復歩いたから平気」←ここで観客の笑い声が入る事が多い。台詞の内容は場合によって変わる

2、2人が歩いていると、目の前に肥後が経営する食べ物屋を発見する。この後に上島と和歌子が演じる金持ち親子が登場し、買って帰る事が多い。

3、優香があれって何的な事を言い出し、志村がそれについての説明をし、「食いてぇか?」と問いだし、優香を喜ばせる。

4、志村が肥後に手持ちのありったけのお金分だけの購入と無茶なお願いをする。が、肥後にあっさり断られる。

5、志村が「優香すまねぇな」と泣き崩れて、優香が「やっぱりいらない」と言うか、あるいは同じく泣き崩れる。

6、その姿を見た肥後が同情し、優香に「〇〇好きなの?」と聞き、優香が「食べたこと無い」と言う。←何故かここで観客の笑い声が入る

7、その後肥後がお情けで食べ物を渡す。そして親子が食べようとした瞬間に悲惨な事が起こり、悲しげなBGM・スタジオの照明は落ちると共にコントは終了。



…ほぼこんなのである。

ちなみに貧乏な娘役は1度だけ芦田愛菜が演じた事もあった。


登場人物



貧乏な父親。貧乏だけあって所持金はちょっとしかなく、それでも何か食べ物を買おうとする。

  • 優香

娘。毎回何かを見つけては何なのかを父親に聞く。

  • 母親

父親の台詞の中のみに登場する。父親曰く「買い物行くって出て行ったきり3年も帰ってきてない」らしい。ちなみに何故かこの台詞の後に観客の笑い声が入る。

  • 店主(演:肥後克広)

毎回何かを売っている店主。無茶なお願いをする父親に対して「それは無理」「ひやかしなら帰ってくれ」と言うが、親子の可哀想な姿を見て結局同情する。

  • 金持ちの母(演:島崎和歌子)

金持ち親子の母。店で食べ物を息子に買ってあげる。

  • 金持ちの息子(演:上島竜兵)

金持ち親子の息子。母に食べ物を買ってもらう。近年では普通の男の子役として登場することが多くなった。


出てきた物とそのオチ




食べようとしたら焼き鳥が串から飛んでしまい、犬に食べられる。



食べようとしてコショウを入れようとしたら、フタが外れ、沢山コショウが入ってしまい食べられなくなる。



食べようとしたら自転車に潰されてしまう。


  • ケーキ編

食べようとしたら雨が降ってしまい、濡れてしまう。



食べようとしたら雨が降りだし、木の下に隠れるが、木から大量の水が降ってしまい、かき氷が溶けて無くなってしまう。



優香が「お父ちゃん大好きだよ」と言いながら父親に渡し、父親が号泣した後、すぐチョコを食べ、父親は「おいし」と満足した。珍しくハッピーな終わり方である。なお、この話はバレンタインデーである。



貰った後、からしをたっぷり入れて食べるが、からしの辛さに悶絶(?)する。これも一応ハッピーな終わり方である。


  • おでんの卵編

貰ったついでにからしも貰うが、戻ろうとした途端自転車に潰された。


  • ラーメン編パート2

ラーメン屋に入り、注文した後、優香用のどんぶりを分けてもらったり、割り箸を折ったりと父親と優香は仲良く食べた。
残ったラーメンは袋に入れて持って帰ろうとし、勘定となると500円。細かな小銭で払ってハッピーな終わり方になる……と思いきや、持っていた金額は485円。わずかに15円足りず泣き叫び、店主もその哀れかつ絶望的な姿に泣くのだった。



この回は優香の代わりに芦田愛菜が娘を演じる。食べようとしたら、犬に食べられた。愛菜ちゃんの泣き姿はすごい。


  • お雑煮編

予想以上に餅が伸びてゴムパッチン状態になる。
「志村けんのバカ殿様」などでやる場合はこれが多い。


  • 綿菓子とおみくじと神社の鈴編

綿菓子を貰って無事食べる事ができたものの、木に縛っているおみくじを勝手にめくって大凶を引く。
その後神社の鈴を鳴らした瞬間、神社が崩れてしまう。なお、締めの音楽が珍しく滑稽なBGMだった。また、いつも通りのスタジオの照明は落ちていない。


  • 線香花火編

珍しく食べ物ではない。
塾帰りの子供達が花火で遊び、散らかしたまま帰宅。それをゴミ箱に捨てていると、線香花火を見つける。父親とやろうとしたら、雨が降って花火の火が消え台無しとなった。


  • 水飲み場編

食べ物ではないパターンその2。
水飲み場の蛇口を捻っても水が出ず、その場を離れてベンチに座ると、水が出る。父親と優香が飲もうとした途端止まってしまい、また離れてベンチに座ると水が出て、飲もうとした途端また止まってしまう。
父親が水栓を取ると水が凄まじい勢いで噴出。父親と優香は号泣しながら濡れていくのだった。
優香「こんなにいらないよ〜!」
志村「こんなにいらねぇよなぁ…」
ちなみに前述のかき氷編にも登場したが、こちらは諦めている。


  • 団子編

こちらは「志村けんのバカ殿様」で、貧乏侍の父親と娘の構成で行われた。なお、娘に「お父ちゃん」と呼ばれたのに対し、父親は「父上と呼べ!」と叱っている。
また、「だいじょうぶだぁ」における金持ち親子がこちらでは裕福な商人である父親とその娘にあてられており、その父親役は肥後。
父娘が団子をお地蔵様の前にお供えし、それを食べようとした貧乏侍の親子だったが、犬に食べられる。


貧乏母子

貧乏親子物語の原点ともいえるコント。こちらは萩尾みどりと田代まさしが演じた。ちなみに志村は店主役に回っている。
こちらの内容は前述と違い、幸せを掴むチャンスが訪れた……と思いきや、


  • 薬局で貧乏が治る薬を求める→値段が28万円


  • 田代が新品の安物Tシャツ*1を着て大喜び→車がはねた泥水を被り一瞬で台無しに


  • 家具店で田代が売り物のベッドで寝て、自分達が金持ちの夢を見る→起きたらおねしょをしていた


  • 千円札を拾い、銀行に行って口座を作ろうとする→そのために必要なハンコの値段が1000円だった


……など、どれも救いようのないバッドエンドばかりだった。





優香「wiki籠もり、今日も見つからないね」
志村「追記・修正するって出て行ったきり、3年も帰ってきてねぇもんな…」



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最終更新:2025年04月20日 12:54

*1 ちなみに金額は足りなかったが、それでも志村は受け取ってくれた