智頭急行智頭線

登録日:2016/10/17 (月曜日) 19:41:16
更新日:2018/04/25 Wed 16:41:58
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智頭急行智頭線(ちずきゅうこうちずせん)は、上群駅と智頭駅を結ぶ智頭急行の鉄道路線である。

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国鉄智頭線をベースに開業された第3セクター路線で、特急が多く走行する事から鳥取県へ向かう陰陽連絡路線として重要な役目を果たしている。
また後述する様に変な駅名が多いのも特徴。

◎路線概要

この路線の歴史は意外と古く、明治25年(1892年)の時点で既に建設構想があった。
というのも、元々上群~智頭間は因幡街道の一部として鳥取藩の参勤交代のルートとして用いられるなど当時はメジャーな通り道であった。
(その為、因幡街道は概ね現在の「スーパーはくと」のルートとほぼ一致する)

大正11年(1922年)、因美線に遅れること3年、漸く工事が始まるが、第二次大戦による中断してしまう。
戦後になった1966年(昭和41年)に工事が再開するが、工事費の膨張や工事の難航により進捗しないまま国鉄の経営悪化により、工事は凍結となってしまった。
しかし、地元民の依頼で行われた調査により「ローカル輸送のみでは赤字、国鉄と直通の特急列車を含めれば黒字」が可能だとして交渉を継続した。
その結果、どうせ鳥取県には新幹線は来ないと踏んだ鳥取県知事の判断で第3セクター路線として昭和62年(1987年)に工事は再開する。
運が良い事に第3セクター路線として「採算性」が求められた結果、端から高速化を前提とした工事が行われ1994年に構想から100年以上経って漸く開通した。

△運行形態

優等列車はJR線に乗り入れする特急「スーパーはくと」(京都~鳥取・倉吉間)と特急「スーパーいなば」(岡山~鳥取間)の2種類が存在する。
「スーパーはくと」は7往復、「スーパーいなば」は6往復の計13往復が運行している。
これは伯備線を走る「やくも」の15往復に次いで多い。
また、第3セクター路線を走る特急(乗り入れ含め)こそ全国でもあるものの、ここまで本数が多いのは北陸新幹線延伸開業前の北越急行ほくほく線と並んで珍しい。
普通列車は上群~智頭間に下り7本・上り8本、区間運行を含めると下り17本、上り12往復とほぼ1時間に1本設定されている。

☆使用車両


  • JR西日本キハ187系500番台気動車…「スーパーいなば」で使用。HOT7000系と同じ振り子式車両だが、最高速度は120km/hと若干遅い。

  • HOT3500形気動車…普通列車で使用。単行運転可能な17m級の小さい気動車だが、特急のダイヤに支障をきたすことなく運転させるため、最高速度110km/hとかなり性能が高く作られている。

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◎主な駅一覧

上郡…JR山陽本線乗り換え。起点駅。
智頭線のりばはJRのホーム切り欠き部分にあるが、中間改札以外にも智頭急行専用の跨線橋がある。
そのため、JRの改札を通らずに智頭線のりばへ行けるという、このタイプのホームにしては珍しい構造となっている。

河野原円心駅…やたら長い駅名だが「円心」はこの地を治め室町幕府設立に関わった赤松則村の法名から来ている。

佐用…JR姫新線乗り換え。
市名は「さよう」に変わったのになのに何故か駅名は「さよ」のまま。
天然記念物の佐用の大イチョウと佐用城の最寄駅。

宮本武蔵…決して誤字でも冗談でもなく立派な駅名である。
駅名の示す通り、この辺で宮本武蔵が生まれた「のではないか」という伝承がある武蔵の里の最寄駅。
他にこういった人名を駅名にした駅は井原鉄道井原線に「吉備真備駅」がある位。
因みにフルネームではないのならばJR伯備線に「方谷駅」という駅がある。

大原…運転系統の分岐駅。
普通列車のおよそ半分がこの駅で引き返す。
因幡街道の代表的な宿場である大原宿の最寄駅。
あと宮本武蔵を祀る武蔵神社の最寄駅でもある。

西粟倉…トイレが男女兼用。元々は別々だったらしいが、男性用大トイレが使用禁止になったために兼用になったとか。

あわくら温泉…岡山県最東端の駅。
駅名にもなっているあわくら温泉の最寄駅。

恋山形…元は「因幡山形」という駅名にするはずが「そんな駅名なら人が来ねえだろう!」と「来い山形」の意味を込めて付けられた…。
その意気込みは凄まじく2013年には乗り場の待合室など駅の地上設備の塗装をピンク色に変更するという暴挙大胆な試みも行った。

智頭…JR因美線乗り換え。終点駅。
普通列車は智頭急行ホームから発着するが、特急は全列車が因美線鳥取方面に直通するためJRホームから発着。
駅名の読み方は「ちず」だが、町名は「ちづ」である。ややこしい。


追記・修正宜しくお願いします。

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