SCP-1730

登録日:2017/05/04 (木) 19:32:10
更新日:2020/09/27 Sun 09:23:54
所要時間:約 20 分で読めます





監督評議会命令


当ファイルの特定部分はレベル4以上の機密事項に指定されています。



SCP-1730の研究は現在進行中です。研究関係者は既知もしくは未知の認識災害の影響を受ける可能性があります。これらの災害についての情報は関係者以外極秘事項とします。

これらの機密措置に対する侵害を試みる者はクラスVIII「レッド・キル」異常ミーム災害によりすみやかに終了されます。







それは、どこかの”財団”のお話。

財団が財団でなくなった時、全てを終わらせたのも、また財団であった。



SCP-1730とは、シェアード・ワールドの一つである怪異創作コミュニティサイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクト。項目名は「What Happened to Site-13? (サイト-13に何が起こったか?)」。
オブジェクトクラスは「Euclid」を経ての「Neutralized」。




概要

はっきり言っておくが、このオブジェクトはSCPについて知ったばかりの初心者ではまず理解が追い付かないクセモノである。まず長い。日本語版では87000文字。2位のSCP-3989が29074文字なので3倍近い差をつけている。更に内容も婉曲で、SCP Foundationの世界観、そしてSCP財団という組織や要注意団体についてある程度深いところまで理解していないと、危険性以前にこのオブジェクトがなんなのか、ということ自体わからない。
アニヲタ諸兄で、SCP記事を立てた・追記修正したことがある方ならば、これらについては知っていると信じて解説する。


コイツが何かというと、項目名通りSCP財団のサイト-13である。
これだけだと、韓国支部のSCP-050-KOや本部の陛下のSCP-1561が思い浮かぶだろうが、ぶっちゃけてしまうと単純な危険度ではこっちの方が余程ヤバい。すごいものがものすごくすごくてなんかもうすごいくらいにヤバい。

より正確に言うと、このオブジェクトはSCP財団には存在しないはずのサイトである。
このサイト-13は、ビッグベンドランチ州立公園(Big Bend Ranch State Park)内、合衆国とメキシコの国境から北西に15キロメートルの位置にある孤立した環境に存在している。
だが、財団の記録では、サイト-13はノームに建設される計画であったが、途中でより先進的で大規模なサイト-19の建設プランが持ち上がったため、そちらを優先したことで未完成のままとなった幻のサイトとなっている。
当然ながら運用はされておらず、オブジェクトを収容したこともなければスタッフが配属されたこともない。

で、この「サイト-13」の周囲の植生を検証した結果、アラスカの固有種であることが判明。
アラスカにあったサイトがなんでアメリカ南部にあるのか、そもそも完成しなかったはずのサイト-13がどうして存在しているのか?
謎は尽きないが、差し迫った脅威が一つ存在する。

というのはこの「サイト-13」、きっちり収容サイトとして運営されていたのである。つまりSCPオブジェクトが収容されていたのだ。
ところが調査の結果、サイト内部は深刻な荒廃状態にあり、かなりの期間放棄されていることがわかっている。
さらに、隣接する発電施設は損傷が大きいながらも稼働しており、このため断続的に停電したりしなかったりしている。
それの何がまずいのかと言うと、電力供給がストップしているならセキュリティその他は完全に沈黙するため、探索活動等はむしろやりやすい。
しかし、中途半端に供給がなされている現在、それは探査や生存者の救助活動の大幅な妨げとなるのである。


サイト-13の構造

このサイトは、大きく分けると二つの建物から構成されている。
一つは収容施設兼オフィスであったメインビルディングで、地上は事務施設、地下はオブジェクトの収容施設となっている。無人機による探査の結果、地上部分は完全に空になっていた。

もう一つは隣接する発電施設で、こちらは原子炉による発電がおこなわれている。12基のうち稼働しているのは2基で、うちの1基は異常に過熱している。

サイト内部から回収された記録では、地下階の2~15階が収容に割り当てられていたらしいが、実際にサイト-13がどれほどの規模を持っているのかは今もって判明していない。


特筆すべき点として、このサイト内部の壁には、英語で書かれたメッセージが多く存在する。
おもに、

  • 危険(danger)
  • 死の恐れあり(death here)
  • 自分の身体じゃない(not my body)
  • 出血(bleed)
  • サイト-13に何が起こったか?(What happened to Site-13?)

というものが多い。誰が、何のために書いたのかは不明。
内部の端末の一部はまだ稼働しており、無人機探査によりそれらに残されていたデータが回収されている。


探査記録

オブジェクトそのものについては以上がすべてだが、その起源などについてはわかっていない。
しかし、財団が度重なる探査の末、三つの機動部隊と無人機1基を失うという大損害を被りながらも入手したいくつかの記録とサイト内部のデータにより、このサイト-13に何が起きたのかが大ざっぱにながら判明してきた。

まずは、回収されたログの一つ。
サイトの復旧に回された機動部隊「チャーリー・ユーコン」のコマンダーと思しき人物のメッセージである。
俺たちはそれを見つけた。その前にそれがデイリー(Dailey)を殺すところを見ていた。あいつの口の中に這い入って、次にどうなったかわかるだろう、デイリーは耳から血を噴いた。そこら中に吐いて、ぶちまけた。面白いくらいの血だったさ。酷すぎた。あいつの髪が抜けていった、まるで根元からこぼれていくようだった。あいつの髪はあっという間に抜け落ちちまった。

それが終わると、あいつに入っていったモノが仲間といっしょに這い出てきた。そいつらの一匹、区別なんてつけようがないが、そいつがヒルみたいにそこら中の血を飲み始めた。別の一匹はデイリーの中に這い戻って、あいつを立たせた。振り返って、俺たちの方に近付いてきた。あいつの中にいる奴があいつの口を開かせるのが見えた。だから俺はあいつの顔に弾を一発くれてやった。それからもう一発。みんな弾装が空になるまであいつを撃った。あいつはもう起き上がらなかった。

だが、俺たちももうあまり長くはもたないだろう。ここでまた一つメッセージを見つけた、そうだ、[認識災害のため抹消]。始まるのは時間の問題だろう。俺たちはC4を仕掛けてその壁を吹き飛ばした、今はもうほとんど判読できないと思うが、そういう問題じゃない。ジョーンズ(Jones)ももう他の連中と同じように静かになった。さっき俺たちはあいつをエレベーターシャフトに突っ込んできた。あいつの身体が地面に落ちる音は聞こえなかった。

連中がスレッシャー(Thresher)を起動する音が聞こえた気がする。もっと早くあれのことを知っていればな。
まあいいさ。

ここからわかるように、サイト-13は大規模な収容違反が発生した状況にあるらしい。この人物が率いていた部隊の人員は、どうやら収容されていたオブジェクトらしい謎のヒルらしき実体に全滅させられてしまったようだ。
この部分で押さえておくべきことは、

  • サイト-13の内部には人に入り込んで血を吸うヒル状の生物的オブジェクトが存在する
  • スレッシャーなる何かがある

この二つである。
さらに、自動化されたメッセージのログが存在する。
これによると、認識災害を引き起こす何らかのオブジェクトが収容を突破して脱走し、それが連鎖的な混乱を呼んで大規模収容違反につながったらしい。
この時点でのサイト-13の状況をみると、

  • 生命維持システム: オンライン
  • 電力システム: オフライン
  • 火災対応システム: オフライン
  • 水害対応システム: オフライン
  • 原子炉の状況: 危険
  • Euclidクラス収容状況: 危険
  • Keterクラス収容状況: 違反

ダメだこりゃ。
生命維持システムだけはかろうじて生きているが、その他が全滅。
特にオブジェクトの大半、というか全てが収容違反となっているらしい。

これにより、プロトコル・スレッシャーなる手順が実行されたようだ。

押さえておくべきは、

  • サイト-13は収容能力を喪失している
  • プロトコル・スレッシャーが実行されている

である。


続けて、財団は内部の状況を調べるために機動部隊を送り込んだ。
が、都合三度送られた三つの部隊、結果的に三つともオール・ロスト。
生還者ゼロという大惨事となった。財団世界なら割とよくあることだが。

だが、彼らのもたらした情報と、続く無人機探査の成果により、次のことがわかった。

まず、サイト内部には謎の「泥」が堆積しており、サイト内部の人員は発見された限りほとんどが死亡していた(ちなみにこの中には、どこかの収容セルに籠城して死んだと思しき、ブライト博士の「残機」だったらしい女性職員もいたが、首にかかっていた鎖は破壊され、博士の本体であるSCP-963は失われていた)。

また、部隊の喪失の原因となった、主だった危険なアノマリーは二種類登場している。
「地をはいずり、人間の中に入り込んで血を啜る、場合によっては内部から人間を操る実体」および、「概ね人間型で、壁に謎のシンボルを書き込む実体」である。
所々に登場する、目と鼻と口と耳から血を垂れ流す人の遺体は「地をはいずり、人間の中に入り込んで血を啜る実体」の犠牲者であろう。
「概ね人間型で、壁に謎のシンボルを書き込む実体」の書き込んだシンボルを見た人間は、音を発せなくなると当時に耳から火を吹き出す。その状態で周囲に音が発生すると無音の爆発現象が発生する。この効果は無線映像を通じても発生するらしく、ドローンを操作していたサイト指令部一つが壊滅的な被害を被るという二次災害が発生している。

発電施設だが、配管は地下に向かっており、それらにはすべて「ボディ・ピット(死体捨て場)」とラベリングされていた。
最後に送り込まれた機動部隊Z-9「メクラネズミ」の部隊長は「スレッシャー」と書かれた大きな機械を発見したが、その直後に何者かに襲われて通信途絶している。

さらに無人機探査も含め、すべての結果において下りてきたはずの階段がない、明らかに図面よりも通路が長い、ないはずの階層が上に続いている、数日前に内部を探索したはずの地上部分の建造物が、外部から観測すると「空」であることなど、サイト内部の構造がおかしなことになっているのが確認されており、空間がランダムに変化する状態になっている。


ここまでで押さえておくべきことは、

  • 収容施設内にはヒル型オブジェクトと、認識災害を起こす人型オブジェクトがいる
  • スレッシャーと書かれた機械が存在する
  • 発電施設の地下には「ボディ・ピット」がある

という部分である。


サイト-13内部のデータログ

無人機探査により、財団が生きていた「M. Hadley」とラベルされた端末から回収したデータを確認したところ、おそらくは収容違反発生の少し前からのものと思しき、通信ログやメールの記録が存在した。
そしてこれを読み解くことで、サイト-13の起源や、ここで何が起きたのかが、おぼろげながらわかって来たのである。

発電所の端末から回収されたログには、何かのグラフと、「エンジニア242」から「ドクター・ハドレー」に宛てたメールが存在していた。

ご覧のように、スレッシャー・デバイスへの電力供給はあなたの設計のとおりに調整してあります。あなたのご指示があれば、あの装置を起動するために必要な最大の55ギガワットまで原子炉を急速稼動させます。

以前の連絡で申し上げたように、原子炉はこれほどの電力サージには耐えられないでしょう。ボディ・ピット専用のコアには補強措置を行いますが、他の炉心には甚大な損傷が発生することが予想されます。

加えて、スレッシャー・デバイスの担当ではない私が言うことではないのでしょうが、あの装置はまだ非常に不安定です。小型の対象物への実験は推進されていますし、いずれは応用可能な技術の一つとなりうるでしょうが、現時点では本当の意味での最終的手段としてのみ捉えるべきです。
あの装置の使用はこの周辺の局地的事象を不安定にします、それは装置が最終的にどこに向かうにしても同じことです。長くなりましたが、ご自身がなされていることの意味を理解しておられれば幸いです。

このメールから推察するに、発電施設で二つだけ稼働していた原子炉は、この「ボディ・ピット専用のコア」であり、補強によって機能を維持していたようだ。
そして、三度目の部隊のコマンダーが発見したあの大型機械は「スレッシャー・デバイス」というらしい。しかもそれは、恐らく能動的な現実改変を引き起こすものであるようだ。


ここまでではまだ謎が多いが、次のログが大きな手がかりとなった。
それは、「ハドレー博士」へ宛てた、財団上層部からの手紙である。
が、問題はその内容。

お便りは頂戴いたしました、私どもへのご連絡に貴重なお時間をいただき感謝いたします。貴方の要請を検討させていただきましたが、現時点では異動の承認はいたしかねます。サイト-13におられるということは、貴方がその専門分野における類稀な技術と適性を備えておられるということであり、我々に貴方を別のどこかに異動させるほどの余裕はないのです。お望みなばらばサイトの薬剤師に記憶処置剤についてご相談いただけますが、サイト-13からの異動を認めることはできません。

エマーソン管理官の死体処理プロトコルに関する貴方の懸念については、私どもとしても理解できます。しかしながら、あの種のアノマリー、特に「ヒューマノイド」と分類されるものは、人間ではないのだということをご理解いただかねばなりません。
人間とは、非異常性の生命体の非常に限られたカテゴリーに分類される存在なのです。ヒューマノイド・アノマリーは人間に見えるかもしれませんが、「人型」であるというだけなのです。よって、彼らは倫理委員会によって人間に付与される権利と特権を享受することはできません。

我々の研究者としての職務はアノマリーがどこから来たのかを突き止めること、そしてどうすればそうした異常を人類の利益のために最大限に使役できるか結論付けることです。
我々は守護者であり、その手の内にある脅威について知るべきことのすべてを知悉しない限りは、その務めを果たすことはできません。何を学ぶべきなのか学んだときこそ、我々はその脅威を消し去ることができるのです。

……ざっと見ても、おかしなことを言っているのがわかるだろう。
これではまるで、人型実体のオブジェクトを研究し、利用し、消去することが目的のように聞こえてくる。
この手紙の内容をかみ砕くと要するに、

  • 人型実体は、人の形をしていても人間じゃないんだから、人間と同じように扱う必要はない。我々の役目はそれがどこから来たのかを知り、その力を利用する方法を見つけ出すことだ。それがわかったら、それを消し去る。それが我々の役目だ。

ということになるが、これは財団の理念である「確保・収容・保護」に真っ向から反している。
オブジェクトを確保し、それを外界から隔離して収容し、同時に外界とオブジェクト自身の安全を保護する。これが財団の仕事だ。
ちいさな魔女」しかり「アベル」しかり「カイン」しかり、あるいはリトル・ミスターズしかり、有名どころだけを見てもわかるように、基本的に人型実体、あるいは生物的に人間であるオブジェクトに対しては、異常性に対応する手法を確立したら、それ以外の点では通常の人間と同じように対応するのが決まりだ(アベルは特殊な例だが、ヤツに対しても基本的なところは同じである)。特に「ミスター・おさかな」などは、収容セルを与えられた以外は基本的にサイト内部で普通に生活させる、というプロトコルが組まれているほどだ。

それならば、なぜこの人物は、人型実体を研究し、利用し、消去することがさも当然であるかのように語っているのか?
それは、手紙の最後の署名がすべてを物語っていた。

ピーター・グレンウォルド
SCP財団倫理委員会委員長
世界オカルト連合倫理評議会議長

このピーターなる人物、なんと財団の倫理委員会委員長と、世界オカルト連合の倫理評議会議長を兼任しているのである。
つまり、財団とGOCが姉妹組織、あるいは合併に近い形で存在しているらしい。
むろん、財団にこんな事実は存在しないが、少なくともこの手紙はそう語っている。

それを裏付けるかのように、サルベージされた実験記録がある。
「実体-3421」と呼称されている、人型実体に対する実験記録だが、内容はスクラントン=モリウス妨害装置なるデバイスに暴露させた、恐らくは現実改変能力を持ったこのオブジェクトに対する加害実験である。
結果、この実体は現実改変ができず何度も死亡しているが、その都度別のオブジェクトで蘇生されては実験に使用されている。

……SCPオブジェクトに対する実験とは、よっぽどの理由がない限り「どんな異常性があって、どんな条件でどのように作用するのか、それに対処することは出来るのか」を検証するためのものであり、これはどう考えても行きすぎである。
結局この実体、最終的には電流への暴露で感電死してしまい、遺体は焼却のためボディ・ピットに廃棄された。


ところでこのボディ・ピット、どうやら配管が不完全だったらしく、バキューム現象で排水が逆流して原子炉に流入していた。
恐らくは、これが例の泥なのだろう。

さらに別のデータでは、別の人型実体が実験への協力を拒んだ結果、電気的処置によって終了、ボディ・ピットに廃棄されている。
そして、上のピーター委員長の手紙にあった「エマーソン管理官」が、収容棟に存在する人型実体を総じて終了する命令を出していたことも記録されていた。

どうやらこの「財団・GOC連合体」は人型実体に対して、どちらかといえばGOCよりの対応を取っていたらしく、それを示すかのようなこんなメッセージがある。

[認識災害のため抹消]はいくらか粘っているようだが、オラトールによる精神的圧力にまもなく屈することだろう。これは珍しいことではない。
初期検査にやってきた実体の多くはさまざまな処置への曝露に対して抵抗してみせるが、ここで彼らに許された時間を超えて耐え抜くことはできない。実体は[認識災害のため抹消]について非常に面白い効果を持っており、顔、首、胸の上部と腕を取り除くことであの特性を再利用できるかもしれないし、[認識災害のため抹消]を使ってマークXIIにも適用することもできるだろう。
急いでドクター874にこの知らせを送って、この計画を進展させるつもりだ。

つまり、あの火災を起こすシンボルを描く人型実体を解体して、シンボルを描く能力を別に利用しようとしていたらしい。
SCPオブジェクトをなんだと思っているのだろうか。
というか、そんなことをして無事に済むと本気で思ったのだろうか?




当然そんなはずはなかった。
ドクター・ハドレーから、エマーソン管理官に宛てた手紙がある。そしてこれは、サイト-13に何が起きたのかをありありと物語っていた。

最初にこれだけは言っておくわ、あの番号制度はまったくのクソだったわね。研究者の人間性をすっかり奪いたいというなら、小部屋にでも詰めておけばよかった。番号制なんて初めからお話にならないものだったのよ。

これを読んでいるなら、あなたには決断すべきことが残っているでしょう。アノマリーたちの遺体をあの穴に投げ込んで、いったい何が起こると思っていたの? 彼らが生きていることそれ自体が彼らをアノマリーにしているのだとでも思ったの? 馬鹿ね、生きるということは我々人間のもっとも異常でない部分なのに。私はあなたもそれをわかっているのだと思っていた、でもあれから、変わってしまったのね。

収容違反は私の責任よ、あなたに嘘を言うつもりはない。仕事の中で、私はある幼い少年の分析をする機会があったわ。彼の名はエリヤ(Elijah)、彼は血液のみを糧とし、その口で他人の血を吸うことができた、相手の皮膚を通して。ヒルのようにね。彼には2歳児未満の知能しかなかったけど、それでもなお、我々と同様に生きる機会を与えられるべきだった。彼は今までとは違う道を選ぼうとしていた。

でもあなたは他の者たちにそうしてきたように、彼を焼くことを決めた。

だから私は彼の記録を書き換えた。あなたのあの穴の火は彼を焼くことはできなかった、ただ彼を駆り立てただけ。それと、あの泥の山を積み上げもしたわね? あなたはあれを掃除させたいと言っていた。あなたも喜んでくれることでしょう。あの場所はずいぶんとひどいことになっているから。

なんにせよ、あなたの決めることよ。収容違反は避けられないものだった、あの穴の底から這い出てきたものがそれをやるか、それとも私がこの手でボタンを押すか、いずれにせよ結果は変わらなかった。あなたは選ばねばならない;そのままでいれば、あなたが15年の間虐げ続けてきた怪物たちに間違いなく貪り食われるだろうし、あるいはスレッシャー・デバイスを起動して、あれが今よりも快適な現実へとあなたを放り投げてくれるのを祈ることもできるでしょう。いずれにせよ、私たちの世界はあなたとあなたの汚点を捨て去ることができ、よりましなものになるでしょう。

ここはあなたの死の収容所よ、エリオット(Elliott)。あなたは自分で墓穴を掘り、今その中で死ぬのよ。

そうそう、もし私と話したいと思うなら、私はエリヤといっしょに地下にいる。いい具合に暖かい場所があって、彼が来たときのために準備しておいたの。ここは血でいっぱいになることでしょう。

ここから読み取れる情報と、これまで出揃った情報を整頓すると、一つの事実が浮かび上がる。
もはや言うまでもないことだが、このサイト-13ことSCP-1730は、別世界から転移してきた施設なのである。

そして、ここで何が起きたのか?
それについて、向こう側の財団とGOCのことも交えながら、推測も込みで解説する。


サイト-13に何が起こったか?

向こう側の財団は、どういう理由かは不明だが世界オカルト連合と半ば合併した形で存在していたらしい。
そしてサイト-13は、財団が収容した/世界オカルト連合が確保した人型オブジェクト/アノマリーを抹殺し、焼却するために作られた施設だったようだ。

なぜに財団がこんな暴挙に出たのかは不明だが、ピーター委員長がGOCよりの意見を出していたことから推察するに、恐らく向こう側におけるこの連合体は、GOCの上層部が財団を取り込む形で成り立っていると思われる。
なにせ、ブライト博士がサイト-13にいたくらいだし。
そして、職員から個人性を失わせるために、個人名ではなく番号で呼ぶようになった。さながらDクラスのように、である。

だが、異常性を持った人型実体がいたとして、それを終了して燃やしたら異常性が消えるなどと、いったいどこの誰が保証してくれたというのか?


そして、サイト-13は、その管理官であるエリオット・エマーソンは、その浅はかな行動の代償を払わされることになった。
ボディ・ピットからの排水=猛毒の「泥」はバキューム現象により逆流し、サイト内に散乱。
さらに、ハドレー博士が個人的に親しかったらしい「エリヤ」なる人型実体(≒例の吸血ヒル型実体の本体?)をエマーソン管理官は終了しようとしたが、終了記録はハドレー博士の命令により改ざんされていた。
結果、エリヤはボディ・ピットでは焼却されず、ハドレー博士の手引きで彼とともにサイトの地下へと逃れ、さらに博士によって用意された「彼のための血」を受け取るようになった。
つまりは、サイトに侵入した人間を捕食し、その血を啜るようになったのである。

追い打ちをかけるように起きた、あの認識災害ベクターの収容違反と、連鎖する形で起きたサイト-13の機能不全、そして大規模火災とさらなる収容違反。
進退窮まったエマーソン管理官は、サイト-13最奥部のスレッシャー・デバイス(脱穀機)を起動。

これにより存在が不確かとなったサイト-13は、時空間を飛び越えて財団側の基底現実(俗にいう「財団世界」」)のアメリカ南部に転移した、というわけである。

確保、収容、保護。
SCP財団においてはもはや常識というべきこの理念。
だが、それを忘れ去ってしまえば―――。





SCP-1730

What Happened to Site-13?(サイト-13に何が起こったか?)





必ず、その代償を払わされることになるのである。

とまあ、こんな有様なわけだから、こちら側の財団も探査を中止していた。
さすがに機動部隊三つが全滅、という被害を食らっては及び腰になるのも無理はない。
が、そうも言っていられない事態が起きた。2016年2月1日になって、サイト-13からこんな通信が来たのだ。

こんにちは。私はムハンマド・スコット博士。SCP財団サイト-13時間研究部門の研究員だ。
私と私のチームは、最近発生した詳細不明の破滅的事象によってサイト-13内で見捨てられた。
我々は敵対的実体と他の災害的異常存在に包囲されている。当初30名いたメンバーも、もう12名になってしまった。
この周波数を傍受している全ての財団工作員に支援を要請する。物資も弾薬ももうほとんど尽き果てている。助け無しには、我々は後1ヶ月も生き延びることはできないだろう。
このメッセージの後に、船舶位置情報周波数帯に調整して暗号化した、1980年代の標準的な財団技術で解読可能な情報を送信する。この情報の中には、我々が把握できる範囲でこちらの座標を記述してある。
送信機はデッドマンスイッチで私と直結されているから、メッセージは私が死ぬまで繰り返し送信され続けるだろう。
我々を助けてくれ。よろしく頼む。
[暗号化された情報]

向こう側の財団職員であるスコット博士が、自身の生存を保証する形で救援要請を送ってきたのだ。
財団側はSCP-1730の起源について、確定ができないため現在の段階ではあくまでも「不明」としているが、スコット博士と彼の同僚たちを救出できれば、それはどちらにとってもプラスに働く。SCP-1730の起源やその対処法について検討できるかもしれないし、向こう側の状況を参考にすることで今後の行動に生かせるかもしれない。

結果、O5評議会は特別収容プロトコルを改定し、スコット博士たちを救出する部隊の選定と編成を開始した。


記事は一旦ここで終わっていたが、2017年6月に著者により追記がなされ、機動部隊アポロ-3“猟区管理人”と、機動部隊タウ-5“サムサラ”が起用され、スコット博士を初めとする人員の救出任務に向かった旨が描写された。


救助・回収任務報告

2つの機動部隊には、既知の認識災害を無効化する「スクランブル・デバイス」と呼ばれるバイザーや眼内インプラントが装備されていた。

まずアポロ-3“猟区管理人”がサイトに進入。スレッシャー・デバイス発動の余波によるサイト内部の空間の乱れに悩まされ、現実改変により空間を歪曲する実体との戦闘で犠牲を出しつつ進行する。
途中すでに死亡していたSCP-1500「ザカリー・キャラハン」に遭遇し、そのミーム効果で友人と思い込み話しかけるもスクランブルデバイスのアップデートにより無効化。
続いて通信コントロールルームにて、画面越しにSCP-993「ピエロのボブル」と遭遇。
ボブルは婉曲な言い回しながら、エマーソン管理官の行ってきた非人道的な実験やボブル自身もひどい目に合わされてきたことを語る。

その後部隊は30分ほど通信途絶するが、通信が回復した時にはサイト内部では3日経過しており、スコット博士や実は生き残っていた初期探索部隊の一部との合流に成功したことを報告した。

続いてタウ-5“サムサラ”は排水ゲートより進入、ボディ・ピットを経由し、能力により「エリヤ」の端末であるヒルからエリヤのテレパシーネットワークを辿りサイトの地下構造を把握、生存者の立てこもる領域へと向かう。

途中で「6本の脚、18本の腕、72本の手を備える36本の前腕を持つヒューマノイド」と遭遇。
「キネト災害」と呼ばれる図案を描いて音を消し、熱攻撃を行うこの実体を辛くもかわす。この戦闘で1人の左腕と2人分のスクランブルデバイスを失う。
なお、この実体の頭部にはエマーソン管理官と思われる人物が全裸で縛り付けられており、キネト災害を用いるたびに加熱する頭部に焼かれる責め苦を受け続けていた。

かくしてアポロ-3、タウ-5、そして初期探索部隊の生き残りであるゼータ-9の部隊が合流し、スコット博士以下の研究チームの脱出に乗り出す。まずサイトの空間を歪曲し脱出を難しくさせているスレッシャー・デバイスの出力を低下させるためデバイスを目指す。

途中で初期探索で無人機が確認した「おおむね、ヒト型」の実体と遭遇、そのミーム効果をスクランブルデバイスで無効化しつつ、銃撃で倒す。しかし「エリヤ」の一部が床を割って登場、これをサムサラの2名が足止めし部隊は先に進む。続いて排気口から「クリスタルの蝶」の大群に襲われるが、サムサラの1名が自爆攻撃でこれを焼く。

スレッシャー・デバイスの部屋にたどり着き、厳重な扉を開けれず立ち往生したものの、その扉をピエロのボブルが開ける。内部の天井には「ミーム効果をまとい姿が見えにくい背の低く鉤爪を備えた実体」が大量におり、その対応を協議する間に「エリヤ」の一部が再登場、背の低い実体とエリヤが争う間にスレッシャー・デバイスの操作に成功するも、アポロ-3の1名が犠牲となる。

その先の機械室でSCP-1370「困らせルボット」と思われる実体が出現するがこれを一蹴。
足止めしていたサムサラの2名との合流にも成功するが、スレッシャー・デバイスの出力変化によりまたしても空間が変化しており、ルート変更を余儀なくされる。ここで三度「エリヤ」の一部に襲撃を受け、一行は行き止まりに閉じ込められるが、ゼータ-9隊長の発案により「オリンピア級」大型実体収容施設に移動。

SCP-001「ゲートガーディアン」やSCP-2845「鹿神様」と思われる実体を開放し、ついに本体を現した「エリヤ」と三つ巴の戦闘となる。その混乱をついて一行は脱出を試みるが、数名の研究員やタウ-5の部隊員が死亡する。ゼータ-9隊長は何か思うところがあったのかそのさなか逆走、これにタウ-5からの1名も追従する。2人はスレッシャー・デバイスにたどり着き、3体の大型実体が争う中これを起動するも、攻撃に巻き込まれ死亡する。

地上では生存者たちを伴った機動部隊がサイトを命からがら脱出、別の部隊の誘導で安全圏へとひた走っていた最中にサイト-13は現実歪曲に巻き込まれ、クレーターを残して消滅。

この結果により、SCP-1730はNeutralized認定と相成った。



デブリーフィングインタビュー報告

さらに2017年9月、著者により2度めの大規模追記がなされ、ミッションデブリーフィング報告が追加された。この内最も重要なものは、救助された「向こうの世界」の財団職員、ムハンマド・スコット博士の証言だろう。

「向こうの世界」の財団の変遷は、1964年に始まる。
大型のクリーチャーの死体がインドとバングラデシュの国境近くの海岸に打ち上げられ、それをアメリカで研究するために移送する計画が持ち上がった。しかし、巨大なクリーチャーを米国本土のサイトへ秘匿したまま移送することは難しく、サイト-19計画は中止され、アラスカにあったサイト-13へ運び込まれた。
これをきっかけとして、サイト-13は財団最大にして最先端のサイトとして拡充されていくことになる。

そして1994年、アノマリーを用いたテロ事件が起こり、これを阻止できなかった財団は米国政府からその存在価値を疑われ、支援金を打ち切られ、財政難に陥る。
ドール大統領(この世界線では1996年の選挙でクリントンを破りドールが大統領になっている)は大統領府職員のポール・マナフォートをGOC事務総長に任命し、財団に世界オカルト連合との統合案を持ちかける。
O5評議会はこれを拒絶して財団の単独運営を続けるが、財政難から次第に財団の仕事は荒くなり、ついに大規模な収容違反事件を起こす。これにより完全に財団はGOCに併合された。

当初、サイト-13管理者はブライト博士であったが、同僚殺害の嫌疑をかけられむしろオブジェクトとして収容されてしまい、元部下のエマーソンが管理者に抜擢される(エマーソンによる謀略という噂もある)。そして次第に、マナフォートからの要請によりエマーソンは人型オブジェクトへの加害実験を行うようになる。古くからの倫理委員会トップも謀殺され、もはや止めるものは誰もいなくなった。

そんな中、生物学を担当していたベラ・ハドレー博士は、エマーソンに強硬に反対を唱えるが、マナフォートにより降格される。さらに、何らかの嫌疑を描けられた博士は公衆の面前で裸にされ検査された後暴行を受ける。これによりハドレー博士は本格的な反逆計画をスタートさせたらしい。スコット博士も詳細は語ら(れ)なかったが、初期探索記録からこの記事で予想したものとほとんど同じことが起こったと思われる。すなわち、エリヤを匿い、ボディ・ピットの廃液を原子炉に逆流させ、アノマリーの死体成分と放射性物質の混ざった特性の廃液でエリヤをパワーアップさせ、「概ね人型で、シンボルを書き込む実体」を始めとするアノマリーの収容違反を誘発させたのだろう。そしてハドレー博士本人は、エリヤとの戦闘で機動部隊が目撃した、「エリヤの口内で舌と融合している女性」となったと思われる。エマーソン管理者はよほどマナフォートを恐れていたらしい。彼へサイトの惨状を報告するよりも、危険なスレッシャーデバイスを用いて自らとサイトを異世界へ放り込むことを選んだのだ。



余談

長大で複雑なSCP報告書ではあるが、よく読むと結局どうなったのかわからない伏線がいくつかある。作者が忘れていただけではないことを祈る。

  • ヒルに操られたZ9-4が向かった「壁の周囲に耳から火を発する多数の人影がおり、中心の穴には大量の小型生物に覆われているように見える大型生物がいて、切断された配管から水が流れ込む部屋」はどこ?
    • 周囲にいる人影は「大型の、おおむね人間型の実体」にやられた人間、中央の生物はエリヤとヒルだと思われるが、この二つのアノマリーが協力してる様子は他ではない。

  • 端末に記された名前は「M. Hadley」だがハドレー博士のフルネームは「ベラ・ハドレー」。
    • 改稿前は男性の設定だったと思われる。

  • ブライト博士の肉体になってた34歳女性は誰?
    • 痴情のもつれで同僚女性を殺害した容疑をかけられるなど、男性として描写されてるが、肉体はずっと女性だったのか?まさかの百合展開か?

  • AP-3ヒューストンがメクラネズミとトラベラーズの生存者を報告するがその後の脱出行でメクラネズミしか登場しない。
    • 初期探索でガリバーズ・トラベラーズは確かに生存していてもおかしくない通信途絶をするが、脱出行では全員負傷してモブ扱いだったのだろうか?




登場オブジェクト

サイト-13に存在したオブジェクトはその大半が終了されているが、生き残っている実体も多い。その中で、記事中に登場したものは以下の通り。若干能力が違うものの、基底現実世界の財団でも収容されているオブジェクトも登場する(セリフで明言されているものから、描写からして恐らくそれと思われるものまで)。

  • SCP-001「クレフ博士の提言-ゲートガーディアン」
原典とはサイズや攻撃法の描写が若干違う。向こう側ではオリンピア級オブジェクトとして分類されていた模様。

  • SCP-553「水晶蝶」
鋭い羽根を持つ水晶の蝶。大群で襲いかかり皮膚を切り裂く。

ブライト博士がここにいた形跡がある。しかし、職員としてなのか、アノマリーとしてなのかは不明。

収容セルの中にいるように描写されているが、そう言えばモニターを通じてしか登場していない。基底現実同様、放送のみの存在か?

機械部品を組み上げて大型ロボになり、重量物を投げつけるなど基底現実よりやや危険?いずれにせよポンコツだ。

  • SCP-1500「ザカリー・キャラハン」
OC:Keter
認識した人が、「これは古い友人のザカリー・キャラハンだ」と思い込んでしまうミーマチックエフェクトを備えた人型実態。基底現実にいる方は世界中に影響を及ぼしているが、サイト-13にいた方は能力こそ残っていたものの死亡していた。

  • SCP-2845「鹿神様」
OC:Keter
本部収容のオブジェクトでありながら脅威レベルが振り分けられた、人面のシカ。
神格実体であり、特定の手順で儀式を行わないとおとなしくならない。物質変換能力を持ち、これで敵対者を攻撃するほか、人間を六角柱に変える。どうやら宇宙からやってきたらしい。周囲に浮かぶものが円環から球になるなど基底現実とは若干描写が違う。

  • 沈殿物で覆われた人型実体
概要:詳細不明。無人機へ指先から火花を放った。

  • 「大型の、おおむね人間型の実体」
概要:無人機が確認した実体。壁に謎のシンボルを書き込んで回る。このシンボルを肉眼・映像・画像問わず視認した対象は一切の音を発することができなくなり、耳から火を噴きだす。さらに、こうなった対象の周辺では、一定以上の大きさのあらゆる音が、無音の大爆発を引き起こすようになる。最初の探査にあたった機動部隊はこの暴露対象が潜んでいるオフィスに殴りこんでしまったために爆死し、ドローンによる探索でも映像を通じサイト司令部の人員と機材が被害を受けた。なお、曝露した対象を無力化するには終了する以外にない模様。

  • 「エリヤ」
概要:人の皮膚を介して吸血行動を行う人型実体。生物学的には通常の人間と同様だが、知能は2歳児程度。エマーソン管理官によってボディ・ピットから地下へ投げ落とされたが生存し、他のアノマリーを焼却した際の廃液を原子炉に通過させた特性廃液を浴びたことで大幅パワーアップ。ヒルを「端末」としてサイト-13をはい回らせ、侵入者を襲っては血を奪っている(多数の遺体はいわば「食糧袋」)。また、この「端末」に寄生された人間はエリヤのしもべとなる。最終的には体長200メートルを越す、巨大な不定形の実体と化し、廃液やヒルを撒き散らしながらその触手や体の一部をサイト地下全体に這わせている。

  • 「揺らめく、透明な、空間異常の源に見えるヒューマノイド」
概要:アポロ-3が遭遇した実体。周辺の空間は歪んでおり、接近した人間は巻き込まれ、壁と融合してしまう。銃撃も曲げられて効果を及ぼさない。ポータブルスクラントン現実錨により消滅した。

  • 86243AR-001「マリドラマギウアン」
概要:浮遊して座禅を組む、6本の脚、18本の腕、72本の手を備える36本の前腕を持つヒューマノイド。その多数の手でジェスチャーを描くことにより「キネト災害」を発動する。またミーム効果もまとっており、視認した機動部隊員のスクランブルデバイスを破壊した。腕には「抗キネト災害」である文様が刻まれた帯と鎖がつけられ、能力を封印されていたと思われるが、切断され開放されている。円盤状の頭部にはエマーソン管理官と思われる人物が縛り付けられており、キネト災害を発動するたびに加熱する頭部に焼かれ続けている。なお「86243AR-001」という番号はSCP-001ギアーズ博士の提言に登場するオブジェクトと同一だが、それとは外見も能力も異なる。
また、後述の理由からあちらにおける「敷居の男」に相当する存在だった可能性もある。

  • 「背の低い、見えにくい実体」
スレッシャー・デバイスの収められた部屋の天井に、500匹以上の大群で生息する実体群。「知覚を何かファックする」能力を持っており、視認しづらい。爪で攻撃する。

  • SCP-001「カリーニンの提言-過去と未来」
これは言うなれば番外編。タウ-5のメンバーの一人がスレッシャー・デバイスを再起動すべく逆走した際、サーバールームで「マギドラマギウアン」によって見せられたと思しき幻覚の中に「手の星」および001本星の滅亡と思しき光景があった。


追記・修正は財団の理念を頭に叩き込んでからお願いします。


CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-1730 - What Happened to Site-13?
by djkaktus
http://www.scp-wiki.net/scp-1730
http://ja.scp-wiki.net/scp-1730

この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2020年09月27日 09:23