アガメムノン(ニンジャスレイヤー)

登録日:2017/07/23 (日) 01:00:04
更新日:2025/06/27 Fri 02:29:51
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無力で愚かなモータルには、今の世界は複雑すぎる



アガメムノンはニンジャスレイヤーの登場人物。

◆概要◆

表向きはネオサイタマ知事サキハシの秘書、「シバタ・ソウジロウ(柴田 宗次郎)」
しかしその正体は知事を裏から操る悪のニンジャ、アガメムノンである。
憑依したニンジャソウルはオリュンポス12忍の頂点である「ゼウス・ニンジャ」

ラオモト・カンが出馬した知事選においては、トコロザワ・ピラーにフォレスト・サワタリを送り込むという工作を行っている。
これはトコロザワ・ピラーのセキュリティをサワタリに破壊させ、ニンジャスレイヤーにラオモトを殺させようという企みであり、
実際その目論見は完遂され、ナンシーの手によって数々の不正が暴露されてラオモトの支持率は急落、
更にはニンジャスレイヤーによって爆発四散した事でサキハシ知事は再選を果たした。

そしてラオモトの死によって窮地に立たされたチバの前に姿を現し、彼を自らが作り上げる新たな組織の頭として勧誘。
自らは摂政として傍につき、チバを傀儡とする事でソウカイヤ残党をまとめ上げ、自らの私兵も加えて新組織「アマクダリ・セクト」を設立。
ザイバツの影響下に置かれたネオサイタマにおいて着々と力を蓄え、ニンジャスレイヤーの手でザイバツが崩壊した後、ネオサイタマの支配権を手に入れた。

この頃には各分野の名士達をアマクダリに加え、「12人」と呼ばれる幹部集団を結成し、ネオサイタマの暗黒統治システムを構築している。
アガメムノンも「12人」の一人であり、執政官としてアマクダリの実質的最高指導者として君臨。

シバタとしての妻は「コヨイ・シノノメ(東雲 小宵)」
暗殺された日本最後の総理大臣、アミダ・シノノメの孫という政治的に重要な血統の持ち主にして、「コヨイ・ニンジャ」のソウルを宿し「ソルスティス」の名を冠するニンジャ。
ニンジャスレイヤーことフジキド・ケンジと一時の交流を得るが、イクサの中で死亡した。


その出自含め謎が多く、アマクダリ・セクトの創立にも何か遠大な目的を持っているようだが……


ゼウス・ニンジャ


余の力をもってすれば、容易きこと。
己自身を守れ。お前は既に余であるがゆえ。余を消す事は許さぬ

アガメムノンに憑依した神話級アーチニンジャ。
ギリシャ神話の主神ゼウスの正体とされ、「オリュンポス12忍」の頂点に君臨したという恐るべきニンジャ。
あのナラク・ニンジャすらソウルとして憑依していたことに驚愕し、普段の不遜な態度が鳴りを潜め「……ちと荷が勝つか……?」と言わしめる強大な力を誇っていた。

全ニンジャの開祖カツ・ワンソーの直弟子の一人でもあり、「二十四大ニンジャクラン」の1つ「ゼウス・ニンジャクラン」の開祖として「雷」の文字を与えられた。
ゼウス・ニンジャクランは電撃や雷の操作、イナズマめいた速度と反射神経、電子じみた整然たるシステマチックな挙動、閾値を超えた時の突然の激しい怒り・精神状態の変化などを象徴。
かつて雷はモータルが最も恐れる天災の一つであり、その力を操るニンジャは各地で神の如く崇められたという。
なおゼウスお馴染みの浮気性・好色家エピソードに関しては、ニンジャが持つミーミーの継承拡散行為や、クランやドージョーに対するインストラクション行為を見て理解できなかったモータル達が独自解釈して伝承していったものと作中で考察されている。


◆外見◆

見た目は褐色の肌、小さい稲妻が漂う灰色の瞳、後ろへ撫で付けた白髪めいた金髪を備えた彫りの深い顔立ちの美青年。
ニンジャ装束はデン・ジツにより生み出された電撃を質量を備える密度にまで凝縮して生成した代物。さらには二股の白袴と右肩をはだけた白道着も身に着ける。
装束の表面には黄金のパルスが絶えず駆け巡り、見開かれた目の光と熱は「天上の雷を鍛える炉」に例えられる。


◆戦闘力◆

ゼウス・ニンジャのソウルに由来する「デン・ジツ」の使い手。
本人のカラテの腕前もナラク状態のニンジャスレイヤーと渡り合えるほど高く、そこにデン・ジツを組み合わせた多種多様な技を使いこなす。
その他、カラテや他者の「パルス」を読み取ることで相手の感情や心理状態を見抜く読心術めいた技を操る。


デン・ジツ


私を殺すだと?ゼウスに抗う不遜を知れ!

その名の通り肉体から電気を自在に発生させ操るジツ。
感情の昂ぶりに応じて出力を高めることができ、激怒した状態で放てばニンジャ一人を即座に原型は愚か肉片一つ残さない消し炭に変える。
かつてタカギ・ガンドーは「電気ビリビリで敵を倒したやつは居ない」と言ったことがあるが、ザ・ヴァーティゴ=サンによれば「別物」との事。

単純な攻撃のみならず搦め手への応用も可能な強力且つオールラウンダーな能力。
電力吸収によるジツの出力強化も可能であり、潤沢な電力が存在する場所ではより強大無比な力を発揮できる。インフラ網や行政を掌握し管理社会を成立させた後のネオサイタマは、正にアガメムノンの箱庭と言って過言ではない。

  • デン・スリケン
デン・ジツによって作り出した電気のスリケン。デン・ジツの基本。
電撃という性質から、防御難度はスリケンとは比べ物にならない。

  • エネルギードレイン
広範囲から電気を奪い取り吸収する。
吸収した電気エネルギーはデン・ジツに上乗せすることで、ジツの威力を増幅できる。

  • デン・コントロール・ジツ
調律とも。
相手に電撃を流し、規律正しい従順なマシンへと精神を操作する。
シャドウドラゴンはこれによってアマクダリの従順な僕となっていた。
が、後々の展開を見ると完璧なものでもない様子。

  • デン・ブンシン
稲妻でできたアガメムノンの姿を複数作り出す。

  • 稲妻フィールド
電撃により白い光の壁を作り出す。
作るには時間がかかるが、一度作ってしまえばその「致命的な威力」を持つエネルギーによって突入は不可能になる。
しかし自分のデン・スリケンはノーリスクで貫通できるため一方的な攻撃が可能。

  • デン・スフィア
アガメムノンを中心として、半球状に拡大していく強力なデン・ジツ。
発動されたらアガメムノン自身が止めるまで防ぎようが無い。

対ニンジャスレイヤー迎撃システム「ZEUS」

第3部後半で登場した、カスミガセキ・ジグラットとネオサイタマの電力インフラ網を悪用した超遠距離攻撃システム。「ZEUSシステム」とも。
カスミガセキ・ジグラット経由で周辺地域の電力を吸い上げてアガメムノンに供給し、電脳ニンジャ・アルゴスの監視網が補足したニンジャスレイヤーの居場所目がけて高出力のデン・ジツを落雷として撃ち込む原理。
該当地域が一時的に停電に追い込まれるほどの電力を吸い上げるため威力・連射性能・命中性能共に申し分ない。

アルゴスの監視システムと合わせて第3部後半でニンジャスレイヤーが目立って長時間行動しづらくなった要因の1つであり、ネオサイタマの官民が邪悪かつ高次元に癒着した管理社会を運営するアマクダリだからこその成せる技。
このシステムを導入したアガメムノンは「インフラを制し、電子ネットワークを制した現人神」と形容される。


◆経歴◆




◆余談◆

名前の由来はギリシャ神話の英雄「アガメムノン」。かのトロイア戦争でギリシャ側の総大将として名を残した。

登場当初ヘッズからは「トップにお飾りを立てて実権だけ握るNo.2キャラ」とみなされ、ムで始まる笑い方をしないためカリスマ性に欠けるとの評もあった。
さらにあらゆる状況を利用して暗躍するのがアマクダリの恐ろしさであるが、第三部で多発するケオスな案件にさえ乗ることから変なイメージもついてしまい、着席時に手を顔の前で台形に組み合わせたポーズからついたあだ名が 台形
さらに表向きの上司・チバの声優電気を操る有名キャラ相棒を演じていたことから アガチュウ などというあだ名もついてしまっていた。
前述の通り最終章で見せた恐るべきワザマエで一気に盛り返したが。



追記修正よろしくお願いします。


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最終更新:2025年06月27日 02:29