碇ゲンドウ

登録日:2010/05/27 Thu 15:41:24
更新日:2024/05/21 Tue 07:40:08NEW!
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ご心配なく…


その為のネルフです。


碇ゲンドウとは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズ及び『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』に登場するキャラクターである。

+ 目次

プロフィール

生年月日:1967年4月29日
年齢:48歳
身長:不明
血液型:不明
声優:立木文彦

人物

国連直属の特務機関ネルフの総司令。
主人公碇シンジの実の父であり、碇ユイとは夫婦関係にある。
旧姓は旧作では六分儀だが、新劇場版では元から碇姓でユイの旧姓が綾波となっている。
息子と似たような感じの髪型に、似ても似つかない三白眼サングラスと顎髭がトレードマーク。

性格は基本的に寡黙で冷静沈着、かつ冷徹で、他人どころか実の息子であるシンジに対してすらその鉄面皮を崩す事はない。
また、他人を道具としてしか見ていないような場面も多く見られ、シンジが死ぬ危険性のある状況も黙って見過ごす。
…全てあのサングラスの恩恵だがな。
使徒孅滅」を至上命題に掲げ、3号機が使徒に乗っ取られた際は躊躇なく孅滅を命じた。
しかし唯一、綾波レイに対しては優しい態度を取り、彼女が実験で危機に陥った際は我が身を省みず救出した。
その際に、それまでかけていた眼鏡を彼女にあげてしまい、本編中ではサングラスを着用している。

ネルフ副司令の冬月コウゾウとは学生時代からの知り合いで、冬月の研究室に所属する研究生であった。
ちなみに、京都大学卒である。
冬月のゲンドウに対する第一印象は「嫌な男」で、密かに想いを寄せていたユイがゲンドウと結婚する事を好ましくは思っていなかった。
ユイたちとはその頃に知り合っている。

ちなみに、彼自身がシンジの名付け親となっている。
ユイに対し、「男ならシンジ、女ならレイと名付ける」と語っている。


劇中での活躍

TVアニメ版

シンジを呼び寄せ、エヴァのパイロットにしてからは使徒孅滅を建前にしつつ、ゼーレの提唱する人類補完計画の為に行動する。
しかしそれはあくまで見せかけで、実際はゼーレさえ裏切り最初の使徒アダムを取り込むなど、自身の計画の為に動いていた。
全ては愛する妻であるユイに再会したいが為の行動で、彼がレイに心を開くのは、レイがユイのクローンだからである。
最終的にシンジをトリガーとして発動した補完計画の際は、ユイと共にシンジに「おめでとう」を言うシュールな光景が見られた。

旧劇場版

基本的にTV版の補完。
リツコを射殺するシーンなどが追加されている。
その際に何かを彼女に告げたが、リツコはそれに「嘘つき」と返した。
右手にはアダムが融合しており、アダムとリリスの魂を持つレイと融合する事で、自らの願いを成就させようとした。
しかしシンジと初号機を感知したレイによりアダムのみを奪い去られ、右手を失う。
最終的に初号機に捕食されてしまうが、その際に不器用な自身の本音を語っている。
曰く、自分が他人に愛される資格がないと思っており、シンジを疎む態度を見せたのもどう接すればいいか分からなかったが故。
下手に触れ合えばシンジを傷付ける事になるという恐れから、シンジに対して上手く接する事が出来なかった。
そういった弱さを、ユイに縋る事で誤魔化していた。
この事から、シンジのナイーブな性格はゲンドウ譲りだという事が分かる。
捕食される寸前には、シンジが親子の関係を強く望んでいた事を知り、「すまなかった」と謝罪の言葉を述べた。

漫画版

基本的に原作と同じ。
しかし、原作以上にシンジ(およびアスカ)を道具扱いするなど、冷酷な本性を見せる場面が多い。

終盤では、アダムを飲み込んだ際にA.T.フィールド発生能力を得ており、戦自とひとりでやり合っていた。既に人間捨てとる…
シンジを助けた際は、シンジと互角以上に劣悪な環境に生まれ育った過去を持つこともあり、「シンジに愛情などなく、むしろユイから無条件に愛情を寄せられるシンジを妬んでいた」と公言している。
「愛していた二人目のレイ」や「心底では友愛を感じていたカヲル」を失ったシンジに「大切な存在を失ったお前なら分かるはず」として、への復讐を諭した。
その後、レイにアダムを奪われた挙句、瀕死のリツコに背後から撃たれる。

最後には初号機に食べられることなく、ユイの幻に「命の強さ」「命のぬくもり」を諭され、
シンジと親子の触れ合いを行わなかったことを後悔すると同時に、心の底ではシンジを我が子として想っていた事実に気付き、涙しながら逝った。

なお、原作と漫画版におけるゲンドウ本人の性格の違いについては、貞本曰く「(ある意味で)悲しい人間」として描いているため。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

基本的に原作アニメと同様。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

時折見せるシンジの意志の強さに動揺したり、レイから食事会に誘われた時はユイの面影を思い出して了承するなど、より人間的な面が描かれている。
また、シンジに対しては墓参りやネルフを去る際に、教え諭すような言動を見せている。
原作と違い、加持リョウジから受け取ったのはアダムではなく「ネブカドネザルの鍵」と称される謎の物体。
一度はシンジを見限ったかのように見えたが、レイを助ける為にシンジが初号機を覚醒させた事も折り込み済だったようである。
また、渚カヲルから「おとうさん」と呼ばれた。
お義父さんとしか聞こえなかった奴、お前は正しい。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

年齢:62歳
ネルフスタッフのほとんどが対ネルフ組織「ヴィレ」に移り、冬月と二人で廃墟と化した「ネルフ」を続けている様子。
ヒゲはますます伸びて顎鬚が白くなり、サングラスの代わりに旧作のキールが装着していたバイザーをつけている。
そして、一連のニアサードインパクト・およびサードインパクトの黒幕。
カヲルから「リリンの王」と呼ばれており、最早新劇のラスボス候補の一人となっている。
人類補完計画の指揮権をゼーレに代わって担い、多くの人類を「エヴァンゲリオン・インフィニティ」へと人工進化させた。
前作における不器用ぶりはどこへやら、シンジを完全に道具としかみなしておらず、
シンジとレイが接近しレイが初号機に取り込まれたことも全て彼の筋書き通りだったということが明かされた。
さらに補完計画を完全に自分のものとするためにエヴァ第13号機を製造し、シンジとカヲルを巧みに利用してセントラルドグマの槍を抜かせてエヴァを覚醒させ、
その上でDSSチョーカーによってカヲルの排除を実行し、沈黙を保ち続けていたゼーレ(今作では仮想生命)の電源を抜いて亡き者とした。
ヴィレの奮闘とカヲルの自己犠牲によりフォースインパクトは止められたが、未だ全て彼の計画通りである様子。
次はファイナルインパクトを起こすらしいが…

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

新劇場版の実質的なラスボス。
『Q』で一旦フォースインパクトを阻止されたゲンドウだったが、前述のようにそれは彼の計画を逸脱させるものではなく、
実は彼の最終目的は地球上の全ての人類を完全なる一つの生命体とする「アディショナルインパクト」を実行し、亡き妻の碇ユイに再会することだった。ファイナルインパクト?そんなものは知らん。
まず、ゼーレのシナリオによって行われたセカンドインパクトで「海の浄化」を、次いで初号機をキーとして起こしたニアサードインパクトおよびサードインパクトにより「大地の浄化」を行う。
その後、南極で再度フォースインパクトを発動させることにより、人々の魂をエヴァンゲリオン・インフィニティに集めて「魂の浄化」を行う。
そして最後に、マイナス宇宙に存在する虚構のエヴァンゲリオン「エヴァンゲリオン・イマジナリー」にロンギヌスの槍とカシウスの槍を使うことで、アディショナルインパクトを完遂する。
それが彼の目的であり、そのために「破」で登場した謎のアイテム「ネブカドネザルの鍵」を使い、自らを人間ではない生命体へと進化させ、不死身の生物と化した。
その結果、彼の眼窩は失われ、眼のあった場所は空洞となっており、その奥には赤い禍々しい光が灯されている。
バイザーを装着していたのはこれを隠すためであり、さらにリツコに銃撃されて脳の一部が吹き飛んでも、それを何事もなかったかのように拾い上げて頭部に戻すというトンデモ能力を見せつけた。

ヴィレの一行が南極のカルヴァリーベースに到達した際に、第13号機に停止信号プラグを打ち込もうとした2号機を撃破し、
AAAヴンダーから初号機を奪い、再起動した第13号機と共にマイナス宇宙に渡る。
マリの8号機に乗って後を追ってきたシンジによって初号機を奪回されてエヴァ同士の対決を繰り広げるが決着はつかず、
シンジはゲンドウが何を成すのか知るために対話を希望し、ゲンドウもこれに応じる。

ゲンドウは自らの過去を
「幼い頃から孤独であることが当たり前で、他人の言うことを信じることも、他人に興味を示すことも出来ず、知識を得ることとピアノだけが好きだった」
「しかしユイと出会うことで生きることの素晴らしさと、彼女を失うことで孤独の苦しみを知った」
(端的に言うと重度の陰キャでコミュ障だった)と語り、ユイと出会うためにアディショナルインパクトを起こすことをシンジに告げる。
さらに、シンジを幼い頃に捨てた理由についても、他人との触れ合い方がわからない自分がシンジの親になる資格はないと思い、親子としての関係を築こうとしなかったと語った。

しかし、ミサトが命を賭けてシンジの元に「ガイウスの槍」を届けたことで、シンジが他人の死と想いを受け止められるほどに成長したこと、
インパクトのトリガーが自分ではなくシンジに移ったことを悟り、シンジにこれまで親として接しなかったことを詫びてアディショナルインパクトの実行を諦める。
その後、シンジが行った「ネオンジェネシス(エヴァが必要ない世界への書き換え)」の際、初号機に宿ったユイに再会を果たす。
そして、シンジがユイによって初号機から降ろされた後、自分を初号機と第13号機ごとガイウスの槍で刺し、シンジのネオンジェネシスに力を貸して消滅した。


他作品での活躍

メディアミックスや二次創作では、基本的にマダオ、あるいは不器用な普通の父親として描かれる事が多い。

碇シンジ育成計画

本編の冷徹さはどこへやら、シンジに対しては重度の親バカを見せ、存命の妻・ユイには頭が上がらない恐妻家。
重度の親バカという時点で察した人も多いと思われるが、ただ顔が怖いだけの子煩悩なオッサン、もといお父さんで、
家族以外の相手にも威圧的な態度など取らず、顔の怖さを除けば(子どものことで暴走しがちな)普通のおじさんである。
シンジとの関係も(親バカなところには辟易されているが)普通の親子で、ユイとの夫婦仲も良好と、本編とは真逆の幸せな家庭を築いている。

ユイが存命であることもあり、本編のように赤木親子といかがわしい関係など結んでおらず、仕事上の上司と部下という健全な関係だが、
ゲンドウの方は普通に上司として接しているのに対し、リツコの方は彼に某リトさんばりのラッキースケベをかまされた時に満更でもなさそうにするフラグ体質。

職場(NERV)では本編同様に司令の立場にあり、妻のユイが副司令として夫を公私ともに支えているようだが、
基本的にユイの方が的確な指示を出すこともあり、職員からはユイの方がゲンドウより信頼されていて、司令としての威厳は皆無。
しかし、時に熱い台詞で発破をかけてNERV職員(男性)と一致団結して問題解決に取り組んだり、
謎のスキルでユイ達が苦労していた問題をあっさり解決したりと、司令として問題解決に貢献することもある。
すごいのか愛すべき馬鹿なのか判断に困るところであるが、少なくとも妻のユイはそんなゲンドウだからこそ惚れたっぽい。

エヴァンゲリオン2

シンジの父兄参観の際、ネルフのVTOLで登場し、問題を出された際は「どうしたシンジ、なぜ手を挙げない」と叱咤した。
お父さん、やり過ぎです。
釣りエンドは必見!?

綾波育成計画

本編通り冷徹な司令だが、主人公がただの一般職員ということもあり、登場機会は少なめ。
ただし最終盤、レイからの好感度が一番高いのがゲンドウの場合、レイがゲンドウについて行ってしまう*1
また、レイと結婚したとしか思えないEND(CG)もある。おまわりさん…いや戦略自衛隊のみなさんこの髭オヤジです。

スーパーロボット大戦シリーズ

スーパーロボット大戦F完結編』にてエヴァ初参戦に伴いスパロボ初登場。
まさかのゼーレの面々を暗殺して下剋上を果たし、物語の黒幕ポジになるが最後は加持自爆であっさり死ぬ。

スーパーロボット大戦α』では人類補完計画が失敗した段階で姿を消してしまうため、シンジからはゼーレにリリスを利用されないよう封印したと肯定的に受け止められていたが…
第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~』では再度人類補完計画を実行に移す。その際「最後まで魂の宿らなかった廃棄品の一つ」としてもう一つの初号機をけしかけてくる。ある意味シンエヴァを先取りしていると言えなくもない。
戦闘前会話では「疑問を投げかけるだけでは相手を理解することは出来んよ」「人の感情の形は人それぞれだ。その点において君と私はそう大きな差はない」「君の言う勇気の力とは楽観論に過ぎないのではないか?」など、自軍キャラを煽りまくっている。
シンジをαナンバーズに預けた事が正解だったと告げ、「成長したな、シンジ」と認める発言もある。
なんだかんだで補完計画の失敗とシンジがアポカリュプシスに立ち向かう事を見越しており、EVAシナリオ終了後に条件次第でゲンドウが遺した最後の遺産として初号機用のF型装備が発見された。

スーパーロボット大戦MX』では(補完計画は普通にやろうとしていたので結果的に敵対する機会がなかっただけとも言えるが)終始味方で、ネルフを襲撃してきた三輪の降伏勧告を突っぱねている。
そして補完計画の失敗を見届けると自らの過ちを認め、その後始末を付けるかの如く、未だ補完計画を諦めていないゼーレを道連れに自爆。
最期にシンジに父として接してやれなかった事を謝罪して妻の元へ逝った…。
…泣けるぜ。

スーパーロボット大戦L』以降は新劇場版設定で登場。途中で使徒が現れなくなり、SEELEのシナリオが完全に崩壊したもののどこか嬉しそうであった。

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇』では彼の選択次第では参号機の起動実験を凍結することも可能…だが、続く天獄篇ではこちらは正史とならなかった。
天獄篇序盤、ニアサーによってEVA勢の世界が切り離されて以降は姿を見せないが概ね原作通りの動きをしているようだ。
また、人類補完計画と似たような計画を進めていた父親を持つルルーシュからは嫌われていた。

スーパーロボット大戦V』では「ここまでスケジュールが歪めば成り行きに任せるしかない」とLの時以上に寛容で、マジンガーZEROに立ち向かった際のシンジにも「やってみせろ」と後押しする発言をしていたり、イスカンダルへの出向前にレイの食事会に出席するシンジの頼みを聞いたりしている。


余談

同じガイナックス制作の『ふしぎの海のナディア~Inherit the Bluewater~(プレイステーション2版)』に登場するアンドリュー・ロックヘルドは、片眼鏡をかけている点を除けばゲンドウによく似ている。

『シンカリオンZ』のエヴァコラボ回ではきさらぎ駅で新多シンらと出会い、京都を散策した後、
巨大怪物体が出現すると京都支部の指令室の指令長席に座って巨大怪物体のコードネームを「鬼エヴァ」と命名。
さらに「シン、シンカリオンに乗れ。乗るなら早くしろ。でなければ大宮に帰れ」と出動を促し、「シンカリオンZ 500_TYPE_EVA」で駆け付けたシンジと共にZ合体のコールを行う等、
やりたい放題した後にシンジと共にトンネルを通って元の世界へと帰って行った。原作(および漫画版)とは違い、シンジとの親子関係は良好であるようだ。



乗るなら早くしろ。

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最終更新:2024年05月21日 07:40

*1 他に好感度が設定されているのは主人公とシンジ。彼らの方がゲンドウよりも高い好感度を向けられている場合、展開は変わる。