ノワール一派(キラキラ☆プリキュアアラモード)

登録日:2017/11/19 Sun 13:08:00
更新日:2024/04/04 Thu 18:56:00
所要時間:約 20 分で読めます






スイーツ、スイーツってもう十分に楽しんだろう…?こっからはオレたちの時間だよ!!


ノワール一派とは『キラキラ☆プリキュアアラモード』に登場する悪の組織。
なお本編では前作同様明確な敵組織名はないため項目の名称は暫定的なものである。
一応公式サイトでは「キラキラルをうばう存在」という表記をされている。


【概要】

本編第18話にて断片が明かされた存在。
首領であるノワールと、キラキラルをポストであるノワールに献上すべく動く「闇の僕」からなる集団。
世界を闇に染まったキラキラルで満たし、人々の心を暗く深く沈めて闇のキラキラルが支配する世界に変える事を最終目的に掲げ、
キラキラルをあの手この手で奪っていく。


また闇の僕化した時点でキラキラルを生成できなくなるため、僕達はスイーツを作っても黒く変色し食べられないものになってしまう。

組織形態としては洗脳ではなく勧誘によるスカウトが基本のようで、強い負の感情を持った者に近づいて言葉巧みに「闇に染まるか否か」の誘いをかけ、
その者が自身の誘いに乗るとその負の願望を利用してキラキラルを抽出し、闇の僕に変えていく。
そのため構成員からノワールへの信頼は非常に厚い。
またあくまでノワールの配下になるのは洗脳ではなく構成員達自らの意志であるため、
仮にノワールの配下を辞めても構成員達は特に性格や価値観が大きく変わるわけではないという特徴もある。
そのため浄化にプリキュアの力を借りることはあれど、自分で己の弱さを受け止め乗り越えることにより初めて僕から解放される(スイーツ作りもここでようやく可能になる)


ノワールへの忠誠心こそ共通だが、チームワークはジコチュー軍団のように団結や結束力は無いに等しく仲は非常に殺伐としている。
仲間同士の罵りあいはしょっちゅうであり、時には自分の目的のために味方を踏み台にしたり犠牲にする者すらいる。
だが、実はエリシオ以外の幹部は…!!


本拠地は闇のキラキラルが雪のように絶えず降り注ぐモノクロな異世界。
簡素な廃屋や石造りのアーチ状の橋が存在しており、外の世界とは電話ボックスを通じて干渉・転移を行うことが可能。
メンバーは個人個人で独自の配下や戦闘用の手段を所有している。


【構成員】

首領

ノワール

その思いがある限り、わたしはお前の力となろう…

CV.塩屋翼
一派の元締め。ジュリオやビブリーがキラキラルを捧げている存在であり、ピカリオが闇に堕ちた元凶。
黒いローブを着込んだ人型を模したエネルギー体のようなシルエットに白い仮面が張り付いた不気味な外見。ハンペンとか言わない
純粋な人型ではないのか、身体のあらゆる場所から腕が伸び、背丈も常人の数倍という怪物みたいな存在。
他者のキラキラルを闇で侵食し「しもべ」に仕立て上げることが可能。
詳しくは項目にて。


眷属

ディアブル

もっとスイーツを……キラキラルを闇に変え……この身の糧とせねば……

CV.竹内良太
100年前のいちご坂を支配していた、ノワールに仕えるノワールの分身であるアニマル。
外見は紺色の犬または狼だが、まだ100年前の傷が癒えてないらしく腰から下が不定形である。
執念深い性格の持ち主で、過去自身を窮地に追い詰めたプリキュアへの憎悪に燃える復讐鬼。
一方で自分以外のノワール配下の存在は露骨に見下しており、彼らと協調する気は欠片もない。

その場に現れると空間が闇に染まってスイーツのキラキラルが抜き取られ、同時に周囲の人々も負の感情が増幅した状態に陥る。
一度行動を起こせば一気に大量のキラキラルを奪い取りながら同時に多くの人間をいがみ合わせるため、他の幹部とその凶悪さは比べ物にならない。
自身の身体を闇に溶け込ませることで緊急回避を行ったり無数の分身を生み出す力も保持。
生み出された分身は本体同様キラキラルを奪う能力と人々の心を荒ませる力を持ち、より広範囲に及ぶ被害を齎す。
加えて実態はエネルギー体であるためたとえ倒されても肉体を失うだけで済み、闇のキラキラルをさらに大量に取り込めば新たな肉体を作り出して自身を強化・復活していく。

しかし最終的に自身を小物扱いする傲慢な態度に腹を立てたグレイブに、
プリキュアに敗れて弱ったところを襲われ力を奪いつくされた挙句、グレイブのオープンカーに取り込まれてしまった。
改造されたオープンカーの名前は「ディアブル・カスタム」。車の素材にされた挙句ダサい名前をつけられたディアブルが哀れでならない
最後は、窮地に陥り狼狽するグレイブを車の姿のまま取り込み返すという形で逆襲したが、プリキュアに敗れた後はエリシオに車もろともカード化されてしまった。

性格はシリアスな敵キャラで能力も非常に恐ろしいのだが、
出てくるたびに即敗れて休眠するというサイクルを繰り返した結果、視聴者から虚弱体質扱いされたある意味可哀想な敵。


側近

エリシオ

そういう眼をした人が絶望に染まる瞬間…好きですよ!

CV:平川大輔
グレイブと共にノワールにより招集された新幹部。
グレイブとは対照的に執事めいた小奇麗な服装をした長い銀髪の優男。
「空っぽの道化師」を自称し、一見落ち着いた柔らかい物腰と丁寧な口調だが、本性は慇懃無礼かつ残虐非道。
詳しくは項目参照。



闇の僕(幹部)

ジュリオ/黒樹リオ/ピカリオ

スイーツなんかで気持ちが通じ合うものか!オレはスイーツもおまえも、大っきらいだーっ!

CV.皆川純子
プリキュアと敵対する仮面の少年。第11話から本格登場。
仮面で常に素顔を隠しているが、顔がアップになった際に瞳の中に十字が刻まれている事が確認できる。
悪い妖精達に黒い星のオーブを授け、キラキラルを奪わせた張本人にして黒幕。
それぞれ強くなりたい・大きくなりたい・綺麗になりたい等の願いを持ったガミー達の前に現れ、黒い星のオーブを授けた*1
スイーツフェスティバルに妖精達をけしかけ滅茶苦茶にしようとするも、キャンディロッドが生まれた事により合体妖精が倒され失敗。
しかし、キラキラルが人々のスイーツを想う気持ちで生まれ、スイーツを食べた人の心の変化に応じてキラキラルが増殖するという事を認識し、新たなる策を思いつく。

続く12話ではキラパティで作られたスイーツに多くのキラキラルが込められている事に気づき、良質なキラキラルを生み出すキラパティの中心人物であるいちかの事を探るため、かつてのキリヤ君満&薫よろしくいちご坂中学校の転校生「黒樹リオ」として潜入。
成績優秀・スポーツ万能の上、それを鼻にかけない社交的な人物の為男女問わず人気者になり、いちかの偵察をしながら学校生活を送るもその裏では「実験」と称しスイーツを食べた人を襲い、心のキラキラルを奪っていく。

武器は黒い星のオーブのついた杖。
杖を掲げて「キラキラルよ、闇に染まれ!ノワール・デコレーション!」の掛け声とともに奪ったキラキラルを黒く染め、禍々しい紫色の剣へと変化させる能力の持ち主。
戦いの中ホイップにスイーツを悪さに使う事を咎められた際、初めて感情をむき出しにしスイーツそのものを忌み嫌っている。
とはいっても同話でカップケーキ作りに悪戦苦闘するいちかに対して(リオの姿でだが)アドバイスを行ったり、カップケーキが無事に出来るといちかと共に喜び合った後驚くなど、お菓子作りへの熱意自体は心の奥底で燻っている模様。
実際、戦闘ではプリキュアと同様にロッドを使い、スイーツをモチーフとした攻撃を行っている。

16話にてゆかりにリオ=ジュリオと暴かれ、17話ではいちかを直接キラキラルを奪う標的として狙うが最終的にキラキラルを自力で生み出され敗北。
この時仮面が割れてしまうも、この手のキャラにありがちな洗脳などはされてなかった様子。
一度は敗北を認めて清々しい表情をしており、ホイップから手を差し伸べられるが、彼女の「スイーツ」という単語に突然拒絶反応を起こし、去ってしまう。
帰還後は一連の失敗をビブリーとイルになじられ、出撃の意思も踏みにじられるという屈辱を受け続けることとなる。

21話では「オレはこんなところで終われない……必ず超える。あいつを見返してやるために!」と再起を誓うジュリオの前に、ノワールが現れる。
そして、ジュリオの心の中からキラキラルを抜き出すと、それをロッドに注ぎ始める。
最初は心の中からキラキラルが抜けていく感覚に恐怖していたが……。
ビブリーが敗れたタイミングを見計らうかのように現れたジュリオは、いつものような不敵な笑みはなく、憎悪に満ちた険しい表情だった。

その正体はいちご山の妖精ピカリオ。
かつて双子の姉であるキラリン(シエル)とともにパリで修行していたが才能の差を目の当たりにし、更に姉が自分の気持ちに気付かなかったことなどから絶望していたところ、ノワールに闇の力を操る才能を見出されてしまった。

22話ではジュリオの正体に気付いたキラリンから説得を受けるも「姉さんぶるな」と拒絶。
プリキュア達に自分の過去を告白し、キラリンとの思い出と決別しようとするが、ホイップから命懸けの説得を受け、本当の自分を知られてしまうことへの恐怖心からついに「やめてくれー!」と涙を流す。
そして、ジュリオの本心を受け止めたホイップにより、今度こそ浄化されたのだった。

5年前の世界ではみゆきのクラスメートだった模様。

尚、浄化された後もネタバレ防止か「罪は消えない」と意味しているのか不明であるが、OP映像が最後までジュリオのままであった。そもそもOP自体があまり変化が見られないのだが…。

尚、次回作のOPはキチンと変更されている(追加戦士なので当然と言えば当然だが)のだが今度はプリキュアになったのにもかかわらず未だに「取り巻く人々」のままのキャラもいる。

ビブリー

ダッサ、これもダッサ!ダッサ、ダッサ、ダッサ、ダッサ……この店ダッサ。
ねぇイル?この店ダサすぎじゃない?

CV.千葉千恵巳
プリキュアと敵対するゴスロリ風少女。第17話から本格登場。
我儘かつ意地悪な性格で、口癖は「ダッサ」
幾度も失敗を犯し撤退してきたジュリオを徹底的に煽り倒したうえで嘲笑ったり、
人の楽しそうにしている光景を「ムカつく」と侮蔑する陰湿でサディスティックな一面を持つ。
反面ノワールへの愛と忠誠心は非常に強く、プリキュアとは別ベクトルで『大好き』の気持ちを持つ二面性の強い少女。
だが愛が強すぎる余り独占欲も肥大化しており、他者を見下す持前のプライドの高さと混ざった結果、
「ノワールからの愛や興味関心は自分にだけ注がれるべき」という病んだ嫉妬を抱えている。

オーブは身につけてないが人形の『イル』がかぶる帽子が酷似している。
怪物を生み出す際の掛け声は、「キラキラルよ、闇に染まりなさい!ノワール・フィリング!」

独断でプリキュアに関わった挙句敗北したジュリオをなじり、代わりにノワールにキラキラルを献上すべく行動を開始。
初出撃ではイルを使って人々を洗脳し、キラパティの悪評を撒き散らすことで店の評判を地に落として孤立させるえげつない作戦を展開した。

その正体は100年前のいちご坂出身で友も親も誰もいない孤児。
誰もいない寂しさと愛情を求める孤独や幸せに暮らす人々への妬み、怨みをノワールに見いだされ僕と化した。
そのため精神的に酷く拗らせており、他者の幸せは愚か自身に与えられる善意の施しにすら「アンタ、アタシをバカにしてるのね!」と憎悪を向け、「孤独」に対しては病的なトラウマを抱えている。
おまけに自身を孤独から救ってくれたノワールへの愛情は最早依存の域に達したまごうことなきメンヘラ系少女。

後に孤児となった大元の原因がノワール自身にあると知り絶望、それでも諦めずに手を差しのべ続けたプリキュアによって浄化され、普通の人間に戻った。(少々分かり辛いが、浄化後は髪の色が若干濃くなっている)
それからはシエルの店で住み込みのアルバイトとして生活しており、キラパティも時々手伝っている。
価値観こそノワールの配下だった時同様にシビアで毒舌だが、独善的だった以前と比べて発言内容自体は極めてまとも。
闇から解放された時と比べて生活自体は充実しており口では嫌々だがまんざらでもない様子。
本人曰く「餌付けされた」ぶっちゃけ完全にシエルの嫁
バリアを張るぐらいの力なら残っており、「昔ならさっさと見捨てていた」と周囲のやさしさに絆された事を毒づいて愚痴りながらも、
グレイブの闇に呑まれ操られた人々の攻撃から妖精たちを守る姿を見せるなど闇の呪縛からは完全に解放された姿を見せている。

かつてはステーキ好きな魔女見習いだったのかもしれない


  • イル
「ああ、センス悪すぎだぜ」

CV:真木駿一
ビブリーが常に持ち歩く不気味な人形。
ビブリーの意思をくみ取って言葉を話すが、言葉に抑揚がなく淡々と物事を喋る。
言葉を介して他人を洗脳したりキラキラルを吸うことで「巨大イル」と呼ばれる怪物に変化したりとやたら多芸。
その正体はビブリーが闇の僕化した際に抜き取られたキラキラルから生み出されたビブリーの半身ともいうべき存在。
故にノワールと並びビブリーの依存心の対象になっている。

最期は、ビブリーがノワールに騙されていたことを悟り心が揺らぐ中で「ノワール様はお怒りだぜ」と勝手に喋り出し、ビブリーを取り込んで暴走するが、ビブリーの助けを求める声を聞いたプリキュア達による「プリキュア・アニマルゴーランド」を受けて消滅した。


グレイブ

ジュリオやビブリーと一緒にするんじゃねぇ!!オレはオレの闇を分かった上で!しもべになったんだぁ!!
世の中には! 100%の悪人がいるってことを、憶えておきなァ!!

CV:江川央生
大量のキラキラルを求めるノワールにより招集された新幹部。
ヤンキーを彷彿とさせる見た目の金髪の大男。
見た目通り荒々しく粗暴な性格。自分以外の全てを見下して己の道具扱いしており、
自分の力を高めるためには平然と味方を犠牲にし、他人を自分の道具として扱う事を当然とすら考える傲慢さと冷酷さの持ち主。
一方で神経質な一面を持ち、自分のルールに拘る傾向にあるが、他人を見下しているが故に人々の感情の機微には疎い。
ビジュアルはとことんヤンキー漫画の登場人物のようだが意外にも手先は器用。配下のネンドモンスターは全てグレイブによる地道な手作りである。
詳しくは項目参照。


ソルティ・ペッパー

あたしはあなたとひとつになりたいのに……
やっとみつけたあたしだけの忠犬…あたしのものよ

漫画版で登場したノワールの配下。
派手な化粧に左右に巻いたロングヘアが特徴のグラマーな美女。
貴族的な派手な衣装を身に纏い、「ソルティ城」と呼ばれる城を根城とする。
高圧的かつ身勝手な態度で振る舞う非常に傲慢かつ横暴な性格で、気に入ったものを強引に奪おうとする独占欲の塊。
愛情という感情に飢え、「裏切られる」という怖さから他人に対して愛を与える行為自体を拒絶し、
暴力によって人々を従わせることしか考えず自分の意向に逆らう存在を激しく憎悪する傾向にある。
「自分を裏切らない存在」と見出したキュアショコラに一目惚れして脅迫する形で彼女を自分の城へと強引に誘拐すると、
しかし、自分の好意に応えないと知るや憤慨し、「調教」と称した拷問により自分への服従を強要しようと試みるなど、
どう足掻いても日曜朝8時30分では放映できない愛憎の深さと歪みを抱えた言い逃れ不可能なガチレズ。
あんまりすぎる愛の深さゆえ、奪還のため訪れたキュアホイップからはキュアショコラの姿がプリントされた抱き枕をプレゼントされた。こっちはこっちで何かおかしい。
その一方でノワールへの忠誠心は低めのようで、ノワールの命令より自分の欲望を優先する傾向が強い。

終盤では、「自分自身とキュアショコラの身体を溶かした上で彼女と一体化しようとする」という完全に病んだ方向に暴走するが、
自分が愛に飢えていることをキュアショコラに指摘され、彼女に他人にも愛を与える大切さを口説かれたことで沈静化。憑き物が落ちたかのように大粒の涙を流した。
その後の動向などは明確に描写されていないが、ゆかりは「現在は改心してノワールの元から離脱している」と推測している。
エリシオのカードになってない事を祈るばかりである



キラキラルよ、アニヲタに染まれ! ノワール・ツイキシュウセイ!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • キラキラ☆プリキュアアラモード
  • プリキュア
  • プリキュアの敵
  • キラキラル
  • キラキラルをうばう存在
  • ノワール
  • ディアブル
  • エリシオ
  • ジュリオ
  • ビブリー
  • グレイブ
  • ソルティ・ペッパー
  • カードモンスター
  • ネンドモンスター
  • イル
  • 悪役
  • 悪の組織
  • 外道
  • ブラック企業
  • スカウト式
  • 使い潰し
  • バイオハザード
  • 昼ドラ
  • 塩屋翼
  • 竹内良太
  • 平川大輔
  • 皆川純子
  • 千葉千恵巳
  • 江川央生
  • 真木駿一
  • チームワーク皆無
  • ノワール一派
  • 哀しき悪役←一部は

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月04日 18:56

*1 ガミー曰く「そのオーブを付けると気持ちが大きくなり、暴れたくなる衝動にかられた」