ハンペン

登録日:2011/01/06(木) 01:09:36
更新日:2023/08/30 Wed 05:05:58
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①食べ物の一種

漢字なら半片。
スケトウダラなどの魚肉のすり身にすりおろしたヤマノイモを混ぜてよく摺り、調味して薄く四角形または半月型にしてゆでた魚肉練り製品。
原料には、スケトウダラのほかにサメ類やカジキなどが使われることもある。
しかし、現在では新鮮なものが入手しにくいなどの問題から、サメなどを原料とするのは極上品とされる。

主な用途は煮物やおでん。それ以外にはお吸い物の具、オーブンで焼いて醤油を垂らしておかずに、といったところか。

静岡県では鯵、鰯等を原料に用いるため色が黒く、また基本形は半円である。チーズを挟みフライにしても旨い。
静岡人が県外に出て色の違いにカルチャーショックをよくうける(?)


その起源は伝承に、
  • 駿河(静岡)の料理人半平が思い付いたから
  • 同じく駿河で捕りすぎた鰯を保存するため役人の半兵衛が考案したから
  • 形が半円(円の半片)だから
等と言われる。



人造人間キカイダーに登場する私立探偵、服部半平のあだ名




ボボボーボ・ボーボボの登場人物

CV:三浦祥朗
見た目は、顔は名前通りハンペンだが、手足胴体を持っている。「食王」を自称し、正直言ってダサい王様みたいなファッションをしている。
武人然とした人物の持ち主で、一人称は「わし」。
百年前のマルハーゲ帝国毛狩り隊三世世代のAブロック隊長であり、ツル・ツルリーナ3世ランバダと並ぶ三大権力者とされる。
しかし部下の宇治金TOKIO「触んなや」と言われたり、一緒にいても無視されっぱなしだったりと扱いはひどい。
唯一最高幹部の中では敬称で扱ってくれていたレムも寝ていたり、宇治金TOKIOに押されて気まずそうにしていたりととにかく間が悪い。
だが部下思いであり、他の3世世代の隊長がやられた時は怒りを見せる。

その性格のせいかギャグシーンで味方に暴力的になるということが基本的になく、
この漫画の登場人物には珍しく初登場時にモブにキレて謎のビームを撃って追い立てた時以外は仲間を攻撃するタイプのボケを全くしていない。というかむしろ庇おうとするシーンが多い。
(代わりにビュティすらツッコミに困ったりスルーしだすような意味のわからない奇行自体は多いのだが)

新旧Aブロック隊長同士であり、更に同じ食品でありながら初戦時ではその誇りを捨てて食べられることを拒否していたため、
ところ天の助から殊更にライバル視されている。

天の助より圧倒的に強いけどな!
因みにハンペン側は天の助に対して特にわだかまりは無く、ハロンオニ戦で足を引っ張られながらも邪険にする様子を見せず、真説ではかまら戦の絶体絶命のピンチに食品のよしみで助太刀したり、番外編で差し入れを持ってきたりしている。


3世世代とのラストの3狩リアでチクワンGUY坊とともにボーボボ一行におでんデスマッチを挑んだ。
この頃はかなり厳格な性格で、ボーボボたちを一時は食王としての気迫と言葉だけで圧倒したり、押しの強さやチクワンの応援をうるさいと一喝する苛烈さを見せていた。
必殺技ハンペン承や食べ物とは思えない丈夫さ(さすがに銃で撃たれたら穴が空くが)によってボーボボたちを苦しめた。
が、ボーボボと天の助の聖鼻毛融合によって生まれた天ボボに敗れる。

また、天ボボ戦ではハンペンの過去が明かされた。

彼は本来食べられる運命のハンペンだったが、たまたま川に流される。
行き着いた弱肉強食の世界で生き残っていくうちにいつしか食物連鎖の頂点に立っていた。ハンペンなのに
しかし自分の望みは食べ物として食べられることだったのかもしれない…と吐露したところで天ボボには「食えるか!!」とボコられた。

その後「マルハーゲ帝国新帝王決定戦」に参加。この時は服が柔道着っぽいものになっている。
ボーボボたちが裏マルハーゲ四天王のハロンオニと戦っている時にステージとなって巨大化したヘッポコ丸鼻の穴から再登場。「わしは強者と闘いたいだけだ」とボーボボとは獲物を奪い合うような共闘関係を築いていたが、ハンペン側が一方的勘違いにより親近感を持っていた首領パッチを敵の攻撃から庇って負傷し一時離脱*1。怒んパッチ覚醒のきっかけを作った。

続く「闇皇帝編」ではボーボボたちと共に行動して仲間になりたそうな雰囲気を出していたが、拒否された。
しかしボケには参加し、ボーボボ、首領パッチ、天の助とともに4馬鹿呼ばわりされることもあった。
ちなみに戦闘にはほとんど参加せず、後ろでハンペンホイップなるギャグを流行させようとしていた。一部キャラの間では流行った。
結局、闇皇帝ハイドレートとの戦いではクリリンみたいな爆死を遂げるが、ハイドレートの使う足の裏真拳のインパクトのために完全に無視された。


『真説ボボボーボ・ボーボボ』においては東京マルハーゲ23区での戦いにおでんの軍勢を引き連れながら再登場。
この際服装は前述の柔道着をワイルドにした感じになり、ショルダーアーマーが追加。背中には食王の文字にズボンとブーツでかなりシュッとした体形を見せるこなれたファッションとなる。
ⅨEXのチンチロ姫との3狩リアに参加し、激しいギャンブル勝負を繰り広げた。

ハンペンが東京にやってきたのは、三世に旧毛狩り隊が切り捨てられた真相を問うためだったが、
ラスボスの3世との戦いでは弱者呼ばわりされたあげく秒殺され、顔に大量のトランプがぶっささって敗れた。正直キモい。

結局最後はほとんど空気化してしまった。
まあコアラよりましか。

ちなみに、ファンブックによると2010年に餓死したらしい。



ハンペンの戦闘は真拳に頼らないで己の拳より繰り出す技を中心になされる。
さすが食物連鎖の頂点に立っただけのことはある。食品としてはかなり矛盾しているが
それらは全て一撃必殺の威力を持ち、短期決戦で効果を発揮する……らしい。
その割に結構ボーボボたちはくらっていた気がするが

「ハンペン柔術」という流派名があったり、明らかに体技の域を逸脱した技もあったりと実質的に真拳のように扱われているが、あくまでも「真拳ではない武術」らしい。
『真説』では首領パッチが真拳のみを封じる技の影響を受けずに活動していたため、作中世界では「真拳」と「それ以外の戦闘術」には明確な違いがあるようだ。

以下ハンペンの技

  • ハンペン(しょう)
ハンペンの代表的な技。
親指と人差し指でハンペンの形を作り*2、そのまま腕を突き出してハンペン形の衝撃波を飛ばす。
その威力は絶大で、森の主ビーバーさんを一撃で倒すほど。
技名は恐らく、中国拳法にありがちな「~掌」という接尾語を、OKサイン≒「承認」にかけたもの。

  • 無双・ハンペン承
連続で大量のハンペン承を飛ばす技。
多方位にハンペン承の弾幕を展開することで、難攻不落の「ハンペンの陣」を築くことができる。


  • Wハンペン承
両手の指で大きな四角を作り、巨大なハンペン承を放つ技。
ちなみにボーボボ、首領パッチ、ところ天の助はこれを超協力奥義きらめきスター承で返した。

  • 超おでん砲
ちくわ(チクワンにあらず)を咥えてコンブ巻きを射出する。

  • チーズINハンペン
チーズを取り込むことでさらにパワーアップする。

  • ハンペン稲妻(いずな)落とし
相手の腕を掴み、一本背負いの要領で投げ落とす技。

  • ハンペン受け身
受け身ではなく、ボクシングのスウェーバックのような避け技。
柔道の後受身に近い動きで膝から上の体を後ろに倒し攻撃を回避する

  • ハンペンチョップ
腕を後ろ方向に振り上げ、背後の敵に切り上げ手刀を食らわせる技。
ビュティから「変なチョップ」と呼ばれた他、直後にボーボボに真似された。

  • ハンペンゲンコ
両腕をL字に組んでから拳を振り下ろすげんこつ。
ボーボボの足ピンと合わせ、ハロンオニの正面ガードをすり抜けてダメージを与えた。
「あの暴れる二人の姿…まさしく龍と虎よ…」「そんないいもんじゃないよ!!」

  • ハンペンホイップ
手足を漢字の「土」のように真横に広げながらジャンプする。
前述の通りビュティには意味不明の奇行としてドン引きされていたが、後の戦闘では避け技として使用。ボーボボ一行も真似して跳ねたほか、新説でもちゃっかり使用されていたりと、わりと優遇されている技である。

  • 孤高・ハンペン承
真説より使ったハンペン承。
見た目は通常と同じだが、威力がアップしたらしい。

  • パーフェクトハンペン承
ボーボボとの合体超奥義。二人で手を合わせWハンペン承を放つ。
威力は凄まじいが、掌から出るのは衝撃波ではなく大量のハンペン

  • ミッション・ハンペッシブル 偽装サイコロ大作戦!
厳密にはボーボボの鼻毛真拳超協力奥義の一つ。
ハンペンがサイコロに張り付き、出目を偽装するイカサマ技。チンチロ姫とのギャンブル勝負で使用。

  • 魔法のハンペンもめん
移動のためにランプから召喚した謎の乗り物。名前の通り波打つ巨大な浮かぶはんぺん。移動手段としては採用されなかった。
はて、ハンペンが真拳使いでないのなら一体これはなんなのだろう……基本的に体術主体のハンペンにはめずらしく正に魔法じみた行為。
ボーボボ世界ならこんな乗り物、生き物が平然と存在していても不思議ではないが。

  • 手から出す光線
よくわからない光線。名称もなく詳細不明。ザコの毛狩り隊員にいきなりキレて「さっさと行け」と追い立てるために使っただけで後は一度も出ていない。
戦闘用じゃなくて叱り飛ばすためにある技なのだろうか?


余談だが、ボーボボの作者と当時デスノートを連載していた小畑健がお互いの先週の原稿を交換して自分なりに書くという企画が一度行われたが、
その時のボーボボの話がこのハンペンとの戦いの話だったりする。 ちなみにデスノート側は大学受験の時の話




④初代ワイルドアームズ、並びにアルターコード:Fに登場する風の亜精霊。

CV:松野太紀
ザックの相棒(グッズ)。人の言葉を話す青いネズミ
博識で既に100年近く生きており、ザックの相棒になる前は魔女の使い魔だった。
自力で飛ぶ事は出来ないが、誰かにぶん投げて貰うと風に乗ってある程度飛べる。

ダンジョンの攻略や解説に欠かせない存在で、ハンペンがいなかったらパーティの知識レベルが極端に下がる。
何故ならアルターコードの最終パーティは
純真無垢なガキ、肉体労働のおっさん、世間知らずお姫様、カラミティ・ツンデレ、機械馬鹿博士、アホ魔族
となる為、いないと困る存在。

グッズとしての性能はは離れたスイッチを押す、宝箱を安全に開けるなどが出来る。

アーデルハイドの脱出やパンデモニウムの脱出に大活躍した。

コートセイムのネズミ嫌いの幼女に向かってハンペンを連射する行為はみんな一度はやる。


また、戦闘でも活躍出来る。
初代の頃は戦闘では目立った活躍は無く、盗み技程度だった
が、アルターコードから戦闘の仕様が少し変わり、飛行型の敵には飛び道具で攻撃しないと当たりにくい仕様になった為、
ザックの数少ない飛行型の敵に安心して当てられる技が「ハンペンをぶつける」技となり、活躍の機会が増えた。

またアルターコードの最序盤の雑魚からあるアイテムを盗む事が出来、町で高値で売れる。
アーデルハイドの復興がすぐに済むくらい高値で売れる。

イベントではよくロディの頭のうえに乗っている。

主な発言

「ザックってば、人間以外のトモダチ多いね。何がそうさせるのだろう?」

「ラブコメ終了~」





追究・修正はおでんに必ずハンペンを入れて食べる人にお願いします。

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最終更新:2023年08月30日 05:05

*1 顔面をカニさん型にカットされたことでカニの本能に目覚め、海に還っていった。すぐ何事もなく復活して戻ってきたが。

*2 指をくっ付けずにOKサインをするような形。