Pitch Haven(SCP Foundation)

登録日:2017/12/03 (日) 23:15:42
更新日:2020/06/11 Thu 00:04:51
所要時間:約 32 分で読めます






"不可解な物事を説明しようとする時、人間の精神は三つの初歩的な説明のいずれかに頼ろうとする。
魔法、宗教、あるいは未だ知られざる科学。
それらが"同時に"顕れた例はこれまでに一度もなく…"



画像出典:http://www.scp-wiki.net/pitch-haven-hub ,bySunnyClockwork,2017/12/04閲覧
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●目次

概要

Pitch Haven(ピッチ・ヘイヴン)とは、共同創作サイト「SCP Foundation」に存在するハブの一つ。
属するのはtale二つを除き全て通常の記事だが、アイテムナンバーと時系列が全く一致しない。
当項目では、時系列に沿って何が起きたのか、それを読み解いていくことにする。

まずは、始まりとなるプロローグを引用。

Pitch Havenは財団エージェント、スチュアート・ヘイワード博士とサラ・クロウリーの過去、現在、そしてその後を追うハブである。
悪名高きラスベガス支部サイト-45へ相棒として共に配属された彼らは、異常存在・オブジェクトの捜索と確保にその生涯を捧げた。

2人は一緒に仕事をする内に、数体の悍ましい存在がどういう訳か自分たちに対して恨みを抱き、その企みを妨げる障害と見なしていることに気付き始める。
彼らの意思とは裏腹に、いつしか2人は自分たちが何者なのか、本当は"何"であるかを知る瀬戸際に立っていた。

読んでの通り、このハブは、ヘイワード博士とエージェント・クロウリーに関する連作となっている。
いくつかのオブジェクトは、どういうわけか二人を恨んでおり、自分たちに対する障害だとみなしていた。そして、ヘイワードとクロウリーは、自らの「正体」について否応なしに理解していくことになる……というのが全体のストーリーライン。

記事の中には未翻訳のものが2つあるため、遺憾ながらその部分はミスター・ほんやくが手を伸ばすまで保留とする。

ちなみに前提知識として、
  • 全体の根っ子、全ての始まりに当たるオブジェクトがある
  • 財団が収容し、報告書としているもののいくつかは、そこで起きた「事件」の痕跡である
ということを頭に入れて置いてもらいたい。


ストーリー、および該当する記事

まずは、そもそもの始まり……と行きたいが、通常記事では最初に当たるSCP-2905は未翻訳である。
よって、その次の記事から、ざっくりとした説明を絡めつつ説明していくことにする。

SCP-2988:Folly of the Fruit Eater(果実喰らいの過誤)

OC:Euclid

コイツが何かというと、北アメリカのどっかに位置する木立の中にある、一本の木である。
異常性を簡単に整理すると、
  • 黒いみかんみたいな果実を実らせるよ
  • 本体の樹木にはヒトの腕や動物の前腕、いずれも引きちぎられたようなものがついていて、動くよ
  • 近くに人がやってくると、とにかく果実を食べさせるよ
  • 果実を食べた人は幻覚とめまいと吐き気に襲われ、運動障害になるよ
  • ターゲットが逃げようとすると、果汁を「腕」に塗って分離させ、追いかけるよ
  • 分離した「腕」はある程度追いかけると疲れて止まって戻されるよ
てな感じ。
ちなみに食べた人は捕まって果汁を飲まされることで麻痺状態に陥り、その後腕を引きちぎられる。
千切られた腕は樹木に接続され、残った体の方は地面にたたきつけられて撲殺され、その後急速に腐敗して肥料にされる、とかなーりえげつない。
ちなみにこの腕、ある時に離れた場所にぶん投げられ、その場で根付いていた。繁殖に相当するとみられ、除去が進められている。

さて、このハブにおいて重要なのはこの異常性ではなく、起源と来歴である。
この後に説明するSCP-2746近辺で発見された文書の中に、この人食いツリーに関するものがあったのだ。
それによると、この人食いツリーは自然発生ではなく、何者かの……そう、手によって意図的につくられたものらしい。
その何者かは、文書に置いて「学徒アイザック」とされる者らしい。

先にネタバレしておくと、この「アイザック」は人間ではない。


以下に発見されたセンテンスの一部を引用する。
ちなみにこれはペンではなく、血をつけた爪で引っ掻いて筆記されていた。


造物主の令から███日だ。戦いが始まってから███日、アダーが飢えたのに引き裂かれてから███日、兄弟のように思っていたマードック、そのマードックがハンを食ってから███日、ハダサーフが愚かにも「怒り」に与して磔にされてから██日。彼女が頭を地面に向けて吊られたのを、焼き付く雪に悲鳴を上げていたのを僕は見た。凍った肌が紙のように剥がれ落ちていくのも。僕は助けられなかった。僕は助けるべきではなかった。彼女は異端者で、本来なら当然の報いを受けたのだ。
スィワードとサリの正しさを理解している正気の者なら、当然分かっているはずだ。
それなのにどうして、どうして、皆は不敬で、不信心で、造物主を打ち倒せる等とふざけたことを言っている奴らに就こうとするのか。

これまでの2週間、氷に閉ざされたぼろ小屋に隠れるしかなかった。野良の、飢えた動物が僕を嗅ぎつけたり掘り起こしたりしないように祈りながら望みながら。

ひどく腹が減った。造物主は食べることで魂が救われるというが、まるで真実とは思えない。同輩の彼らをズタズタにした所で、少しも良くはならないだろう。

スィワード、サリ、どうか僕を見つけてくれ。外を走っている狂った奴らから助けてくれ。

腹が減っている。ひどく。

「造物主」のワードから、アイザックやその同胞たちは何者かの意志によって創造された存在であることが読み取れる。
そしてこれと、この後に続く文章から、どうやら「怒り」を名乗る組織に属した者がおり、彼らが「造物主」に反逆を企てて失敗したらしいことがわかってくる。
アイザックは「造物主」の側にいたようだが、彼自身は「怒り」のメンバーに追われていたらしくかなり飢えていた。
そこで、食糧を調達するために作ったのが例の人食いツリー、SCP-2988のようだ。

その後、飢えることのなくなったアイザックは、自身の仲間たる「栄誉者」たちにそれを分け与えていたが、後になってから彼らが「怒り」だったことが判明。
キレたアイザックは彼らを眠らせたあと抹殺し、例のツリーの肥料にしてしまった。

この件で他者を信用できなくなったアイザックは、自分だけがこの恩恵にあずかると決め、「造物主」陣営と「怒り」の戦争が終わるまでひきこもることを決意した。
ところが、ツリーの糧として無作為に他者を狩り殺していたのが「造物主」の怒りに触れたらしく、お尋ね者になってしまった。

この記録は残して/保存して(??)おかねばならない。後で取りに戻れるだろう。スィワードとサリなら僕の行った理を分かってくれるだろう。
そうしたら釈放だ。僕のしたことも、始末した奴らも見てもらおう。

アイザックはそう思っていたが、現実は非情であった。
発見された文書の最後は、彼の末路を告げるものである。

厳粛と決意とともに
同士たる████の民への蛮行により、学徒アイザックへの刑罰を執行する。

大戦争より以前においては、アイザックは薬学への知識によって知られ、他者の救護に対して熱心かつ献身的であった。
佳き日々の彼は治癒施設の建造への欠くべからざる貢献者であったが、その功績は暗黒の日々によって失われてしまった。

同士の民より隠れながら、アイザックは空腹を満たす目的で彼の肉と骨を用いて一本の木を製作した。
アイザックは一時こそ善意によって果物を提供したが、最終的に彼は自身の製作物を用いて他者へ危害を加え、彼らの肢と身体は忌まわしき製作物の肥やしとなった。

以下の令を、下層への追放に加えて、████の民へ罪を働いたアイザックへの刑罰として命じる。

アイザックの残された前腕は治癒の及ばぬ範囲で潰され、二度と製作の行えなきように切断される。
アイザックの血には母なる大地の石炭が注ぎ込まれ、彼の木の果物より摂取した罪と腐敗は浄化されるだろう。
アイザックには彼が害した市民らの名前が焼きつけられる。これら焼き印は切り離された腕と共に、████追放の際の人間の殻にも写される。
アイザックの木は不可思議なことに、暴力による破壊も詠唱による破壊も斥けた。さらなる拡大を防ぐべく、その種を不毛の物とする詠唱を付与する。しかる後に追放の魔法により下層の荒野へ追いやられれば、来る数世紀を何者にも触れられずに過ごすことだろう。

この布告文に記されていたアイザックの姿だが、どう見てもハイエナである。
そう、彼も、彼の同胞も、センテンス後半の「人の殻」が示すように、獣の姿をしているのだ。
後述するが、「造物主」はどうも、魂の方を本質とし、肉体を「殻」と表現しているようである。


SCP-2746: ████ is dead.( ████は死んだ。)

OC:Euclid

このオブジェクトは、このハブを読み解く上で欠かせないもののひとつである。
何かというと、まずオブジェクトそのものは、要注意団体プロメテウスの本拠があったネバダはラスベガスの地下にあるトンネルである。
時空ポータル、要はワープホールの役割を持っており、浮遊大陸であるSCP-2746-1との行き来を可能としている。

異常性はもう一つあり、ヒトがこのトンネルを通って大陸に移動すると、発声と知性を保持したまま、ランダムで獣の姿に変身するのだ。
逆に、帰る時には反対のプロセスで元の姿に戻る。ただし、服は変形に含まれないため、財団職員が向こう側に行く時は全裸になることが義務付けられている。


さて、この浮遊大陸には何があったのか?
結論から言うと、先の学徒アイザックを含め、獣の姿をした住民たち1000名弱による、寡頭政治体制を持つ社会的秩序が構成されていた。
社会階層と身分は、
  • 製作者
  • 学徒
  • 栄誉者
の三種類であり、この上に「造物主」がいる。

経済は通貨ではなく物々交換で成り立っており、さらに元々の住民は不死だったようだ。
このため、食糧は必要とされなかったらしいが、後から入場した人員については適用されていない。彼ら自身の特異性だったのだろう。

この社会には、かつてある大変動が起きた。
ナカシュ事変、ここでは「内戦」とするが、これに関わった住民の内、製作者が2名、ほとんどの栄誉者と学徒が磔刑となり、生き残りの住民はこの大陸を放棄してしまっている。
この「内戦」がいかなるものであったのか、概略を箇条書きにしておく。
  • いかなる理由からかは不明であるが、「造物主」により大陸から人間が追放される。
  • 同時に、全ての市民に対し「己の正気を保つために」食事の必要性を付与するという刑罰が下された。
  • 食料の生産方法を知らなかった栄誉者達は同胞の捕食に走ったが、学徒たちは植物的食糧源のある個人庭園への立ち入りが許された。
  • これに反発した大半の市民がレジスタンス「怒り」を結成。製作者フレデリック、製作者アガトス、学徒クローヴィスの三名が率いたこれは、「造物主」の討伐を目標としていた。

ちなみに追放された人間であるが、文書からするとどうもアダムとイヴだったらしい。
恐らくであるが、この場所はいわば「神より賜りし楽園」だったのであろう。
最初の文書は要約すると、「製作者フレデリックとアガトスが自らの義務を放棄し、造物主への反逆を宣言した。製作者スィワードとサリは彼らが己の罪を自覚するまで義務を果たす。反逆者に少しでも組した者は処刑する」というもの。
アイザック、スィワード、サリは「造物主」の側にいたようだ。

フレデリックとアガトスは、「造物主」はただ残酷な娯楽に走っているだけだと非難し、スィワードとサリは正気に戻るよう呼びかけ続けた。
で、「怒り」の演説をまとめるとこんな感じ。

かつて「造物主」は我々を創り、我々はそれに従うことに満足していた。「造物主」の期待にそえていたからだ。我々は最終的に、「造物主」の似姿として人間を作ったが、彼らは堕落した。そして、「造物主」はその責任を我々に押し付け、人間を追放した。だが人間が受けた刑罰はそれだけだ。我々は完璧な製作を行った。「造物主」の設計自体が間違っていたからこうなったのだ。なのに人間は追放されただけで自由だ。奴らは我々の作ったものを貪って生きている。こんなことは許されない。「造物主」を攻撃し、我々と同じ恐怖を味わわせるのだ。

こういう思想のもとで反乱がおきたらしい。
正直な話どっちもどっちだと思うのだが、現状を見ればわかるように「怒り」は大敗を喫した。
ちょいと長くなるが、「怒り」の首魁たる三名への刑罰を引用する。
まずは製作者フレデリック。彼は黒いである。

深い遺憾と敬意と共に
我らが造物主に対する残虐行為により、製作者の長フレデリックへの刑罰を執行します。

フレデリックは、造物主に続く第二位を許された我らがリーダーでした。彼のリーダ​​ーシップ、創意工夫、そして強さは████において比類無きものでしたが、また彼の破滅の原因にもなりました。
良き昔日におけるフレデリックの最大の成果は、偉大なる火の設計でした。これは私たち全てに光の恩寵を久遠に与え続けるでしょう。
彼への罰は、我々全ての損失になります。

かつてフレデリックは我らが造物主を裏切り、████の全市民を先導し、彼への反乱を企てました。フレデリックへの罰は彼の行動を反映し、調整したものです。フレデリックの最後の行動は製作者らに立ち向かい、サリの顔に重度の火傷を負わせたことです。フレデリックはその後、スィワードの歌によって麻痺させられ、逮捕されました。


以下の命令は、永久の磔刑と生き埋めに加えて、フレデリックの罰のために命じられています。これらの刑罰は、捕縛時にフレデリックと共に戦っていた人々にも執行されます。
フレデリックの鼻部は顔の残り部分から削ぎ落とされ、彼の言葉に耳を傾ける恐れのある者、彼の炎に屈服する者を思い留まらせるようにします。
フレデリックの十字架は、彼をしっかりと固定した後に一度燃やすことで、フレデリックが彼と対峙した者に遭わせたものと同等の痛みをフレデリックに感じさせるようにします。
フレデリックの胸部を開き、胃を消化器系から切り離すが除去はされていない状態にします。造物主の罰によって衰弱するよう、それは彼の殻の内に残され続けなければなりません。

続けて製作者アガトス。彼女は猫である。

深い遺憾と敬意と共に
我らが造物主に対する残虐行為により、製作者アガトスへの刑罰を執行します。

アガトスはフレデリックの妹で、個人顧問を務めました。彼女の忠誠心、抜け目なさ、先見性は████において比類無きものでしたが、また彼女の破滅の原因にもなりました。>良き昔日において彼女は、フレデリックが作りし偉大なる火を打ち消し、彼女が生み出した水を喚起する白き石を設計しました。
彼女への罰は、我々全ての損失になります。

かつて、アガトスはフレデリックの範に続き、あらゆる戦略的判断の計画立案によってフレデリックを支援することにより、我らが造物主を裏切りました。アガトスへの罰は彼女の行動を反映し、調整したものです。罰を受ける前のアガトスの最後の行動は、製作者との戦いにおけるフレデリックへの助力で、スィワードの歌によってフレデリックと共に麻痺させられ、逮捕されました。


以下の命令は、永久の磔刑と生き埋めに加えて、アガトスの罰のために命じられています。これらの刑罰は、フレデリックに仕えるという邪悪な意図の下に、破壊行為、妨害、または他の間接的な貢献を行った者に共通して執行されます。
アガトスの殻は、白い粘土によって覆われ、一旦乾燥させたら、その殻が彼女の業績と美貌を反映するように、彼女の姿を象って彫像されます。
アガトスの両目は、彼女の殻から取り除かれます。その後、その血液と悪しき意志が流出し、解き放たれるように、彼女は逆向きに回転された十字架へ磔にされます。
流出した分のアガトスの血は、彼女の内にあるあらゆる罪を我々の生活から霧消させるために、聖なる煤に晒された水へと置き換えられます。

最後、学徒クローヴィス。彼女はウサギである。

遺憾と悲哀と共に
我らが造物主に対する残虐行為により、学徒クロヴィスへ刑罰を執行します。

クローヴィスは████の公神官を務めました。彼女の美しさ、知性、および奉仕は████において最大のものでしたが、また彼女の破滅の原因にもなりました。暗黒の日々における最後の行動に至るまで、彼女の最大の成果である、往時における彼女の奉仕は有益なものであったと言えます。
かつてクローヴィスは、必要に迫られた全ての市民に対し、熟達した癒やしの奉仕、知的な性質の奉仕の両方を自ら進んで提供しましたが、また我々の大戦争の開戦につながったと考えられる[データ抹消]の逮捕に関与していると考えられています。
フレデリックへの本意無き関与により、クローヴィスの殻は死の罪を負わなければなりません。

かつて、彼女はフレデリックに奉仕を提供し、彼の運動に情報提供者として仕えました。クローヴィスは、フレデリックに仕える数名の栄誉者階級市民に喰らわれた状態で発見されました。

[編集済み]からの直接介入により、以下の命令はクローヴィスの罰のために執行されます:
クローヴィスの左目は、彼女の能力を打ち消すために、燃え盛る針にて刺し貫かれます。
彼女がもはや████に戻ることができないように、クローヴィスには人型の殻が割り当てられます。この殻はやがて腐り果てることで、彼女が加害者から受けた傷を反映します。
この殻に入れられた後、頭部が体から緩くぶら下がるように、クローヴィスの首は切断されるべきです。これは、彼女自身の中心を、その殻の内に縛り付けておくための措置です。

学徒クローヴィスだけなんか理不尽である。そもそも見つかった時点でかなり悲惨な目にあってるし。
そして最後の文書は、現代の英語で書かれた、製作者スィワードからのメッセージである。
スィワードは猫、サリはウサギである。

この場所を見つけた人へ

おめでとう。あなたは████に辿り着きました。帰りなさい。帰って、そしてこのことを忘れなさい。あなたはここを離れるべきでしょう。そうしたくないと言い張るならそれも結構ですが、あなたを気遣うある者が助言しようとしていることを頭の隅にでも置き、まずこれをお読みなさい。

あなたはおそらく、████を楽園として、堕落することはなく、何人も死に触れ得ない、皆が満たされて生きる聖地として知っていたでしょう。無原罪の世界… そうであったと私は思います。もはやそんなものはありませんが。私たちはずっと、ずっと昔に、その概念を捨て去りました。

たった今思い至ったことでしょう。████は死にました。

それが勃発した後、私たちは互いに戦いました。自らの兄弟姉妹、そして子供たちが飢餓に狂い、十字架へ釘付けにされる様を見なければならず、そして私は、しょっちゅう自らの手をそれを行わねばならない立場にありました。またある時には、サリがその役目を担いました。苦しめる者たち、悍ましくも… 捕食に耽る者たち、その者らへ私は一切の慈悲を与えませんでした。
その後は、個人的に見知った… 惜しむべき者たちの番でした。危うく思い留まりかけましたが、私こそが手を下さねばならないと考え、そして執行しました。

ここで起こった出来事によって、私は全くの別人になりました。私は友人を失くしました。ただ歌い、馬鹿な真似をするのが好きだった、元の私も失くなってしまいました。>私たち皆が互いに好き合っていた時代、誰も傷付けられなかった時代、そして、「守護者」というものが時折起きる口論を打ち切らせる役目でしかなかった時代が懐しい。その時に戻れるのなら、私は何もかもを諦められるでしょう。

以上が、もう誰にもこの場所を見てほしくない理由です。ここは悪しき土地です。もし何らかの権威ある組織がここを見つけたのだとしたら、それも良いでしょう。あなた方が何にも手を付けず去ってくれるなら、私は構いません。ここは墓地です。見世物ではありません。

私を守護者のようだと思いますか?いいえ、私はそんなものではありません。そのような称号には憤慨しますし、私をそのように呼ぶ者が時を問わずあったなら、その都度私の心は息絶えるでしょう。私が心を通わせる唯一の​​人物はサリであり、それは彼女が私と同じ所業を成した者だからです。ここに残ったのは我ら二人だけです。他の者たちは… 残ろうとする我々を説得することができなかったので、たった今私たちを見放して行きました。彼らに付いて行くこともできました、しかし…私たちが行った所業を考えれば、そうすることは正しくないと思ったのです。

今に至り、私たちはただ忘れ去られることだけを望みます。私たちは幸福な生涯を送る機会を欲します。あなたがこれを読む頃には、それを得ていますように。
願わくば、全てをやり直せた時に、この「神性」をもっと単純な、人間の生命と交換し、████が再び私たちを見つけることがありませんように。それだけが、我々の望む全てです。

楽園に生きていた者たちは、それぞれが超常的な力を保持していたようだ。
異常なものを出来るだけそのまま保護する、財団にこの場所が発見されたことは、スィワードにとっては良かったのかもしれない。
ただ、発見時に既にスィワードとサリは死亡していた。……彼女らはどこへ行ったのだろうか?

SCP-3998:The Wicker Witch Lives(ウィッカー・ウィッチは生きている)

OC:Safe

これはアニヲタwiki内に記事が存在するため、オブジェクト自体の詳細はそちらを参照されたし。
ここで重要なのは、主役であるキャンディス・ヘイズの契約した「悪魔」。
その名はクローヴィスである。

……あれあれー? ついさっきどっかで聞いた名前ですねー?


SCP-1913:The Furies(猛るモノたち)

OC:Keter→Euclid

何かというと、3つの知性を持つ実体である。
最初にバラしてしまうと、これは「怒り」を率いていた三人のうち、製作者だった二人のなれの果て+1体である。
  • 1はアガトス、-2はクローヴィス、-3はフレデリックである。
  • 1の底には「アガサ」とエッチングされており、流れ出るインクが生体組織に接触すると消失する特性を持っている。

  • 2はフレデリックが「テリー」と呼んでいる、犬の特徴を持った人型実体である。
ただ知性がなく、フレデリックかアガトス=アガサの命令によって動く。現在はフレデリックが収容直前に発した「白衣を着た人物か、特定の防具を突けた人を攻撃しろ」に従っているようだ。
ハブによれば、デジタルな集合精神と一つの制御不能な肉体で構成されているとか。

  • 3はフレデリックのなれの果てであり、炎を発する。
最初の収容時にはアガサを救出しようと、「テリー」を使って財団を攻撃。この時、アガサが移送され、二人の攻撃対象となっていたサイト-45に、ハブの主役であるエージェント・クロウリーとヘイワード博士がいた。
が、この時クロウリーの活躍でアガサが収容され、またヘイワードの死亡は阻止された。この件でオブジェクトクラスがEuclidに引き下げとなっている。

ちなみにこの時、ヘイワード博士は「テリー」の攻撃で大やけどを負ったあげく胸に大穴を開けられたが、「テリー」の異常性によりその傷では死亡せず、職務に復帰している。


SCP-2940:The Light Courier(光の運び手)

OC:Euclid

何かというと、青木ヶ原樹海の地下に広がる、巨大な地下豪である。
戦争中に作られたものが、要注意団体「ライト・クーリエ・エンタープライズ」によって居住用に改装されたものらしいが、現在は期限切れで支援が打ち切られている。
住人であるSCP-2940-A実体は23体おり、人種性別国籍はさまざまだが、内部での自律性とテレポート能力を共通して持つ。
もう一つ、シロハヤブサの特徴を持った、敵対的実体であるSCP-2940-Bも存在する。

この空間では時間が能動的に経過せず、9つあるフロアを区切るごとに46日の時間が経過する(それぞれの時間は固定されており、フロア1から2にいくと46日後のフロア1が広がり、2から3にいくとそこからさらに46日経過した環境になっている)。
ただし、最下層のフロア10はこの影響の例外である。
実体Bもこの時間異常に巻き込まれており、フロアを下る=時間が経過するごとに自律性を獲得、より攻撃的になって来る。

この記事そのものはライト・クーリエ・エンタープライズの特徴を示すものだが、ピッチ・ヘイヴンハブにおいて重要なのは実体B。
コイツはフロア7にて「サリクス」「ウィロー」という名前をしきりに呟いている。
さらに、ここの管理を担当していた人物の手記に「アナニアス」という名が出て来る。
このことをしっかりと覚えて置くこと。というか、アナニアスは実体Bである。

どうやらこのアナニアスは人間に敵意を持っているらしく、別世界で暴れまわっていたらしい。
彼から逃れるためにライト・クーリエ・エンタープライズが作ったシェルターがこれであり、5組の家族がこれをレンタルした……が、アナニアスがその内部に入り込んだことで頓挫。おまけに時空間異常が生じてしまい、内部に閉じ込められる形となった家族たちは異常極まる状態に置かれてしまっている。


SCP-1530:A Bender's Friends(彼女の友だち)

OC:Euclid

何かというと、とある森の中にある二階建ての廃屋である。
内部からは、かつて別のオブジェクトの探査中に消えたDクラスが、元々の住人に襲われる際の音声がランダムなタイミングで流れ出すという異常性がある。
問題なのはこの「元の住人」。

実体2は下腹部が大きく切開され、口元を切除されたオスの三毛猫で、実体3は片目を損傷し背面に裂傷を負い、肺と肝臓を除去されたメスのビーグルである。
ちなみに実体1はDクラスであるため割愛。

で、どうやらこの2体が「サリクス」と「ウィロー」らしい。
この2体は、アナニアスなる人物から託された誓約により、元々の住民だったジョセフィンという女性が召喚した話し相手だったらしい。
ところが、例のDクラスはここを発見した際に隠れ家にでもしようと思ったのだろう、ジョセフィンを2階へ連れ去って殺してしまった。
サリクスとウィローはこれに怒ってDクラスを攻撃。重傷を負わせたが、契約者であるジョセフィンの死によってサリクスもウィローも酷いダメージを受けたあげく、これが回復しないまま収容されている。

サリクスはこの事について酷く絶望していたが、ウィローはそれ以上らしく、財団のインタビューにも全く反応しなかった。
そして、2階で発見されたジョセフィンらしき女性の遺体が抱えていた日記には、こんなセンテンスがあった。

そして狩人たちへ、もしあなたたちがこれを見つけたのなら:
好きなようにすればいい。これ以上サリクスとウィローを傷つけないで、あなたたちのエージェントはもう彼らを傷つけてしまった。
少なくとも二人は彼にお礼をしているだろうけど。
あなたたちは長きにわたって、私のような人々を追い掛け回し、そして殺した。私が僅かでも正常さを見せ始めた時でさえ、あなたたちはなお私を追い詰めた。一体どうしろっていうの?私のような数百人もの人々に何を望むの? 私たちの誰もが自らの力を私利私欲のために使いたい訳じゃないわ。強欲だって生来のものなんかじゃない。

あなたたちもお題目の収容も糞食らえ。あなたたちは自由を奪う。欺き、騙し、そして破壊する。私はさよならすら言えなかった

ジョセフィンはどうやら、例の「内戦」の関係者だったらしい。
しかし、「お題目の収容」という部分を見るに、SCP財団にあてたメッセージのようだが……。
ちなみにサリクスとウィローは「内戦」の前に「楽園」を立ち去っており、参加していない。


SCP-1903:Jackie's Secret(ジャッキーの秘密)

OC:Euclid

何かというと、人間の女性である。
名前はジャッキー・バーターと言い、現在は黒ずんだ鉤爪のような手と足を持ち、兎の耳の装飾品を身に付け、紙の張り子型の兎のマスクを被っている。
その異常性は、手と足の穴を通して水銀と血液を生成し、その'マスク'は肌細胞、プラスチックに類似した材質、血液、綿、繊維、少量の水銀で構成されている。
ちなみに、左目は取り除かれている。
……片目のないウサギ?

で、異常性は彼女自身の他、彼女に関する情報災害がある。
  • A██████・F████の名前
  • A██████・F████のSCP-1903に対する特定の行動
  • 収容以前のSCP-1903のA██████・F████に対する仕事の内容
これらについて認知すると、現在のジャッキー・バーターが受けているのと同様の影響が現れる。
その影響は、
  1. 水銀中毒の症状があらわれる
  2. 顔の周囲の皮膚がはげる
  3. SCP-1903の「マスク」と同じものに置き換わる
  4. 幻覚を見始める
というもの。
この過程で手足は変化して黒ずみ、聴覚は獣の耳の部分に置き換わる。
その後、血流の中に水銀が流れ始めるが、これによる生命への影響はない。

この情報災害特性が明らかになったのは、研究班による調査の最中である。
タチの悪いことにこれは遅効性であり、結果数人のスタッフが曝露。うち、ジェニングス研究助手はヘイワード博士の命令によって報告書の改訂版を書き上げたのち、症状に耐え切れずマスクを引きはがして失血死してしまった。
ヘイワード博士は無検閲の改訂版2を見たあと、ジャッキーがコンタクトを取って来たと報告している。

さて、ここでウサギとA、Fから学徒クローヴィスを連想するかもしれないが、残念ながら違う。
ここでいうイニシャルA・Fは、一人の男である。
さらにここには、エージェント・サラ・クロウリーによる、ジャッキーの元同僚であるA・ドナーへのインタビュー記録がある。

まあ簡潔に言うと、ドナーが働いていたのは、金持ちの道楽、ぶっちゃけて言えば性的な意味での仮面舞踏会である。
イニシャルA・Fはここの関連人物だったらしいが、当然こんな物事に関わっているのだから表ざたにはできない。ちなみにジャッキーは彼ら好みの調教師だったとか。

で、イニシャルA・Fの妻は夫の浮気を疑ってこの「クラブ」に現れ、ジャッキーは情報を与えた。
ところがその後、ジャッキーは出勤してこず、それから財団に収容されたらしい。

そして、同じ症状に曝露してしまったヘイワード博士のインタビューがある。
博士は幻覚について話し、それが微妙な反ミームを持っていることを示唆した。
その幻覚の内容は、ドナーのいた「クラブ」の内容だが、ドナー以外の全員が仮面をつけ、幻覚を見ている者を凝視しているという。


SCP-1619:Site-45-C: Floor 24(サイト-45-C:フロア24)

OC:Euclid

何かというと、エージェント・クロウリーとヘイワード博士が働いていたサイト-45のフロア24である。
元は、自己完結した永久機関を持つ電球を収容していたのだが、これの実験が盛大に失敗した結果、敵対的実体と電灯から成る生物が徘徊する異空間に変わってしまった。
探査記録は色々とあるが、ここで覚えておくべきことは二つ。
前提として、この空間で人が死んだ場合、幸福だったころの記憶が絵として浮かび上がる。

探査中にサラ・クロウリーは死亡、ヘイワード博士は単独で生還したがその後公務休暇を与えられたこと。
そして、クロウリーが死亡した時、浮かび上がった絵は、ヘイワードの言葉を借りればこのようなものであったこと。

クロウリーに見えるその彼女は、人生の最良の時を過ごしていました。そこは明らかに娯楽室でした。彼女は乾杯をあげていました、僕と思われる何者かが、小さな集まりの人々にいつものバカなことをする準備をしている間に…毛皮と耳がその正体を示唆していたんです。

そしてヘイワード博士は、出口を探して一人で彷徨う中、A█████と名乗る男に出会った。
彼は博士に、サイトへ帰還するための地図とそれまでの生存保障を対価に、自らを殺してくれるよう頼んだ。
彼が死ぬための方法は、内部の何かが完全に腐食させる前に、別の誰かが殺すことだけ。敵対的実体は彼を攻撃しないらしい。
十数年前、F█████なる人物はパリで投身自殺したが、A█████は起源が異なるため、別の方法でなければ死ねないという。

ヘイワード博士は望みを聞きいれ、教えられた方法の通りにA█████を殺害、地図を頼ってサイト-45へ帰還した。
だが、パートナーたるサラ・クロウリーの死に耐えられなかったヘイワード博士の心の傷は、大きかった。


SCP-2999:The Black Cat and the White Rabbit(クロネコとシロウサギ)

OC:Euclid

何かというと、プロメテウス研究所のメインベース地下1階を起源とする、2体の実体である。
実体1は'Sarah_Crowely.txt'とネーミングされた、知性を持つファイルである。コンピュータにインストールされるとその機能を乗っ取り、デスクトップにシロウサギの特徴を持った女性の姿を映し出してアバターとして使う。
さらに、個人文書、画像、アプリケーション、その他プロジェクトを作成する。これは、プロメテウスによる、特異な手段による生命再生に関わるものである。
本体はテキストファイルで表現された「牙のあるウサギ」。図形下部には12文字の何かがあり、これがサラの人格を模倣している。

実体2は色々と補強されたイエネコの剥製であるが、自らを実体1によってつくられたスチュアート・ヘイワード博士と名乗っている。
この際はっきり言っておくが、彼は何らかの理由で死亡した後、プロメテウスによって蘇生されたヘイワード博士その人である。

実体1はプロメテウス研究所のシステムを乗っ取った後、猫を剥製にする作業を繰り返し、ヘイワード博士の魂と精神を宿そうと試行錯誤しており、最終的にそれは成功した。
蘇生後、混乱したヘイワード博士は隣の保安室へ避難。
その後、ラップトップに自らを移動した実体1が接触。コピーしたサラ・クロウリーの記憶をもとにクロウリーを演じ、ヘイワード博士とコミュニケーションを取っていた。
実体1は何らかの目的があってこのような行動をとったようだが、財団による発見を機に自身がクロウリーではないことをヘイワード博士に明かした。

このためヘイワード博士は怒り狂って実体1を攻撃。収容後はすっかりしょ気てしまい、プロトコルでも両者の接触は禁じられている。
で、クロウリーはどうなったのかというと、何と本物の彼女も蘇生していた。

ちなみに二つほど余談。
この記事の冒頭には隠し文字で「4c 41 20 c6 59 49 20 57 49 27 20 57 49 27 55 41 55 41 49 4c 20 57 49 4f 59 59 46 4c 41 59 2e 20 4c 41 20 4b 4c 41 4b 4c 27 46 20 59 49 59 c6 4c 20 53 49 27 55 41 20 4c 41 46 20 46 49 27 20 50 59 20 46 4f 4c 41 57 20 49 4f c6 49 4c」という文字列が隠されている。これは白文字ではなく、サイズ0であるためドラッグするだけでは読めない。ソースを見るとわかる。

もう一つ、この記事について必ず話題になる自称サラのアバターとなる画像だが、実はコレ、gifファイルである。ずっと見ていると、一瞬だけもう一つのアバターがみられる。
それは、画面右下の写真が本体であるテキストコードではなく「BLACK LABIT(クロウサギ)」というかな釘文字に代わり、アバター自体も骨とウサギを合体させたような不気味過ぎる女性の姿になっている、というものである。
そしてこのファイルは、アドレスの一部が「local--files/scp-1619/Sarah.jpg」となっている。



SCP-2792:Sarah Snow Rabbit(ユキウサギ・サラ)

OC:Euclid

何かというと、二つの実体である。
1つは人型を取ったウサギの人形、もう一つはオブジェクトとして蘇生したサラ・クロウリーその人である。
クロウリーは人形に憑依して活動することが可能だが、異常な特性としてもう一つ、周囲の気温を極端に下げてしまう。
自身の意志である程度制御可能だが、-21度より高くはならない。

ちなみに実体としてのクロウリーはSCP-1903に曝露した上、半物質実体と化している。
まあ要は物理的幽霊みたいなもんである。
なお、クロウリー自身の精神や記憶はそのまま維持されている。

収容経緯は、モハーヴェ砂漠で大規模な吹雪を引き起こしていたところを財団が発見した、というもの。
なお、近くにはプロメテウス製と思しき機密容器があった。
そして収容後のクロウリーへのインタビューと回収された資料から、ある事実が浮かび上がった。

SCP-2746の資料で言及されていた製作者サリ。その現在の姿、人の殻に宿った姿こそがサラ・クロウリーであるというものだ。
同時に、ヘイワード博士こそが製作者スィワードであることも。

そしてここに、プロメテウスにおけるサラ・クロウリーの収容記録がある。
初期評価 - 製作者004
患者名 - サラ・クロウリー

(中略)

来歴: サラ・クロウリーは元製作者(#4、Sari)であり、元財団エージェントです。彼女は、パートナーであるスチュアート・ヘイワード(#3、Suiward)に先立って死亡し、人工的な身体を得ることになりました(身体はアガサ・ホワイト管理官によって製作された人形です)。サラは人間であった時に著しい筋力と体力を示しており、それら形質は二次存在にも引き継がれるものと推測されます。

(以下略)

「製作者」の呼称が用いられているところからして、プロメテウス研究所はどうやら、例の「内戦」に関わった製作者や学徒達、人の殻に入った彼ら彼女らが作った集団のようだ。
思えば当然、製作者フレデリックは火を創造した。そして、プロメテウスとは人類に火を与え、大神の怒りに触れた神の名である。

が、蘇生したクロウリーは酷い目を見た。
それは、彼女の前世というべき製作者サリによって刑罰を受けた、学徒アルヴァの逆恨みによるものだった。ちなみに「内戦」ではなく、彼自身の行為によるものである。
とにかく、監視の眼を盗んで殴るわ蹴るわ、記録を改ざんして毒を投与するわとやりたい放題やっていた。

しかし、プロメテウス研究所が終わりを迎える間際、クロウリーを元気づけにやって来たアガサ・ホワイト博士がこの記録を発見。
アルヴァ博士がしでかしたクロウリーへの虐待行為に気づき、彼がかつてサリによって受けた刑罰と同じものをそのまま執行したらしい。

ちなみに、当時鳥であった「学徒アルヴァ」が受けた刑罰に関する文書がこれ。

遺憾の余地無く
我が民に対する非道の行いにより、アルヴァへの刑罰を執行する。

アルヴァは████の預言者として仕えた。彼の価値は微々たる物であった。その働きは佳き日において有意義であったと述べることが望ましくあるが、かくは非ず。今の形に至る以前、アルヴァは自身より弱き者達を利用する者であった。
罰は当然の報いであり、惜しむ者は少ないだろう。

今の形に至る以前、彼は我が兄弟姉妹の捕獲と売買を主導し、食糧または奴隷として用いた。アルヴァはまた、兄弟の一人をかつての"怒り"の者へ売り渡したことが露見した。

以下の令は、磔と下層への追放に代わるアルヴァへの刑罰として執行された。

アルヴァの舌は除かれ、虚言を広めること、他を欺く目的で甘言を吐くことは叶わない。
彼は、他を殺した方法に従って解体される:切られ、刻まれ、四肢は除かれる。
炎にくべられず、食べられず、切り刻まれた破片は棘と鎖によって分けられる。これは、彼が他者に授けた連帯を彼自身に知らせるものである。

当時からロクでもない人物だったようだ。
ちなみに、プロメテウスは最終的にクロウリーとヘイワード博士に対してこのような処置を行っている。

プロメテウス研究所による今後の管理は困難である為、患者はSCP財団に身柄を移される。彼女とスチュアート・ヘイワードの両名は、反乱以前の生涯についての詳細な情報を与えられる予定である。共に、彼らは自身らの将来について決定し、反乱に対する立場を定めるだろう。

しかし、その前にクロウリーは脱走し、ヘイワード博士は別の形で蘇生。
いずれもSCP財団に収容されているが、ヘイワード博士はSCP-2999の件がトラウマになっているらしく、本物のクロウリーと接触したとしてそれを信じるかは怪しい、として体面は保留されている。

……が、結局のところ再会は実現した。
その様子は、締めくくりとなるtale「懐かしき氷」にて語られている。


taleの最後のイラストレーションは、猫の剥製と戯れるウサギの人形。
それが誰であるかは、説明する必要はないだろう。


謎の「造物主」によって生み出された楽園と被造物たち。
そこで起きた反乱と、追放された人間、生まれ変わった者たち。

彼らは今、何を思っているのだろうか。


主要パーソナリティ


ウサギ。元財団エージェント、現SCP-2746-B。

  • スチュアート・ヘイワード/製作者スィワード
イエネコ。元財団職員、現SCP-2999-B。

  • 製作者フレデリック
イヌ。通称フレディー。現SCP-1913-3。

  • 製作者アガトス
ネコ。通称アガサ。現SCP-1913-1。

  • 学徒クローヴィス
ウサギ。現SCP-1913-2。

  • 栄誉者アナニアス
シロハヤブサ。現SCP-2940-B。

  • 学徒サリクス
三毛猫。現SCP-1530-2。

  • 学徒ウィロー
犬。現SCP-1530-3。

  • 製作者アイザック
ハイエナ。SCP-2988の製造者。

  • 栄誉者ナオ
植物。現SCP-2905-1。アイザックの元弟子。


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建て主の頭ではこれが限界でした。


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