脇田兼則

登録日:2018/03/18 Sun 17:17:43
更新日:2025/03/09 Sun 23:16:25
所要時間:約 6 分で読めます




名探偵コナン』の登場人物。

CV:千葉繁

▽目次

【人物】

毛利探偵事務所の隣にある米花いろは寿司の板前。年齢は56歳。
1つのところに腰を据えるのが性にあわない流れ板であり、これまでにも色々な店を転々とし、最近になって米花いろは寿司で働き始めた。
ちなみに前に米花いろは寿司で働いていた店員は、交通事故で大ケガをして現在入院中であり、その店員と入れ替わる形で店で働くようになった。

ちょび髭で前歯が出ているのが特徴の中年男性。ひどいできものが左目にできているらしく、それが治るまで左目に眼帯をつけている。
本当は板場に立ちたいようだが、片目で包丁を握るのは危ないと大将に止められているため、左目が治るまで接客や出前を担当している。
眼帯で片目が塞がっているため、江戸川コナンからは左右どちらかの目が義眼である黒の組織のNo.2「ラム」だと一瞬だけ疑われた事がある。

飄々とした性格で、威勢のいい江戸っ子口調で話す。一人称は「アッシ」。
江戸っ子なので言動がちょっと荒っぽく、納得がいかない事が起きると「オウオウオウ!」と声を荒げながら相手に突っかかっていく。

見かけによらず子供の頃からミステリーが大好きであり、板前でありながらなかなかの推理力を持つ。
これまでに幾つもの店の板場に立っていただけあって、料理や食材に関する知識は豊富である。
毛利小五郎がコナンとを連れて来店した時には、大将から聞いていた小五郎の人物像から彼の行動パターンを推理し、彼が来店前に競馬で大穴を当てていた事を言い当てて見せた*1
その際に小五郎に「な、何でそれを?」と驚かれているが、その後で「まあまあの推理力」だと評価されている。

ちなみに小五郎のファンであるようで、彼から事件の話を聞いた後でお礼として寿司の代金を自分の給料から差し引いて安くしたり、
事件現場に連れていってくれれば大サービスをする事も約束していた。

名前の由来は「脇」と「海苔」からだと思われる*2



【主な活躍】

第92巻『となりの江戸前推理ショー』で初登場。
店の大将から名探偵「眠りの小五郎」が隣に住んでいると聞いていたので、実際に小五郎と対面した時にはかなり嬉しそうな様子であった。
小五郎の前で前述の推理を披露した後は、小五郎が今までに解決してきた事件に興味を示し、彼から色々な事件の話を聞いていた。
だがその後、ある中年女性が店に押しかけ「この店の中に私の万馬券をすった犯人がいる」と騒ぎ出す。
しかし店内にいた客は誰も「自分がすった」と名乗り出なかったため、これでは埒が明かないと感じたのか「どちらが先にスリを見つけられるか」の勝負を小五郎に挑んだ。

そして客が頼んだ料理から、スリが犯行の痕跡を消し去ったトリックを見破るが、小五郎ならこれぐらいの事はもう解けているはずだとして彼の名推理に期待する。
しかし小五郎が何にも解けていないと分かると「何でぇ… 眠りの小五郎もてェした事ねぇな…」とガッカリした様子を見せ、自信満々に自らの推理を披露した。
だがその推理には大きな穴があり、犯人だと疑った人物は女性からすった万馬券を持っていなかった。
その後はコナンによる眠りの小五郎の推理ショーが始まり、彼の名推理によって見事犯人と事件の真相が暴かれる事となる。
推理ショーを目の当たりにした後は素直に負けを認め、頭を下げて小五郎への弟子入りを志願。そして寿司代を安くする事を条件に何人目かの小五郎の弟子となった。

…と、これだけならただの探偵気取りの流れ板だったのだが、次に発生した『白い手の女』のエピローグでは事件の新聞記事を読んでいた時にこれまでとは違う顔を見せている。
その記事では犯人のプロゴルファーを撃退した帝丹小学校教師・若狭留美の事が取り上げられており、
その記事を読みながら「へぇー… こいつァトンチが… 利いてるねェ…」と意味深な言葉を呟いていた。
ちなみにこの記事は警視庁捜査一課管理官・黒田兵衛も注目していたが、脇田が漏らしたトンチが利いてるという言葉の意味とは一体……?


『紅の修学旅行』のラストでは、死亡説が流れていた高校生探偵・工藤新一が京都で目撃されたというSNSを仕事の合間に見つけ、
『白い手の女』のエピローグのような鋭い目でそれを凝視していた。

そして『マリアちゃんをさがせ!』では、工藤邸の近所まで出前をしに来たと言って阿笠邸を訪れ、阿笠博士から工藤邸の前になぜ記者達が集まっているのかを聞き出そうとしていた。
その後、京都で目撃した新一は見間違いだったというSNSを見つけるが、彼がそこまで新一に興味を示している理由とは一体何なのか……?

第97巻『36マスの完全犯罪』においては、依頼を受けた小五郎の仕事にひょんなきっかけから同行することに。
目的地に向かう新幹線の中でババ抜きに興じ、ハズレを見抜く小五郎の目を羨ましがりながら、同じく依頼に同行していた安室透を睨んで「自分を謀る裏切者がわかるじゃないですか…鮮度の落ちた魚を高値で売りつける仲卸とかねぇ…」と意味深に嘯いていた。
更に事件が起きた後のコナンと安室のやりとりを見て「べらぼーに親密なコンビに見えやしたぜ?メガネの童子は結構頭が切れそうだし…」などと指摘しており、コナンにも興味を抱いたことがうかがえる。





追記・修正は、左目を眼帯で隠している方にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 名探偵コナン
  • 名探偵コナン登場人物項目
  • 脇田兼則
  • 千葉繁
  • 米花いろは寿司
  • 寿司屋
  • 寿司職人
  • 板前
  • 流れ板
  • 眼帯
  • 出っ歯
  • 江戸っ子
  • 弟子
  • ネタバレ項目
  • 小五郎の弟子
最終更新:2025年03月09日 23:16

*1 正確に言えば、その万馬券は出所不明の代物であったが。

*2 初登場エピソードの関係者の名前が「体の部位」と「寿司」繋がりだった為。