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阿笠博士

登録日:2014/04/06 Sun 22:42:04
更新日:2026/05/30 Sat 12:45:50
所要時間:約 8 分で読めるんじゃ





名探偵コナン』の登場人物。


CV:緒方賢一(幼少期:田中一成)
演:田山涼成

作中ではもっぱら「あがさはかせ」呼びだが、名前自体の読み方は「あがさひろし」。

名前の由来は、言わずと知れたアガサ・クリスティ
そして誰もいなくなった」や「オリエント急行殺人事件」「アクロイド殺し」と言った名作の数々を生み出した「ミステリーの女王」である。
エルキュール・ポワロやミス・マープルの名前を聞いたことがある人も多いはず*1

▽目次

人物

工藤家の隣家に住む『自称』天才科学者
東都大学工学部博士課程を卒業しており、作中でも個人で数々の発明品を作っている辺り、天才なのは事実と言って良いと思われる。
実際にとあるエピソードではある人物が彼の発明品を「MI6も顔負け」と賞賛しており、また別のエピソードでは実際にMI6の関係者が彼の発明品を「この形状(フォルム)でこの性能(パフォーマンス)、なかなか興味深い」と称している。

もっとも、工藤新一目暮十三に「変な発明ばかりしている」と言っていたこと、また「作る物はガラクタばかり」と言われていることを考えると、作品開始時点ではろくな物を発明していなかった可能性も高いが、発明という仕事の性質上、新一は門外漢ゆえに不理解だったのかもしれない。

人当たりの良い性格で、激昂するようなことは滅多にないメインキャラ随一の温厚さを持つ。少々ドジで抜けているところもあるが、それも彼の魅力の一つと言える。
少年探偵団や灰原からは実の祖父のように慕われており、博士もまた彼らを孫のように可愛がっている。
警察関係者からも「阿笠さん」と呼ばれ敬意を払われており、現場の立ち入りも許可されている。

白髪と太った体型の持ち主だが、年齢は登場当初は52歳。しかも1人称は『ワシ』。ぶっちゃけ老けすぎだが気にしてはいけない。
本人も老けて見える自覚はある様子で、後に『まる見え埠頭の惨劇』の中で誕生日を迎える。
独身であり、女性や子供の影もない為、周囲からも当然のように独身だと思われている。
『イチョウ色の初恋』では小学生だった頃の初恋の様子が描かれ、40年ぶりに初恋の相手・フサエ・キャンベル・木之下と再会しているが、やはり女っ気はない。

住所は米花市米花区米花町2丁目22番地。
愛車はフォルクスワーゲンのビートルで、作中で一度だけ買い換えている。しかし『博士の動画サイト』の頃には再び調子が悪くなっている。


発明品

彼自身のスタンスを見ると、スポンサーがいる様子もなく自分の作りたいものを適当に雑多に作り、更にコナンへの発明品を除いて少年探偵団の子どもたちが喜ぶような建設的なものより遊び心に比重を置いている様子。
あるエピソードの冒頭によれば変声機の応用である「ボイスレコチェンジャー」でそれなりに稼いだらしい。
実際、コナンへの発明品など目的がはっきりした物にはかなり有能で、とんでもない代物でもとてもあっさりと作って見せている。
しかもコナンの時系列は1年以内に収まっているという設定なので……この開発ペースは明らかに異常である。

学歴といい発明品といい、工学が専門だと思われるのだが何故か薬学にも通じている節がうかがえる。
作中ロクにツッコミがなされていないが、認可されていなさそうな薬を何故か所持していたり、どこかから超強力な麻酔を補充していたり(腕時計型麻酔銃)と謎は尽きない。
また、コナンの連載長期化に伴ってソフトウェア工学にも長けている描写も見受けられ、自分が作ったテレビゲームを少年探偵団にプレイしてもらっては感想を聞いたりしている。
劇場版『ベイカー街の亡霊』では最新鋭の次世代型体感ゲームの開発における重要なポジションを担当しており、完成記念の式典でも厚遇されていることから、業界では一目置かれている存在なのかもしれない。

その他、閉館した美術館を撤去する為に「トロピカルレインボー」という爆発すれば七色に光る爆弾を開発したこともあり、爆破直前には大勢の聴衆の前でスピーチを行っていた*2
更に『ゼロの執行人』にて自作したドローンを披露しており、操作が複雑なため三人がかりで制御しなければならないものの高度一万メートルまで飛行出来るらしく、現実の市販品のドローンを遥かに凌駕するスペックである。本当に今更な話だが、法律的に大丈夫なのだろうか?このドローンのハイスペックぶりは公安警察の重要任務にすら抜擢されるほど。

発明品の数々について更に知りたい場合は、当該項目を参照。

働いているような描写はないが、原作者の青山氏は「発明品を地味に売ってるらしいぞ。」と名探偵コナンSDB10+の読者の質問に答えていることから収入はある模様。
というか都内の庭付き一戸建て(おまけに地下室付き)に住み、年代物ではあるがマイカーを持ち*3、灰原を住まわせてかつ子供たちを頻繁に遊びに連れていき、多くの発明品を作る資金があるため、かなりの収入があると考えられる。

人間関係

工藤一家と交友があり、江戸川コナンの正体を知る者の一人。というか作中で最初にコナン=新一だと知った人。
ちなみにコナン=新一と知ったきっかけは自身と新一しか知らない「お尻のホクロに毛が一本生えている」事をコナンに暴露されたから…ではなく、身分証明代わりに即興で推理を披露されたこと*4
コナンのことを「親戚の子」としてに預けたが、それ以降はコナンに発明品を作ったり、少年探偵団の引率者として事件に巻き込まれたりしている。

灰原哀が転がり込んできてからは、彼女と同居中。
彼女の命の恩人である為、入院しているコナンを口封じのため殺そうとするという演技をした際に彼女からは(コナンを殺してでも)守りたい人だとまで言われており、父親ないしは祖父同然の愛情を抱かれている様子の為、阿笠も彼女が黒の組織に誘拐されてしまった時には悲嘆のあまり号泣するほど深く愛している。
一方でその体型のために「メタボ親父」と言われたり、節制を厳命されたりしており、どこかで買い食いしたのがバレるとご飯抜きにされてしまう。
彼女の父親の宮野厚司とはかつて学会で会ったことがあると語っている。
また、最近では学生の沖矢昴が隣の工藤邸に越してきたのもあり、御近所づきあいをしている。

戸籍のないコナンと灰原を小学校に入れる手続きを行っていることから書類偽造を行った犯罪者ではないかと疑問視されることもあるが、連載当時の法律では、戸籍が無く本名でなくとも学校に通わせることはできたことには注意。
これは配偶者の暴力や両親からの虐待などにより警察の許可を得て素性を隠して逃亡を行っている場合など、あくまでもやむを得ない場合のみであり*5、そもそも無戸籍の子供はいわゆる闇の子問題などと言われるような社会問題と化しているもので基本的には虐待行為の一種になる*6
その為、「無戸籍でも学校通えるから問題ないよ」の様な発言は一般常識的に無視しがたい発言であり、コナンの事情も相まってややこしいので慎んだ方が良い。あくまでフィクションとして割り切ろう。

『ホームズの黙示録』では、コナンが新一でないと海外に行けないと知った際にパスポート偽造を頼まれると「犯罪になる」と止める等、遵法倫理はしっかりしている描写がある。
それでも、縁もゆかりも不明な子供を2名も保護してることについては怪しい事この上なく、戸籍がないと分かれば調査すべき事柄なのだが、新一の両親が裏で手を回してくれているのだろうか?

上記にある通り、少年探偵団の行動を無茶も含めて温かく見守り、
時に宝探しなどを企画したり引率者を務めたり、更に灰原を引き取ったりと子どもに優しい好々爺である。


原作の94巻にて、バーテンダーの知り合いがいる事が判明。たまに愛車のビートルを貸している。
この人の事かは今のところ不明。

推理力

回数は少ないが、毛利小五郎鈴木園子同様探偵役をやらされたことがある。
そのきっかけは、『大怪獣ゴメラ殺人事件』でコナンが腕時計型麻酔銃を忘れたから。
眠らせる必要がないので、姿勢や態度は麻酔銃を使う場合より自然である。独断で余計なこと言ったりもするが。
ただし当人の推理力は今の所作中ではかなり低い方。自力で謎を解いた事はもちろん、コナンからヒントを貰って真相に辿り着いた事もほぼ無い。
また、コナン・灰原・探偵団だけで殺人事件に遭遇した場合は明らかに影武者要員に近い探偵役として途中から登場する事もある*7

ただ科学者なので、トリックに科学的な知識が使われていた場合は、コナンの推理の途中でトリックを理解し、コナンの代わりにトリックを説明する事もある。

「あの方」疑惑?

さて、阿笠を語る上で欠かせないのが黒の組織のトップであるあの方の話題である。
戯れとして敢えてコナンを放置して発明品を次々与えつつ、自分の手駒たる組織と彼の戦いを横から見て楽しんでいるのではないかと疑われていた。
そんなこんなで一時は最有力候補として、公式の予想企画でも堂々の1位。
……だったのだが、作者本人が否定したため、どうやら違うようだ。

まぁ今でも「阿笠博士」で検索すると「黒幕」「犯人」といった言葉がサジェストで出てきたりはする。
というかあれだけの超技術の粋を集めた発明品の数々を作ったり、強力な麻酔薬や火薬などを入手する伝手があったり、
コナンに対してあからさまに疑いの目を向けられている中で書類偽造をいともたやすく成し得ている(はず)のにあの方では無い(特に権力が無い)のなら、
逆にあの方よりも怪しい存在と言っても良い気がする。

余談

  • 新一(コナン)の呼び方
コナン=新一を知るキャラの中では、プライベート/引率役と会う目的が複数あるためか、コナンとして接する時と新一として接する時の2パターンを切り替える事が多い。
元より長い付き合いもあってか、コナン=新一を公認している人(世良や赤井などは非公認)だけの時は決まって『新一』と呼ぶ。
その割りには、辺り構わず工藤と呼ぶコイツと異なり呼び方でボロを出すことはほぼない。そもそも『「江戸川コナン」の身分で生活すること』を提案したのは阿笠自身だしね。

  • アニオリ
少年探偵団が出る話において、上述した通り引率役や探偵役として登場することがある。
最近では少年探偵団(というかコナン)だけで解決することも多く、何かしらの形で必要とされる場合のみ登場している。

やたらと日本各地に住む「古い知り合い」が出てくる。
彼らも毎回事件に巻き込まれており、特別編では犯人と被害者が共に旧友という小五郎と同様の経験をしている。
ほか、宮野博士のように研究者関連の知り合いも多い様子。

  • 劇場版
(ほぼ)毎作登場するレギュラーキャラ。
初期作品では発明品をコナンに提供することが多く、改良されたターボエンジン付きスケートボードや伸縮サスペンダー、ボール射出ベルトなどは特に活躍しやすい。

一方で阿笠自身がどこまで活躍するかは意外とマチマチ。
14番目の標的にてお尻をボウガンで撃たれる被害者となった程度で、大体は少年探偵団の引率役で終わってしまうことが多い。

その引率ついでの恒例となっているのが『クイズ』。
\じゃじゃ~ん!/の掛け声と共に少年探偵団(+α)に作品や場面に合わせたクイズを出題する、というもの。
シンプルなナゾナゾだったりしょーもないダジャレだったり、時には少し捻って隠語や言い換えを要したり…と、映画がシリアス一辺倒にならないような配役となっている。
基本的に正解しても景品等はないが、たまに何かしらの権利を懸けて出題されることがある。




追記・修正お願いします。
ただし、黒の組織のボスは阿笠博士ではありません!by作者

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最終更新:2026年05月30日 12:45

*1 ちなみに親戚には、栗介(くりすけ)という伯父と定子(ていこ)という伯母がいる(どちらも故人)。合わせてクリスティになる。

*2 この時は諸々の事情で美術館の中にまだ人が取り残されていたので、コナンが覆面パトカーのパトランプを蹴って博士の頭にぶつけて気絶させることで、彼に起爆スイッチを押されるのをギリギリで防いだ

*3 小五郎はマイカーを持っていない

*4 ホクロの話は新一に聞けば解決するが、その場での推理力は新一にしか出来ない

*5 コナンは調べられたら困る身なのでそんな説明はできていないし、上記ケースでも実際は片親に住所を知らせない形などで戸籍を届け出するように呼び掛けている。それが子供のためであるため。

*6 戸籍がなければ住民票や社会保険などにも困る。当然就職も難しい。社会通念上でも犯罪被害に遭った時に身元が分からないということになるし、人身売買や偽親の類が分かりにくくなるなどの問題がある。更に実際は子を隠したい→義務教育すら受けさせていないなんて人も珍しくない。余談だが、無戸籍で困っていたら近場の戸籍窓口に相談してみること。

*7 アニオリでは、コナン・灰原・探偵団の組み合わせでの殺人事件の遭遇率は低く、遭遇する場合はほとんどのエピソードで阿笠も登場している。