ビアンカ(DQⅤ)

登録日:2011/04/09 Sat 21:42:42
更新日:2025/02/06 Thu 14:11:25
所要時間:約 5 分で読めます





私は小さい頃、ずっとお父さんはお父さん。お母さんはお母さんなんだって思ってた。



ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁の登場人物で花嫁候補の一人。

CV:川村万梨阿(CDシアター)、井上麻里奈(ドラゴンクエストヒーローズ)


本編開始時は8歳で、主人公よりも2つ年上の幼なじみ
それより前に主人公とは親しくしていたらしいが、主人公はどうやら覚えていない模様。

ダンカンが山に行った時に拾われた孤児で、アルカパの宿屋の娘として育てられたが、
ダンカンは直接その事を明かしておらず、エンディングでも気付くことはなかった。

少し気が強いが優しく、思慮深い性格。そしてパパス並のネーミングセンス。

青年期になるとアルカパから山奥の村に引っ越してしまうが、
水のリングを探す時に10年以上久しぶりに再会。とても美しく成長していた。

他の花嫁同様、伝説の勇者の天空の血を引いているサラブレッドである。
小説版では設定が少々異なり、実母によって人間に擬態させられていた天空人
外祖父も登場している*1


性能

花嫁候補のキャラの中で唯一少年時代に一時的に仲間になる。
序盤にして屈指の長丁場となるダンジョンなので、苦楽を共に過ごすことからもプレイヤーの愛着は湧きやすいと思われる。
メラ・マヌーサ・ルカナン・ギラまでの魔法を習得できる。彼女がいる甲斐ないかでうごくせきぞう戦の難易度が変わるので、一時期はぐれた時はビアンカを連れ戻してから挑みたい(初見ではビアンカを助けてから行けることを知るのは難しいと思われるが)。
いばらのムチを購入出来れば通常攻撃面でも活躍でき、主人公のブーメランと併せて大抵の雑魚敵を一網打尽にできる。
レベルが上がれば主人公より早く行動できるので、やくそうを持たせて回復補助も可能。

青年期前半で再会した際だが、SFC版ではなんとレベル10固定。ちなみにこの辺りのレベルは20前後が普通。人によっては幼年期から下がっていることも。
このため、再加入後ははっきり言って戦力外だった。
PS2版では幼年期のレベル+2に変更。経験値が無駄にならなくなったのはいいが、それでも戦略としてはもの足りずに馬車に置いていく人も多かっただろう。
そしてDS版からは幼年期のレベル+10と大幅に変更。これによって、よほどの低レベル攻略をしていない限りはベギラマ程度は覚え、即戦力として使えるようになった。一応、DSの場合は10レベル分ステータスの上振れなしになっていることは注意。
なお、どのバージョンでも初期装備が非常に貧弱(幼年期の最強装備)なことは注意。

青年時代における戦闘においては他の花嫁候補であるフローラと比べた場合、使える魔法が若干少なく、ベホイミイオナズンが使えない点で劣る。
最高打点であるメラゾーマを両者とも使えるためボスではそこまで差があるわけでは無いのだが、雑魚戦や回復の点では明らかに劣る。
またレベルが上がると同時にぐんぐんMPが伸びるおかげで呪文を気軽に撃っていけるフローラに対して、ビアンカはレベル30台後半にならないと大きく伸びず、大抵の青年期前半時期は闇雲に呪文を使い続けるとガス欠になりやすい。

一応フローラが装備できないメタルキングヘルムが装備できるため防御力で勝ると言えなくも無いが、SFCではやまびこのぼうし以外の頭防具などおまけである。ちなみにドラクエ5のメタルキングシリーズは一切の耐性を持たないので耐性などで言えばおうごんのティアラに劣る装備である。
正直言ってフローラより使いづらいのは否めない。
ちなみに、ビアンカのみのまもりの数値はフローラ及びデボラより数値にして劣ってしまう(フローラは基準値で20高く、デボラに至っては40も高くなる)のでメタルキングヘルムを装備しても実は防御力の差は埋まらない。

また、DS版新花嫁のデボラの最強魔法はビアンカも覚える使いにくいことで有名なベギラゴンでメラゾーマを使えないため魔法という点では圧勝。
ただしそのほかのステータスはデボラが勝っており、そもそもデボラのステータスは武闘家寄りで魔法などオマケである。

結局のところ
物理攻撃はデボラ>>ビアンカ≧フローラ
呪文はフローラ>ビアンカ>デボラ

となるため、よく言えば中庸だが2人のような強みがなく、3人の嫁の中で、ビアンカが娘と一番役割が被ってしまうのも痛く、ぶっちゃけると戦闘力ではビアンカが一番劣る。

……と言っても嫁3人はだれもかれも最強の盾が「うろこのたて」と「フラワーパラソル」という体たらくの紙耐久。
おまけに終盤になってようやく合流という仕様のため使いづらいことこの上ない。
人間より強い仲間モンスターがいっぱいのⅤパーティの中では、嫁が復帰する頃になると、3人の戦闘力などドングリの背比べのような物なので、3人とも使うには愛が必要で贔屓しないと一軍入りが厳しく、戦力だけ見れば王室で留守番になりかねないのには変わりは無い。
(まあこれらの点を比較してもフローラには道中の回復要員が足りない場合の回復係、デボラは非常に素早いメタル狩り要員に駆り出せる利点が強まる訳なのだが…)
特にPS版以降はやまびこのぼうしが削除されたため、フローラが以前ほど圧倒的な戦闘力を発揮できなくなり差が縮まった。
ようするに言うほど弱さを嘆く必要は無い。
むしろ嘆くべきはルドマンからの援助が得られなくなること。まぁ当たり前っちゃ当たり前だが


最終武器はグリンガムのムチがオススメ。装備しても活躍できるかは微妙だが。

まぁ若干不遇気味な戦闘力は他二人に比べてシナリオ上のアドバンテージが凄すぎるための救済措置だろう。
決して長い期間とは言えないが、幼い頃に共に過ごした少女との運命的な出会いという、再会系幼馴染みヒロインの王道展開。

人気

ベタといえばベタだが主人公の結婚のために協力してくれる健気な様や、
結婚前夜の切ない彼女の姿は抑えるべき所を抑えており、感情移入の程は二人の比では無い。

そのおかげで人気はⅤはおろかドラクエシリーズ全部の女性キャラを見渡してもトップクラスで、
公式で行った人気投票ではドラクエ3の主人公に次いで2位の座を獲得している。

ちなみに、ビアンカとの結婚後にアルカパの宿に泊まるとイベントが発生し、ファンの間ではこれがきっかけで妊娠したと言われるが、実はあのイベントは、子供が生まれた後で宿に泊まっても発生する。
ちなみにSFC版で青年時代後半にこのイベントを起こすとパーティ3人目が何故か部屋の隅にいる。場合によっては息子や娘の目の前で…

PS2版ではバグ技の活用でフローラとビアンカ両方と旅をする、通称「重婚」と呼ばれるプレーが可能。
ただしフラグの関係でフローラを正妻としなければならない為、子供達を金髪にすることは出来ない。
そもそも王族なんだから側室くらいいてもいいだろ、というツッコミは(主に2周目プレイヤーから)たまにある。ただ、シリーズ通して側室がいた王国はない為、どうやらドラクエはどこの世界も身分問わず一夫多妻制は認められていないらしい。

その他

小説版では当然の如くメインヒロインとして登場。
本編では見られなかった仲間モンスターとのふれあいなども会って概ね好評である。
ちなみに小説版では青年時代の主人公との再会時、いきなり抱き合ってる
このようにどう考えても相思相愛なのに、初夜は結婚後しばらく経ってからだった。初々しいにもほどがある。
そして初夜を迎えたら迎えたで以後しばらくの間2人だけの世界に入りっぱなしで仲間モンスター達はほったらかしにされた。極端にもほどがある。
こんな状況だがビアンカに恋するスミスは(最初はほったらかしにされるのを自分が何か阻喪をしたのではないかと落ち込んでいたが)全力で祝福した。ホント漢だよお前…
なお、ネーミングの悪さはベビーパンサーにゲレゲレと名付けようとするというところでしっかり描写された主人公が反対して無事名前がプックルになりましたが、
母になると突如ネーミングセンスが覚醒して息子には父ダンカンの名を捩った*2「ティムアル(愛称ティミー)」、娘にはパパスの名を捩った*3「ポピレア(愛称ポピー)」という真面目な名前を付ける。
……が、ポピーにビアンカとパパスのネーミングセンスが駄目な方向で遺伝してしまったらしく、ポピーは自ら設計した船に「麗しのビアンカ号」という想像を絶する名前を付けるのであった……
いや、このネーミングセンスはビアンカともパパスともまるで一致してない気が
なお、この麗しのビアンカ号、扱いとしては青年期後半の船なのでこれで世界中を旅している事になる*4
というか、グランバニア謹製の新型船なので割と大々的に外部に宣伝される可能性もある。知らない間に自分の名前が世界中に広まっているかもしれない麗しのビアンカの心境や如何に。

ドラゴンクエストヒーローズにもフローラと共に登場。
本編では装備できなかった弓矢を武器としている。
必殺技はキラーパンサーのゲレゲレを召喚しての突進攻撃。

ドラゴンクエストモンスターバトルロードではⅡから登場。
肩書きは「天空の花嫁」*5で、本作の主人公(Vの王子・王女)が金髪なことから見ても母親は彼女である模様。
SPカード「炎のリング」の使い手として登場。物理・特技を使った際に炎属性の追加ダメージを発生させる。本編で装備できなかったじゃんとか言わない。

とどめの一撃は炎のリングから火球を放って火山にぶつけ、溶岩を呼び寄せる「ボルケーノ」。 
なお、同じくとどめの一撃に「ヘルボルケーノ」というものがあるが、ダメージ量はボルケーノより1ランク下。
「地獄の火山」が普通の火山より弱い理由は謎だが、炎のリングの力で火山活動を強化させたりしているのだろうか?





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最終更新:2025年02月06日 14:11

*1 よって、勇者の「地上に残った」直系子孫ではないが、天空人と人間は混血児に繁殖力が有る程度に生物としては近縁な種族で、勇者の子孫が天空人と交雑して天空城に居住したり、勇者の母が異父弟妹を産んだ可能性も考えられるので、完全に血縁無しとまでは言い切れない。

*2 ノベライズ版のダンカンのフルネームは「ティムズ・ダンカン」。

*3 ノベライズ版のパパスの本名は「デュムパポス・エル・ケル・グランバニア」

*4 小説版では早々に主人公達は船から降りて旅をするのでずっと乗り回していたわけではないが、その後もセントペレス山の麓に停泊するなど世界中を周っている事がうかがえる。

*5 ちなみにフローラは「貴族の娘」、デボラは「第三の女」。